ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年08月20日富士山週末パトロール@吉田ルート

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

先週末の3連休の初日(810日)に吉田口登山道の週末パトロールを行いました。この三日間は山の日も含まれるため開山期の中で最も混雑が予想される期間になります。混雑状況を把握するため、出発時間を早めに設定をして朝6時には吉田口六合目に到着し、そこで利用状況の確認を行いました。富士山六合目安全指導センターでは富士山保全協力金の呼びかけに応じ多くの登山者が協力していました。

▲富士山六合目安全指導センターの様子

ちなみに当日の天気ですが、登り始めは上空には雲一つ無い快晴に恵まれて六合目付近からは見事な雲海が広がっていました!

▲吉田口六合目からの雲海と朝日

昼頃になると雲が増え太陽が隠れることもあり、夕刻に近づくと霧も出てくるようになりました。このように富士登山をしていると一日を通してコロコロと天候が変わるので、天気予報で晴れ予報であっても充分な準備をして、気温や天候に合わせて服装を変えられるようにしておきましょう。

週末パトロールでは巡視しつつ登山道に落ちているゴミを見つけ次第拾っていきます。

吉田口五合目から吉田口六合目にかけては比較的ゴミは少なく、吉田口七合目より上からゴミが増えてきた印象です。

ゴミを拾っている最中には登山客の方から「ありがとう」と感謝の言葉を頂けることがあります、富士山の清掃をしていてやり甲斐を感じる瞬間でもあります。

▲ゴミ拾いの様子(吉田ルート七合目付近)

山小屋の方に登山者の利用状況についてお話を伺ったところ、「今年は雨が続いていたので例年より登山客が少ない印象」とおっしゃっていました。実際に登山道から周りを見渡したところ朝から昼にかけては混雑というほどではなかったように感じました。しかし山頂には人の数が格段に増え大賑わいでした、晴れている時間帯の山頂に限っては肌寒くなく快適な気温で過ごすことができました。下山時にはまた長時間歩く労力と技術がいるのでしっかりと英気を養って出発してください。

▲富士山頂付近の登山者の様子

そして、今回の週末パトロール中に拾い集めたゴミは、事務所に持ち帰り分別を行いました。

赤い線で囲ってあるゴミが可燃ゴミ、青い枠で囲ってあるゴミが不燃ゴミです。

810日に拾ったゴミ (計3.8㎏)

可燃ゴミは、カッパや手袋、帽子などがありました。不燃ゴミはトレッキングポールの部品、傘の骨組み、鉄板などがありました。

登山者が富士山を登り終えて楽しい思い出を持って帰ると共に、自ら出したゴミも持ち帰ることが出来れば、多くの方がより快適に富士山を楽しめると感じました。

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2019年08月14日 広河原インフォメーションセンターでアクティブ・レンジャー写真展開催中!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

7月30日(火)から9月17日(火)まで「環境省 アクティブ・レンジャー写真展」が広河原インフォメーションセンターにて開催されています!

★ 環境省 アクティブ・レンジャー写真展 -国立公園・野生生物の姿-

 開催場所  広河原インフォメーションセンター2階奥

 開催期間  7月19日(火)から9月17日(火)

関東地方環境事務所管内の自然、風景、国立公園を多くの方々に紹介し、自然の素晴らしさや大切さを伝え、自然保護や国立公園の普及啓発を図ること、写真や展示を通じ、アクティブ・レンジャーの存在や活動を紹介や周知することを目的とし、平成22年度から開催されています。

関東地方環境事務所管内には、6つの国立公園(日光・尾瀬・秩父多摩甲斐・小笠原・富士箱根伊豆・南アルプス)、8つの国指定鳥獣保護区{小佐渡東部(新潟県)・佐潟(新潟県)・福島潟(新潟県)・瓢湖(新潟県)・谷津(千葉県)・鳥島(東京都)・西之島(東京都)・小笠原群島(東京都)}があります。そこで働くアクティブ・レンジャーが、日々の業務の中で撮影した風景や大自然を写真で幅広く紹介しています。

