ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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日光国立公園

88件の記事があります。

2017年02月17日ラストチャンス! 【那須】平成28年度国立公園・野生生物フォトコレクション

日光国立公園 吉川 美紀

 みなさんこんにちは。

 那須では場所によって1mを越えるほどたっぷりと雪があり、雪上トレッキングをはじめとするウィンタースポーツなど冬ならではの楽しみが満喫できる時期となっています。

 那須のARは雪にも負けずスノーシューを使用して巡視に行きます(ただし安全が確保できる場所のみ)!

 毎年のことながら、シーズン初のスノーシュー巡視はワクワクします。

(1m以上の積雪の上を関係者で巡視中)

 そんな冬本番の那須よりお知らせです。

 「平成28年度国立公園・野生動物フォトコレクション-アクティブレンジャー写真展-」を、那須で開催いたします!

 <開催期間>平成29年2月18日(土)~平成29年3月12日(日)

 <会  場>那須高原ビジターセンター(栃木県那須郡那須町湯本207-2)

       ( 開館時間:9:00~16:30 水曜日休館 )

 この写真展では、関東地区のアクティブレンジャーが日々の業務の中で撮影した風景や動植物の写真を展示します。

 現地で働き、現地を知っているからこそ切り取れた瞬間や、なかなか気づくことのない視点や感性で写された写真など、様々な写真があります。

 あなたのお気に入りの1枚を見つけてみてください。そして、気になる写真が見つかったら、ぜひ実際に現地を訪れてみてください!

(写真展会場の様子)

 1年間関東地方環境事務所管内を巡回してきた平成28年度アクティブレンジャー写真展も、那須会場での開催が最後となります。

 まだ見ていないという方、もう一度見たいという方、那須町にお住まいの方、那須へ遊びに行く予定がある方は、ぜひお立ち寄りください!

● 那須高原ビジターセンターHP ●

http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

● 写真展お知らせ ●

http://www.env.go.jp/park/nikko/topics/28_1.html

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2017年02月06日雪の奥日光 シカの痕跡調査

日光国立公園 太田祐司

 みなさんこんにちは

 奥日光も1月中旬に少しまとまって雪が降りましたが、1月下旬からは暖かい日が続き、積雪量も少し減った感じです。

 少し前となりますが、1月19日にシカの痕跡調査に同行してきました。戦場ヶ原の植生を増えすぎたシカの食害から守り、復元を促すことを目的として、シカの侵入防止柵を約17km設置し、約980haを囲っています。

 昨年秋の調査で柵内にはシカが7頭程度が生息していると推定されており、柵内の個体数の増加を防ぐことを目的としてシカの捕獲を行っています。シカ柵の管理や捕獲は自然公園財団のシカ管理専門員(略称ONDM:Oku Nikko Deer Manager)が担当しています。

 今回同行させていただいたTさんはまだうら若い乙女?ながら、北米や東欧でオオカミやヤマネコの雪原での調査経験もあり、スノーシューを履いて単独で雪の森林内を彷徨するパワフルな方です。

双眼鏡でシカを探すTさん

 調査箇所は男体山の西のカラマツやミズナラを主体にした平坦な樹林地です。
 2日ほど前に降った雪は落ち着いていてラッセルはそれほどでは無いのですが、やはりスノーシューを履いていてもそれなりに沈みます。
 30分ほど歩くとシカの踏み跡が出て来ました。ここで説明を受けながら観察し、西から東に移動した跡と判断しました。

シカの踏み跡

 この辺りは他にも踏み跡があり、南側から来た跡を辿ってみることにしました。

 シカは雪が深い所では、雪をかき分けて歩くのでは無く、ジャンプして歩く様です。

シカのジャンプ歩行?跡

 南側のシカ侵入防止柵まで来ると、柵沿いに踏み跡がたくさん見られました。

シカ侵入防止柵沿いのシカ踏み跡

 このあとのTさんの調査の結果、この地点から東の地域にシカの餌場や寝屋と思われる痕跡が多くあったことから、この地域で捕獲を進めることになりました。

 今回は道路からも離れた標識もない地域を歩きましたが、奥日光では標識が設置されたスノーシューコーズが湯元地域にありますし、湯元ビジターセンターではアニマルトラッキングという動物の痕跡観察のイベントを開催します。(湯元ビジターセンターのHPをご覧ください。 http://www.nikkoyumoto-vc.com/)

