ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年02月18日H30年度アクティブ・レンジャー写真展写真展@大島

富士箱根伊豆国立公園 伊豆諸島 椋本 真里奈

213日(水)から314日(木)まで伊豆大島にて「アクティブ・レンジャー写真展 -国立公園・野生生物フォトコレクション-」を開催中です。

本写真展は、関東地方の国立公園および国指定鳥獣保護区の管理に携わるアクティブ・レンジャーが現地で撮影した写真を紹介するものです。

会場はこちら、伊豆大島火山博物館です。

中心地である元町から、都道を沿って徒歩15分程。

目の前にバス停「火山博物前」があるので、路線バスでのアクセスも簡単です。

(年中無休、開館9:0017:00

正面玄関入ってすぐの1Fエントランスロビーに設営されております。

(本写真展は無料で観覧できますが、その奥の火山博物館の展示へは入場料がかかりますのでご留意ください。)

展示総数は28枚。パネルの裏側まで続いているので、ぐるりと回ってご覧ください。

二箇所開催で関東地方を巡回していた本写真展も今年度は伊豆諸島でおしまいのため、このラインナップが見られるのはこれで最後です!

(※期間中、那須でも同時開催されています)

大島が所属する伊豆諸島地域からはこちらの2枚を展示しております。

左の写真に写る「地層大切断面」は展示会場から路線バスで6駅ですので、展示を見て興味を持った方は是非足を運んでみてください。

展示期間中は伊豆大島椿まつりも開催中です。

冬の島旅、してみませんか?

皆さんのお越しをお待ちしております。

<参考>

火山博物館について(大島町公式HP):

https://www.town.oshima.tokyo.jp/soshiki/kankou/kazan-hakubutsukan.html

椿まつりについて(東海汽船公式HP):

https://www.tokaikisen.co.jp/tsubaki_festival/

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2019年02月15日駒ヶ岳での鹿調査(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 池田興平

先日鹿の調査で箱根の駒ヶ岳へ行ってきました。

駒ヶ岳は標高1,356mで中央火口丘の一つです。

山頂へ行くためには、ロープウェーで登る方法と防ヶ沢登山口から登る方法があります。

現在、防ヶ沢から駒ヶ岳山頂まで大涌谷周辺の火山活動による立ち入り規制のため通行止めとなっています。

防ヶ沢から駒ヶ岳山頂までのコースタイムは約90分かかりますが、ロープウェーの出発地である箱根園から山頂を目指せば約7分で到着することができます。

▲箱根園のロープウェーを利用して山頂を目指します。

天候に左右されますがロープウェーからの展望は恵まれていれば富士山が綺麗に顔をのぞかせてくれます。

冬の時期は空気が透き通っており遠くまで見通せるため、富士山を見られるチャンスです。

晴天時でも強風の場合、運転見合わせになる可能性もありますのでご注意を。

http://www2.princehotels.co.jp/amuse/hakone-en/ropeway/

駒ヶ岳ロープウェーのHPからNEWSTPOICSの運行情報を見ていただくと確認ができます。

▲駒ヶ岳から見た富士山

山頂には箱根神社元宮(はこねじんじゃもとつみや)があります。

駒ヶ岳では古くから霊峰神山を拝し、山岳信仰が行われていました。

最近ではパワースポットとして注目され多くの観光客が足を運ぶ場所となっています。

▲箱根神社元宮と鳥居

近年、駒ヶ岳でも鹿の出没が確認されているため実態調査をしています。

山頂周辺の登山道に定点カメラを設置しており、定期的にデータの回収を行います。

箱根山の登山道の一部は、2015年6月の大涌谷の噴火の影響により入山規制にされています。

今回の様な調査で許可を得て立ち入りしています。通常は駒ヶ岳の山頂周辺の登山道は立ち入らないようお願いします。

駒ヶ岳に設置してある定点カメラ

赤外線センサーによりカメラの前で熱を発生する物体(動物や人)がセンサーの感知範囲内を移動すると、センサーが感知をして自動的に撮影をおこなってくれます。

カメラ位置は鹿がカメラの前を通りやすい環境を選び定点カメラを設置しています。

今回も無事にデータ回収を終えることができました。

▲駒ヶ岳山頂付近で確認できたメス鹿とオス鹿

箱根でも近年増えつつある鹿ですが、これ以上に増えないためにも鹿の実態調査を今後も続けていくことも重要だと感じます。

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2019年02月13日佐渡のアクティブ・レンジャーの一日

佐渡 原奈緒子

みなさん、こんにちは 佐渡自然保護官事務所の原です。

▲身を寄せ合って風に耐えるトキ(2018年12月28日撮影)

皆さんはアクティブ・レンジャー(以降AR)と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

今日は少し他の地域とは異なる業務を行う、佐渡のAR のお仕事について紹介したいと思います。

・お日さまよりも早起き!

