報道発表資料
- 報道発表
東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について
令和元年11月29日(金)
<東京都同時発表>
環境省では、東京港青海ふ頭において、9月から10月にかけて特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)の女王アリが多数確認されたことを受け、10月21日に開催された関係閣僚会議で確認した方針に基づく緊急対応を行っています。 そのうち、国土交通省及び東京都の協力の下、実施してきた青海ふ頭内調査において、11月28日にアリ500個体以上が確認され、専門家による同定の結果、ヒアリと確認されましたので、お知らせします。 平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和元年11月29日(金)現在で15都道府県、計47事例です。 |
1. 経緯
11/28 環境省が実施する青海ふ頭内調査において、調査事業者がコンテナヤードの舗装面にヒアリと疑わしい
アリ500個体以上を目視で確認。ヒアリまたはアカカミアリの疑いがあったため、関東地方環境事務所
及び調査事業者が、確認箇所周辺に殺虫剤(液剤)を集中的に散布・注入。関東事務所が専門家に同定を
依頼。
専門家が当該アリがヒアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
確認されたアリは、ヒアリの働きアリ500個体以上、幼虫、蛹です。
3.今後の対応
引き続き、発見場所において目視やトラップによる調査及び防除を東京都と協力して実施します。
なお、関東地方環境事務所から、東京都に対して、以下を依頼しています。
・ヒアリと疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が確認さ
れるまでは移動を避けるよう留意するとともに、その点を関係者にも徹底を依頼すること
・今回ヒアリの確認があったことから、コンテナヤード及びコンテナの保管場所及びその周辺の点検等を適宜実
施すること
・今後、環境省等が実施する調査に協力すること
なお、本年9月から10月にかけて東京港青海ふ頭のコンテナヤード(今回とは別の区画)で50個体以上の有翅女王アリが確認されたことから、政府は10月21日にヒアリ対策関係閣僚会議を開催し、対策の強化について方針(申合せ)を確認しています。申合せでは、当該確認地点及びその周辺において徹底した調査と確実な防除を行うこととしており、今回、この調査によりヒアリが確認されたものです。
周辺調査においては、コンテナヤード以外にも、道路、公的施設、民間商業施設等の調査を実施してきましたが、ヒアリは確認されていません。
引き続き、青海ふ頭のコンテナヤード全面において、11月から3月まで月2回の殺虫餌散布による防除を実施しています。また、全国港湾における追加調査を12月前半終了をメドに実施しています。
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
①多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置して
ください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡
し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをする
など、アリが逃げ出さないよう対応してください。
②アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してくだ
さい。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.2.0」のP.16~20を参照してください。https://www.env.go.jp/nature/hiarboujo_Ver.2.0.pdf
<一般の皆様へのお願い>
○ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
○ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイヤル」を御利用ください。
・受付曜日:10月21日から令和元年3月 土日祝を含む毎日(ただし12月29日~1月3日を除く)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110
令和元年7月1日からはチャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等を行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
https://www..env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html
○今回確認されたヒアリ(自然環境研究センター撮影)
○今回ヒアリが発見された場所
環境省自然環境局 野生生物課 外来生物対策室 担 当 楊木 萌(内線7473) 関東地方環境事務所野生生物課 係 長 田原 亮 |