報道発表資料

2019年09月30日

令和元年夏期の富士山登山者数について(お知らせ)

令和元年9月30日(月)

環境省 関東地方環境事務所

富士箱根伊豆国立公園管理事務所
所長 :石川 拓哉
Tel:0460-84-6920   

富士五湖国立公園管理官 :齋藤 天道
Tel:0555-72-0353

沼津国立公園管理官 :成田 智史
Tel:055-931-3261

環境省では、富士山の登山者数を把握するため、平成17年から各登山道の8合目付近に赤外線カウンターを設置して登山者数調査を実施しています。
富士山8合目における令和元年の開山日(※)から9月10日までの登山者数の合計は、約23万6千人でした。

(※)7月 1日:吉田ルート 7月10日:須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート

.調査の背景

環境省では、富士山の登山者数の経年変化を把握し、国立公園の適正な利用の推進に資するため、平成17年から4つの登山道(吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート)のそれぞれ8合目付近に赤外線カウンターを設置することにより、登山者数調査を実施しています。
なお、富士山の開山日については、平成26年に山梨県側(吉田ルート)が7月1日、静岡県側(須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート)が7月10日とされ、閉山日については平成28年から両県で9月10日に統一されています。

.今年の集計結果

(1)富士山の登山者数及び登山道別の登山者数

令和元年の開山日から9月10日までの登山者数の合計は、約23万6千人でした。
なお、吉田ルートでは、山頂付近の崩落により、開山日から7月9日15時までの期間、8合5勺から山頂までの通行が規制されていましたので、過年度までの登山者数との比較を含め、全体的な数値の取扱いには注意してください。

(参考)平成30年の登山者数:約20万8千人(※)

平成29年の登山者数:約28万5千人

(※)富士宮ルートにおいてカウンターの不具合による欠測期間(8月14日~9月10日)が発生

表1:富士山の登山者数の推移表1:富士山の登山者数の推移(拡大版)

図1:富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移

図1:富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移(拡大版)

(2)日別・旬別登山者数の推移

今回調査期間(各登山道開山日~9月10日)における各登山道の日別登山者数及び旬別登山者数は、以下のとおりです。4登山道の登山者数の合計が、調査期間において最大だった日は8月11日(日)の8,743人でした。なお、日別登山者数のデータについては、環境省富士箱根伊豆国立公園のホームページ(以下URL)で公開しています。

http://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/fuji_tozansha.html

図2:各登山道における日別登山者数表2:富士山の旬別登山者数表3:令和元年・平成30年の開山期間中の1日あたりの登山者数が多かった日表4:令和元年・平成30年の開山期間中の登山道別の最大カウント数

(3)時間帯別登山者数の推移

時間帯別の各登山道における登山者数は以下のとおりです。

特に吉田ルートでは、時間によって登山者数の変動が激しく、夕方15時~17時頃と深夜23時~翌1時頃に多くの登山者が8合目を通過しています。夕方のピークは主に8合目以上の山小屋で宿泊する登山者、深夜のピークは主に山頂で御来光を見る登山者であると推測されます。

図3:時間別1時間あたりの登山者数(開山期間中の中央値

(4)休日及び平日の登山者数

 今回の開山期間における土日祝日及び平日の登山者数平均は、休日4,923人、平日2,799人でした。

表5:富士山の休日および平日の登山者数平均

.調査方法概要(従来と同様)

(1)カウンター設置位置

全ての登山道の登山者数を把握するため、以下の通り、山小屋の協力を得てカウンターを4登山道のそれぞれ8合目付近に設置しました。

・吉田ルート :太子舘

・須走ルート :見晴館

・御殿場ルート:砂走館(※1)

・富士宮ルート:池田館(※2)

カウンター位置図は、富士箱根伊豆国立公園のホームページ(以下URL)で公開しています。

http://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/files/counter.pdf

※1:御殿場ルートでは、平成28年まで赤岩八合館にカウンターを設置していましたが、霧の影響を受けやすい場所であったため、平成29年から砂走館へ設置場所を変更しています。