 また、2月11,12日と中禅寺湖や湯元温泉で雪まつりのイベントが行われます。雪の奥日光の自然を楽しみにぜひいらしてください。

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2017年01月17日雲龍渓谷 氷瀑現状調査

日光国立公園 高橋祐子

初めまして。日光自然環境事務所の高橋と申します。

12月1日からアクティブレンジャーとして着任いたしました。

着任してきてからまもなく二ヶ月。ようやく仕事のペースなどが少しずつ掴めてきたこの頃です。

中旬に行われた、雲龍渓谷の氷瀑現状調査に同行しましたので報告します。

この調査は毎年利用開始前に、栃木県・日光市の山岳連盟と雲龍渓谷を利用する事業者の方が集まり、渓谷内の氷瀑の成長具合、アクセスルートや危険箇所の確認などを行っているものです。

まさに圧巻!大自然の芸術作品です。

燕岩の氷瀑も一つはすでにつながっており、成長中の氷瀑もありました。

冬ならではのすばらしい風景ですが、大自然の懐深くに入るということは、包含するリスクも大きくなると云うことです。

落石や落氷、様々な危険があることをどうかお忘れなく。

風や日差しの強い日は要注意です。

氷瀑にたどりつくまでには雪に埋もれた小川を渡りますので、足場をよく確認し、踏抜き等に注意することも必要です。

また、氷柱落下事故のリスク低減のため、昼頃までには下山しましょう。

今年の入渓期間は、2月12日(日)まで。

以降は気温の上昇などにより氷柱落下等が発生し始め、危険性が高まるとのことです。

入渓に当たっては、登山届けの提出をお忘れなく。

ネットでも提出できるようになっていますので、ぜひご活用ください。

https://s-kantan.com/pref-tochigi-u/offer/offerList_detail.action?tempSeq=1158

補足:お手洗いはありませんので、「携帯トイレ」等のご用意と、紙も含めた持ち帰りをお願いします。

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2016年11月18日北アメリカから湯ノ湖にやって来たコカナダモ

日光国立公園 中野 純

<水草コカナダモを刈り取る>

1116日に奥日光清流清湖保全協議会主催の「湯ノ湖水草コカナダモ除去及び湖畔清掃」が行われました。

作業内容は、湯ノ湖の湖上を手こぎボートで移動し、錨(いかり)によりコカナダモを刈り取る作業と、湖畔を歩いてのゴミ拾いです。

コカナダモを刈り取る作業は、平成10年から継続して実施されており、毎年大量のコカナダモが刈り取られ、域外に搬出されています。

今年は強風の影響で手こぎボートは使用出来ませんでした。そのため、湖畔から錨を投げての刈り取り作業となりました。


コカナダモを刈り取る作業

<コカナダモとは>

沈水植物コカナダモは、北アメリカを原産とする外来種で、昭和48年に湯ノ湖でその存在が確認されて以来、湯川そして中禅寺湖の一部まで生育範囲を広げています。

日光市提供_コカナダモ
コカナダモ(日光市提供)

<コカナダモの自然浄化機能を活用>

コカナダモは、春から夏の成長段階で富栄養化の原因となる栄養塩類(窒素やりん等)を吸収するため、水環境改善の働きをします。ところが冬になり枯れて湖底に沈むと、吸収した栄養塩類を放出することになるため、水環境を悪化させてしまいます。

つまり、栄養塩類を吸収したコカナダモを湖外へ搬出することが下流域の湯川や中禅寺湖等を含め奥日光水域における水環境の保全につながるわけです。

近年、コカナダモの刈り取りによる効果もあってか、絶滅危惧種に指定されている在来種の水草数種類(ヒメフラスコモ、センニンモ等)の生育範囲が増加したとの報告もあります。

