野生下のトキの今期最初の巣立ち等について
新潟県佐渡市において、野生下のトキ3ペアについて、今期最初の巣立ちを確認しましたので、お知らせします。野生下での巣立ちは12年連続となります。
このうち1ペアは野生下で誕生したトキ同士のペアであり、野生下で誕生したトキ同士のペアからのヒナ誕生は8年連続となります。
このうち1ペアは野生下で誕生したトキ同士のペアであり、野生下で誕生したトキ同士のペアからのヒナ誕生は8年連続となります。
1 巣立ちを確認したペア
(1)個体番号
①No.209(10歳オス) 及び No.A26(8歳メス)
※No.209:平成25年(2013年)出雲市トキ分散飼育センター生まれ
平成27年(2015年)第12回放鳥個体(6月5日飛翔)
No.A26:平成27年(2015年)野生下生まれ
②足環なし(オス) 及び 足環なし(メス)
※いずれも足環のない野生下生まれのトキであるため、年齢等は不明です。
③No.385(5歳オス) 及び No.258(8歳メス)
※No.385:平成30年(2018年)野生復帰ステーション生まれ
令和元年(2019年)第21回放鳥個体(9月27日飛翔)
No.258:平成27年(2015年)多摩動物公園生まれ
平成28年(2016年)第14回放鳥個体(6月10日飛翔)
※放鳥トキは、足環の個体番号で個体識別できます。野生下で誕生したトキは、一時捕獲して足環を装着した個体のみ個体識別できます。
これらの野生下で誕生したトキの個体番号はアルファベット+2桁の数字です。
(2)確認日
令和5年5月29日(月)
(3)場所
①新潟県佐渡市(両津地区)
②新潟県佐渡市(両津地区)
③新潟県佐渡市(新穂地区)*注)報道に関する事項は5を参照
(4)経過
①のペアは、3月20日(月)に営巣を、3月29日(水)に抱卵を確認していました。
ヒナの数は、4月24日(月)時点で2羽確認しており、5月11日(木)に2羽のヒナに足環(No.C92,C93)を装着しました。
本日、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が巣を観察したところ、午前6時10分頃に1羽のヒナ(No. C92)が巣と近くの枝を出入りする様子が
確認されたことから、1羽が巣立ちしたと判断しました。
②のペアは、4月9日(日)に営巣・抱卵を確認していました。
ヒナの数は、4月25日(火)時点で2羽、5月2日(火)時点で3羽確認しており、5月11日(木)に3羽のヒナに足環(No.C96,C97,C98)を装着
しました。
本日、モニタリングチーム(環境省職員)が巣を観察したところ、午前6時50分頃に2羽のヒナ(No.C96,C97)が巣と近くの枝を出入りする様子が確認
されたことから、2羽が巣立ちしたと判断しました。
③のペアは、3月17日(金)に営巣を、3月27日(月)に抱卵を確認していました。
ヒナの数は、4月25日(火)時点で1羽、4月27日(木)時点で2羽、4月29日(土)に3羽確認しており、5月12日(金)に3羽のヒナに足環
(No.C99,E01,E02)を装着しました。
本日、モニタリングチーム(国指定鳥獣保護区管理員)が巣を観察したところ、午前5時30分頃に1羽のヒナ(個体番号不明)が巣と近くの枝を出入り
する様子が観察されたことから、1羽が巣立ちしたと判断しました。
①No.209(10歳オス) 及び No.A26(8歳メス)
※No.209:平成25年(2013年)出雲市トキ分散飼育センター生まれ
平成27年(2015年)第12回放鳥個体(6月5日飛翔)
No.A26:平成27年(2015年)野生下生まれ
②足環なし(オス) 及び 足環なし(メス)
※いずれも足環のない野生下生まれのトキであるため、年齢等は不明です。
③No.385(5歳オス) 及び No.258(8歳メス)
※No.385:平成30年(2018年)野生復帰ステーション生まれ
令和元年(2019年)第21回放鳥個体(9月27日飛翔)
No.258:平成27年(2015年)多摩動物公園生まれ
平成28年(2016年)第14回放鳥個体(6月10日飛翔)
※放鳥トキは、足環の個体番号で個体識別できます。野生下で誕生したトキは、一時捕獲して足環を装着した個体のみ個体識別できます。
これらの野生下で誕生したトキの個体番号はアルファベット+2桁の数字です。
(2)確認日
令和5年5月29日(月)
(3)場所
①新潟県佐渡市(両津地区)
②新潟県佐渡市(両津地区)
③新潟県佐渡市(新穂地区)*注)報道に関する事項は5を参照
(4)経過
①のペアは、3月20日(月)に営巣を、3月29日(水)に抱卵を確認していました。
ヒナの数は、4月24日(月)時点で2羽確認しており、5月11日(木)に2羽のヒナに足環(No.C92,C93)を装着しました。
本日、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が巣を観察したところ、午前6時10分頃に1羽のヒナ(No. C92)が巣と近くの枝を出入りする様子が
確認されたことから、1羽が巣立ちしたと判断しました。
