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関東地方環境事務所

報道発表資料

2022年07月01日
  • 報道発表

令和4年度西之島総合学術調査の実施について

<関東地方環境事務所同時発表>
1.令和4年7月9日(土)~13日(水)に自然環境や生態系の専門家を中心とした調査団を小笠原諸島の西之島の海域に派遣します。
2.主に船上から、ドローンや潜水等による西之島の陸上生物及び周辺海域の海洋生物の調査を行います。
3.同行取材はできませんが、後日、撮影した映像の一部を報道用に共通利用できるものとして提供します。

日程

令和4年7月9日(土)~13日(水)
※日程については予定であり、変更・中止されることがあります。

場所

東京都 小笠原村 西之島

行程

令和4年7月 9日(土)午後   調査船 出航(父島)
    7月10日(日)午前   西之島周辺海域到着後、調査実施
    7月13日(水)午前   調査終了、西之島周辺海域出発
            午後   調査船 帰港(父島)

調査の目的

西之島は、そのほとんどが新たにできた陸地であり、原初の生態系の成り立ちについて直接観察できる世界でもごく稀な島です。環境省としては、自然の遷移をモニタリングしつつ、人為的影響を可能な限り与えないままにその価値を見守ることが重要と考えています。また、西之島は令和2年度の大規模な噴火により、島の様相が一変しました。今回の調査では、今後のモニタリングや保全に役立てるため、令和2年度の大規模噴火以降の原初の生態系の生物相等を明らかにすることを目的としています。

調査内容

海洋島における生物・生態系の専門家を中心とした調査団を派遣し、調査を行います。今回は昨年度から噴火警戒範囲が縮小されなかったことを踏まえ、周辺海域での海域生物調査を中心に実施します。
(1)海域生物調査
西之島周辺の海底については、令和3年7月の調査において、西之島の噴火の影響を大きく受けた原初の状態であることが示唆されました。そのため、今回も昨年度と同様の方法により、西之島周辺海域の生態系の変化を明らかにします。潜水や採泥、トラップによって海底の動植物の生息状況を調査するほか、採水した海水による環境DNAの解析等を行います。
(2)陸域生物調査
陸上については、昨年度に引き続きドローンによる撮影や上陸候補地点周辺調査を行い、海鳥の生息状況、節足動物や植物の存在の有無等について情報収集します。

調査団の専門家について

川上 和人(森林総合研究所 鳥類調査担当)
小玉 将史(鹿児島大学水産学部 底生動物調査担当)
広瀬 雅人(北里大学海洋生命科学部 浮遊生物・底生動物調査担当)
森  英章(自然環境研究センター 陸上節足動物調査担当)

取材について(報道機関向け)

同行取材はできません。
ただし、調査団の一員として、本調査のデータ取得等に関する連携関係にあるNHKの技術者が同行することから、帰港後の調査結果速報発表時に、撮影した映像の一部を報道用に共通利用できるものとして提供します。提供したハイビジョン映像をキャプチャーした画像も御利用いただけます。
 
注1)調査結果速報は7月中をメドに報道発表予定です。その際、速やかな映像の提供を希望される場合は令和4年7月22日(金)までに、メールの件名を「西之島総合学術調査映像等提供の申込み」とした上で、会社名、部署名、役職、氏名及び連絡先(電話番号及びメールアドレス)を明記の上、【担当 :守・萱島 (shizen-keikaku@env.go.jp) 】宛てにお送りいただきますようお願いします。 

注2)日程については予定であり、変更・中止されることがありますので御了承ください。天候等の問題が生じた場合、出発日を延期するほか、帰港日を延長する可能性があります。

お問い合わせ先

環境省自然環境局自然環境計画課

代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8274
課長:堀上 勝   (内線6430)
専門官:守  容平 (内線6492)
係長:萱島 拓郎 (内線6433)
 
関東地方環境事務所国立公園課
直通:048-600-0816
課長:植竹 朋子
専門官:小林 峻大