報道発表資料
- 報道発表
9月6日横浜港におけるヒアリの確認について
<横浜市同時発表>
平成29年9月6日(水) 環境省自然環境局 野生生物課 関東地方環境事務所 野生生物課 |
平成29 年9月4日(月)に神奈川県横浜市中区の横浜港本牧ふ頭の事業者敷地内の空コンテナ内において同事業者により発見されたアリ(約60個体)について、専門家による種の同定の結果、9月5日(火)に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせいたします。 |
1. 経緯
7/15 ジブチ共和国・ジブチ港から当該コンテナを積載した貨物船が出港。
7/20 オマーン国・サラーラ港で一時的に陸揚げし、別の船に積み替え。
8/12 中国・寧波にんぽう港で一時的に陸揚げし、別の船に積み替え。
8/15 神奈川県横浜市鶴見区の横浜港大黒ふ頭に入港。当該コンテナを陸揚げ後、8/25までコンテナターミ
ナルで保管。
8/25 陸路にて大黒ふ頭から同港本牧ふ頭の運送事業者敷地へ移送。
8/26 当該コンテナ内の積み荷を搬出。
8/29 空になった当該コンテナ(以下、空コンテナ)を本牧ふ頭の空コンテナ置き場へ移送。
9/4 運送事業者が空コンテナ内で約60個体のアリを発見し、横浜市を通じて関東地方環境事務所に通報。運
送事業者が発見した全ての個体を殺虫処分し、横浜市と運送事業者が確認地点周辺やコンテナが一時的
に留め置かれた地点周辺にベイト剤及びトラップを設置。
9/5 当該アリについて、専門家が、ヒアリであることを確認。
2.今回確認されたヒアリについて
確認されたヒアリは、ジブチ共和国から中国等を経由して輸入された貨物コンテナ内において、約60個体が発見されました。全て働きアリで、女王アリ、卵、幼虫等は確認されませんでした。また、現段階では、陸揚げした横浜港大黒ふ頭のコンテナターミナル及び横浜港本牧ふ頭の事業者敷地周辺からの発見情報はないため、ヒアリが当該地域周辺で定着し、繁殖している可能性は低いと考えられます。
3.対応状況
当該コンテナで発見した個体は、全て殺虫処分し、当該コンテナは燻蒸消毒を行いました。また、コンテナが一時的に留め置かれた地点の周辺において、ベイト剤及び粘着トラップを設置し、防除とモニタリングを実施しています。
なお、事業者には引き続きヒアリの疑いのある個体が発見された場合は速やかに駆除等を行うよう依頼し、横浜市の港湾の関係者に対しては、以下を依頼しています。
・今後、同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう、倉庫・コ
ンテナ置き場・積み出し港等の状況を把握し、対策を講じること
・コンテナ保管場所、倉庫、その他運搬車両、荷主等の事業関係者にヒアリの混入があったことを周知し、他に
混入のおそれがないかさらなる確認を依頼すること
また、環境省は横浜港本牧ふ頭において7月14日にヒアリが確認されたことを受け、ヒアリ確認地点の周辺2km程度の調査をすでに実施しています。
○今回発見されたヒアリ(横浜市提供)
○ヒアリを確認した場所
(参考)現在までのヒアリ確認事例
本件を含めて全17事例、11都府県