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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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南アルプス国立公園

79件の記事があります。

2018年07月17日仙丈ヶ岳 馬の背へ防鹿柵設置!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月下旬に仙丈ヶ岳にて、防鹿柵設置作業に参加してきました。仙丈ヶ岳は「南アルプスの女王」とも呼ばれ、高山植物が豊富な山として知られていますが、ここ数年の間に多くの高山植物がニホンジカの食圧によって少なくなってきてしまっています。そのため、仙丈ヶ岳には環境省で5カ所、南アルプス食害対策協議会のいう団体で12カ所に防鹿柵を設置しています。

今回は南アルプス食害対策協議会のみなさんと作業を行いました。南アルプス食害対策協議会とは、林野庁や信州大学、長野県、伊那市等の11機関で構成されている団体です。平成19年に設立され、南アルプスの高山植物や農作物、林産物をニホンジカから守る活動に取り組んでいます。

木槌を使って杭を埋めているようす

△木槌を使って杭を埋めているようす

いつもの作業に追加して、ぐらついている支柱を木槌で差し込む作業もありました。秋にネットおよびポールの撤去作業を行うといえども、支柱は冬の間にかなりぐらついてしまうようです。雪圧恐るべし...。

ポールにネットをかけるようす

△ポールにネットをかけるようす

ポールにネットをかける作業はなかなか大変で、わたしは手が届かず、ポールにネットをかけることが精一杯です。なので、わたしはポールを支柱に差し込む作業を頑張りました!!

作業を行った日は天候が悪く、辺り一面真っ白。展望は全くない状況でしたが、たくさんのお花が出迎えてくれました♪稜線ではキバナシャクナゲやツガザクラ、ミネズオウなどが咲いていました。防鹿柵付近ではキバナノコマノツメやハクサンチドリ、ヒメイチゲやシナノキンバイが咲いていました。咲き始めのお花もあり、これからの時期も引き続き楽しめそうです。白や黄色、ピンクに紫とカラフルなお花でいっぱいでした。

ヒメイチゲ

△ヒメイチゲ

ハクサンチドリ

△ハクサンチドリ

仙丈ヶ岳は日本百名山に選ばれるほか、花の百名山にも選出されています。現状を見てわたしは、「多くの花が咲いているな」と感じますが、20年、30年前はニホンジカによる食圧もなく今よりももっと、もっと多くの花でいっぱいだったことでしょう。種類が豊富な高山植物が咲き誇っているお花畑に1日、1年でも早く回復してくれることを願うばかりです。

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2018年07月10日茶臼岳の防鹿柵設置作業に参加しました!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月中旬、茶臼岳にて防鹿柵設置作業へ参加してきました。茶臼岳の防鹿柵は主に茶臼小屋周辺に設置されています。ニホンジカの食圧により、高山植物に影響が出始めたことから平成20年から静岡県が防鹿柵を設置しています。

小屋周辺や防鹿柵にはすでにニホンジカの足跡や糞があちこちに。冬期の積雪が少なかったせいか、雪解けが早く、ニホンジカが高山帯に登ってくることができる時期も早くなってきてしまっているようです。

茶臼小屋周辺で見つけたニホンジカの足跡

△茶臼小屋周辺で見つけたニホンジカの足跡

茶臼小屋周辺では2カ所で防鹿柵を設置していることから、作業は二手に分かれて行います。そこで、防鹿柵設置作業の流れを簡単に説明します!

1.冬期養生しておいたネットおよびポールの紐を解く

2.支柱となる杭に約2mのポールを差し込む

3.ポールの上部にネットを引っかけ、取れないように結ぶ

という流れになります。

1 ネットの紐を解く作業のようす

△1.ネットの紐を解く作業のようす

3 ポールにネットをかけ、結ぶ作業のようす

△3.ポールにネットをかけ、結ぶ作業のようす

一見、「簡単そう!」と思われてしまうかと思いますが、勾配が強くなおかつ細かな石や砂が多くあり、場所によっては立っているだけでも大変な場所もあります。ニホンジカから高山植物を守るためにボランティアの方々と協力して作業を行いました。防鹿柵内にはハクサンチドリ、キバナノコマノツメ、シナノキンバイやニリンソウが咲いていました!

