報道発表資料
- 報道発表
(お知らせ)野生下で誕生したトキ同士の営巣確認等について
平成28年3月18日(金)
関東地方環境事務所
所 長 上杉 哲郎
野生生物課長 荒牧 まりさ
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 広野 行男
(℡:0259-22-3372)
新潟県佐渡市において、野生下で誕生したトキ同士がペアを形成し、営巣を開始しました。野生下で誕生した個体同士による営巣確認は、今年最初となりますので、以下のとおりお知らせします。 |
1 営巣を確認したペアについて
(Ⅰ)
(1)個体番号
No.A02(2013年生まれ、オス) 及び No.A01(2013年生まれ、メス)
(2)確認日
平成28年3月18日(金)
(3)場 所
新潟県佐渡市
(4)経 過
このペアは、昨年の繁殖期もペアを形成し営巣・抱卵が確認されたが、ふ化には至らなかった。
2月下旬頃から営巣地付近で擬交尾する様子が確認され、3月中旬にかけて枝を運ぶ様子が観察されていたため、注意して観察を継続していた。
3月18日午前6時頃に、環境省職員が観察したところ、2羽で巣造りする様子が見られ、アカマツの樹上に巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、畑地に隣接する松林で、巣は地上から約10メートル程度の高さに造られている。
(Ⅱ)
(1)個体番号
No.50(2007年生まれ、オス) 及び No.114(2011年生まれ、メス)
(2)確認日
平成28年3月18日(金)
(3)場 所
新潟県佐渡市
(4)経 過
3月上旬頃から擬交尾する様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月18日午前7時6分頃に、環境省職員が観察したところ、2羽で巣造りする様子が見られ、スギの樹上に巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、水田に隣接する杉林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。
(Ⅲ)
(1)個体番号
No.68(2009年生まれ、オス) 及び No.78(2010年生まれ、メス)
(2)確認日
平成28年3月18日(金)
(3)場 所
新潟県佐渡市
(4)経 過
このペアは、2012年の繁殖期から継続的にペアを形成し、2014年と2015年の繁殖期において2年連続で巣立ちをさせたペアである。
3月上旬頃から枝を運ぶ様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月18日午前7時42分頃に、モニタリングチーム(市民ボランティア)が観察したところ、クロマツの樹上に巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、昨年も営巣が行われた畑地に隣接する松林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。
(Ⅳ)
(1)個体番号
No.143(2011年生まれ、オス) 及び No.183(2013年生まれ、メス)
(2)確認日
平成28年3月18日(金)
(3)場 所
新潟県佐渡市
(4)経 過
このペアは、3月中旬にかけて2羽で行動する様子が確認されていたため、注意して観察を継続していた。
3月18日午前9時42分頃に、環境省職員が観察したところ、2羽で巣造りする様子が見られ、スギの樹上に巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断した。
営巣場所は、集落に隣接する杉林で、巣は地上から約10メートル程度の高さに造られている。
2 野生下のトキの営巣状況(まとめ)
(1)営巣・抱卵中
番号 生まれ年 性別 |
状 況 |
足環なし オス No.201 2012年 メス |
3月17日 スダジイで営巣・抱卵を確認 (観察経過から産卵時期の推定は困難) |
(2)営巣中(抱卵未確認)
番号 生まれ年 性別 |
状 況 |
No.98 2010年 オス No.156 2011年 メス |
3月10日 スギで営巣を確認 |
No.74 2009年 オス 足環なし メス |
3月14日 スギで営巣を確認 |
No.23 2008年 オス No.26 2008年 メス |
3月16日 スギで営巣を確認 |
No.33 2008年 オス No.38 2007年 メス |
3月17日 クロマツで営巣を確認 |
No.A02 2013年 オス No.A01 2013年 メス |
3月18日 アカマツで営巣を確認 |
No.50 2007年 オス No.114 2011年 メス |
3月18日 スギで営巣を確認 |
No.68 2009年 オス No.78 2010年 メス |
3月18日 クロマツで営巣を確認 |
No.143 2011年 オス No.183 2013年 メス |
3月18日 スギで営巣を確認 |