ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園 小笠原

172件の記事があります。

2017年07月21日外来アリ対策最前線in小笠原!

小笠原国立公園 古田貴士

こんにちは!小笠原の古田です!

最近、ヒアリが話題になっていますが、実は小笠原諸島にもヒアリではありませんが外来種のアリが侵入しています。

名前はツヤオオズアリ(Pheidole megacephala)です。

このアリの何が問題かというと・・・小笠原在来のアリの生息地に侵略的に増えていき、小笠原固有の微小な陸産貝類(大きさ数ミリのカタツムリ)を食べ絶滅に追いやってしまうことが、最近の研究で分かってきました。

そのため、現在環境省・林野庁・東京都・小笠原村などでツヤオオズアリの駆除を行っています。こちらは対策を行っている場所の1つ、父島の宮之浜です。

この浜は、兄島など周辺無人島へのカヤックツアーや、作業員の渡船の発着場となるので、浜に侵入しているツヤオオズアリを拡散させないために、駆除が必要となっています。

実際にはベイト剤(毒入りエサ)を設置し、ツヤオオズアリを駆除していきます(この辺りはヒアリと対策が似ています)。できるだけ他の生き物が食べないように、金属網でエサを包みます。以下は作業の様子です。

作業の様子(ベイト剤の交換をしています)

ベイト剤

設置トラップ

以下はツヤオオズアリ(働きアリ、体長は約2mm)です。

和名の通り、体にツヤ(光沢)があります。オオズ(大頭)アリですが、写真のものは働きアリなので頭部が大きくないです。兵隊アリは頭が大きいです。

ツヤオオズアリは多女王制(1つの巣に女王アリ(繁殖個体)が複数個体存在)なので繁殖力も強く、駆除には継続した努力が必要です。

貴重な陸産貝類を守るためにも、今後もツヤオオズアリ対策を継続していく予定です。

小笠原に来られる際には、外来生物を持ち込まない、拡げないようご協力をお願いします!

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2017年06月30日小笠原に夏が来た!

小笠原国立公園 古田貴士

どうも、小笠原の古田です。

6月も終わりですが、ついに小笠原に本格的な夏が来た感じです!

気温も30℃を超えています。

暑いですが、小笠原のアウトドアを楽しむには素晴らしい時期ですね。

アウトドアといえば海水浴!シュノーケリング!港から徒歩5分で砂浜に行けます!

写真は港から徒歩5分の前之浜

是非是非小笠原にお越しください!海と空がとても碧いです!

また、遺産センターの展示もほんの一部ですが、7月から夏仕様に変更します!

変更後は来月にアップします!

変更前

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2017年06月08日カタツムリ緊急救出プロジェクト

小笠原国立公園 荻野裕太

みなさん、こんにちは!小笠原ARの荻野裕太です。

68日(木)、父島の固有カタツムリを安全地帯に移送する救出作業(緊急捕獲)を行ってきました。

なぜ、カタツムリを緊急捕獲する必要があるのかというと...

小笠原諸島はほかの陸地と一度も繋がったことがない「海洋島」です。

海洋島では偶然にたどり着いたわずかな生き物や植物が独自の進化を遂げて、

現在の小笠原諸島に暮らす生き物達が暮らしています。

その小笠原諸島に暮らす代表的な生き物が「カタツムリ」です。

写真 チチジマカタマイマイ 

しかし、残念ながら外来種のプラナリア(ニューギニアヤリガタリクウズムシなど)

によって固有種のカタツムリが激減しています。

どうにかして、外来種の脅威に負けないよう、

プラナリアの侵入を防ぐ柵内に引っ越しをさせています。

今回、どのようにカタツムリを引っ越しさせているのかご紹介します。

先程のチチジマカタマイマイはどんな場所に暮らしていると思いますか?

