報道発表資料
- 報道発表
第21回トキ放鳥の日程等について
令和元年9月13日(金)
関東地方環境事務所
統括自然保護企画官 田村 省二
野生生物課長 横田 寿男
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 澤栗 浩明
(℡:0259-22-3372)
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて、6月25日(火)から野生復帰のための訓練を行ってきた17羽のトキについて、9月27日(金)(予備日:9月28日(土))に佐渡市片野尾地区において10羽程度を放鳥することとなりました。また、10月2日(水)から順化ケージの放鳥口を開放し7羽程度を放鳥することとなりましたので、お知らせします。
今回の放鳥は、通算で21回目となります。
1 放鳥予定個体
オス メス
2016年生まれ(3歳) 1羽 3羽
2017年生まれ(2歳) 2羽 3羽
2018年生まれ(1歳) 8羽 0羽
小計 11羽 6羽 合計 17 羽
このうち、10羽程度を佐渡市片野尾地区で放鳥し、7羽程度を順化ケージの放鳥口を開放し放鳥します。放鳥する個体を安全に捕獲するため、個体数が増減する可能性があります。
2 佐渡市片野尾地区における放鳥
(1)放鳥日と場所
日付 9月27日(金) 予備日9月28日(土)
場所 佐渡市片野尾地区の棚田
(2)方法
・順化訓練後のトキを放鳥場所に移動し、直ちに放鳥する「ハードリリース」で行います。
・地域住民及び関係者により、10羽程度を放鳥します。なお、放鳥実施場所周辺の道路は狭く、急傾斜
で、駐車場もないことから、多数の人が安全かつ円滑に移動することが不可能なため、一般の方にご参
加いただくことはできません。
・地域住民及び関係者は、水津漁港(片野尾地区)駐車場から佐渡市の車両で移動するか、棚田周辺の指
定場所に駐車して、放鳥実施場所に移動します。
・地域住民及び関係者の移動が完了し、準備が整ったら、放鳥を行います。10:00頃に実施する予定です
が、参加者が多い場合は遅れる可能性があります。
・棚田周辺に放鳥箱を設置して地域住民の方にトキを放鳥していただきます。
・放鳥実施者以外の方は観覧場所からご覧いただきます。
※天候等の状況に応じて延期又は中止することがあります。平均風速6m以上の場合はトキがうまく飛べ
ないため中止します。小雨程度の場合は実施します。
(3)取材について
取材については、下記の扱いとさせて頂きます。ご理解とご協力をお願いします。
①車両の駐車
放鳥場所周辺に、各社一台分の駐車場所を確保できるように片野尾地区と調整します。取材を希望する社
は、9/18(水)までに車種、ナンバー、担当者氏名及び連絡先を佐渡自然保護官事務所にFAX(0259-
22-3379)でご連絡ください(様式自由)。
駐車場所は、取材を希望する社に別途、連絡します。
②放鳥時の取材
現場で職員が指定する場所から撮影を行うことができます。ただし、以下の内容を遵守してください。
・大きな声・物音を出さないで下さい。
・照明、ライト、傘等は使用しないで下さい。
・水田の畔に入らないでください。
・マムシやハチに注意してください。
・放鳥実施場所周辺にトイレはありません。
・現場では職員の指示に従ってください。
3 順化ケージの放鳥口開放による放鳥
(1)放鳥口の開放日と場所
日付 令和元年10月2日(水)~
場所 佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション順化ケージ(佐渡市新穂正明寺)
(2)方法
・順化ケージから直接トキが野外に出て行く「ソフトリリース」により7羽程度放鳥します。
・原則として毎日午前6時頃に放鳥口を開放し、15:00頃に放鳥口を閉鎖します。
※天候等の状況に応じて放鳥口の開放を延期又は中止することがあります。平均風速6m以上の場合はトキ
がうまく飛べないため中止します。
(3)取材について
取材については、下記の扱いとさせて頂きます。ご理解とご協力をお願いします。
-
順化ケージ周辺への立入
トキへの影響を避けるため、順化ケージ周辺に立ち入っての取材はできません。
-
放鳥口を開ける作業の取材
放鳥初日のみ、順化ケージの放鳥口を開ける作業について、現地での撮影を行うことができます(トキは見えません)。ただし、以下の内容を遵守してください。なお、取材場所に制限がありますので、開放作業の取材は、各社1名に制限させていただきます。
・環境省が設定する取材ライン(放鳥口から約40m)を越えないで下さい。
