ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2022年05月20日伊豆山稜線歩道の春

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

新年度あっという間に5月も終わりかけています。5月と言えばいい季節ですが、今年は雨が多くすっきりした日が少なく感じます。

今回は、かなり遅れた投稿になってしまいましたが、4月初めの伊豆山稜線歩道(戸田峠~古稀山)の春の景色がきれいだったので紹介します。

この日は暖かく、歩いていると暑いくらいの気温でハイカーの皆さんは半袖で歩いている方を多く見かけました。今回の区間は木々の日よけも少なく開けた場所を歩くので、長い間直射日光を浴びることになります。こまめな水分補給や帽子などで体温調整をしながら歩くことをおすすめします。

山肌は山桜のパッチワークが美しく、ついつい足を止めて見入ってしまいました。戸田漁港の奥に少し見えているのが清水区の三保の松原周辺です。

【 伊豆山稜線歩道から戸田漁港を望む( 4月8日撮影) 】

マメザクラも満開でした。下向きに咲くマメザクラを見上げて逆光で撮影してみました。花びらが透けて美しいです。歩道脇の桜に皆さん足を止めて春を感じていました。

達磨山山頂付近から戸田峠方面を見ると、正面に富士山、南アルプスの山々を眺めながら歩くことができ、とっても贅沢な場所で目移りしてしまいます。

投稿が遅かったので、この景色は来年までお預けですが、この区間の歩道は開けた場所を歩くので、普通の登山と少し違った楽しさや特別感があります。季節を問わず楽しめる場所です。

<コース例:片道(休憩なし)>

戸田峠駐車場→小達磨山→達磨山→古稀山 (所要時間:約1時間40分)

達磨山、古稀山は付近の駐車場から登ることも出来ます。

▼富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"

関東地方環境事務所_富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"ページ (env.go.jp)

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2022年05月17日開山前に富士山を知ろう!! ~静岡県富士山世界遺産センター~

富士箱根伊豆国立公園 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。あっという間に新緑の季節になり、春を楽しむ間もなく梅雨に突入していきそうな天気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は7月10日(静岡県側)の富士山開山にむけ富士山について知ろう!ということで静岡県富士宮市にある「静岡県富士山世界遺産センター」を紹介しようと思います。

▲静岡県富士山世界遺産センター 入り口

一風変わった外観ですが、手前の池にうつると富士山のようにみえるのです!

この日はあいにく風があったためきれいな富士山が写る事はありませんでしたが、足を運んだ際には是非ご覧ください。ちなみにこの外装は富士ヒノキを組み上げたものだそうです。

一階から五階まで螺旋スロープを上がっていくと、富士山の疑似登山が体験できるようになっています。各ゾーンでテーマが決まっており、富士山の歴史や人間との関わり、昔の美術や文学についてなど富士山について様々な知識を得ることができます。

▲一階売店の様子

屋上もあり、晴れていれば正面に富士山がどーんと見える事でしょう。

▲屋上より

▲大沢崩れの石

なんとこの屋上に敷かれている石は富士山の大沢崩れから流れ出た石なんだとか!

富士登山をしなくても身近に富士山が感じられますね。

今年の夏富士登山を計画している方も、登山前にこうした施設を訪れ富士山と人々の関わりや歴史などについて知ると、山頂をめざすだけではないまた別の富士山が見えてくるかもしれません。

世界文化遺産としての富士山を楽しんでみてはいかがでしょうか!?

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2022年05月15日富士北麓 春の自然を振り返って (1)

富士箱根伊豆国立公園 半田尚人

はじめまして!富士五湖管理官事務所の半田です。
今年は3年ぶりに行動制限の無いゴールデンウィークでしたが、いかがお過ごしでしたか。中には富士五湖を訪れて、キャンプなど自然を満喫した方もいらっしゃると思います。日常生活でなかなか自然と触れられないと、休日に訪れた先で出逢う自然にとても癒やされますよね。
植物や動物など自然は四季を通じて様々な表情を見せてくれます。富士北麓も年間を通じてご紹介したい自然がたくさんあります。今回はそんな中から春の自然、3月から4月頃に見られる自然を振り返りながら写真でご紹介してみたいと思います。

テングチョウ(天狗蝶)

天狗の鼻のように頭の先が突き出していることが由来のタテハチョウの仲間。この突き出た部分はパルピという匂いなどを感じる器官で、テングチョウは体が小さい割にパルピがとても発達して目立っています。春にいち早く見られるのは、成虫の状態で冬眠し越冬しているから。日本全国に分布しています。

テングチョウ (3月中旬 本栖にて)

ミツマタ(三椏)

早春。三つ叉に分かれた枝先に黄色い花を咲かせ春の到来を告げてくれます。実はこの植物、英名は Oriental paperbush と言い、樹皮が和紙、特に日本紙幣の原料になっています。ミツマタで漉いた和紙は、こすれや折り曲げに強い特徴があります。気付かないところでお世話になっているのですね。