<最後に>

環境省・農林水産省では、コカナダモを「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」(通称:生態系被害防止外来種リスト)における「総合対策外来種」となっています。

総合対策外来種とは、「国内に定着が確認されているもの。生態系等への被害を及ぼしている又はそのおそれがあるため、国、地方公共団体、国民など各主体がそれぞれの役割において、防除(野外での取り除き、分布拡大の防止等)、遺棄・導入・逸出防止等のための普及啓発など総合的に対策が必要な外来種」と規定されています。

詳細はこちらを参照 ↓

https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html

農林水産業を中心とする産業分野では、家畜用、栽培用、園芸用、緑化用、天敵用、受粉用、食用、飼料用等として多くの外来種が利用されており、これらは我々の社会や生活を支えています。しかし、その中には管理下から逸出することで問題が発生するものもあることから、社会的な便益を引き続き享受できるようにするとともに、生態系等へのリスクを低減するという観点から、我々の社会と外来種との適切な関わり方を考えていく必要があります。

外来種問題の対策は、外来種の導入に伴う生態系、社会、経済等への効果・影響を多くの人が理解し、一人一人の心がけと行動が大切となります。

今や外来種は我々の身近な存在となっています。

身のまわりに、どんな外来種が生息・生育しているのか、観察してみてはいかがでしょうか。

驚きの事実が判明するかも!?

参考:外来種被害予防三原則 ↓

http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/sangensoku.html

<参考文献>

第3期 奥日光清流清湖保全計画(奥日光清流清湖保全協議会)




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2016年10月31日巡視報告 -大真名子山-

日光国立公園 中野 純

<いざ、大真名子山(おおまなごさん)へ>

1027日(木)、登山道や自然環境などの現状把握を目的に表日光連山の中央に位置する標高2,375mの大真名子山に行きました。








戦場ヶ原から見る(右から)男体山、大真名子山、小真名子山

<車両通行規制>

梵字飯場跡駐車場に駐車し、徒歩で裏男体林道~志津峠~大真名子山山頂に向かいました。以前は、志津峠までの裏男体林道は一般車両の通行も可能でしたが、現在では通行は禁止されていますのでご注意ください。
車両止めゲート

車両通行ゲート



<舗装路が秋模様へ>

主観になりますが、奥日光全体としては、紅葉の見頃は終盤となりました。落葉樹は寒さの厳しい冬に備え、葉に蓄えられた栄養分を樹幹に移動させ、矢継ぎ早の様にヒラヒラ葉を落としています。生葉を失くした樹木や地面に積もった落葉を見るとなんだか心寂しさを感じます。一方で、今の季節ならではの気分が少し上がる発見をしました。

裏男体林道の本区間は普遍的で殺風景なアスファルト舗装路ですが、様々な樹種のカラフルに彩られた落葉が散りばめられたことで、秋を感じさせる模様になっていました。










オシャレな舗装路

<雪山の住人>

しばらく歩いていると、小さい鳥が立木から立木へせわしく活発に動いていました。コガラです。ゴジュウカラとともに早春の山を代表するさえずりの主です。近縁のカラ類に比べ、季節移動をほとんどせず、雪山で春を待つ個体も珍しくないそうです。雪山に残れる秘訣は、植物の種子や実などの食料を貯蔵する習性です。かつて志賀高原で行われた調査によれば、10月に採った食物の9割近くは蓄え、冬の間の食料の7割が秋に蓄えてあったものということが分かったそうです。長い進化の歴史で会得した冬を生き抜く知恵ですね。











