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関東地方環境事務所

報道発表資料

2026年03月16日
  • 報道発表

野生下のトキにおける今期最初の営巣及び抱卵の確認について

 新潟県佐渡市において、野生下トキの今期最初の営巣が3ペアで確認され、さらにそのうち1ペアでは抱卵が確認されましたので、お知らせします。

1 確認されたペアについて

(1)ペアの情報
 ①
 オス 個体番号448 令和2(2020)年生まれ
 メス 野生生まれ (足環なし) 
 
 ②
 オス 野生生まれ 個体番号A28 平成27(2015)年生まれ
 メス 野生生まれ (足環なし)
 
 ③
 オス 野生生まれ (足環なし)
 メス 野生生まれ (足環なし) 
 
 ※トキの生態調査のため、毎年30羽程度をめどに、野生下で誕生したヒナを一時捕獲して足環を装着しています。

(2)営巣・抱卵確認日
 令和8年3月16日(月)
 
(3)場所
 新潟県佐渡市(真野地区、相川地区及び佐和田地区) 
 
(4)経過
 ①のペアは、2月下旬から一緒に行動する姿が観察され、さらに2月25日には枝運びをする様子が観察されたため、注意して観察を継続していました。
本日午前6時頃、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が観察したところ、地上から19メートル程度の高さの樹上に枝が積み重なり、そこにトキが座り込む様子が確認できたことから、営巣及び抱卵を開始したものと判断しました。
 
 ②のペアは、2月下旬から一緒に行動する様子が確認されたことから、注意して観察を継続しておりました。
本日午前5時半頃から、佐渡自然保護官事務所職員が観察したところ、擬交尾、嘴交差、相互羽繕い、枝運び及び巣を整えるといった行動が確認され、地上から13メートル程度の高さの樹上に巣材が5割程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断しました。
 
 ③のペアは、2月末から枝運びが確認されたことから、注意して観察を継続していました。
本日午前6時半頃から、佐渡自然保護官事務所職員が観察したところ、呼び鳴き、枝運び、擬交尾及び巣を整えるといった行動が確認され、地上から14メートル程度の高さの樹上に巣材が5割程度積み重なっていたことから、営巣を開始したものと判断しました。

2 その他の状況について

 2025年末時点で、佐渡島内には推定473羽のトキが生息しており、そのうち繁殖可能な年齢(2歳以上)の個体は377羽と推定されています。
 現時点では75組程度のトキのペアを観察しており、今後、順次営巣が確認できるものと見込んでいます。

3 野生下トキの過去繁殖結果及び2026年の繁殖状況

営巣 ふ化 巣立ち 繁殖活動
終了日
ペア数 ペア数 ヒナ数 ペア数 ヒナ数  
2012 18 3 8 3 8 6/21
2013 24 5 14 2 4 7/ 5
2014 35 14 36 11 31 6/24
2015 38 12 21 8 16 6/19
2016 53 25 53 19 40 7/ 8
2017 65 36 92 31 77 7/19
2018 77 32 67 27 60 7/ 6
2019 99(120) 37 84 33(40) 76( 95) 7/16
2020 86(127) 33 83 26(38) 67( 85) 7/ 3
2021 103(147) 26 59 20(34) 44( 76) 6/28
2022 91(162) 33 73 22(49) 51(106) 7/28
2023 115(165) 23 48 16(27) 34( 55) 6/23
2024 93(185) 37 81 28(59) 65(129) 7/ 9
2025 101(181) 33 66 19(37) 40( 76) 7/25
2026 3 - - - - -
 ※野生下のトキが増えたことにより、2019年以降は全てのペアを網羅したデータについてモニタリングにより把握することが難しいことから、実測値のほか、統計手法(統合個体群モデル)による最終的な繁殖結果の推定値(括弧内の数字)も公表しています。なお、ふ化ペア数及びふ化ヒナ数は、繁殖期モニタリング結果以外に推定に使えるデータがないため、実測値のみを公表しています。<br /> ※2026年の繁殖結果は、7月頃に速報値として実測値を公表し、その後、最終的な繁殖結果として統計手法による推定値を公表する予定です。

お問い合わせ先

令和8年3月16日(月)
関東地方環境事務所
野生生物課長  刈部 博文
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 北橋 隆史
(℡:0259-22-3372)