関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

報道発表資料

2015年09月30日
  • 報道発表

(お知らせ)放鳥トキの死体の確認について

平成27年9月29日(火)

関東地方環境事務所
所長 上杉 哲郎
野生生物課長 荒牧 まりさ
(℡:048-600-0817)

佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 広野 行男  
(℡:0259-22-3372)

 平成27年9月29日(火)、新潟県佐渡市内で、放鳥トキ1羽の死体を確認しました。
 この個体は、平成27年6月5日に新潟県佐渡市で放鳥(第12回)されたNo.210(2013年生まれ)で、骨格部、羽根及び足環のみが確認されたため、死亡原因は不明です。
 放鳥トキの死体が発見されたのは、今回で15例目です。

1.死亡した個体

 No.210(2013年出雲市トキ分散飼育センター生まれ、2歳オス、第12回放鳥)


2.死亡個体の確認場所・確認状況等

(1)確認場所

新潟県佐渡市両津地区(岩礁のある海岸)

(2)確認状況

9月28日(月)午後0時頃、地域住民が海岸でトキの死体を発見し、29日午前10時16分頃に佐渡トキ保護センターに通報があった。同センターからの連絡を受け、11時5分から40分頃にかけて、環境省職員及び同センター職員が死亡個体を確認し、回収を行った。
 同個体は、足環の付いた両脚を含む骨格部及び羽根のみが残った状態で、海岸に打ち上げられたと推定される状況であり、死亡原因及び死亡時期の特定は困難である。
 なお、同個体については、9月20日に新穂地区で最後に確認されていた。  


3.放鳥トキのこれまでの死体確認例

(1例目)

  •  ・死体確認日...平成20年12月14日
  •  ・個体番号...No.15(第1回放鳥個体、1歳、メス)
  •  ・死体確認場所...佐渡市潟端

(2例目)

  •  ・死体確認日...平成22年12月27日
  •  ・個体番号...No.46(第3回放鳥個体、4歳、メス)
  •  ・死体確認場所...新潟市西蒲区

(3例目)

  •  ・死体確認日...平成23年3月28日
  •  ・個体番号...No.70(第4回放鳥個体、2歳、メス)
  •  ・死体確認場所...佐渡市新穂大野

(4例目)

  •  ・死体確認日・・・平成24年8月13日
  •  ・個体番号・・・No.53(第3回放鳥個体、3歳、メス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市羽茂地区

(5例目)

  •  ・死体確認日・・・平成25年2月2日
  •  ・個体番号・・・No.129(第7回放鳥個体、2歳、メス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市新穂地区

(6例目)

  •  ・死体確認日・・・平成25年3月3日
  •  ・個体番号・・・不明
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市新穂地区

(7例目)

  •  ・死体確認日・・・平成25年5月28日
  •  ・個体番号・・・No.76(第4回放鳥個体、3歳、オス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市金井地区

(8例目)

  •  ・死体確認日・・・平成26年2月21日
  •  ・個体番号・・・No.94(第9回放鳥個体、4歳、メス)
  •  ・死体確認場所・・・新潟市秋葉区

(9例目)

  •  ・死体確認日・・・平成26年8月20日
  •  ・個体番号・・・No.102(第6回放鳥個体、6歳、オス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市金井地区

(10例目)

  •  ・死体確認日・・・平26年11月12日
  •  ・個体番号・・・No.197(第11回放鳥個体、2歳、メス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市両津地区

(11例目)

  •  ・死体確認日・・・平成26年12月12日
  •  ・個体番号・・・No.162(第9回放鳥個体、3歳、オス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市新穂地区

(12例目)

  •  ・死体確認日・・・平成26年12月26日
  •  ・個体番号・・・No.141(第8回放鳥個体、3歳、オス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市羽茂地区

(13例目)

  •  ・死体確認日・・・平成27年2月13日
  •  ・個体番号・・・No.198(第11回放鳥個体、3歳、メス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市新穂地区

(14例目)

  •  ・死体確認日・・・平成27年5月18日
  •  ・個体番号・・・No.18(第7回放鳥個体、10歳、メス)
  •  ・死体確認場所・・・佐渡市金井地区


(参考)野生下のトキの生存状況 
放鳥数              のべ215羽
 生存数               122羽
 行方不明扱い            17羽
 死亡扱い              60羽
 死亡(死体確認)          14羽(今回の死体確認個体を含む)
 保護・収容               2羽

 野生下生まれ(2012~2015年生まれ)45羽       

                  計167羽