シジュウカラ科コガラ

<信仰の歴史と行者の足跡>

1時間15分かけて志津峠までを登りきったところで休憩。ここまでは通過点に過ぎません。(そこそこ疲れますが)志津峠から山頂までの急坂な林内ルートが本番です。

ところで、大真名子山の信仰の歴史は古く、鎌倉中期には日光修験の秋の入峰修行コースに入っていました。行者たちは、今の二荒山神社から女峰山を経て、峰筋を駆け登り、この山頂から千鳥返し(日光三険の一つ、鎖場)を駆け下って男体山へと修行しました。この峰修行は明治初年途絶えましたが、山伏の足跡は現在の登山道として生きています。











志津峠から大真名子山を望む

<登山者を阻む千鳥返し>

志津峠から登り始めて1時間40分が過ぎた頃、最大の難所に辿り着きました。女峰山の馬の背渡り、太郎山の新薙とともに数えられる日光三険の一つ、大真名子山の千鳥返しです。高さ10mほどのほぼ直角の岩場が登山者の通行を阻みます。といっても今は、鎖やはしごが設置されているので、行く手を拒まれると云うことはありませんが、慎重な行動が必要です。












千鳥返し

<標高2375mからの眺望>

志津峠から登り始めて2時間後、山頂に到着。山頂付近は大きな露岩が見られ、周辺をハクサンシャクナゲ、マルバシモツケ、ミヤマハンノキ、オオシラビソ等が茂っています。南西~北西~北東の180°方向に向けての見晴らしは申し分ないです。普段は戦場ヶ原や小田代原などから大真名子山を見上げていましたが、今回はその逆ですね。「いつもあそこから見上げてたんだなぁ」と、おにぎりを頬張りながら感慨深い気持ちになりました。









山頂の状況                           戦場ヶ原方面を望む

<最後に>

今日は天候に恵まれたこともあり、ポカポカ陽気の下での山行となりました。登山道には、目印となる標識やリボンが設置されており、道に迷うことはないと思いますが、道中は急坂やガレ場、鎖場などいくつかの難所を越える必要があります。登山にあたっては、十分に体力を高めておくことと、温かい服装、しっかりした登山靴などの装備を十分に準備したうえで登山を楽しんでください。

<参考文献>

改訂版鳥のおもしろ私生活(ピッキオ)

栃木百名山ガイドブック改訂新版(下野新聞社)

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2016年10月26日紅葉!

日光国立公園 太田祐司

皆様こんにちは!

日光も朝晩はだいぶ冷え込み、そろそろペレットストーブが恋しい時期です。

奥日光の紅葉情報は、いろいろなところでご覧にはなっているかと思いますが、

やはり、外せない情報ですので紹介します。

今年の奥日光の紅葉は例年より遅れ気味と言われていますが、今週末は中禅寺湖周辺が、

見頃の様です。

中禅寺湖道路の展望台からはこんな感じで見えます。これは10月20日なので、今はもっと鮮やかです。

歌が浜の駐車場では、ナナカマドの赤とカツラの黄が綺麗でした。

紅葉時期のカツラは甘い香りも、漂わせています。色彩だけで無く香りも楽しんでください。

歌が浜の西の対岸の千手が浜周辺は、モミジ類の紅葉が綺麗でした。

この時期、赤沼から千手ケ浜へは低公害バスの早朝運行も行われています。

防寒着を持って、朝の散策はいかがでしょうか?

今週末の奥日光は、紅葉のピークで交通渋滞が予想されます。

時間に余裕を持ってお出かけください。

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2016年10月03日那須平成の森5周年イベント

日光国立公園 吉川 美紀

最近は気温が下がり空気が澄んできた、すっかり秋の様相の那須よりお知らせです。

現在、那須岳の紅葉は6~7分程度、そろそろ見頃を迎えます。

時間帯によっては気温が10℃を下回ることもあるので、お越しの際は防寒具の準備をお忘れ無く!