※2:富士宮ルートでは、平成30年度から池田館付近で場所を微調整しています。

(2)計測機器について

設置したカウンターは、赤外線反射を利用してセンサーにより通過人数をカウントする仕組みです。日時、方向(上り下りを識別)が記録され、日ごとの登山者数等を把握することができます。

(3)データの欠測について

カウンターは、豪雨の発生や台風の接近時等における山小屋への一時的な撤去又は不具合等により、データが一部欠測する場合があります。今回の調査期間のデータ欠測は以下のとおりです。

データ欠測

(4)カウンターの数値と補正

濃い霧が発生した場合、カウンターが誤作動することが確認されています。そのため、1秒以内に連続カウントしている場合は、霧による誤作動とみなし排除するという補正を行っています。

4.その他

過去の発表資料及び日別データについては、富士箱根伊豆国立公園のホームページ(以下URL)で公開しています。

http://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/fuji_tozansha.html

ただし、集計期間や集計方法を修正するなど、年度によって数値が異なる場合があります。統計の数値を用いる場合は、最新統計を確認してください。


(お願い)夏山期間以外の富士登山にあたって

夏山期間以外は、登山道は通行止めとなっています。しかしながら、毎年、積雪期における登山がなされ、山岳遭難事故が数多く発生し、死傷者、行方不明者が出ております。
特に、気象条件の厳しい積雪期の富士登山については、猛烈な突風や吹雪に見舞われることが多く、山岳遭難のリスクが極めて高く大変危険です。7合目以上では、突風による転倒やアイスバーンでの滑落の恐れがあります。遭難の原因は、気象などの情報不足、観光気分、十分な装備を持たない、知識・経験不足、無理な登山や過密スケジュール、自分は事故を起こさないという過信による強行日程など様々です。知識があり装備もそろえたはずの山岳経験豊富な登山者による死亡事故も発生しています。
こうした遭難事故の防止や自然環境を保全するため、平成25年に「富士登山における安全確保のためのガイドライン」が制定されています。夏山期間以外での富士登山では3つのルールが決められていますので、これらのルールを遵守するようにお願いします。

① 万全な準備をしない登山者の登山禁止
富士山においては、十分な知識やしっかりとした装備、計画を持たない登山者の登山は禁止されています。夏山期間以外は、特に気象条件が厳しく、救護所、トイレも閉鎖、携帯電話も通じにくいなど、安全確保が困難となります。
② 「登山計画書」を必ず作成、提出
登山は自己責任です。しかし、万が一の遭難時の迅速な救助のため、登山する際には、行程、メンバー、装備、緊急連絡先などを記載した「登山計画書」を必ず作成、提出して下さい。なお、「登山計画書」を提出したからといって、登山道の通行を許可したことにはなりません。
③ 登山者として「携帯トイレ」持参のマナー
5合目以上にある山小屋や公衆トイレは、夏山期間以外は閉所されています。
万全な準備をした登山者が登山を行う場合、自然環境保全のための携帯トイレを持参して下さい。また、自らの排泄物は回収し必ず持ち帰って下さい。

詳しくは、富士登山オフィシャルサイトをご確認ください。

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環境省・山梨県・静岡県では、安全な富士登山の普及を図るため、富士登山に関する登山道の状況や基本的な装備、安全やリスク、規制やマナー、また、気象などのリアルタイム情報を取り入れた『富士登山オフィシャルサイト』を開設しています。

【富士登山オフィシャルサイト】   http://www.fujisan-climb.jp/

【参考】登山者数に影響を及ぼすと考えられる予条件

登山者数に影響を及ぼすと考えられる予条件(登山道開通日・閉鎖日、梅雨明け時期、マイカー規制)に関する平成22年以降の情報は以下のとおりです。

【参考】登山者数に影響を及ぼすと考えられる予条件(1)~(3)マイカー規制

【参考】登山者数に影響を及ぼすと考えられる予条件(1)~(4)(拡大版)

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