報道発表資料
- 報道発表
(定例発表)野生下のトキの営巣状況について
平成27年4月21日(火)
関東地方環境事務所
所長 上杉 哲郎
野生生物課長 荒牧 まりさ
(TEL:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 広野 行男
(TEL:0259-22-3372)
本日時点での野生下のトキの営巣状況について、お知らせします。 営巣が確認されているペアは18組、そのうち17組で抱卵が確認されています。 |
1 営巣・抱卵を確認したペア
(1)個体番号
No.108(2010年生まれ、オス) 及び No.114(2011年生まれ、メス)
(2)確認日
平成27年4月18日(土)
(3)場所
新潟県佐渡市
(4)経過
このペアのうち、No.114は、No.50とペアとなり3月25日に営巣・抱卵が確認され、4月3日に抱卵中止が確認されていた。
このペアは、4月中旬にかけて擬交尾や枝を運ぶ様子が観察され、2羽で巣造りする様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
4月18日午前7時頃から8時頃にかけて、モニタリングチーム(市民ボランティア)が観察したところ、スギの樹上に巣が造られ2羽が交互に座り込む様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断した。
4月17日に観察を行った際は、抱卵が確認されていなかったことから、17日の夕刻以降に産卵した可能性が高いと思われる。
営巣場所は、水田に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。
2 抱卵中止を確認したペア
(Ⅰ)
(1)個体番号
No.08(2006年生まれ、オス) 及び No.25(2008年生まれ、メス)
(2)確認日
平成27年4月20日(月)
(3)場所
新潟県佐渡市
(4)経過
このペアは、3月30日に抱卵を確認していた。
4月20日午前5時45分頃から5時59分頃にかけて、モニタリングチーム(市民ボランティア)が付近の水田にて2羽で探餌する様子を観察し、同10時15分頃から11時頃にかけて、環境省職員が巣を観察したところ、2羽が巣に戻る様子はなく抱卵の継続が確認できなかったことから、抱卵を中止したものと判断した。
なお、卵の殻の回収は本日時点で実施しておらず、巣内の観察は困難であり、
抱卵を中止した理由は不明である。
(Ⅱ)
(1)個体番号
No.A02(2013年生まれ、オス) 及び No.A01(2013年生まれ、メス)
(2)確認日
平成27年4月20日(月)
(3)場所
新潟県佐渡市
(4)経過
このペアは、4月10日に抱卵を確認していた。
4月20日午後3時24分頃から3時55分頃にかけて、環境省職員が巣を観察したところ、抱卵をしていない状況が確認され、4月21日午前6時37分頃から6時46分頃にかけて、環境省職員が同巣を再度観察した際にも巣が空いた状態となり、抱卵の継続が確認できなかったことから、20日時点で抱卵を中止したものと判断した。
なお、卵の殻の回収は本日時点で実施しておらず、巣内の観察は困難であり、
抱卵を中止した理由は不明である。
(Ⅲ)
(1)個体番号
No.50(2007年生まれ、オス) 及び No.157(2010年生まれ、メス)
(2)確認日
平成27年4月21日(火)
(3)場所
新潟県佐渡市
(4)経過
このペアは、4月17日に営巣を確認していた。
4月20日午前6時20分頃から7時26分頃にかけて、環境省職員が観察したところ、巣上に1羽が座り込む様子を確認したことから、抱卵を開始したものと判断していたが、4月21日午前6時20頃から7時20分頃にかけて、モニタリングチーム(市民ボランティア)が巣を観察したところ、巣が空いた状態が確認され、同午前10時34分頃から11時4分頃にかけて、環境省職員が同巣を再度観察した際にも抱卵の継続が確認できなかったことから、抱卵を中止したものと判断した。
卵の殻の回収は本日時点で実施しておらず、巣内の観察は困難であり、抱卵を中止した理由は不明である。
3 野生下のトキの営巣状況(まとめ)
(1)営巣・抱卵中
番号 | 生まれ年 | 性別 |
状況 |
---|---|---|---|
No.86 | 2009年 | オス |
3月15日 スギで営巣を確認 3月22日 抱卵確認 (21日夕刻以降に産卵と推定) |
No.134 | 2011年 | メス | |
足環なし | オス |
3月24日 スダジイで営巣・抱卵を確認 (観察経過から産卵時期の推定は困難) |
|
No.201 | 2012年 | メス | |
No.68 | 2009年 | オス |
3月26日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (25日夕刻以降に産卵と推定) |
No.78 | 2010年 | メス | |
No.67 | 2009年 | オス |
3月23日 スギで営巣を確認 3月26日 抱卵確認 (25日夕刻以降に産卵と推定) |
No.80 | 2010年 | メス | |
No.33 | 2008年 | オス |
3月19日 クロマツで営巣を確認 3月27日 抱卵確認 (26日夕刻以降に産卵と推定) |
No.38 | 2007年 | メス | |
No.71 | 2009年 | オス |
3月24日 スダジイで営巣を確認 3月27日 抱卵確認 (26日夕刻以降に産卵と推定) |
No.79 | 2010年 | メス | |
No.98 | 2010年 | オス |
3月23日 スギで営巣を確認 3月27日 抱卵確認 (24日夕刻以降に産卵と推定) |
No.156 | 2011年 | メス | |
No.74 | 2009年 | オス |
3月26日 スギで営巣を確認 4月1日 抱卵確認 (29日夕刻以降に産卵と推定) |