通常の業務は8時30分からですが、週に2回程度、繁殖期(2~6月)には週3回程の頻度で、他の職員や地域のボランティアさんと協力してトキのモニタリングを行います。モニタリングではトキのねぐら出やえさ場の利用状況、足環の判読による個体識別等を行うためトキがねぐら出する時間よりも前にスタンバイします。トキのねぐら出時刻は季節によって異なりますが、大体日の出と同じくらい。

つまり私が家を出るのは日の出前、真っ暗な時間に出勤するのもすっかり慣れてしまいました。

▲6:15頃 朝日が昇り始める頃からトキのねぐら出を待ちます。

・フィールドは里地!足は車!

学生時代、調査で山に行くと登山道で黄緑色の制服を着たレンジャーさんを見かけることがあったので、当時私が持っていたARのイメージは山登りでした。しかし、所変われば業務内容も変わるものです。佐渡のフィールドは小佐渡東部鳥獣保護区を含む全佐渡島内。そして、トキがいる場所、利用する場所は里地が主なので、山登りはめったにありません。それに加えて、トキを観察するときは影響がないように車内から観察するという地域ルールがあるため、モニタリングでの移動手段は車です。車の移動距離は1日で100kmを超えることもありますが、おそらく関東管内で一番歩かないARかもしれません。

▲車内からフィールドスコープを使ってトキの観察をする様子

こんな風に観察していると通りすがりの人に「あそこにトキがいたよ」と

話しかけられることもしばしばあります。

・トキの声がBGM

佐渡自然保護官事務所はトキの順化訓練施設である佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの管理棟内にあります。新潟県の職員であるトキの獣医さんや飼育員さんと同じフロアにいるため、部屋の中には順化訓練・飼育繁殖ケージのモニタリング用モニターがあります。ケージにはマイクもついているため、机で仕事をしているとモニタリング用モニターのスピーカーを介して「コッコッコ、タァーーー」とケージ内のトキの鳴き声を聞くことができます。ここで、トキの様々な声を覚えました。春になると野生下ではほとんど聞くことができない、ふ化直後のヒナの鳴き声も聞くことができます。

▲手前が環境省、奧が新潟県となっていて同じフロアで仕事をしています。

▲獣医さんや飼育員さんはモニターを通して、トキに影響を与えないように観察をします。

・普及啓発業務などその他もろもろ

佐渡のARはモニタリング以外にも、様々な業務を行います。

夏には子ども向けのトキ観察会を開催したり、地元の小学校で行われる生きもの調査にボランティアティーチャーとして参加します。他にも普及啓発グッズの作成やパンフレットの更新なども行います。他にも会計や備品管理、官用車の管理など業務は多岐にわたります。

▲佐渡自然保護官事務所が作成したパンフレットやポスター、エコバック

着任したばかりの頃は、鳥の足環の番号なんて読めるのか?と思っていましたが、周りの方々にも助けられ、足環の識別だけでなく個体ごとの生息域も自然と身につくようになりました。それだけでなく、トキを通して地域の方と交流する機会をたくさん持つことができて、充実した佐渡AR生活を送っています。

また、モニタリング中に職員が撮影したトキの写真は毎週更新しているホームページやツイッターでもご覧頂くことができます。

○放鳥トキ情報 トキの最新情報はこちら

→ http://blog.goo.ne.jp/tokimaster

○公式ツイッター 「佐渡の車窓から」好評連載中!

→ https://twitter.com/kankyoshosado01?s=09

▲おまけ 朝日でとき色になった大佐渡の山

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2019年02月12日【小笠原】近自然工法

小笠原国立公園 玉井徹

こんにちは

2月も半ばですが、小笠原は日差しが強く日焼け日和です。

先日、母島に行ってきました。

母島はさらに暖かいですね、半袖半ズボンで過ごせる陽気でした。

ボニンブルーの海と母島の属島、島独特の雰囲気が流れ、

時折、クジラがジャンプし海面に体を打ち付ける音が聞こえます。

実はこの景色、最近までは

外来樹木の高木に遮られていましたが

外来樹木を伐採し、きれいな眺めを確保することができました。

この場所は新夕日ヶ丘自然再生区という場所で、

きれいな夕日を見ることができます。

しかし、現場は斜度があり赤土で非常に歩きづらいです....

そこで今回はこの場所で道の補修、再整備をしに来ました。

近自然工法と呼ばれる技術を応用し、さっそく道作り!

講師の指導の下、ボランティアスタッフも含め6,7名で行いました。

【近自然工法とは】

講師の方の話では、スイスで生まれた河川工事技術がモデルとなっており、

「生態系の根幹となる生き物たちが住める環境を復元すること」

が目標ということでした。

歩きやすいだけでなく、その土地に馴染んでいく道作りです。

基礎となる枠を作り、地形に合わせて作っていきます。

暑いながらも、クジラのジャンプした音に癒やされながら作業を進め、

かなり形になってきました!

遊歩道を補修、再整備することで、

より島民の方々に利用していただけたらと思います。

玉井

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