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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

ARという仕事とその日常的な業務風景

2024年02月29日
大賀 譲二
3月に入りいよいよ年度末の慌ただしい時期が迫ってきました。
諸々の業務で忙しい時期ではありますが、ここで自身のこの1年間の業務を振り返りつつ、改めてARという職種とその日常的な業務の様子について、筆者の当事者視点で紹介することにしました。

ARとは、正式には自然保護官補佐という環境省の職員で、通称でアクティブ・レンジャー(略称「AR」)とよばれています。自然保護官(または国立公園管理官)の補佐役として、国立公園においては公園内の登山道などの施設のパトロールや調査、利用者指導、自然解説などの役割を担っています。ちなみに、「アクティブ・レンジャー」という言葉自体は造語(和製英語)であり、公式の英訳は Assistant Ranger とされています。
業務の範囲は、屋外での現場業務のみでなく事務所内での事務処理や外部関係者との打合せなどもしばしばあり、意外に広範囲にわたるのです。
 
ここでは主に屋外での業務を中心に、その仕事風景をいくつかの写真で紹介します。(※ 前年度までに撮影した画像も含まれます。)
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登山道の利用状況を調べるために設置した機器の保守作業をしています。(撮影地:富士山)
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登山道整備の専門家とともに現地調査をしています。(撮影地:富士山)
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登山道のパトロールをしています。職員がその場でできる範囲であれば保守作業などもします。(撮影地:東海自然歩道)
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地域の民間団体や行政機関の関係者と合同で登山道のパトロールをしています。ごみ袋を片手に持ち目についたごみは拾います。(撮影地:小富士遊歩道)
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地域の民間団体やボランティア参加者とともに、道路沿いでの清掃を行う活動に参加しています。(撮影地:富士宮市内)
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生物多様性を守るために、専門家の指導のもとで外来植物を取り除く活動に参加しています。(撮影地:裾野市内)
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国立公園の魅力を伝えるために開催する広報イベントの会場で、設営作業をしているところです。
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地域関係者が集まる会合に出席したり、会議のスタッフとして運営に携わったりすることもあります。
以上に紹介した仕事風景は全体のごく一部で、そのほかにもいろいろな業務が日々発生するというのが筆者の実感です。
国立公園の管理や自然保護のために働くAR業務に関心を持った方は、募集情報 (各地方環境事務所などのウェブサイトで [トピックス] の [採用関係] )をぜひチェックしてみてください。
なお、富士箱根伊豆国立公園を含む6つの国立公園を管理する環境省 関東地方環境事務所では、主に富士山およびその周辺で活躍するAR職員を募集中です。募集要項はこちらのリンク先をご覧ください。
この記事をご覧になり、ひとりでも多く方々にAR業務に関心を持っていただけたなら大変うれしく思います。