関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

報道発表資料

2024年10月01日
  • 報道発表

第31回トキ放鳥の結果について

 9月30日(月)に佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージからのソフトリリース方式にて1羽を放鳥し、第31回トキ放鳥が終了しました。

第31回トキ放鳥について

 6月27日(木)から16羽のトキの順化訓練を行ってきましたが、9月4日(水)に1羽(個体番号539)、9月18日(水)に1羽(個体番号542)について状態が良くなかったことから順化訓練を中止しました。そのため第31回トキ放鳥で放鳥した個体は14羽です。
 第31回トキ放鳥で放鳥した個体は別紙1及び別紙2のとおりです。

(1)ハードリリース方式による放鳥

 9月23日(月)に佐渡市北田野浦地区でハードリリース方式による放鳥を実施しました。3羽ずつ2回に分けて計6羽(個体番号543、544、547、549、550、551)を放鳥し、トキは観覧に来られていた北田野浦地区の住民等約50名が見守る中、佐渡の大空に飛び立っていきました。放鳥箱は北田野浦地区の住民10名及び長岡市の小学生2名に開けていただきました。事故等はなく、安全に放鳥することができました。今回はトキの普及啓発を目的に、トキ分散飼育センターがある長岡市寺泊の小学生2名に放鳥に参加していただきました。
 放鳥箱から飛び立ったトキは観覧者の頭上を旋回し、周囲の森林の中に入っていきました。放鳥翌日の24日(火)には放鳥場所周辺の水田で採餌している個体(個体番号547)や木にとまっている個体(個体番号549)を確認しました。

(2)仮設ケージからのソフトリリース方式による放鳥

 9月5日(木)に7羽を佐渡市北田野浦地区に設置した仮設ケージへ移動し、順化訓練を開始しました。9月23日(月)に(1)ハードリリース方式による放鳥終了後、地域住民2名に仮設ケージを開けていただき、放鳥を開始しました。初日の23日(月)は観覧者が見守る中、1羽(個体番号548)が仮設ケージから飛び立ちました。さらに、観覧者が退場した13時39分に1羽(個体番号552)が飛び立ちました。23日(月)は15時に仮設ケージを閉め、翌日24日(火)10時に仮設ケージを開放し、通常通り仮設ケージ周辺の点検を行いました。点検作業中に5羽が飛び立ち、10時42分に仮設ケージからのソフトリリースが終了しました。
 飛び立ったトキは仮設ケージ周辺の森林や小野見川上流の方向に飛んで行きました。放鳥当日に放鳥場所周辺で採餌している個体(個体番号541)を確認しました。仮設ケージからソフトリリースした個体の多くは、採餌している姿や木に止まっている姿を放鳥日翌日以降に放鳥場所周辺で確認しています。

<放鳥した時間>
 
放鳥した時間 個体番号
9月23日(月) 10:24 548
  13:39 552
9月24日(火) 10:28 554
  10:29 553
  10:30 E21
  10:32 546
  10:42 541

 
 
 
 
 
 
 

(3)順化ケージからのソフトリリース方式による放鳥

 9月30日(月)5時30分に順化ケージを開放し、放鳥を開始しました。個体番号540は16時58分に放鳥口から飛び立ちました。

お問い合わせ先

関東地方環境事務所
野生生物課長  千葉 康人
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 篠﨑さえか
(℡:0259-22-3372)