ミツマタ (3月下旬 本栖 東海自然歩道にて)

ニホンカモシカ(日本羚羊)

カモシカは若い新芽を食べるために湖畔近くまで下りて来ることがあるため、春先に湖の近くの山の斜面で出逢うことが時折あります。カモシカと言いますが、シカの仲間ではありません。シカの角は爪のように切っても生え替わりますが、カモシカの角は頭骨の一部で生え替わりません。ウシの仲間なのです。


ニホンカモシカ (3月下旬 河口湖畔にて)

バイカオウレン(梅花黄蓮)

春の初めに富岳風穴周辺の東海自然歩道などで見ることができるキンポウゲ科の白い可憐な花。「白い花」と書きましたが、実は花びらに見える白い部分は花びらではなく萼(がく)です。花びらは小さな黄色い部分。樹海の中で群生しているバイカオウレンの姿は訪れる人たちの心を和ませていました。


バイカオウレン (4月上旬 富岳 東海自然歩道にて)

桜と富士山

「日本らしい風景」として思い浮かべられる、満開の桜と雪を冠した富士山のコラボ。4月には各地から楽しむことができます。世界文化遺産である富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」という副題を持っています。芸術の源泉とはこのインスピレーションを言うのですね。この美しい風景をいつまでも残していきたいですね。


富士山遠望 (4月中旬 富士吉田市 孝徳公園より)

メジロ(目白)

鮮やかな黄緑色をした春の鳥なのでウグイス(鶯)と間違えてしまう人もいますが、本当のウグイスはもっと地味な色をしており、これはメジロです。メジロやヒヨドリ(鵯)などは花の蜜が大好物で、桜の時期には花に嘴を差し込んで蜜を吸う姿がよく見られます。ところで本当のウグイスはどんな色?それはまたの機会に。


メジロ (4月中旬 富士河口湖町内にて)

いかがでしたか。ここにご紹介したのはほんの一部で、他にもたくさんの動植物が、富士北麓の環境で、たくましく生きています。「富士北麓春の自然(2)」では4月後半から5月に掛けての自然の様子をご紹介したいと思います。

でも、ここで一つお願いです。
富士山麓の動植物に関心を持って頂き、写真を撮るのはOKですが、野生の植物を採ったり、動物を捕ったりするのはNGです。また、写真を撮るのに夢中になるあまり、ルートから外れたり、足元の植物を踏み荒らしたりしないようにしましょう。マナーを守り、素敵な自然は素敵なまま後世につないでいくことが、とても大切なことです。

富士山カントリーコード

http://www.fujisan-climb.jp/manner/rules3.html

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2022年05月13日御岳山で行列?!

秩父多摩甲斐国立公園 小林真弥美

みなさんこんにちは。

奥多摩自然保護官事務所の小林です。

新緑のまぶしさが心にしみ、オオルリやアオバズクの声が聞こえ始めたのがもう昔に感じます。

GWを過ぎて麓では少しづつ緑がなじんできましたね。

5/12時点でも、日原地区ではまだまだ新緑が見頃でした!

4月中旬頃からアカヤシオが咲き始め、低山ではスミレも満を持して咲いていました。

△アカヤシオ

逆光で撮ると透け感が出るということで、挑戦してみました。

出来映えは・・・76点!・・ということにしておきましょう。

さて!

今回は御岳山にある武蔵御嶽神社にて5/8(日)に行われた「日の出祭」についてご紹介します。

コロナ感染対策のため一部神事は省略されたものの、

3年ぶりとなる日の出祭にやっと参列することができました。

参列すると、一年の家内安全・無病息災のご守護をいただけるそうですが、

かつては山伏たちの入峰の儀式が旧暦2月8日の日の出とともに行われたことが発祥とされています。

このお祭りは武蔵御嶽神社の神様のための神事でもあり、現在は毎年必ず5月8日に催行されています。

コロナ禍の二年間も、神職のみで祭儀は行われていました。

白装束の男性陣が神輿をかつぎ、鎧武者やお稚児さんが行列をつくって朝の9時半からお昼過ぎ頃まで行われました。

参列したレンジャーも盛大な行列や巫女さんの美しい舞に感動し、歴史ある祭りに参列できて嬉しかったと申しておりました。

秩父多摩甲斐国立公園内には、山岳信仰が多く残っており山中に神社がよく見られます。

金峰山をご神体とし山頂に本宮を構える金櫻神社や、

「お犬様」と呼ばれる御眷属(ごけんぞく)信仰の三峯神社が有名で、

山岳信仰に使われていた道が今も登山道として残っている所があります。

コロナによって、各地域の祭事は中止せざるを得ない状況が続いていますが、

文化を絶やさないように地域の多くの方々が頑張っていらっしゃいます。

神社や登山道にはどんな歴史があるのか思いをはせてみると

いつもと違う楽しみ方ができるかもしれませんね。

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