報道発表資料
2016年03月11日
- 報道発表
(お知らせ)野生下のトキの今期最初の営巣確認について
平成28年3月10日(木)
関東地方環境事務所
所 長 上杉 哲郎
野生生物課長 荒牧 まりさ
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 広野 行男
(℡:0259-22-3372)
新潟県佐渡市において、野生下のトキのペア1組が営巣を開始しました。今年最初のトキの営巣確認となりますので、以下のとおりお知らせします。 |
1 営巣を確認したペアについて
(1)個体番号
No.98(2010年生まれ、オス) 及び No.156(2011年生まれ、メス)
No.98:第5回放鳥個体(2011年9月27日飛翔)
No.156:第9回放鳥個体(2013年9月27日飛翔)
(2)確認日
平成28年3月10日(木)
(3)場 所
新潟県佐渡市
(4)状 況
この2羽は、昨年の繁殖期にペアを形成し、1羽を巣立たせたペアである。
2月上旬頃から昨年の営巣場所付近で行動する様子が確認され、中旬頃から擬交尾や枝を運ぶ様子が観察されていたため、注意して観察を継続していた。3月10日午前6時頃に、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が観察したところ、昨年に営巣したスギの同一の場所において2羽で巣造りする様子が見られ、巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約13メートル程度の高さに造られている。
2 その他の個体の状況
現在、佐渡島内においては、放鳥トキ110羽、野生下生まれのトキ41羽あまりが生息しているとみられ、そのうち、繁殖可能な年齢(2歳以上)の個体は、雌雄ともに約60羽(足環のない個体を除く)程度となっている。
現時点においては、40~50組程度のトキが、特定のエリアを中心にペアで行動する様子が観察されており、今後順次、営巣が確認されるものと見込まれる。