地域脱炭素の実現に向けた絵姿の作成について～群馬県内自治体における取組事例～

　2050年の我が国のカーボンニュートラルの実現に向けては、地域の脱炭素化に向けた地域における主体的な取組が不可欠であり、特に地方自治体の取組は要となります。
　一方で、「地域脱炭素に向けて、何から取組めば良いかや取組手順がわからない」、「話し合いをしても具体的な事業化に至らない」といった声も、多く寄せられています。
　自治体が地域脱炭素をこれから始めようとする際の手段には様々な種類がありますが、本書ではその一例として、具体的な事業を始めるための中間地点となり得る「脱炭素を目指す絵姿」を描くこと を提案しています。
　本書の目的は、群馬県内自治体における試行的な事例を参考とし、脱炭素を目指す絵姿を作成する過程を紹介することによって、より多くの自治体において地域脱炭素を実現するための具体的な取組を開始できるよう貢献することです。

　関東地方環境事務所では2022年度に、関東経済産業局・群馬県と連携して、群馬県内の2市町村を対象に、脱炭素を目指す絵姿を検討する「スタートアップ支援事業」を実施しました。この事業は、
　・地域特性等のデータ分析・ヒアリング調査
　・庁内の体制づくり
　・ステークホルダーが参加するワークショップの開催
等の過程を通じ、地域脱炭素の推進に向けこれから実施すべき取組を「脱炭素を目指す絵姿」として整理し、それをきっかけに、自治体が地域脱炭素を実現するための具体的な取組を開始するという事業です。
　本書で記載する「作成手順」は、この「スタートアップ支援事業」の実例を元に作成しています。

※本書で示す各手順の手法は一例であり、手法は１つとは限りません。お読みいただいた上で、各自治体の地域の実情に合わせて実施いただければ幸いです。 

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　地域脱炭素の実現に向けた絵姿の作成について～群馬県内自治体における取組事例～

関東地方環境事務所地域脱炭素創生室
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