報道発表資料
2026年09月11日
- 報道発表
第2回能登地域トキ放鳥に向けた 野生復帰ステーション順化ケージでの順化訓練の途中経過について
10月7日に石川県中能登町春木地区周辺で予定されている第2回能登地域トキ放鳥に向け、6月 25日から佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージにおいて実施している順化訓練について、7月に1羽が死亡したものの、残る 11羽の訓練は順調に進んでいます。
これまでの訓練により、人や車の接近、ケージ内での草刈り作業に慣れるとともに、餌のドジョウを上手に捕まえるようになってきました。また、繁殖期も終わり、トキたちは羽の生え変わりが進み、白みを帯びた見た目になってきています。
これまでの訓練により、人や車の接近、ケージ内での草刈り作業に慣れるとともに、餌のドジョウを上手に捕まえるようになってきました。また、繁殖期も終わり、トキたちは羽の生え変わりが進み、白みを帯びた見た目になってきています。
1.訓練の経過
・6月25日 12羽の順化訓練を開始。
・ 6月27日 給餌作業を開始。以降徐々に人数や作業を増やしていく。
・ 7月10日 ケージ周辺での草刈りを開始。以降徐々に近づきながら、ケージ内でも 草刈りを実施。
・ 7月19日 個体番号594が死亡。
・ 7月23日 車の接近訓練を開始。以降、運搬車→軽トラック→乗用車へと段階的に変更。
・ 6月27日 給餌作業を開始。以降徐々に人数や作業を増やしていく。
・ 7月10日 ケージ周辺での草刈りを開始。以降徐々に近づきながら、ケージ内でも 草刈りを実施。
・ 7月19日 個体番号594が死亡。
・ 7月23日 車の接近訓練を開始。以降、運搬車→軽トラック→乗用車へと段階的に変更。
2.訓練個体の様子
20羽で開始した前回の訓練(第1回能登地域トキ放鳥に向けた順化訓練)と比べると、周辺環境や人間活動に対する警戒行動がやや多く見られました。しかし、当初は時間を要していた泥の中から嘴の感触を頼りにドジョウを探し出して捕らえる行動も、今ではより円滑に行われるようになり、ケージ内で草刈機を使って作業している間も奥の止まり木に全羽で集まって羽繕いをする様子が見られるようになっています。また、夏も終わりに近づいたことで、2歳以上の個体が頭から背中にかけてまとっていた黒い繁殖羽も新しい羽に生え変わりはじめ、徐々に白っぽい外見に変わってきています。
この11羽から最終的に10羽が選ばれ、放鳥に向けて石川県中能登町へ移送されます。
この11羽から最終的に10羽が選ばれ、放鳥に向けて石川県中能登町へ移送されます。
3.訓練中に死亡した個体について
個体番号594(R7年出雲市トキ分散飼育センター生まれ、1歳、メス)は、順調に訓練を進めていましたが、7月19日午前中の採餌時に止まり木から降りてこない様子が確認されたことから、モニターで経過観察を行っていました。午後に通常と異なる開口呼吸及び神経症状を確認し、動かなくなったことから捕獲したところ、心肺停止状態でした。救急処置を施しましたが、13時50分に死亡を確認しました。外傷はなかったものの死亡時は体重932gと削痩しており、剖検で肝臓を始めとする臓器に壊死や萎縮が認められるとともに、病性鑑定によって内臓に多数の線虫様の寄生虫が確認されました。寄生虫がいる事自体は珍しいことではありませんが、訓練開始前の健康診断では異常は認められなかったことから、訓練開始後に基礎疾患など何らかの原因で免疫が低下したことで寄生虫が増加し、内臓の病変にまで進行した可能性が考えられます。
本個体の死亡により、現在の訓練個体は別紙のとおりとなっています。他の個体については、現在のところ健康状態の悪化は認められていません。
本個体の死亡により、現在の訓練個体は別紙のとおりとなっています。他の個体については、現在のところ健康状態の悪化は認められていません。
順化訓練とは:
飼育されていたトキが放鳥後に自立して生存できるように、野生下に近い環境(順化ケージ)で飛翔能力や採餌能力等を高める訓練を行うこと。
飼育されていたトキが放鳥後に自立して生存できるように、野生下に近い環境(順化ケージ)で飛翔能力や採餌能力等を高める訓練を行うこと。
添付資料
お問い合わせ先
令和8年9月11 日(金)
関東環境局
野生生物課長 刈部 博文
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 北橋 隆史
(℡:0259-22-3372)
関東環境局
野生生物課長 刈部 博文
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 北橋 隆史
(℡:0259-22-3372)
