兄島におけるヘリコプターを使用した殺鼠剤の空中散布の実施について
兄島におけるヘリコプターを使用した殺鼠剤の空中散布の実施について
令和3年3月11日(木)
小笠原諸島世界自然遺産地域の兄島には、固有の陸産貝類(マイマイ)が多数生息しています。これらを外来種であるクマネズミの食害から守るため、環境省関東地方環境事務所では継続的に対策を進めてきました。この度、外来ネズミ類の生息密度を一時的に低下させるため、兄島におけるヘリコプターを使用した殺鼠剤の空中散布を実施しますので、お知らせします。
小笠原諸島へ来島される方は、以下のお願いをご一読ください
殺鼠剤空中散布の概要
●作業期間 令和3年(2021年)3月16日~25日(予備日含む)
●対象地域 兄島(内陸部のみ)
●散布方法 殺鼠剤の粒剤を封入したもの(スローパック剤)をヘリコプターにより空中散布(兄島内陸部に2周散布)
●洋上回収 洋上流出した殺鼠剤(スローパック剤)の回収のため、散布している海岸に5隻の船舶が待機するほか、散布終了後周辺海域を巡回
●その他 事前事後のモニタリングや殺鼠剤の見回り・回収等を実施
兄島の海岸及びその近くの海域利用者へのお願い
・作業時間は、8:30頃~15:30頃の予定ですが、当日の天候や海況により作業時間が前後します。父島内の防災無線でお知らせします。
・海の利用には特に制限等はありませんが、上記の時間には散布エリア周辺の海域では騒音や風等の影響が予想されます。
・殺鼠剤(スローパック剤)の洋上流出を防ぐ措置を取りますが、散布後、父島の海岸にも殺鼠剤(スローパック剤)が打ち上がる可能性があります。洋上流出している殺鼠剤(スローパック剤)、又は父島の浜に打ち上げられている殺鼠剤(スローパック剤)を見つけた場合には環境省小笠原自然保護官事務所までお知らせください。
・小さなお子様やペットが誤って殺鼠剤を口にしないようお気を付けください。
■ポスター[PDF 251KB]
<取組の経緯>
兄島に生息している陸産貝類(マイマイ)は、外来種であるクマネズミの食害を受け一時は絶滅の危機に瀕していましたが、2016年のヘリコプターを使用した殺鼠剤の空中散布をはじめとして、継続的な外来ネズミ類対策によって回復傾向にあります。一方、外来ネズミ類が再び増加傾向にあることから、有識者からの科学的な助言や現地における関係団体等の個別ヒアリング等を踏まえ、今年度の駆除計画を立案し、ヘリコプターを使用した殺鼠剤の空中散布による外来ネズミ類駆除を実施します。
- 問い合わせ先
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・環境省関東地方環境事務所国立公園課
TEL:048-600-0816
課長:井上 綾子
世界自然遺産専門官:二戸 治
・環境省関東地方環境事務所小笠原自然保護官事務所
TEL:04998-2-7174
担当:黒江 隆太