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関東地方環境事務所

報道発表資料

2015年03月15日
  • その他

(お知らせ)野生下のトキの今期最初の営巣確認について

平成27年3月15日(日)
関東地方環境事務所
所長 上杉 哲郎
野生生物課長 荒牧 まりさ
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 広野 行男
(℡:0259-22-3372)

新潟県佐渡市において、野生下のトキのペア1組が営巣を開始しました。今年最初のトキの営巣確認となりますので、以下のとおりお知らせします。

1 営巣を確認したペアについて

(1)個体番号

 No.86(2009年生まれ、オス) 及び No.134(2011年生まれ、メス)
 No.86:第5回放鳥個体(2011年9月28日飛翔)
 No.134:第7回放鳥個体(2012年9月30日飛翔)

(2)確認日

 平成27年3月15日(日)

(3)場所

 新潟県佐渡市

(4)状況

 この2羽は、昨年の繁殖期にペアを形成し、1羽を巣立たせたペアである。
 2月中旬頃から2羽で探餌する様子が観察され、昨年の営巣場所付近で行動する様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。3月15日午前5時30分頃に、環境省職員が観察したところ、昨年に営巣したスギの樹上において2羽で巣造りする様子が見られ、巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
 営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約20メートル程度の高さに造られている。

2 その他の個体の状況

 現在、佐渡島内では昨年巣立ちをした若鳥24羽を含めて130羽以上のトキが確認されている。昨年営巣が確認されたペア35組の66羽(オス34羽、メス32羽)については、昨年12月に死亡したオス1羽等を除き、ほとんどの個体が島内で確認されている。
 現在40組程度のトキが、特定のエリアを中心に雌雄2羽で行動する様子が観察されており、今後、順次、営巣が確認される可能性が高い。