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関東地方環境事務所

報道発表資料

2021年05月21日
  • 報道発表

第24回トキ放鳥の日程等について

 佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージで3月10日(水)から野生復帰のための順化訓練を行ってきた17羽のトキについて、6月5日(土)(予備日6月6日(日)又は6月7日(月))に佐渡市生椿において10羽程度を放鳥することとなりました。また、6月9日(水)から順化ケージの放鳥口を開放し7羽程度を放鳥することとなりましたので、お知らせします。 今回の放鳥は、通算で24回目となります。

1.放鳥予定個体

           オス  メス

2019年生まれ(2歳) 0羽  6羽

2020年生まれ(1歳) 4羽  7羽

         小計 4羽  13羽  合計 17羽

放鳥予定個体のうち、10羽程度を佐渡市生椿で放鳥し、7羽程度を順化ケージから放鳥する予定です。放鳥する個体を安全に捕獲するため、個体数が増減する可能性があります。

2.佐渡市生椿における放鳥

(1)放鳥日と場所

 日  付 6月5日(土) 予備日6月6日(日)又は6月7日(月)

 実施場所 佐渡市生椿の棚田

 集合場所 トキ交流会館(新穂潟上地区)

(2)方法

 ・順化訓練後のトキを放鳥場所に移動し、直ちに放鳥する「ハードリリース方式」で行います。

 ・人・トキの共生の島づくり協議会等の関係者(以下「関係者」という。)により、10羽程度を放鳥しま

  す。なお、放鳥実施場所に至る未舗装の林道は狭く、整備された駐車場もないことから、多数の人が安全か

  つ円滑に移動することが不可能なため、一般の方にご参加いただくことができません。

 ・関係者はトキ交流会館から佐渡市の車両又は自家用車で移動します。

 ・関係者の移動が完了し、準備が整ったら、放鳥を行います。10時頃に実施する予定です。

 ・棚田付近に放鳥箱を設置して関係者にトキを放鳥していただきます。

 ・放鳥実施者以外の方は指定場所からご覧いただきます。

 ※天候等によって延期・中止する場合があります。

  平均風速6m以上の場合はトキがうまく飛べないため延期・中止します。

  大雨の場合も延期・中止しますが、小雨程度の場合は実施します。

(3)取材について

   取材については、下記の扱いとさせて頂きます。ご理解とご協力をお願いします。

 ①放鳥場所への移動

  当日9時にトキ交流会館に集合してください。移動方法等について説明を行い、

  その後、環境省の車両が先導して移動します。

  未舗装の林道を走行して放鳥実施場所に移動することから、以下のことが想定されますので、

  ご注意ください。

 ・走行中に樹木の枝や石で車両に傷がつくおそれがあります。

 ・車高が低い車の場合、車両の下部が損傷するおそれがあります。

 ・車体が長い車の場合、急カーブを曲がりきれないおそれがあります。

 ②車両の駐車

  放鳥場所周辺に、各社一台分の駐車場所を確保できるように調整します。取材を希望する社は、

  5月26日(水)までに車種、ナンバー、担当者氏名及び連絡先を佐渡自然保護官事務所に

  FAX(0259-22-3379)でご連絡ください(様式自由)。

 ③放鳥時の取材

  現場で職員が指定する場所で取材を行うことができます。

  取材にあたっては、以下の内容を遵守してください。

 ・新型コロナウイルス対策のため、3つの密(密閉・密集・密接)の回避、マスク着用、

  手指消毒の実施等について、ご配慮をお願いします。

 ・職員が指定する場所以外には立ち入らないでください。

 ・大きな声・物音を出さないで下さい。

 ・照明、ライト、傘等は使用しないで下さい。

 ・水田の畔に入る場合は、畔を壊すことのないよう注意してください。

 ・ヘビ、ハチ、ヤマビル等にご注意ください。 

 ・お手洗いは、トキ交流会館をご利用ください。

 ・現場では職員の指示に従ってください。

3.順化ケージの放鳥口開放による放鳥

(1)放鳥口の開放日と場所

   日付 令和3年6月9日(水)~

   場所 佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション順化ケージ(佐渡市新穂正明寺)

