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関東地方環境事務所

報道発表資料

2025年09月29日
  • 報道発表

2025年夏期の富士山登山者数について(お知らせ)

環境省では、富士山登山者数の経年変化を把握し、国立公園の適正な利用の推進に資するため、2005年から4つの登山道(吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート及び富士宮ルート)のそれぞれ八合目付近に赤外線カウンターを設置し、登山者数調査を実施しています。
富士山八合目における2025年の開山日(※1)から9月10日までの全登山道合計の登山者数は、約20万5千人(※2)でした。
これは、前年(約20万4千人)比で100%(※3)、新型コロナウィルス流行前の2019年(約23万6千人)比で87%(※3)となります。
(※1)7月 1日:吉田ルート
     7月10日:須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート
(※2)2025年は、カウンター不具合により御殿場ルート(7/11~12)、吉田ルート(7/24-26、9/3,5-10、ただし日常点検記録簿を基に補完)で欠測期間が発生
(※3)小数点以下四捨五入

1.今年の集計結果

(1)富士山の登山者数及び登山道別の登山者数
2025年の開山日から9月10日までの全登山道合計の登山者数は、約20万5千人でした(ただし、欠測期間あり)。
各ルート別の登山者数は以下のとおりです。 
 
(参考)全登山道合計の登山者数 2024年:約20万4千人、2019年:約23万6千人

※2025年は、カウンター不具合により御殿場ルート(7/11~12)、吉田ルート(7/24-26、9/3,5-10、ただし日常点検記録簿を基に補完)で欠測期間が発生

 
(2)過去10年分の富士山の登山者数及び各登山道別登山者数の推移 
   

◎日別データや登山者数についての詳細及び過年(2005年以降)の発表資料については富士箱根伊豆国立公園のホームページ (以下URL)で公開しています。登山者数の詳細は下記2段目のURLからも直接確認できます。 
 http://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/fuji_tozansha.html
 https://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/files/fujihakone_shosai_R7.pdf (詳細版)
 

(お願い)2026年の富士登山シーズンに向けて

2025年シーズンは昨年とほぼ同数の登山者数でしたが、例年同様に高山病、外傷、低体温症などによる救助要請があり、悪天候下での無理な登山もみられました。
また、山小屋によっては予約が早々に埋まり、予約がとりにくい状況にありました。2026年に富士登山を計画される方は、安全・快適な登山のため、次のことをご検討ください。


● 登山規制の確認

2025 年より両県で事前の登録や入山料の支払い、入山規制時間を設ける登山規制がスタートしています。規制の内容や予約方法などは今後変更される可能性もありますので、富士登山オフィシャルサイトを事前にご確認ください。
富士登山オフィシャルサイト  http://www.fujisan-climb.jp/ 
 

●体力強化/装備の準備

日本一高い山への登山は決して楽ではありません。事前のしっかりとした体力づくりと登山装備の用意が、安全に楽しく登山するためには非常に重要です。富士山の側火山を登る富士登山や、富士山の眺望が素晴らしい富士山周辺の山への登山など、ご自身の体力や技術に合せて登山をお楽しみください。環境省では富士箱根伊豆国立公園と周辺地域の代表的な富士山の展望地を「富士山がある風景100選」として選定しています。

● 山小屋予約の工夫

登山者が集中する土日祝日やお盆を避け、平日やお盆以降に計画すると予約できる可能性があります。また例年、標高の高い山小屋から予約が埋まるため、山小屋を変えると空きが見つかる場合もあります。あわせて、空き状況はキャンセル等に伴い流動的ですので、こまめな確認も有効です。なお、別のルートに変更することでも予約の可能性が広がりますが、ルートによって所要時間や難易度等が変わりますので、ご自身に合ったルートを選ぶよう留意してください。
 

● 登山計画の見直し

富士山の天気は急変しやすく、突然の雷雨になることもあります。登山開始前には必ず気象情報を確認し、悪天候が予想される場合には登山計画を見直してください。また、富士山は活火山であることから突発的な噴火や落石などに備えてヘルメット等の装備を持参することを推奨します。



弾丸登山(※1)、軽装登山(※2)、強行登山(※3) や経験の少ない中での日帰り登山は非常に危険です。
時間・体力に余裕をもった登山計画を立て、装備や体調を整えてから富士登山に臨みましょう!

※1 五合目を夜間に出発し、山小屋に泊まらず夜通しで一気に富士山頂を目指す0泊2日の登山形態
※2 登山に必要な装備を持たない登山形態
※3 準備不足(自分の体力を把握できていない、バスの時間を調べない等)、悪天候でも登山を強行する等

【参考】2025年 富士登山されるすべての方へ
    https://www.fujisan-climb.jp/for-every-climber.html
 

お問い合わせ先

環境省 関東地方環境事務所
富士箱根伊豆国立公園管理事務所               所長 :七目木(しちめき) 修一
沼津管理官事務所(静岡県側)           国立公園管理官:安生(あんじょう) 浩太   電話:055-931-3261
富士五湖管理官事務所(山梨県側・全体)       国立公園管理官:仲原 沙希   電話:055-572-0353