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関東地方環境事務所

国立公園の取り組み

自然環境の保護と適正な利用の推進を図るために、国立公園で力を入れている取り組みのうち、国立公園課が主に担当するものについてまとめています。

国立公園課 E-mail:KOEN-KANTO@env.go.jp TEL:048-600-0816

自然環境・生物多様性の保全

国立公園の管理

狭い国土に大勢の人が住み、昔から土地を様々な目的で管理・利用してきた日本では、国立公園の土地すべてを公園専用とすることが難しいです。そのため、日本の国立公園は、土地の所有に関わらず指定を行う「地域制自然公園制度」を採用しています。

自然保護官・国立公園管理官(レンジャー)は、国立公園内の自然環境の保護と、住んでいる人々の暮らしや産業との調整を図るため、国立公園の管理を行っています。

▶管内の国立公園
関東地方環境事務所管内の国立公園についてまとめています。

▶国立公園に関する申請・届出
国立公園を管理するために、自然保護官・国立公園管理官(レンジャー)は、自然公園法に基づいて、国立公園内で行われる行為に対して、許可や認可の審査を行っています。

生態系維持回復事業

自然公園の一部の地域では、シカや他地域から侵入した動植物による生態系への影響が発生しており、特定の動植物に注目した従来の取組みに加えて、生態系全体の相互作用に注目したモニタリングに基づく総合的かつ順応的な維持・回復の取組が必要とされ、平成21年の自然公園法の一部改正により「生態系維持回復事業制度」を創設しました。

関東管内の国立公園でも、主に二ホンジカの防除対策を中心とした、生態系維持回復事業に関する計画が策定され、計画的に事業が行われています。

▶生態系維持回復事業(環境省_国立公園HP|外部リンク)
設立の経緯や、本事業を行う国立公園で作成された計画書がまとめられています。

国立公園の利用促進

国立公園満喫プロジェクト

2016年3月に政府がとりまとめた2030年の訪日外国人旅行者数を6,000万人とする「明日の日本を支える観光ビジョン」の柱のひとつとして国立公園が位置づけられ、環境省では「国立公園満喫プロジェクト」を進めてきました。

本プロジェクトの目的は、日本の国立公園のブランド力を高め、国内外からの誘客を促進し、利用者数の増加だけでなく滞在時間を延ばして、自然を満喫できる上質なツーリズムを実現することです。さらに、地域の様々な主体が協働し、地域の経済社会を活性化させ、その利益を自然環境の保全へ再投資することで、保護と利用の好循環を生み出すことを目指しています。

関東地方環境事務所管内では、富士箱根伊豆国立公園の「富士山麓地域」及び「箱根地域」、日光国立公園において、地域の関係者と連携して本プロジェクトを進めています。

▶国立公園満喫プロジェクト(環境省HP|外部リンク)
国立公園満喫プロジェクトの背景や特徴、取組などがまとめられています。

▶富士箱根伊豆国立公園満喫プロジェクト(環境省_国立公園HP|外部リンク)
富士箱根伊豆国立公園で行われている満喫プロジェクトの取組についてまとめられています。

▶日光国立公園満喫プロジェクト_ステップアッププログラム2025[PDF 9.2MB](環境省_国立公園満喫プロジェクトHP>各公園ステップアッププログラム等はこちら>日光国立公園[PDF]|外部リンク)
日光国立公園では、2025年度までの満喫プロジェクトの取組方針を示したステップアッププログラム2025を作成しています。

インタープリテーション全体計画

環境省では、国立公園の自然や文化が有する魅力や価値について、地域関係者と認識を共有し、地域が一体となって来訪者に発信・提供していくことで、国立公園のすばらしさをより多くの方に伝えていくことを目的として、インタープリテーション全体計画の作成を進めています。

管内では、満喫プロジェクトの一環として、富士箱根伊豆国立公園の富士山地域と日光国立公園で作成を進めています。

▶富士山麓地域インタープリテーション全体計画(環境省_国立公園HP|外部リンク)
富士山麓地域を東西に貫く日本で第1号の長距離自然歩道である「東海自然歩道」とその周辺を対象に、「自然」「歴史文化」「食」「活動」といった資源や魅力を深堀りし、整理・言語化することでインタープリテーション全体計画を作成しています。

▶日光国立公園インタープリテーション全体計画(環境省_国立公園HP|外部リンク)
日光国立公園では、大きく4つのエリア(日光エリア、鬼怒川エリア、塩原エリア、那須・甲子エリア)で、それぞれの地域課題の深堀や魅力づくりなどを進め、インタープリテーション全体計画の作成を進めています。

自然とのふれあいの推進

パークボランティア

国立公園において、自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持修理などの各種活動について、広く国民の参加を求め、一層の活動の充実を図っています。自然保護の普及啓発を図ることを目的に、これらの活動に自発的に協力して頂ける方々をパークボランティアとして登録しており、各地区の特性に応じた活動実施計画に沿ってさまざまな活動を行っていただいています。

▶パークボランティア(環境省HP|外部リンク)
パークボランティアの設置要綱や、各国立公園の登録者数が掲載されています。

管内では、日光国立公園と富士箱根伊豆国立公園で活動を行っていただいています。パークボランティアの募集を行う際は、関東地方環境事務所ホームページのトピックスに掲載いたします。

子どもパークレンジャー

レンジャー(自然保護官・国立公園管理官)と一緒に国立公園において、自然観察や自然解説による自然環境学習などを体験してもらうプログラムです。管内でイベントが行われる際は、関東地方環境事務所ホームページのトピックスに掲載いたします。

▶子どもパークレンジャー(環境省HP|外部リンク)
各公園でのイベント情報や、活動レポートが掲載されています。

エコツーリズム

エコツーリズムとは、地域の自然や、自然とともにある人々の暮らし・歴史・文化の魅力を学ぶことで、地域住民も含めてその価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指すものです。環境省ではエコツーリズムの普及のため、交付金、人材育成事業、エコツーリズム大賞、エコツーリズム推進マニュアルの提供といった取組を行っています。

▶エコツーリズム(環境省HP|外部リンク)
各地域での取組みや、エコツーリズムに取り組む際に参考となる情報が掲載されています。