報道発表資料
- 報道発表
東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について
令和元年12月5日(木)
令和元年11月20日(水)に東京都府中市の住宅に届いた荷物から発見されたアリ2個体について、専門家による同定の結果、11月30日(土)に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせします。 当該製品は、中国で製造・梱包され、輸入販売業者が販売したものです。 今回確認された個体については発見時には既に死亡しており、発見時の状況から当該アリが発見場所周辺から侵入し、または他の個体が周辺へ逸出した可能性は低いとみられます。 平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和元年12月5日(木)現在で15都道府県、計48事例です。 |
1. 経緯
11/20 購入した製品の梱包を東京都府中市の住宅内で解いた購入者が、製品に付着したアリの死骸2個体を発
見。
同日、発見者がヒアリ相談ダイアルへチャットボット(自動応答プログラム)を通じて連絡。
11/28 ヒアリ相談ダイアルの事務局がアリの死骸を入手。ヒアリの可能性が高いと判断し、環境省へ連絡する
とともに、専門家に同定を依頼。
11/30 当該アリについて、専門家がヒアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
確認されたヒアリは、働きアリ(2個体)です。
3.対応状況
当該個体は、発見時には死亡しており、死亡後一定の時間が経過した様子でした。
当該製品を配送した輸入販売業者に対しては、当該生物の混入があったことを通知し、また、今後同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう対策を検討すること等を依頼しています。
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
①多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置して
ください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡
し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをする
など、アリが逃げ出さないよう対応してください。
②アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してくだ
さい。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.2.0」のP.16~20を参照してください。https://www.env.go.jp/nature/hiarboujo_Ver.2.0.pdf
<一般の皆様へのお願い>
○ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
○ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイヤル」を御利用ください。
・受付曜日:10月21日から令和2年3月 土日祝を含む毎日(ただし12月29日~1月3日を除く)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイヤル 0570-046-110(IP電話の場合 06-7634-7300)
令和元年7月1日からはチャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等を行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
https://www..env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html
○今回確認されたヒアリ(環境省)
○今回ヒアリが発見された場所
環境省自然環境局 野生生物課 外来生物対策室 担 当 楊木 萌(内線7473) 関東地方環境事務所野生生物課 係 長 田原 亮 |