翌日稜線に上がり、茶臼岳、仁田岳へ向かい下山途中、茶臼小屋周辺の斜面を見ると...

斜面にくっきりと残るニホンジカの足跡

△斜面にくっきりと残るニホンジカの足跡

(拡大してご覧ください)

※重なっている点は色を変えています。

はっきりとニホンジカの足跡が確認することができました。この日の夜は小屋の中にいても風がかなり強かったのですが、彼らにはそんなこと関係ないようです。前日に防鹿柵の設置を行って良かったと改めて感じました。あと少し設置時期が遅れていたら綺麗に咲く高山植物が食べられてしまっていたかもしれません。そうならないためにも、私たちにできることを精一杯取り組んでいきたいと思います。

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2018年07月04日記念すべき第60回目!長衛祭が行われました!

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月30日(土)に長野県伊那市と山梨県南アルプス市の県境にある北沢峠で「長衛祭」が行われました。長衛祭は今年でなんと60回目を迎えました。

献花が贈られた長衛翁レリーフ前

△献花が贈られた長衛翁レリーフ前

竹沢長衛翁は明治22年に黒河内村(現伊那市長谷)で生まれ、南アルプスの山に囲まれて育ちました。案内人を行うとともに山岳救助や高山植物の保護に大きく携わり、また、山岳信仰の山でも知られている東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)や仙丈ヶ岳を一般の方が、女性が登れるようにと登山道や山小屋の開拓に力を注ぎました。主な業績として、長衛(北沢)小屋や藪沢小屋の建設、仙丈ヶ岳登山道¨藪沢新道ルート¨、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)登山道¨双児山ルート¨、ここ数年で多くの方が登るようになった¨栗沢山新道¨など自らの手で切り開きました。昭和33年3月10日、69歳で生涯を閉じました。「死んだら仙丈の方へ向けて埋めてほしい」と遺言を残したそうです。長衛小屋から見る仙丈ヶ岳はとても穏やかで素晴らしい眺めになっています。

長衛小屋から見た仙丈ヶ岳方面

△長衛小屋から見た仙丈ヶ岳方面

芦安小学校児童と長谷小学校児童による「ふるさと」の合唱や南アルプスカルテットによる音楽祭が行われ、祭後には農業・林業被害をもたらしているイノシシやシカの肉を使った成敗汁が振る舞われました。ジビエ特有の臭みや肉の硬さもなく、とても美味しかったです!また、第60回を記念して、写真教室やコケ観察会、栗沢山トレッキングなどのイベントが行われました。多くの方が参加しており、大賑わいでした。

そんな中、長衛小屋周辺ではカラマツソウやシロバナノヘビイチゴが咲いていました。

カラマツソウ 

△カラマツソウ

シロバナノヘビイチゴ

△シロバナノヘビイチゴ

夏山シーズンが始まりましたが、ルートによっては冬装備が必要な場所もあります。体力や技術に合わせて楽しく安全な登山を行ってください。また、山小屋によっても営業を開始していない小屋もありますので、しっかりと情報収集したうえで登山計画を立ててくださいね。

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2018年06月26日2018 南アルプス開山祭が行われました

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月23日(土)に山梨県南アルプス市にあります広河原インフォメーションセンターにて「2018 南アルプス開山祭」が行われました。

南アルプス開山祭は先駆者の偉業に感謝し、入山者の安全を祈願するために行われています。

石碑が建てられている広場

△石碑が建てられている広場

広河原インフォメーションセンター前の石碑に刻まれているのは南アルプス林道開通に努力した天野久前知事、旧芦安村長名取運一、外国人として初めて北岳に登頂したイギリス人宣教師のウォルター・ウェストンです。

開山祭では地元芦安中学校による合唱や、夜叉神太鼓の力強い演奏が行われました。最後に「蔓払い(つるはらい)」の儀式が行われました。「蔓払い」とは明治時代の「山の案内人」のイメージした格好で登場する案内人が蔓の門を斧で切る儀式のことをいいます。蔓を払うにあたって、山案内人が開山祈願の言葉を述べます。

