野生下のトキの今期最初の営巣及び抱卵確認について

（１）ペアの情報
　オス　NO.368　平成29年（2017年）多摩動物公園生まれ（７歳）
　　　　第20回放鳥により令和元年（2019年）６月７日（金）に放鳥
 
　メス　NO.426　平成30年（2018年）佐渡トキ保護センター生まれ（６歳）
　　　　第23回放鳥により令和２年（2020年）９月24日（木）に放鳥
 
（２）確認日
　令和５年３月21日（木）
 
（３）場所
　新潟県佐渡市（新穂地区）　
 
（４）経過
　このペアは、２月頃から一緒に行動する姿が観察されていました。また、18日（月）に枝運びする様子が観察されたため、注意して観察を継続していました。
本日午前８時頃、モニタリングチーム（調査請負事業者職員）が観察したところ、地上から約15メートル程度の高さの樹上に枝が積み重なり、そこにトキが座り込む様子が確認できたことから、営巣及び抱卵を開始したものと判断しました。
 

　現在、佐渡島内においては、推定約500羽のトキが生息しており、そのうち、繁殖可能な年齢（２歳以上）の個体は約300羽と推測しております。
　現時点においては、130組程度のトキのペアを観察しており、今後順次、営巣が確認できるものと見込んでいます。本日までに営巣を確認しているのは本日公表した１組のみです。

　本日までにペアが形成され、営巣しているのは本日公表した１組のみです。