  

△展示のようす

南アルプス国立公園からは、南アルプス山域で最も大きいと言われている荒川岳のお花畑や鳳凰三山から見た富士山と躍動感ある雲の写真を展示しています。

写真をご覧になって、「行ってみたい!」と思う場所がありましたら、パンフレット等もありますので、お手に取ってみてください。

広河原インフォメーションセンターは1階にトイレやロッカーコーナー、バスチケット売り場があり、2階には登山届けポスト、売店、山や自然についての文庫があります。トイレやバスチケット売り場に寄ってあとにする、という方が多いかと思いますが、ぜひ、2階まで足をのばしてアクティブ・レンジャー写真展をご覧ください♪みなさんのお越しをお待ちしております!!

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2019年08月14日現場のアクティブ・レンジャーが教える快適登山の極意④富士山いつ登る?

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

  • こんにちは。

  • 今日は環境省、山梨県、静岡県で運営している「富士登山オフィシャルサイト」内の「富士山日記」に掲載した内容をお届けしようと思います。

梅雨明けからは少し時間が経ってしまいましたが、これから富士登山を計画される方にも役立つ部分もあるかと思います。

今年は例年以上に毎日毎日雨ばかりの梅雨だった気がします。

これから富士登山を計画されている方も多いかと思います。
2016年に掲載していた「極意」シリーズ復活ということで、シーズン中何度も登るアクティブ・レンジャーの私がもしプライベートで登る場合に、どんなところを考慮にいれてプランニングするかご紹介したいと思います。

結論としては!


●日帰りではなく1泊2日
●7月下旬~8月初旬(梅雨明け直後)
●平日
●早めに出発して山小屋でゆっくり
●御来光も山小屋で

ポイントとしては安全でかつ快適な登山のために、好天の確率が高く、混雑を極力避ける、というところです。

時期は??



一般的に梅雨明け直後は「梅雨明け10日」と言われ、太平洋高気圧の勢力が持続しやすく、安定した夏の暑い晴天が十日間程度続くことが多いです。


東海/関東甲信地方の平年の梅雨明け時期は7月21日頃ですので、まずは7月下旬~8月初旬頃を第一候補に計画を立てると思います。

その他の理由としては


●日の入りが遅い

→夜間の歩行は落石・転倒・道迷いなどのリスクが高くなるので、万が一のことがあった時の日中
 の行動時間が長くとれることは安全につながるポイントだと思います

●台風が少ない

→標高が高く、独立峰であり風の強い富士山では「気温」「風」「濡れ」による低体温症の危険性がありますので、台風や荒天の時には絶対に登りません

●リスケジュールがしやすい

→まだ登山期間があるため、荒天の際にリスケジュールがしやすく、無理な登山をしないで済むことにつながります


なお、山小屋さんに聞いたところ、

「台風が来なければ8月後半・9月初旬が人も少なくなってきて、空気も澄んでいる日が増えてオススメ」

とのことでした。


曜日は??


実はオススメした海の日~お盆の間は登山者の多い期間です。(以前の日記でこの時期を避けましょう、とお伝えしたこともあります)登山者が多ければ、それだけ落石や転倒に巻き込まれる危険も高くなります。

ですので、この時期に行くのなら・・・・・


断然平日です!


実際に混雑の中を歩くのと、周りに人が少ないのとでは全然違います!周りのペースを気にせず、立ち止まって景色や花の写真を撮ったりと、自然をより満喫できます。


下記グラフを見ると曜日によっては、週末の半分くらいとかなり違います。
水曜日、木曜日あたりの出発がよさそうですね。


私だったら「木曜日出発の1泊2日で登山をして、週末はゆっくり休む!」というプランにします。


何時に出発する??