②のペアは、4月9日(日)に営巣・抱卵を確認していました。
ヒナの数は、4月25日(火)時点で2羽、5月2日(火)時点で3羽確認しており、5月11日(木)に3羽のヒナに足環(No.C96,C97,C98)を装着
しました。
本日、モニタリングチーム(環境省職員)が巣を観察したところ、午前6時50分頃に2羽のヒナ(No.C96,C97)が巣と近くの枝を出入りする様子が確認
されたことから、2羽が巣立ちしたと判断しました。
③のペアは、3月17日(金)に営巣を、3月27日(月)に抱卵を確認していました。
ヒナの数は、4月25日(火)時点で1羽、4月27日(木)時点で2羽、4月29日(土)に3羽確認しており、5月12日(金)に3羽のヒナに足環
(No.C99,E01,E02)を装着しました。
本日、モニタリングチーム(国指定鳥獣保護区管理員)が巣を観察したところ、午前5時30分頃に1羽のヒナ(個体番号不明)が巣と近くの枝を出入り
する様子が観察されたことから、1羽が巣立ちしたと判断しました。
2 野生下のトキの繁殖状況の概要
令和5年5月29日(月)までに確認されたペアの状況は以下のとおりです。
・巣立ちが確認されたペア 3組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 1組
・育雛中のペア 13組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 10組
・抱卵中のペア 6組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 3組
・未抱卵のペア 8組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 3組
・営巣・抱卵を中止したペア 80組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 27組
・巣立ちが確認されたペア 3組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 1組
・育雛中のペア 13組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 10組
・抱卵中のペア 6組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 3組
・未抱卵のペア 8組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 3組
・営巣・抱卵を中止したペア 80組
うち野生下で誕生したトキ同士のペア 27組
3 野生下のトキの2012年~2022年の繁殖結果及び2023年の繁殖状況
年 | 営巣 | ふ化 | 巣立ち | 繁殖活動終了日 | ||
ペア数 | ペア数 | ふ化羽数 | ペア数 | 巣立ち 羽数 |
||
2012 | 18 | 3 | 8 | 3 | 8 | 6/21 |
2013 | 24 | 5 | 14 | 2 | 4 | 7/5 |
2014 | 35 | 14 | 36 | 11 | 31 | 6/24 |
2015 | 38 | 12 | 21 | 8 | 16 | 6/19 |
2016 | 53 | 25 | 53 | 19 | 40 | 7/8 |
2017 | 65 | 36 | 92 | 31 | 77 | 7/19 |
2018 | 77 | 32 | 67 | 27 | 60 | 7/6 |
2019 | 99(120) | 37 | 84 | 33(40) | 76(95) | 7/16 |
2020 | 86(127) | 33 | 83 | 26(38) | 67(85) | 7/3 |
2021 | 103(147) | 26 | 59 | 20(34) | 44(76) | 6/28 |
2022 | 91(162) | 33 | 73 | 22(49) | 51(106) | 7/28 |
2023 | 110 | 22 | 46 | 3 | 4 | - |
※野生下のトキが増えたため、2019年以降のデータは、全てのペアを網羅したものではありません。このため、2023年の繁殖結果は、7月頃に速報値として実測値を公表し、2024年1月頃に最終的な繁殖結果として統計手法による推定値を公表する予定です。
※括弧なしの数値は実測値であり、2019年以降の括弧内の数値は最終的な繁殖結果の推定値です。なお、ふ化ペア数及びふ化ヒナ数は、根拠データが繁殖期モニタリングのみであるため、推定していません。
4 お問い合わせ先
令和5年5月29日(月)
関東地方環境事務所
野生生物課長 千葉 康人
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 澤栗 浩明
(℡:0259-22-3372)
関東地方環境事務所
野生生物課長 千葉 康人
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 澤栗 浩明
(℡:0259-22-3372)