・大きな声・物音を出さないで下さい。
・照明・ライト・傘等は使用しないで下さい。
・放鳥口の開放作業終了後、速やかに撮影場所から退去して下さい。
・現場では職員の指示に従ってください。
-
放鳥初日の会議室の開放
放鳥初日は、5時20分頃から放鳥口閉鎖までの間、野生復帰ステーションの会議室を報道関係者に開放します。会議室には、モニター1台を設置し、放鳥口の状況を確認できるようにします。
4.放鳥後の情報提供
3.の放鳥終了後に、2.の放鳥も含め発表を行います。関連する映像及び写真が得られた場合は、併せて提供します。
<参考1:リリース方式の概要と特長>
①ハードリリース方式
順化訓練後のトキを放鳥場所に移動し、直ちに放鳥する方式。既存の群れサイズの拡大とトキの分布拡大を促すことを目的とする。
②ソフトリリース方式
放鳥場所で飼育し、トキが環境に順化したのちに放鳥する方式。分散を抑制し、放鳥場所周辺での群れ形成を目的とする。
<参考2:これまでの放鳥結果>
第1回放鳥:平成20年9月25日 10羽(オス5羽、メス5羽)
第2回放鳥:平成21年9月29日~10月3日 19羽(オス8羽、メス11羽)
第3回放鳥:平成22年11月1日~11月6日 13羽(オス8羽、メス5羽)
第4回放鳥:平成23年3月10日~3月13日 18羽(オス10羽、メス8羽)
第5回放鳥:平成23年9月27日~9月28日 18羽(オス11羽、メス7羽)
第6回放鳥:平成24年6月8日~6月10日 13羽(オス10羽、メス3羽)
第7回放鳥:平成24年9月28日~10月1日 17羽(オス3羽、メス14羽)
第8回放鳥:平成25年6月7日~6月10日 17羽(オス13羽、メス4羽)
第9回放鳥:平成25年9月27日~9月29日 17羽(オス3羽、メス14羽)
第10回放鳥:平成26年6月6日 17羽(オス11羽、メス6羽)
第11回放鳥:平成26年9月26日~9月28日 18羽(オス4羽、メス14羽)
第12回放鳥:平成27年6月5日 19羽(オス15羽、メス4羽)
第13回放鳥:平成27年9月25日 19羽(オス2羽、メス17羽)
第14回放鳥:平成28年6月10日~6月13日 18羽(オス16羽、メス2羽)
第15回放鳥:平成28年9月23日~9月24日 19羽(オス5羽、メス14羽)
第16回放鳥:平成29年6月2日~6月4日 18羽(オス8羽、メス10羽)
第17回放鳥:平成29年9月22日 19羽(オス14羽、メス5羽)
第18回放鳥:平成30年6月8日 19羽(オス11羽、メス8羽)
第19回放鳥:平成30年10月15日~10月16日 19羽(オス19羽、メス0羽)
第20回放鳥:令和元年6月7日 20羽(オス14羽、メス6羽)
合計 347羽(オス190羽、メス157羽)
<参考3:訓練個体一覧>
旧番号 |
新番号 |
生まれ年(歳) |
雌雄 |
生まれた場所 |
584AU |
375 |
2016(3) |
メス |
いしかわ動物園 |
593AL |
376 |
2016(3) |
メス |
長岡市トキ分散飼育センター |
595I |
377 |
2016(3) |
メス |
いしかわ動物園 |
603I |
378 |
2016(3) |
オス |
いしかわ動物園 |
618AF |
379 |
2017(2) |
メス |
出雲市トキ分散飼育センター |
621AF |
380 |
2017(2) |
メス |
出雲市トキ分散飼育センター |
632AN |
382 |
2017(2) |
オス |
佐渡トキ保護センター |
661BM |
383 |
2017(2) |
オス |
佐渡トキ保護センター |
664AD |
384 |
2017(2) |
メス |
多摩動物公園 |
672BE |
385 |
2018(1) |
オス |
野生復帰ステーション |
674BE |
386 |
2018(1) |
オス |
野生復帰ステーション |
680BE |
387 |
2018(1) |
オス |
野生復帰ステーション |
681BJ |
388 |
2018(1) |
オス |
佐渡トキ保護センター |
685BE |
389 |
2018(1) |
オス |
佐渡トキ保護センター |
686AF |
390 |
2018(1) |
オス |
出雲市トキ分散飼育センター |
695BJ |
391 |
2018(1) |
オス |
野生復帰ステーション |
707AW |
392 |
2018(1) |
オス |
いしかわ動物園 |