実は大きな落ち葉が積もって水分が豊富な腐葉土がある場所にいます。

実際に探してみるとなかなか見つからずに一苦労です。

写真 カタツムリ捜索風景

見つけたカタツムリ達は、殻に番号タグを付着して柵内に移します。

写真 左 番号付け作業 / 右 番号付け後のカタツムリ

定期的にモニタリングをして、柵内で元気に暮らしているか、確認しています。

父島固有のカタツムリをいつまでも残していきたいと思います。

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2017年05月29日「小笠原の自然」の将来ビジョン

小笠原国立公園 古田貴士

小笠原自然保護官事務所の古田です。

最近、地域の方々と「小笠原の自然」について話をした際、環境省職員の私がイメージするものと地域の方々や観光客の方々がイメージするものにギャップがあることを知りました。

アクティブレンジャーは、仕事として保護区域や希少種の生息域に立ち入る機会が多いため、貴重な固有動植物を目にする機会は多いです。一方で、これら動植物の多くは、そもそも数が少なかったり、サイズが小さかったり、色合いが地味だったりして気づきにくいものが多いです。さらに、地域の方々や観光客は、そういった生息域に立ち入る機会が少ない、あるいは難しいため、目にする機会が少なくなるため、このようなギャップが生まれるようです。身近な自然だけでなく、小さくて地味かもしれませんが小笠原諸島世界自然遺産を代表する生き物も、もっと身近なものにするために、生息環境の改善や野生復帰を進めていくことで数を増やし、観光地としての小笠原の価値を更に高めることができればと考えています。

小笠原自然保護官事務所 古田貴士

写真:父島 二見湾

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2017年05月22日小笠原世界遺産センター OPEN

小笠原国立公園 小笠原 荻野裕太

516日に小笠原世界遺産センター(以下、センター)の開所記念式典を開催しました。式典では、森下村長からご祝辞をいただいたほか、センター入口にてテープカットを行い、晴れて一般公開を迎えることができました。その後、科学委員会の大河内委員長と東京都獣医師会の中川理事を講師に招き、センター内を大ホールに模様替えして、記念講演会を開催しました。講演会には80名近くの島民に参加いただき、盛況のうちに無事式典を終えることが出来ました。

(テープカット)

開所式式典後、開館特別記念講演会を開催いたしました。講演では小笠原諸島がなぜ世界遺産に選ばれ、小笠原諸島の価値や今現在取り組んでいるネコプロジェクトが発足することになった理由についてを島民の方々に講演会で再認識する貴重な時間になったのではないかと思います。

講演名:

「小笠原世界遺産の将来にむけて小笠原世界遺産センターに期待すること」

小笠原諸島世界自然遺産地域科学委員会委員長 大河内 勇 氏

「希少種を守る地域協同の取組小笠原ネコプロジェクト」

公益財団法人 東京都獣医師会理事 中川 清志 氏

(講演会風景)

センターの開館日は、基本的におがさわら丸の父島入港中の9:00から17:00となります。7月中旬から8月下旬にかけてのおがさわら丸着発期間中は、月曜日から金曜日の9:00から17:00を開館日とし、土曜日は休館日となります。開館日の詳細につきましては、「小笠原自然情報センター(http://ogasawara-info.jp)」に掲載いたします。

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2017年05月21日恵みの雨

小笠原国立公園 和田慎一郎

はじめまして。

今春から小笠原国立公園の母島に着任した和田です。

これまで小笠原の環境省レンジャーは父島にしかいませんでしたが、今年度から母島にもアクティブデンジャーが配置されることとなりました。父島とはまた違った母島の自然を、これから少しずつ紹介していきたいと思います。

さて早速ですが、小笠原は現在深刻な水不足状態。山の木々は葉を落とし、林がスカスカです。ダムの貯水率は比較的湿潤な母島で38%、父島では28%ほど...。島民はもちろん、島の生き物たちも雨を心待ちにしています。

そんな中、母島では先週頃から山に雲がかかるようになり、雨も降りはじめました。ダムの貯水率も微量ながら久々に上昇。恵みの雨に島固有のカタツムリも心なしか嬉しそうです。

観光で来島される皆さまには申し訳ないですが...

これから梅雨時期の雨に期待です!