開山祈願のことばを述べる山案内人

△開山祈願のことばを述べる山案内人

『本日を南アルプス開山祭と定め、御池(おんいけ)の主神大竜権元(おおがみだいりゅうごんげん)の神、併せて周囲の山々の大天狗、子天狗の神々に本年の善良なる入山者の全てが無事故のことわが里、芦安の活性化と我らが甲斐の国の繁栄のこと、我々山案内人衆が信者に成り代わり御誓願申し上げ奉る。多くの先人の偉業を永く思い語り、豊かな自然を後世に残し継ぐ事を宣言し、我等は開山の蔓を払うなり。』

蔓の門を斧で切るようす

△蔓の門を斧で切るようす

この蔓払いはかつて未開であった登山道の蔓を切り開くことを表現し、また切った蔓の飛び跳ねる動きによって悪霊払い、また山を清めることを意味しています。

切り開かれた蔓を整えて道を作っているようす

切り開かれた蔓を整えて道を作っているようす

切り開かれた蔓を従者が整え、道ができます。参加者がこの1年の安全登山を祈りながらこの道を抜け、「開山式」が終了します。今シーズンは大きな事故がなく、入山されるすべての皆さんの安全を願っています。

6月中旬に北岳へキタダケソウの開花状況確認へ行ってきました。美しく咲くキタダケソウを見て、これからも守っていきたいと強く思いました。

キタダケソウ

△キタダケソウ

キタダケソウに限らず、高山植物の写真撮影等を行う際は登山道から外れたり、ロープを超えたりすることのないよう、ご協力お願いします。

★お知らせ

今週末、6月30日(土)に長衛小屋 長衛翁碑前にて「第60回 長衛祭」が行われます。

日 時:平成30年6月30日(土)午前10時から

場 所:長衛小屋 長衛翁碑前

地元芦安小学校および長谷小学校生徒による合唱や竹澤長衛翁の写真や動画の展示なども行われます。長野県側からも山梨県側からも比較的、アクセスがしやすいです。記念すべき60回目の長衛祭に訪れてみてはいかがでしょうか。

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2018年06月19日防鹿柵設置シーズン突入!!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

みなさんは、南アルプスのあちこちに防鹿柵が設置されているのをご存じでしょうか。南アルプスでは2000年頃からニホンジカが稜線付近に現れるようになり、高山帯を綺麗に彩るお花畑での食害が深刻化していました。ニホンジカは群れで行動し、気に入った場所が見つけるとしばらく滞在する習性があり、高山植物が根こそぎ食べられてしまう恐れがあります。

ニホンジカ(北沢峠にて撮影)

△ニホンジカ(北沢峠にて撮影)

ニホンジカから高山植物を守るために、環境省や県、市町村が防鹿柵を設置しています。

先日、静岡県が主体となり、ボランティアの方々と行っている三伏峠の植生保護活動に参加しました。三伏峠はシカの食圧により、一時草原化したものの、平成19年、20年、24年に設置した防鹿柵の成果もあり、着実に回復しています。

三伏峠には季節型防鹿柵と常設型防鹿柵の2つが設置されています。季節型防鹿柵は雪解け後にネットを立ち上げ、積雪前に撤去するタイプの柵です。常設型防鹿柵は撤去作業等を行わず、1年中設置されているタイプの柵です。

防鹿柵設置作業を行う際は、植生を痛めないために地下足袋などの靴底が柔らかいものを履いて行います。

季節型防鹿柵のネット立ち上げ作業のようす

△季節型防鹿柵のネット立ち上げ作業のようす

立ち上げられた防鹿柵

△立ち上げられた防鹿柵

経験豊富なボランティアの方々によってあっという間に柵の立ち上げ及び補修が行われました!