(2)方法

 ・順化ケージから直接トキが野外に出て行く「ソフトリリース方式」により7羽程度を放鳥します。

 ・原則として毎日午前6時頃に放鳥口を開放し、15時頃に放鳥口を閉鎖します。

 ※天候等によって放鳥口の開放を延期・中止することがあります。

  平均風速6m以上の場合はトキがうまく飛べないため中止します。

(3)取材について

  取材については、下記の扱いとさせて頂きます。ご理解とご協力をお願いします。

 ①新型コロナウイルス対策

  取材にあたっては、新型コロナウイルス対策のため、3つの密(密閉・密集・密接)の回避、

  マスク着用、手指消毒の実施等について、ご配慮をお願いします。

 ②順化ケージ周辺への立入

  トキへの影響を避けるため、順化ケージ周辺に立ち入らないでください。

 ③放鳥口開放作業の取材

  過去の放鳥では「放鳥口開放作業の取材」を受け入れてきましたが、取材場所にカメラマンが密集すること

  が必至であると予想され、新型コロナウイルス対策のため、放鳥口開放作業の取材の受入れは行いません。

 ④放鳥初日の会議室の開放

  放鳥初日は5時20分頃から放鳥口閉鎖までの間、野生復帰ステーション会議室を報道関係者に開放しま

  す。会議室には、モニター1台を設置し、放鳥口の状況を確認できるようにします。

  ただし、密集を避けるため、同時に会議室を利用するのは各社1名のみとしてください。

4.放鳥後の情報提供

3.のソフトリリース方式による放鳥終了後に、2.のハードリリース方式による放鳥も含め発表を行います。3.のソフトリリース方式による放鳥に2日以上かかる場合は、途中経過を発表します。関連する映像・写真が得られた場合は、併せて提供します。

<参考1:リリース方式の概要と特長>

①ハードリリース方式

 順化訓練後のトキを放鳥場所に移動し、直ちに放鳥する方式。

 既存の群れサイズの拡大とトキの分布拡大を促すことを目的とする。

②ソフトリリース方式

 放鳥場所で飼育し、トキが環境に順化したのちに放鳥する方式。

 分散を抑制し、放鳥場所周辺での群れ形成を目的とする。

<参考2:これまでの放鳥結果>

第1回放鳥:平成20年9月25日 10羽(オス5羽、メス5羽)

第2回放鳥:平成21年9月29日~10月3日 19羽(オス8羽、メス11羽)

第3回放鳥:平成22年11月1日~6日 13羽(オス8羽、メス5羽)

第4回放鳥:平成23年3月10日~13日 18羽(オス10羽、メス8羽)

第5回放鳥:平成23年9月27日~28日 18羽(オス11羽、メス7羽)

第6回放鳥:平成24年6月8日~10日 13羽(オス10羽、メス3羽)

第7回放鳥:平成24年9月28日~10月1日 17羽(オス3羽、メス14羽)

第8回放鳥:平成25年6月7日~10日 17羽(オス13羽、メス4羽)

第9回放鳥:平成25年9月27日~29日 17羽(オス3羽、メス14羽)

第10回放鳥:平成26年6月6日 17羽(オス11羽、メス6羽)

第11回放鳥:平成26年9月26日~28日 18羽(オス4羽、メス14羽)

第12回放鳥:平成27年6月5日 19羽(オス15羽、メス4羽)

第13回放鳥:平成27年9月25日 19羽(オス2羽、メス17羽)

第14回放鳥:平成28年6月10日~13日 18羽(オス16羽、メス2羽)

第15回放鳥:平成28年9月23日~24日 19羽(オス5羽、メス14羽)

第16回放鳥:平成29年6月2日~4日 18羽(オス8羽、メス10羽)

第17回放鳥:平成29年9月22日 19羽(オス14羽、メス5羽)

第18回放鳥:平成30年6月8日 19羽(オス11羽、メス8羽)

第19回放鳥:平成30年10月15日~16日 19羽(オス19羽、メス0羽)

第20回放鳥:令和元年6月7日 20羽(オス14羽、メス6羽)

第21回放鳥:令和元年9月27日、10月2日~3日 17羽(オス11羽、メス6羽)

第22回放鳥:令和2年6月5日 18羽(オス11羽、メス7羽)

第23回放鳥:令和2年9月18日、24日 16羽(オス8羽、メス8羽)

             合計   398羽(オス220羽、メス178羽)

<参考3:訓練個体一覧> 

■ 問い合わせ先
関東地方環境事務所
所    長 瀨川 俊郎
野生生物課長 佐藤 大樹
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 澤栗 浩明
(℡:0259-22-3372)