ヒメカタマイマイ

ヒメカタマイマイ(母島石門)

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2017年04月10日ボニン島へ赴任(フニン)

小笠原国立公園 小笠原 古田貴士

皆様

初めまして。4月からアクティブレンジャーとして小笠原自然保護官事務所へ赴任しました、古田貴士と申します。

小笠原諸島は昔、無人島であったことから、「無人」の「むにん」、「ぶにん」がなまってボニンと呼ばれていたそうです。

小笠原の自然環境については、大学院生時の研究でオサムシとカタツムリの関係を調べることを通して知りました。実際に、オガサワラハンミョウやカタマイマイ(小笠原固有のカタツムリ種)などの、貴重な動植物の保全に仕事として関われることに期待を感じています。

仕事では、現場にたくさん出て、希少種保護や外来種対策に取り組み、多くのステークホルダーの方々と協力して、小笠原の自然環境保全に努めていきたいと考えています。

出来れば、外来種が侵入する以前の自然環境を復活させることが大きな目標です。

まだまだ至らない点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

小笠原自然保護官事務所 自然保護官補佐 古田貴士

写真 アノールトラップ(左)と外来種のグリーンアノール(右)

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2017年04月10日新任挨拶

小笠原国立公園 荻野裕太

2017年4月より小笠原自然保護官事務所に着任しました、荻野裕太と申します。

小笠原諸島の島々は、誕生して以来、一度も大陸とつながったことのない海洋島で、独自の自然環境と動植物を見ることができます。以前、小笠原諸島父島に来る機会があり、その際に雄大な自然を肌で感じ、感動したことを覚えています。今回、アクティブ・レンジャーとして着任し、経験や知識は浅いですが、今後さまざまな仕事を通じて、小笠原諸島の自然についてお伝えできるようにしていきたいと思います。
また、父島には新たに「小笠原世界遺産センター」が完成しました。小笠原諸島世界自然遺産の価値や保全の取組などを伝える機能や、小笠原固有のマイマイやハンミョウの飼育施設などが備わっています。今後、それら生き物の飼育体制を整えるなどした上で、5月17日に一般公開予定です。小笠原自然保護官事務所も小笠原世界遺産センター内にあり、私も常駐しております。父島に来られた際には、ぜひお立ち寄りください。

写真 小笠原世界遺産センター外観写真

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2017年03月10日小笠原世界遺産センター 新築工事の様子 その10

小笠原国立公園 沼田伸一

遺産センター成長記、第10回目です。

外装工事がほぼ終わって、内装工事が急ピッチで進んでいます。
小笠原世界遺産センターがお披露目できる日が近づいてきました。


連続写真を並べると、建っていく様子がよくわかりますね。
次回からは、中身の詳細をお知らせできると思います。


私事ですが、3月末をもって小笠原のアクティブ・レンジャーを退職します。
つたない文章でしたが、小笠原諸島の魅力をお伝えできたかと思います。
10年間アクティブ・レンジャー日記をご愛読頂きありがとうございました。
4月からフレッシュなアクティブ・レンジャーが日記をお届けしますので、何卒よろしくお願いします。

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2017年01月11日絶賛開催中!!企画展「小笠原国立公園」のお知らせ

小笠原国立公園 田谷以生

こんにちは。2017年初の投稿です。

本年もよろしくお願いいたします。

皆さんはどこでどんなお正月を迎えましたか?

私は初めて小笠原での年越しでした。

大晦日の夜はカウントダウンイベントに参加し、島民や観光客などたくさんの方々と新年を迎えました。

元旦の朝は父島の中央山で日本一早い初日の出を拝み(※)、日本一早い海開きにも参加しました。

さすがに水温は少し冷たかったですが、やっぱり小笠原の海は綺麗で、とても気持ちよかったです。

日差しが暖かかったので思ったよりも寒くなかったですよ。

さて、本題は国立科学博物館で開催中の企画展「小笠原国立公園」のお知らせです。

お知らせが遅くなってしまいましたが、2月12日(日)まで開催してるので、まだまだ間に合います。

小笠原の自然や固有の生き物などについてご紹介していますので、ぜひ足を運んでみてください。

http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/temporary/

小笠原は東京から1000㎞、船で24時間もかかり、簡単に訪れることのできる場所ではないですが、

上野ならお買い物や東京観光のついでにも気軽に足を運べますね。

金曜日と土曜日は20時まで開館しているので、お仕事帰りに立ち寄ることもできます。

企画展「小笠原国立公園」で小笠原に興味を持っていただき、今のうちから旅行の計画を練って、

2017年はぜひ小笠原にも遊びにきて下さい!!!

(※日本の国土全体では南鳥島が最も早く、人が定住している場所としては小笠原諸島の中でも、

父島よりさらに南に位置する母島の方が日の出が早いそうです)

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