登山道や三伏峠小屋周辺にはエンレイソウやシナノコザクラが咲いていました。防鹿柵周辺にはシナノキンバイやハクサンチドリ、キバナノコマノツメが咲いていました。他にもたくさんの植物が開花または開花の準備を始めています。

ミヤマエンレイソウ

△ミヤマエンレイソウ

シナノキンバイ

△シナノキンバイ

例年ではこの時期でも小屋周辺や柵周辺には雪が残っているようですが、今年は全くないです!そのため、花の開花時期も2週間ほど早めです。

三伏峠小屋および塩見小屋は7月1日から夏季営業開始予定です。楽しく安全な登山を心がけましょう。

★お知らせ

今週末、6月23日(土)に広河原インフォメーションセンターにて「2018 南アルプス開山祭」が行われます。

日 時:平成30年6月23日(土)午前10時から

場 所:広河原インフォメーションセンター

※雨天決行(南アルプス林道が通行止めの場合は南アルプス芦安山岳館にて行われます。)

地元・芦安中学校生徒による合唱や夜叉神太鼓の演奏や百年前の衣装を身にまとった山案内人による「蔓払い」の儀式が行われます。「蔓払い」の儀式ってなに??と思った方!ぜひ、開山祭でお待ちしています!

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2018年06月12日今年も登山者カウンター設置しました!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月4日に南アルプス自然保護官事務所では北岳登山道上の2か所に登山者カウンターを設置してきました。登山者カウンターの設置は平成22年から毎年設置しており、広河原から北岳山頂に続く、大樺沢ルート(分岐を左)、白根御池小屋ルート(分岐を右)のそれぞれにどんな時間にどれくらいの人が利用しているのかを調べています。

大樺沢ルートと白根御池小屋ルート分岐

△大樺沢ルートと白根御池小屋ルート分岐

登山者カウンターの設置を行う小池自然保護官

△登山者カウンターの設置を行う小池自然保護官

昨年度は、入山は大樺沢ルート、下山は白根御池小屋ルートを使用する方が多かったです。大樺沢ルートの左俣は開山してからも雪が多く残る場所なので、アイゼンおよびピッケルを持参し、安全に十分配慮して通行してください。

設置後は月に1回メンテナンスを行います。今年はどのくらいの人が通行するのか楽しみです。

設置された登山者カウンター(上部)

△設置された登山者カウンター(上部)

今年も雨にも負けず、風にも負けず、暑さにも寒さにも負けず、頑張って通過される皆さんをカウントしてもらいたいと思います。設置された登山者カウンターですが、正面で立ち止まったり、複数の人が同時に通行する、何度も行ったり来たりを繰り返してしまうとうまくカウントができない場合があります。カウンター前を通過される方は立ち止まらずに1人ずつ通過していただきますよう、ご協力お願いします。センサーで通過人数をカウントする機械であって、通過者の顔写真を撮ることはありませんので、女性の方も気にせず通行してくださいね。

●南アルプス林道崩落のため今年度は6月12日から戸台から歌宿が開通、6月15日から戸台から北沢峠間が運行します。

http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

●県営林道南アルプス線(芦安から広河原)、県道南アルプス線(奈良田から広河原)、広河原から北沢峠間は6月22日から開通します。

芦安・奈良田から広河原

http://yamanashikotsu.co.jp/

広河原から野呂川出合・北沢峠

https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/mycar_bus_taxi_tozan.html

※平日・休日によってダイヤが変わります。また、南アルプス林道(伊那市側)と県営林道南アルプス線(芦安から広河原)、県道南アルプス線(奈良田から広河原)は運行日が異なるため、計画される際は十分にお気をつけください。

6月4日の北岳のようすです。

雲一つない快晴の北岳

△雲一つない快晴の北岳

この日は雲一つなく、北岳山頂がよく見えました。昨年は遅くまで雪が残り、雪が多いといわれ、その反面、今年は雪が少ないといわれています。ですが、大樺沢左俣(鞍部下の雪が残る場所)はご覧の通り、真っ白です。雪の量は例年通りです。ご自身の体力、技量に合わせてルート選びをしてください。いよいよ南アルプスの山開きですね。ぜひ、南アルプス国立公園へお越しください。

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2018年06月05日鳳凰三山の魅力

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

南アルプスの山はそれぞれが異なった特徴を持ち、優れた山容が楽しむことができるのでわたしは大好きです。大好きな南アルプスの山の中で今回は鳳凰三山の魅力についてみなさんにご紹介したいと思います。

オベリスク

△オベリスク

この岩の塊は地蔵ヶ岳にある高さ約20m、通称「オベリスク」と呼ばれる大石柱です。鳳凰三山のシンボルといえるでしょう。明治時代にW・ウェストンが初登攀したことでも知られています。鳳凰三山は薬師岳(2,780m)、観音岳(2,841m)、地蔵ヶ岳(2,764m)の三山から成る山で、日本百名山、山梨百名山に選出されています。

みなさんにご紹介する上でわたしのおすすめポイントを3つにまとめてみました!