(那須岳の紅葉状況:牛ヶ首から姥ヶ平を撮影)

さて、那須平成の森は今年で5周年を迎えたことから、9月26日に開園5周年記念イベントを開催いたしました。

イベントの内容はこちら↓


①5周年記念セレモニー

 来賓の方々よりご挨拶をいただいたあと、那須平成の森の5年間の歩みをご紹介しました。

(関東地方環境事務所所長あいさつ)

②ワークショップ「消しゴムハンコでオリジナルしおりを作ろう!」

 私たち職員が自作した那須地域、那須平成の森にちなんだ柄の「那須平成の森ハンコ」をしおりやコースターに押して、オリジナル作品を作ってみました。

(子どもたちがぺたぺたハンコを押しています)


③ガイドウォーク参加「レンジャーと歩く那須平成の森」

普段は「インタープリター」が案内している森を、今回はレンジャー&アクティブレンジャーがご案内しました。

(インタープリターは自然と人との橋渡し役。その時その場所の自然が発するメッセージを、人にわかりやすく伝える専門家のことです。)

(アクティブレンジャー解説中)

地元に支えられ成長してきた那須平成の森の今までを振り返り、これからをみなさんと考えるイベントとなりました。

これからもどうぞ那須平成の森をよろしくお願いいたします!


●那須平成の森HP●

http://www.nasuheiseinomori.go.jp/

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2016年09月05日祝☆那須平成の森5周年!

日光国立公園 吉川 美紀

台風とともに夏も去ってしまったようで、ずいぶんと秋めいて涼しくなってきた那須よりお知らせです。


なんと今年、那須平成の森が開園から5周年の節目を迎えます!

もう5年?まだ5年?感じ方はそれぞれだと思いますが、地元に支えられて成長してきた那須平成の森は、この5年間で色々なことにチャレンジしてきました。


この5年間の歩みを、那須平成の森を見守ってくださった皆様と一緒に振り返ろう。

そのような気持ちで、

「那須平成の森5周年記念イベント」 を開催いたします!


<開催日時>

 平成28年9月26日(月) 10:00~15:30

 (記念セレモニーは、11:00~12:00)

<開催場所>

 那須高原ビジターセンター(栃木県那須郡那須町湯本207―2)

 ※ガイドウォークのみ那須平成の森(栃木県那須郡那須町高久丙3254)

<内容>

 10:00~11:00 ワークショップ「消しゴムハンコでオリジナルしおりを作ろう!」

 11:00~12:00 記念セレモニー・パネル展示※

 13:30~15:30 ガイドウォーク「レンジャーと歩く那須平成の森」

  ※その他、巡回パネル展示展を実施

申し込み方法等、詳細は日光国立公園HPをご覧ください。

 http://kanto.env.go.jp/to_2016/post_69.html


あの時歩いた那須平成の森は今どうなっているのかな、と気になるみなさま

名前は聞いたことあるけど実は行ったことないんだよな、というみなさま

ぜひこの機会に那須平成の森へお越しになりませんか?

今までの5年間を振り返り、これからの那須平成の森について一緒に考えましょう!

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2016年08月30日タヒチ?いいえ、奥日光です。

日光国立公園 中野 純












<ここはタヒチですか?それともオアフ島かな?

<いいえ、奥日光です。手前の湖は中禅寺湖、背景のそびえ立つ山容は男体山ですね。


ここは奥日光の中禅寺湖畔。ご覧のとおり、好天に恵まれれば、日本にいながらも南太平洋のリゾート地タヒチに訪れたと錯覚しかねません。(誇張しすぎ?)


日光の湖沼を代表する中禅寺湖は、男体山の噴火によってできた火山性せき止め湖で、周囲25㎞、最大水深163mあります。

明治時代から昭和初期にかけては、湖畔に欧米各国の大使館別荘が次々と建てられるとともに、フライフィッシングやヨットレースなど様々な西洋文化が持ち込まれ、国際避暑地として賑わった歴史があります。明治の開国以来、横浜等の居留地とその周辺に行動範囲が制限されていた各国外交官たちは、夏の高温多湿から逃れるため、避暑旅行に出かけ、日光にやってくるようになったそうです。

現在、イギリス、イタリア、フランス、ベルギーの4ヶ国の大使館別荘が湖畔に佇んでおり、イギリスとイタリアの両大使館別荘はその役目を終え、現在は記念公園として一般公開されています。(入場は有料)

旧イギリス大使館別荘は今年の7月に開園したばかりで、週末には多くの利用者で賑わっているようです。

往事の歴代大使が楽しんだ、中禅寺湖とおりなす背景の山々を眺望できる贅沢なくつろぎを追体験できます。

ぜひお越しください!