足環なし | メス | ||
No.92 | 2009年 | オス |
4月2日 スギで営巣・抱卵を確認 (29日夕刻以降に産卵と推定) |
No.200 | 2012年 | メス | |
No.146 | 2011年 | オス |
4月8日 スギで営巣を確認 4月12日 抱卵確認 (10日夕刻以降に産卵と推定) |
No.163 | 2011年 | メス | |
No.177 | 2012年 | オス |
4月3日 サクラで営巣を確認 4月13日 抱卵確認 (10日夕刻以降に産卵と推定) |
No.199 | 2012年 | メス | |
No.161 | 2011年 | オス |
4月13日 スダジイで営巣・抱卵を確認 (12日夕刻以降に産卵と推定) |
No.149 | 2012年 | メス | |
No.143 | 2011年 | オス |
4月13日 スギで営巣・抱卵を確認 (10日夕刻以降に産卵と推定) |
No.183 | 2013年 | メス | |
No.91 | 2009年 | オス |
4月2日 スギで営巣を確認 4月6日 抱卵確認 (5日夕刻以降に産卵と推定) 4月8日 抱卵中止を確認 (卵の殻1個分を回収) 4月15日 スギで再営巣・抱卵を確認 |
No.154 | 2009年 | メス | |
No.11 | 2006年 | オス |
4月16日 スギで営巣・抱卵を確認 (14日夕刻以降に産卵と推定) |
No.03 | 2005年 | メス | |
No.138 | 2011年 | オス |
4月16日 スギで営巣・抱卵を確認 (15日夕刻以降に産卵と推定) |
No.195 | 2012年 | メス | |
No.108 | 2010年 | オス |
4月18日 スギで営巣・抱卵を確認 (17日夕刻以降に産卵と推定) |
No.114 | 2011年 | メス |
(2)営巣中(抱卵未確認)
番号 | 生まれ年 | 性別 |
状況 |
---|---|---|---|
No.72 | 2009年 | オス |
4月3日 クロマツで営巣を確認 |
No.A04 | 2013年 | メス |
(3)営巣・抱卵中止
番号 | 生まれ年 | 性別 |
状況 |
---|---|---|---|
足環なし | オス |
3月24 日 クロマツで営巣を確認 3月27日 営巣中止を確認 |
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No.158 | 2010年 | メス | |
No.105 | 2010年 | オス |
3月22日 スギで営巣・抱卵を確認 (観察経過から産卵時期の推定は困難) 3月27日 抱卵中止を確認 |
No.157 | 2010年 | メス | |
No.50 | 2007年 | オス |
3月25日 スギで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月3日 抱卵中止を確認 |
No.114 | 2011年 | メス | |
No.107 | 2010年 | オス |
3月26日 スギで営巣を確認 3月29日 抱卵確認 (27日夕刻以降に産卵と推定) 4月6日 抱卵中止を確認 |
No.95 | 2010年 | メス | |
足環なし | オス |
3月27日 クロマツで営巣を確認 4月10日 抱卵確認 (9日夕刻以降に産卵と推定) 4月12日 抱卵中止を確認 |
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No.A03 | 2013年 | メス | |
No.137 | 2011年 | オス |
3月19日 クロマツで営巣を確認 3月27日 抱卵確認 (26日夕刻以降に産卵と推定) 4月13日 抱卵中止を確認 |
No.194 | 2012年 | メス | |
足環なし | オス |
3月28日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (27日夕刻以降に産卵と推定) 4月13日 抱卵中止を確認 |
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No.127 | 2010年 | メス | |
足環なし | オス |
3月30日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (29日夕刻以降に産卵と推定) 4月13日 抱卵中止を確認 |
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No.96 | 2010年 | メス | |
No.85 | 2009年 | オス |
4月14日 スギで営巣・抱卵を確認 (9日夕刻以降に産卵と推定) 4月16日 抱卵中止を確認 |
No.93 | 2009年 | メス | |
No.136 | 2009年 | オス |
4月7日 スダジイで営巣・抱卵を確認 (5日夕刻以降に産卵と推定) 4月17日 抱卵中止を確認 |
No.196 | 2012年 | メス | |
No.08 | 2006年 | オス |
3月30日 スギで営巣・抱卵を確認 (29日夕刻以降に産卵と推定) 4月20日 抱卵中止を確認 |
No.25 | 2008年 | メス | |
No.A02 | 2013年 | オス |
4月10日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (観察経過から産卵時期の推定は困難) 4月20日 抱卵中止を確認 |
No.A01 | 2013年 | メス | |
No.50 | 2007年 | オス |
4月17日 スギで営巣を確認 4月20日 抱卵確認 (19日夕刻以降に産卵と推定) 4月21日 抱卵中止を確認 |
No.157 | 2010年 | メス |