■たくさんの高山植物をみることができる

タカネビランジ

△タカネビランジ

鳳凰三山は新・花の百名山にも選出されており、シーズンになるとたくさんの高山植物を見ることができます。標高の変化につれて咲いている花の種類が変わってくるのでどの場所でもお花を楽しむことができます。昨年、ご紹介した北岳で見ることができる高山植物はもちろん、鳳凰三山でしか見ることができない「ホウオウシャジン」があります。また、南アルプスの特産種である「タカネビランジ」も見ることができます。鳳凰三山に咲くタカネビランジは淡いピンク色が特徴です。

■南アルプスの主峰、日本の名峰がお出迎え

薬師岳から見る白峰三山 

△薬師岳から見る白峰三山

観音岳から見る薬師岳・富士山

△観音岳から見る薬師岳・富士山

稜線に出ると白峰三山や甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳はもちろん、富士山や八ヶ岳を一望することができます。また、鳳凰三山の稜線は白っぽい花崗岩の砂地に覆われており、砂浜を歩いているような不思議な気持ちになります。雄大な山々に囲まれ、ハイマツやコケモモ、シャクナゲの緑を楽しみながら砂地の稜線を歩いてみてはいかがでしょうか?

■地蔵ヶ岳直下にあるお地蔵さん

地蔵ヶ岳直下にあるお地蔵さん

△地蔵ヶ岳直下にあるお地蔵さん

なんでこんなところにお地蔵さんが・・・?と思う方も多いかと思います。このお地蔵さんは「子授け地蔵」と呼ばれており、子授けのために登拝した夫婦が、奉られている地蔵1体持ち帰り、子宝を授かれば2体にしてお礼の登拝をするといいます。鳳凰三山登山の歴史は古く、平安時代には修験者が登山しており、江戸時代に編纂された「甲斐国史」では鳳凰三山や北岳について綴られています。鳳凰三山は信仰としての山でも古くから多くの人々に親しまれています。

このように鳳凰三山では、一度の登山で素晴らしい景色や自然を楽しむことができます。また、山岳信仰にふれることもできる魅力いっぱいの山です。南アルプス登山を計画中の方、鳳凰三山はいかがでしょうか。夜叉神峠登山口、青木鉱泉、御座石温泉までマイカーで行くことができるのでアプローチは比較的楽ですが、歩行時間が長いためしっかり計画を立ててください。

★2015年度より「自然大好きクラブ」HP内において、特設ページを設け「山の日」の周知をしています。

今月は南アルプス国立公園の「鳳凰三山」が紹介されてます。

ぜひご覧ください!

→ https://www.env.go.jp/nature/nats/yamano-hi/

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2018年05月22日広河原に咲くニリンソウ

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

5月もあっという間に過ぎ、もうすぐ6月ですね。事務所がある芦安は少し標高が高いせいか暑さを特に感じることなく、過ごしやすい毎日です。

先日、一足早く広河原へ行ってきました。

北岳へ向かう吊り橋を渡った先でわたしが見つけたものはニリンソウです。

吊り橋の先で見つけたニリンソウ

(吊り橋の先で見つけたニリンソウ)

ニリンソウはキンポウゲ科に属しています。世界中で北岳にしか咲かない「キタダケソウ」もこのキンポウゲ科の仲間です。ニリンソウは山野の湿ったところに群生し、高さは15センチから25センチほどの多年草です。似ている花としてイチリンソウという種類があります。この日はイチリンソウを見つけることができなかったので、残念ながら写真に収めることができませんでした。イチリンソウとニリンソウにはいくつか違いありますが、分かりやすい違いとして「花の大きさ」が挙げられます。ニリンソウは直径約2センチの花をつけますが、イチリンソウは約4センチの花をつけます。

イチリンソウに比べ花は小さいですが、たくさんの株が花をつけるとイチリンソウの花の大きさに負けていません。遠くから見ると白いじゅうたんのようにびっしりと咲き、圧倒されます!

