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関東地方環境事務所

報道発表資料

2022年06月23日
  • 報道発表

第27回放鳥に向けた野生復帰ステーション順化ケージでのトキの訓練開始について

令和4年9月下旬頃に実施する第27回放鳥に向けて、本日、トキ16羽を佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージに移動し、飛翔、採餌等の能力を身につける順化訓練を開始しましたのでお知らせします。 今回は、中国から2018年に供与された楼楼(ロウロウ)の系統にあたる個体(2羽)及び関関(グワングワン)の系統にあたる個体(2羽)の順化訓練を開始しました。

1.訓練を開始した個体

 <訓練候補個体の年齢と性別>

            オス メス

 2016年生まれ(6歳) 1羽 1羽

 2018年生まれ(4歳) 1羽 0羽

 2020年生まれ(2歳) 2羽 0羽

 2021年生まれ(1歳) 9羽 2羽

         小計 13羽 3羽 合計 16羽

 

 ※第20回トキ野生復帰検討会で承認された放鳥計画に基づき、野生下のトキの遺伝的多様性の確保等を考慮

  して、放鳥候補個体を選定しています。

 ※中国から2018年に供与された楼楼の系統にあたる個体は2羽(839CI, 845CI)、関関の系統にあたる個体

  は2羽(835CL, 842CL)です。また、2007年に供与された華陽(ホワヤン)及び溢水(イーシュイ)の系

  統又は華陽若しくは溢水のいずれか一方の系統にあたる個体は、14羽(596BI, 598BA, 692Z, 764BE,

  802AW, 808BE, 810BE, 823BL, 835CL, 836BT, 839CI, 842CL, 843BT, 845CI)です。

 ※訓練候補個体だった809BEは、計測作業時に獣医師が健康状態を確認した結果、くちばしの一部が欠損し

  ており、採餌への影響が懸念されたため、訓練個体から外しました。

2.本日の作業概要

 8:43 訓練個体の計測作業及び個体識別のための羽着色作業を開始

    ※足環装着作業は6月22日(水)に実施

 10:13 順化ケージ内へリリース

3.今後の予定

 3か月程度の訓練後に放鳥する予定です。放鳥の日程等は訓練状況等を踏まえて決定します。

 

(参考)

 訓練候補個体一覧

旧番号 新番号 性別 生まれ年 生まれた場所 系統
楼楼 関関

華陽

溢水

569 BI 476 2016 6 佐渡トキ保護センター    
692 Z 477 2018 4 多摩動物公園    
764 BE 478 2020 2 野生復帰ステーション    
802 AW 479 2020 2 いしかわ動物園    
811 AD 480 2021 1 多摩動物公園      
813 AD 481 2021 1 多摩動物公園      
823 BL 482 2021 1 佐渡トキ保護センター    
835 CL 483 2021 1

出雲市トキ分散飼育センター

 
836 BT 484 2021 1 佐渡市トキふれあいプラザ    
839 CI 485 2021 1 野生復帰ステーション  
842 CL 486 2021 1 出雲市トキ分散飼育センター  
843 BT 487 2021 1 佐渡市トキふれあいプラザ    
845 CI 488 2021 1 野生復帰ステーション  
598 BA 489 2016 6 佐渡トキ保護センター    
808 BE 490 2021 1 野生復帰ステーション    
810 BE 492 2021 1 野生復帰ステーション    
■ 問い合わせ先
関東地方環境事務所
野生生物課長 佐藤 大樹
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 澤栗 浩明
(℡:0259-22-3372)