詳細は栃木県立日光自然博物館のホームページをご覧下さい。

http://www.nikko-nsm.co.jp/topics/?p=1734

夏休みも終わり間近となった8月26日、日光パークボランティア8名とともに中禅寺湖周回線歩道南岸で清掃活動と標識磨きを行いました。歌ヶ浜駐車場から千手ヶ浜までの約12㎞を7時間。
歴史を感じさせる空き瓶や湖畔に吹き寄せられたペットボトルなどの他、地面に顔をのぞかせたビニールもありました。
顔をのぞかせているビニールを引っ張ると、次々とゴミが出てくることがあります。昔は、ゴミを埋めることが一般的な処理だった時代もあるそうです。当然、回収しようと掘れば掘るほど次々とゴミが姿を現します。(笑)

現在はマナーも向上し、ゴミを埋める人や意図的に捨てる人はいない、少なくなったことは事実でしょう。しかし、歩けば必ずゴミは見つかります。奥日光をはじめ、みんなが気持ちよく過ごせるよう、ゴミ持ち帰りがさらに社会に浸透してほしいものです。


いざ、千手ヶ浜へ!いざ、千手ヶ浜へ!                    看板拭きもやりました!




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2016年08月01日那須の自然を守ろう!~地元の高校生と一緒編~

日光国立公園 吉川 美紀

とうとう関東は梅雨が明け、那須でも本格的な夏シーズンが到来しました!

 那須平成の森でも晴れるとセミが力いっぱい鳴き、クワガタやアサギマダラなども現れ、虫とり少年(時々青年)が駆け回っている姿が良く見られます。(那須平成の森では虫の持ち帰りはご遠慮いただいています。観察した後は森へ返してあげましょう。)

■ 那須平成の森HP ■

http://www.nasuheiseinomori.go.jp/

 さて、こんな時期になると道路脇やあぜ道などで黄色い花を見かけたことはないでしょうか?

高さが2m近くになり、大きな黄色い花を咲かせ、すぐに自分のお花畑を作ろうとするあの植物...。そう、特定外来生物「オオハンゴンソウ」開花シーズンとなりました!


 先週、栃木県立那須高校が実施する、那須町清掃ボランティア活動でオオハンゴンソウの駆除を行い、私も講師としてお手伝いさせてもらいました。












(現場でオオハンゴンソウについて説明中)


 高校生たちは、作業前に行った外来生物についてのレクチャーを真剣に聞いてくれ、現場に着いたらすぐに「この黄色い花だよね?」とオオハンゴンソウを発見!やる気満々でオオハンゴンソウに立ち向かい始めました!

(オオハンゴンソウ駆除活動中)


 あいにくの霧雨でしたが、高校生たちは楽しそうにオオハンゴンソウを引き抜いていきます。土で汚れながらもたくましい根っこに苦戦する子、トゲトゲのアザミと格闘する子...それでも楽しそうな姿を見て、大人たちも負けていられません!

 みんなの努力の結晶がこちらです↓

(45Lゴミ袋約60袋分のオオハンゴンソウ)


 那須高校のみなさん、悪天候の中本当にお疲れさまでした!

みなさんには毎年たくさんのオオハンゴンソウを駆除してもらっていますが、この外来植物は繁殖力と生命力が非常に強いので、来年もまた同じくらいのオオハンゴンソウが生えてくるかもしれません。それでも何年、何十年と駆除を続けることで根絶を目指すことはできるのです。

 これからも地元のみなさんと一緒に那須の自然を守り続けていきたいと思います!

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