関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
1件の記事があります。
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
10月10日に北岳に行ってきました。ルートは大樺沢ルートを登り、白根御池小屋経由で下山しました。広河原から見た北岳のようすです。
△広河原から見た北岳
1週間前の記事(10月9日更新)の北岳は10月2日に撮影したもので、赤や黄色よりもまだ緑色が強いという印象でしたが、1週間ほどでずいぶん紅葉が進みました。広河原の紅葉は今週くらいが見頃になるかなと思います♪
△大樺沢ルートから見た紅葉のようす
大樺沢ルートの2,200m付近のようすです。広河原から見る北岳とほぼ同じアングルですが、標高を上げて近くで見てみると色が濃く、綺麗に色付いていました。今年度、台風や大雨の影響で何度も通行止めになってしまっていた大樺沢ルート。「計画に入っていたけど、ルート変更した」という方も多いと思います。平成22年度から毎年、登山者カウンターを2基設置しています。(登山者カウンターについての記事はコチラ )そのうち1基は大樺沢ルート上に設置しており、入山・下山ともにほぼ毎年、大樺沢ルートを利用される方が多いです。ですが、現時点では白根御池小屋ルートでの入山・下山が圧倒的に多いです。現在、大樺沢ルートは多くの方のご支援により復旧しています。今回、歩いてみて登山道が不明瞭なところもなく安全に通行できます。大樺沢ルートから登られる方は山の斜面を見ながら大樺沢の川の音を楽しんでみてはいかがでしょうか。
白根御池小屋経由ルート・大樺沢ルート分岐から2時間ほど歩き、二俣に到着。登ってきた道を振り向くと、鳳凰三山の一部、観音岳、地蔵ヶ岳を見ることができます。
△二俣からのようす
薬師岳は観音岳の右側にあり、山に隠れてしまって見えません。代わりと言っては何ですが、左側に白鳳峠を見ることができます。白鳳峠は広河原インフォメーションセンターから10分ほどのところに登山道があり、早川尾根や鳳凰三山へ続く峠です。白鳳峠の上部は岩塊流(がんかいりゅう)と呼ばれる岩石がたくさんあり、北岳側からはそのようすがはっきりと見ることができます。
今回は山頂へ行かずに、白根御池小屋方面へ。15分ほど歩くと池が見えてきます。
△白根御池
この池は白根御池といい、江戸時代の山梨の地誌「甲斐国志」でも紹介されている池です。大加牟婆(おおかんば)池として登場し、池に石を投げ入れて竜神を怒らせ、雨を降らせる雨乞いの池だったと言われています。この白根御池の看板は以前までかなりぼろぼろでしたが、つい最近、ようやく新しい看板に変わりました!白根御池小屋近辺に来られた際は、ぜひ、ご覧ください♪
この日はお昼頃までは日も差し、暖かく感じられました。これからの時期は朝晩だけでなく、日中も冷え込んできます。なお、大樺沢ルートは沢沿いのため、橋に氷が張ることもあります。通行には十分気をつけてください。また、日の入りも早くなってきているので、ヘッドライトおよび予備電池の携帯をおすすめします。みなさんにとってステキな紅葉シーズンになりますように!
● 南アルプス南部 茶臼岳、聖岳の登山を考えている方へ
先日の台風24号、25号の影響により、登山道の崩落や橋の全壊により通行することができません。なお、復旧については現在、未定とのことです。詳しくはこちら(オクシズ)をご覧ください。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
10月10日に北岳に行ってきました。ルートは大樺沢ルートを登り、白根御池小屋経由で下山しました。広河原から見た北岳のようすです。
△広河原から見た北岳
1週間前の記事(10月9日更新)の北岳は10月2日に撮影したもので、赤や黄色よりもまだ緑色が強いという印象でしたが、1週間ほどでずいぶん紅葉が進みました。広河原の紅葉は今週くらいが見頃になるかなと思います♪
△大樺沢ルートから見た紅葉のようす
大樺沢ルートの2,200m付近のようすです。広河原から見る北岳とほぼ同じアングルですが、標高を上げて近くで見てみると色が濃く、綺麗に色付いていました。今年度、台風や大雨の影響で何度も通行止めになってしまっていた大樺沢ルート。「計画に入っていたけど、ルート変更した」という方も多いと思います。平成22年度から毎年、登山者カウンターを2基設置しています。(登山者カウンターについての記事はコチラ )そのうち1基は大樺沢ルート上に設置しており、入山・下山ともにほぼ毎年、大樺沢ルートを利用される方が多いです。ですが、現時点では白根御池小屋ルートでの入山・下山が圧倒的に多いです。現在、大樺沢ルートは多くの方のご支援により復旧しています。今回、歩いてみて登山道が不明瞭なところもなく安全に通行できます。大樺沢ルートから登られる方は山の斜面を見ながら大樺沢の川の音を楽しんでみてはいかがでしょうか。
白根御池小屋経由ルート・大樺沢ルート分岐から2時間ほど歩き、二俣に到着。登ってきた道を振り向くと、鳳凰三山の一部、観音岳、地蔵ヶ岳を見ることができます。
△二俣からのようす
薬師岳は観音岳の右側にあり、山に隠れてしまって見えません。代わりと言っては何ですが、左側に白鳳峠を見ることができます。白鳳峠は広河原インフォメーションセンターから10分ほどのところに登山道があり、早川尾根や鳳凰三山へ続く峠です。白鳳峠の上部は岩塊流(がんかいりゅう)と呼ばれる岩石がたくさんあり、北岳側からはそのようすがはっきりと見ることができます。
今回は山頂へ行かずに、白根御池小屋方面へ。15分ほど歩くと池が見えてきます。
△白根御池
この池は白根御池といい、江戸時代の山梨の地誌「甲斐国志」でも紹介されている池です。大加牟婆(おおかんば)池として登場し、池に石を投げ入れて竜神を怒らせ、雨を降らせる雨乞いの池だったと言われています。この白根御池の看板は以前までかなりぼろぼろでしたが、つい最近、ようやく新しい看板に変わりました!白根御池小屋近辺に来られた際は、ぜひ、ご覧ください♪
この日はお昼頃までは日も差し、暖かく感じられました。これからの時期は朝晩だけでなく、日中も冷え込んできます。なお、大樺沢ルートは沢沿いのため、橋に氷が張ることもあります。通行には十分気をつけてください。また、日の入りも早くなってきているので、ヘッドライトおよび予備電池の携帯をおすすめします。みなさんにとってステキな紅葉シーズンになりますように!
● 南アルプス南部 茶臼岳、聖岳の登山を考えている方へ
先日の台風24号、25号の影響により、登山道の崩落や橋の全壊により通行することができません。なお、復旧については現在、未定とのことです。詳しくはこちら(オクシズ)をご覧ください。