途中の山小屋で1泊をする場合でも早めに出発をします。


富士山は他の山と少し異なりツアーなどはお昼を過ぎてから出発ということも多いです。そのツアーの混雑に巻き込まれないためにも、午前中のうちには出発したいです。もし吉田ルートだったら9時頃にはスバルライン五合目出発を目指します。

 

吉田ルート六合目(11:42)まだ人は少ないです  吉田ルート六合目(12:59)混んできました

【吉田ルート6合目の時間帯別通過登山者数】

1位 13~14時台
2位 12~13時台
3位 14~15時台
4位 11~12時台
5位 10~11時台

(平成27年度 富士吉田市富士山課調べ)


山小屋に早く到着して、のんびり過ごす時間はすごく贅沢に感じます。


山小屋は夕方からはツアーの方が大勢到着したり、夕食、夜中の御来光のための出発とかなり慌ただしくなります。早めに到着して、山小屋が静かなうちにお昼寝してリチャージしておくことも次の日の成功ポイントです!
(山小屋によってチェックインできる時間が決まっている場合もありますので、事前にご確認ください)



御来光は山小屋で


刻々と色の変わる空と雲海を見ながら御来光を待つ人たち@吉田ルート七合目山小屋

昨年、初めて山小屋で御来光を見てから出発をしましたが、思っていた以上に快適でした。


●山頂御来光組が深夜に出発したあと、日の出までゆっくり眠れる
●御来光を寒い中待つ必要がない
●明るくなってから登るので安全。景色を楽しみながら登れる
●登山道が混雑していない


いいことずくめだと思いませんか?


山頂での御来光を目指して、真っ暗で混雑する中登山をすることは、落石、転倒などそれなりのリスクがあります。特にお子様連れの方は無理をしないで安全に楽しく登山をして欲しいです。


以上、参考になれば嬉しいです。

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2019年08月09日トキを探せ!

佐渡 菅野萌

皆さんこんにちは。

佐渡自然保護官事務所の菅野です。

今期の野生下のトキの繁殖期が終了してからもう少しで1ヶ月が経ちます。

繁殖期を終えたトキたちは群れで行動するようになるので、多いときには10羽以上でまとまって田んぼの畦で餌を探す様子や、枯れ木にとまって休む様子などが確認されるようになりました。

枯れ木にとまるトキ7羽

▲枯れ木で休息する7羽のトキ

アクティブ・レンジャーの業務の1つであるモニタリングでは、佐渡島を1km×1kmに分割した区画の中から設定した調査区をくまなく回り、トキがいるかどうかを確認する調査を行うことがあります。

私が担当した調査区の一つは、田んぼが広がる地域。

道も縦と横しかなく、簡単に調査できそうに思えるのですが・・・

佐渡の平野部の田んぼ

▲佐渡の平野部の田んぼ

今は夏真っ盛り。稲の草丈もだいぶ伸びています。

この時期になるとトキは畦にいることが多いのですが、低い位置にいたり、餌を探して頭をさげていたりすると見つけにくいため、トキに気づかないこともあります。

畦で採餌するトキ

▲このトキはなんとか見えています

「トキがいない」ということも大切なデータの一つなのでおざなりにはできません。

見えづらいと余計に見落としがないか不安になります。

目をこらして観察しているうちに、ひっそりと1羽でエサを探しているトキを見つけたときは「見落とさなかったぞ!」と嬉しくなるのですが、いざ確認場所を地図に記録しようとすると、いつのまにか調査区の外に出ていたというようなことも・・・

一人前にモニタリングをこなすにはまだまだ修行が必要そうです。

▼こちらのHPではモニタリング中に撮影した、野生下のトキの様子をご覧いただけます。

 是非チェックしてみてください!

 ※佐渡自然保護官事務所ではトキの生態に影響を与えないように、原則として車内からのモニタリングを 行っています。

□放鳥トキ情報 野生下のトキに関する最新情報を毎週更新中!

http://blog.goo.ne.jp/tokimaster

□公式ツイッター 「佐渡の車窓から」

https://twitter.com/kankyoshosado01?s=09

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