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関東地方環境事務所

報道発表資料

2022年09月07日
  • 報道発表

第27回トキ放鳥の日程等について

 佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージで6月23日(木)から野生復帰のための順化訓練を行っている16羽のトキについて、9月21日(水)(予備日9月22日(木)又は9月23日(金))に佐渡市片野尾地区において8羽程度を放鳥する予定です。また、9月29日(木)から順化ケージの放鳥口を開放し8羽程度を放鳥する予定ですので、お知らせします。
 今回の放鳥は、通算で27回目となります。中国から2018年に供与された楼楼(ロウロウ)の系統にあたる個体(2羽)及び関関(グワングワン)の系統にあたる個体(2羽)を放鳥する予定です。関関の系統にあたる個体を放鳥するのは初めてです。

1 放鳥予定個体

             オス    メス
2016年生まれ(6歳)       1羽    1羽
2018年生まれ(4歳)       1羽    0羽
2020年生まれ(2歳)       2羽    0羽
2021年生まれ(1歳)       9羽    2羽
        小計         13羽   3羽    合計 16羽

 今回の放鳥は、放鳥予定個体16羽のうち、8羽程度を佐渡市片野尾地区にて放鳥し、その後、8羽程度を順化ケージから放鳥する予定です。放鳥する個体を安全に捕獲するため、予定する個体数が増減する可能性があります。

2 佐渡市片野尾地区における放鳥

(1) 放鳥日と場所
  日  付 令和4年9月21日(水) (予備日9月22日(木)又は9月23日(金))
  実施場所 佐渡市片野尾地区の棚田   
 
(2) 方法
 ・順化訓練後のトキを放鳥場所に移動し、直ちに放鳥するハードリリース方式により行います。
 ・地域住民により、8羽程度を放鳥します。なお、放鳥実施場所周辺の道路は狭く、整備された駐車場もないことか
  ら、多数の人が安全かつ円滑に移動することが不可能なため、一般の方にご参加いただくことができません。
 ・地域住民は自家用車又は佐渡市の車両で移動します。
 ・地域住民の移動が完了し、準備が整ったら、放鳥を行います。午前10時頃に実施する予定です。
 ・棚田に放鳥箱を設置して地域住民にトキを放鳥していただきます。
 ・放鳥実施者以外の方は指定場所からご覧いただきます。
 ※天候等によって延期・中止する場合があります。
  平均風速6m以上の場合はトキがうまく飛べないため延期・中止します。
  大雨の場合も延期・中止しますが、小雨程度の場合は実施します。
 
(3) 取材について
   取材については、下記の扱いとさせて頂きます。ご理解とご協力をお願いします。
 ① 放鳥場所への移動等
   放鳥場所周辺に、各社一台分の駐車場所を確保できるように調整します。取材を希望する社は、9月12日(月) 
  までに車種、ナンバー、担当者氏名及び連絡先(電話番号及びメールアドレス)を佐渡自然保護官事務所にFAX 
  (0259-22-3379)でご連絡ください(様式自由)。集合場所・集合時刻は、ご回答いただいたメールアドレスに 
  連絡させていただきます。
 
 ② 放鳥時の取材
   現場で職員が指定する場所で取材を行うことができます。取材にあたっては、以下の内容を遵守してください。
  ・新型コロナウイルス対策のため、3つの密(密閉・密集・密接)の回避、マスク着用、手指消毒の実施等につい 
  て、ご配慮をお願いします。
  ・職員が指定する場所以外には立ち入らないでください。
  ・大きな声・物音を出さないでください。
  ・照明、ライト、傘等は使用しないでください。
  ・水田や畔には入らないでください。
  ・ヘビ、ハチ等にご注意ください。 
  ・お手洗いはありません。
  ・現場では職員の指示に従ってください。

3 順化ケージの放鳥口開放による放鳥

(1) 放鳥口の開放日と場所
  日付 令和4年9月29日(木)~
  場所 佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション順化ケージ(佐渡市新穂正明寺)
 
(2) 方法
 ・順化ケージから直接トキが野外に出て行くソフトリリース方式により8羽程度を放鳥します。
 ・原則として毎日午前6時頃に放鳥口を開放し、午後3時頃に放鳥口を閉鎖します。
 ※天候等によって放鳥口の開放を延期・中止する場合があります。
  平均風速6m以上の場合はトキがうまく飛べないため中止します。
 
(3) 取材について
  取材については、下記の扱いとさせて頂きます。ご理解とご協力をお願いします。
 ① 新型コロナウイルス対策
   取材にあたっては、新型コロナウイルス対策のため、3つの密(密閉・密集・密接)の回避、マスク着用、手指
  消毒の実施等について、ご配慮をお願いします。
 
 ② 順化ケージ周辺への立入
   トキへの影響を避けるため、順化ケージ周辺に立ち入らないでください。
 
 ③ 放鳥口開放作業の取材
   過去の放鳥では放鳥口開放作業の取材を受け入れてきましたが、取材場所にカメラマンが密集すると予想される
  ことから、新型コロナウイルス対策のため、放鳥口開放作業の取材の受入れは行いません。
 