ニリンソウの群落

(ニリンソウの群落)

今回は吊り橋の先へは行きませんでしたが、この先にもお花が待っていると思うとわくわくします。今年も黄色やピンク、白や紫などたくさんのお花に出会えるのが待ち遠しいです!!植物を見つけた際はくれぐれも登山道から外れて植物を踏んだり、ストックで傷つけることのないよう、お願いします。

この日は風が強く、雲も厚かったため残念ながら北岳山頂を見ることはできませんでした。今年は雪が少ないと言われているものの、大樺沢にはびっしりと雪が付いています。街では半袖でも過ごせますが、標高1,500mの広河原ではただただ寒く、長袖シャツ、フリースでちょうど良いくらいでした。

大樺沢に残る雪と北岳

(大樺沢に残る雪と北岳)

6月22日の開山まで1ヵ月!あと1ヶ月で大樺沢の雪はどれくらいなくなるのでしょうか。昨年の11月の閉山から半年少々...やっと南アルプスのシーズンがやってきますね!

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2018年05月15日焼印コースター、大盛況でした!!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

5月13日(日)にやまぶき祭が開催されました!

迫力満点!夜叉神太鼓の演奏

(迫力満点!夜叉神太鼓の演奏)

当日の天気予報は雨予報。

午前中は雨が降ったり止んだり日が差したり。お昼過ぎ頃からは本格的な土砂降りになってしまいましたが、傘を差しながらもたくさんの方がお越しくださいました。

南アルプス自然保護官事務所では昨年に引き続き、焼印コースターの無料配布や南アルプス国立公園の自然について展示を行いました。焼印のマークは、「ヤマトイワナ」、「ライチョウ」、「キタダケソウ」、「南アルプス国立公園のシンボルマーク」を用意しましたが、どの種類も大好評でした。

年齢問わずたくさんの方がブースに来てくださり、一時は混雑してしまうことも・・・。

焼印コースターの作成の説明をする小池自然保護官

(焼印コースターの作成の説明をする小池自然保護官)

焼印を行っていることをご存じだったのか、中には大きな木板を持ってきてくださった方もいました!

印が押されたコースターを見て、「きれいだね」、「(木が焼かれて)良い香りがする」などのお声もいただけました。

足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!

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2018年05月08日5月13日、新緑・やまぶき祭が開催されます!

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

今週の日曜日、南アルプス市・芦安にて「新緑・やまぶき祭」が開催されます。

今年度のやまぶき祭のチラシ

★ 「第8回 芦安新緑・やまぶき祭」

  主催:南アルプス市芦安新緑やまぶき祭実行委員会

  日時:2018年5月13日(日)午前9時30分から午後1時30分まで

  会場:南アルプス市立芦安小学校校庭 ※雨天:芦安小学校体育館

  ◎お問い合わせ 芦安窓口サービスセンター(TEL:055-282-5577)

  入場料無料

南アルプス自然保護官事務所では、焼印コースターの無料配布と南アルプス国立公園の自然についての展示を行います。焼印コースターはお好きな木とマークを選んでいただき、無料でお渡しします。

マークは「キタダケソウ」、「ライチョウ」、「ヤマトイワナ」、「南アルプス国立公園シンボルマーク」の4つです。

左上:ヤマトイワナ、右上:ライチョウ、左下:キタダケソウ、右下:南アルプス国立公園のシンボルマーク

(左上:ヤマトイワナ、右上:ライチョウ、左下:キタダケソウ、右下:南アルプス国立公園のシンボルマーク)

いろいろな種類、形の木があるのでじっくり選んであなただけのオリジナルコースターを作ってみてはいかがでしょう。南アルプス国立公園限定グッズの配布も行っております。

この他にうす焼やしょうゆの実、味噌おでんなどの販売やクライミング体験、芦安の史跡を巡る史跡ツアーも行っています。ステージでは夜叉神太鼓の演奏や地元・芦安中学校による合唱が行われます。

みなさんのお越しをお待ちしております!!

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