関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

報道発表資料

2025年05月26日
  • 報道発表

野生下のトキにおける今期最初のヒナの巣立ち確認について

 新潟県佐渡市において、野生下のトキのヒナが巣立ちしたことを確認しましたので、お知らせします。野生下での巣立ち確認は 14 年連続となります。

​1 ヒナの巣立ちを確認したペア

 ①ペアの特性
オス親 ・足環No:448
・令和2(2020)年 佐渡市トキふれあいプラザ生まれ(5歳)
・第25回放鳥(令和3(2021)年9月17日)において放鳥
メス親 ・足環No:無し
・野生下生まれのため、生まれた地域や年齢等は不明
 
②確認日
 令和7年5月23日(金)
 
③場所
 新潟県佐渡市(真野地区) 
 
④経過
 当該ペアは、3月19日(水)に今期初の野生下での抱卵が確認され、4月17日(木)に今期初の野生下でのふ化が確認されていました(いずれも同日付けで報道発表済み)。4月30日(水)時点で2羽のヒナを確認して、5月2日(金)に2羽ともに捕獲し、足環(E55、E56)を装着しておりました。
 5月23日(金)午後13時50分頃、モニタリングチーム(環境省職員)が巣を観察したところ、ヒナ2羽(E55、E56)が巣と近くの枝を出入りする様子が確認されたことから、巣立ちと判断しました。

2 野生下のトキの繁殖状況の概要

表:令和7年5月23日(金)までに確認されたペアの状況
  ペア数(組)
    うち野生下で誕生した
トキ同士のペア(組)
巣立ちが確認されたペア 1 (0)
育雛中のペア 12 (7)
抱卵中のペア 14 (9)
未抱卵のペア 1 (0)
営巣・抱卵・育雛を中止したペア 68 (27)
合計 96 (43)
 
 本日までに45羽のヒナを確認し、そのうち10羽に足環を装着しました。(※)
※参考(足環による個体識別について)
 放鳥個体に加え、野生下で誕生したトキの一部にも生存状況の確認や行動のモニタリングのための足環を装着しています。足環装着は、毎年30羽程度を目標に、巣立ち前のヒナを一時捕獲して行っています。野生下で誕生した個体につけられる足環の番号は、「アルファベット1桁+数字2桁」です。

お問い合わせ先

関東地方環境事務所
野生生物課長  刈部 博文
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 北橋 隆史
(℡:0259-22-3372)