 ④ 放鳥初日の会議室の開放
   放鳥初日は午前5時20分頃から放鳥口閉鎖までの間、野生復帰ステーション会議室を報道関係者に開放します。
  会議室には、モニター1台を設置し、放鳥口の状況を確認できるようにします。
   ただし、密集を避けるため、同時に会議室を利用するのは各社1名のみとしてください。

4 放鳥後の情報提供

 3のソフトリリース方式による放鳥終了後に、2のハードリリース方式による放鳥も含め発表を行います。3のソフトリリース方式による放鳥に2日以上かかる場合は、途中経過を発表します。関連する映像・写真が得られた場合は、併せて提供します。
<参考1:リリース方式の概要と特長>
 ① ハードリリース方式
   順化訓練後のトキを放鳥場所に移動し、直ちに放鳥する方式。既存の群れサイズの拡大とトキの分布拡大を促すこ
  とを目的とする。
 
 ② ソフトリリース方式
   放鳥場所で飼育し、トキが環境に順化したのちに放鳥する方式。分散を抑制し、放鳥場所周辺での群れ形成を目的
  とする。
<参考2:これまでの放鳥結果>
第1回放鳥:平成20年9月25日               10羽(オス5羽、メス5羽)
第2回放鳥:平成21年9月29日~10月3日             19羽(オス8羽、メス11羽)
第3回放鳥:平成22年11月1日~6日                 13羽(オス8羽、メス5羽)
第4回放鳥:平成23年3月10日~13日                18羽(オス10羽、メス8羽)
第5回放鳥:平成23年9月27日~28日                18羽(オス11羽、メス7羽)
第6回放鳥:平成24年6月8日~10日                 13羽(オス10羽、メス3羽)
第7回放鳥:平成24年9月28日~10月1日             17羽(オス3羽、メス14羽)
第8回放鳥:平成25年6月7日~10日                 17羽(オス13羽、メス4羽)
第9回放鳥:平成25年9月27日~29日                17羽(オス3羽、メス14羽)
第10回放鳥:平成26年6月6日               17羽(オス11羽、メス6羽)
第11回放鳥:平成26年9月26日~28日                18羽(オス4羽、メス14羽)
第12回放鳥:平成27年6月5日               19羽(オス15羽、メス4羽)
第13回放鳥:平成27年9月25日                      19羽(オス2羽、メス17羽)
第14回放鳥:平成28年6月10日~13日                18羽(オス16羽、メス2羽)
第15回放鳥:平成28年9月23日~24日                19羽(オス5羽、メス14羽)
第16回放鳥:平成29年6月2日~4日                 18羽(オス8羽、メス10羽)
第17回放鳥:平成29年9月22日                      19羽(オス14羽、メス5羽)
第18回放鳥:平成30年6月8日               19羽(オス11羽、メス8羽)
第19回放鳥:平成30年10月15日~16日               19羽(オス19羽、メス0羽)
第20回放鳥:令和元年6月7日                        20羽(オス14羽、メス6羽)
第21回放鳥:令和元年9月27日、10月2日~3日       17羽(オス11羽、メス6羽)
第22回放鳥:令和2年6月5日                        18羽(オス11羽、メス7羽)
第23回放鳥:令和2年9月18日、24日                16羽(オス8羽、メス8羽)
第24回放鳥:令和3年6月5日、9日                  17羽(オス4羽、メス13羽)
第25回放鳥:令和3年9月17日、28日~29日          14羽(オス10羽、メス4羽)
第26回放鳥:令和4年6月7日~10日                  17羽(オス5羽、メス12羽)
合計                                          446羽(オス239羽、メス207羽)
 
<参考3:放鳥予定個体一覧> 
旧番号 新番号 性別 生まれ年 生まれた場所 系統
楼楼 関関 華陽・
溢水
596 BI 476 2016 6 佐渡トキ保護センター    
692 Z 477 2018 4 多摩動物公園    
764 BE 478 2020 2 野生復帰ステーション    
802 AW 479 2020 2 いしかわ動物園    
811 AD 480 2021 1 多摩動物公園      
813 AD 481 2021 1 多摩動物公園      
823 BL 482 2021 1 佐渡トキ保護センター    
835 CL 483 2021 1 出雲市トキ分散飼育センター  
836 BT 484 2021 1 佐渡市トキふれあいプラザ    
839 CI 485 2021 1 野生復帰ステーション  
842 CL 486 2021 1 出雲市トキ分散飼育センター  
843 BT 487 2021 1 佐渡市トキふれあいプラザ    
845 CI 488 2021 1 野生復帰ステーション  
598 BA 489 2016 6 佐渡トキ保護センター    
808 BE 490 2021 1 野生復帰ステーション    
810 BE 492 2021 1 野生復帰ステーション    

※中国から2018年に供与された楼楼の系統にあたる個体は2羽、関関の系統にあたる個体は2羽です。また、2007年
 に供与された華陽(ホワヤン)及び溢水(イーシュイ)の系統又は華陽若しくは溢水のいずれか一方の系統にあたる 
 個体は、14羽です。

お問い合わせ先

関東地方環境事務所
野生生物課長 佐藤 大樹
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 澤栗 浩明
(℡:0259-22-3372)