ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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日光国立公園

97件の記事があります。

2017年07月28日集まる蝶たち

日光国立公園 太田祐司

 みなさん、こんにちは!

 前回(7月13日)のAR日記は、奥日光のカミキリムシを紹介させていただきました。今度は蝶の紹介です。蝶と言えば花に集まり吸蜜するのが普通で、時には樹液に集まりますが、これも樹液中の糖分を求めているのかなと思います。

 巡視で山野を歩いていると、どうして蝶がこんなところに集まるのかな?と思う光景に出会います。

人の腕にとまるウラジャノメ

 最初はウラジャノメ。この写真の蝶は人が近づいても逃げず、そのうち人間の腕にとまって汗を吸っているように見えました。

トイレに集まるクロヒカゲ

 次は、クロヒカゲ。トイレの窓の網戸に集まっていました。この写真を撮影した日は雨がぱらついていたので、最初は雨を避けているのかなと思いましたが、よく見てみると口吻を伸ばして網戸のナイロンネットをなめるようにしていました。

獣糞に集まるフタスジチョウ

 続いて、フタスジチョウ。

 栃木県内では奥日光にだけ生息する、日光国立公園を代表する蝶です。

 食草はホザキシモツケで、この花の多い戦場ヶ原や小田代原で良く観察できます。

 木道を歩いていると、この蝶が集団で木道に集まっている光景に出会います。こういう時は大体、木道に転がっている獣糞に集まっています。

            

コンクリート面に集まるフタスジチョウ

 この写真は、あずま屋のコンクリート面に集まっていたものです。湿ったコンクリート面に集まっているのをよく見ますが、この写真の場合は何かこぼれたものを吸っている可能性もあります。

 今年は、例年よりもフタスジチョウの個体数が多くみられるような気がします。特に小田代原では多く観察できます。

 獣糞やコンクリート面に集まっている蝶は雄で、繁殖のためにナトリウム分やアンモニアを摂取しているということのようです。

 戦場ヶ原や小田代原ではホザキシモツケやノアザミ、イブキトラノオなどが咲き始め夏の花のシーズンです。涼しい奥日光に来てこれらの花とともに、蝶の観察なども楽しいです。

 戦場ヶ原や小田代原は特別保護地区なので、動植物の採集はできませんので、観察だけでお願いします。

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2017年07月26日AR写真展開催のお知らせ(日光)

日光国立公園 番場美奈子

7月もそろそろ終わりますね。

日光事務所の周りではヒグラシが多く鳴いていて涼しげな気分になります。

今回はお知らせです。

国立公園・野生生物フォトコレクション-アクティブ・レンジャー写真展-

の日光開催が727日から814日までの期間となっています。

場所は日光湯元ビジターセンターです。

開館時間は8:30から17:30までです。

会場のそばの湯ノ湖では、釣りや湖畔散策も楽しめます。

是非お立ち寄り下さい。

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2017年07月20日クマレクチャー

日光国立公園 番場美奈子

今年の奥日光はツキノワグマの目撃情報が多く寄せられます。

ただ、被害情報はなく、目撃されてもクマの方が去って行くようです。

そのような状況もあり、国立公園内の巡視等の業務に関わる人向けに、自然公園財団の方によるクマレクチャーが臨時で開催されました。

このクマレクチャーは日光湯元ビジターセンターで毎週土曜日14時から定期開催されていますので、興味のある方は是非。

クマレクチャーではまず、ツキノワグマの習性や出くわしてしまった時の対応の講義を受けました。

・基本的にはクマの方がヒトを避ける

・高い音が良く聞こえるのでクマ鈴は有効

 (山菜などのクマの好物を持っていると効果がないことも)

・嗅覚は非常に発達していて犬以上

 (香水など好みの臭いについてくることも)

・夏は食べ物を探して行動範囲が広くなる

・朝方、夕方に活発に動く

・子連れのクマは神経質で危険

・出くわしてしまったらゆっくりその場を去る

(急いで逃げて刺激してはいけないがその場に留まってもいけない!)

など

講義のあとは、クマに出くわして危機的状況になってしまったときの対処として、クマスプレーの噴射を実践しました。

スプレーの成分は唐辛子で、これをクマの顔めがけて噴射します。

目や鼻に入ると唐辛子の強い刺激でクマが動揺して退散または、こちらが逃げる隙をつくることが期待できます。私たちの巡視の際は必携です。

最近、ニュースでとりあげられることもあるツキノワグマ。

現在は本州と四国に分布していますが、九州では絶滅したと考えられており、四国でも絶滅のおそれが高いそうです。

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2017年07月13日奥日光のカミキリムシ

日光国立公園 太田祐司

みなさん、こんにちは!

前回(7月3日)の私のAR日記は、奥日光の巨樹を紹介させていただきました。

今回は、そんな樹木を食べる奥日光のカミキリムシを紹介させてください。

最初はシラフヒゲナガカミキリ。その名のように触角の長い、大きさは19mmから28mmぐらいの

割と大型のカミキリムシです。奥日光の亜高山帯のオオシラビソ等針葉樹の衰弱木に集まり産卵します。

笹の上のシラフヒゲナガカミキリ

奥日光は天然カラマツも多く生育しており、各地で巨木を見ることができます。

天然カラマツの樹皮下を食害するのがミドリヒメスギカミキリ。天然カラマツの巨木を注意して見れば、樹皮上を這い回っているのが観察できるかもしれません。体長は8mmから12mmぐらいなので注意深くないと気づきませんが、金属光沢のある緑色から青緑色に輝くきれいなカミキリムシです。

カラマツの幹上のミドリヒメスギカミキリ

次はアラメハナカミキリ。鞘翅がザラザラした感じが名前の由来の様です。体長は12mmから19mmぐらいの小さなカミキリムシです。亜高山帯の針葉樹の、樹皮が剥がれ落ちた立ち枯れ木に集まり、産卵します。

針葉樹の立ち枯れ木にとまるアラメハナカミキリ

今回紹介したカミキリムシは、いずれも針葉樹林に生息します。生木に食い入るものから、枯れ木を食して分解の促進に役立つものもいます。奥日光の涼しい針葉樹林の中で、樹木を眺めて、こんな虫を観察するのはいかがでしょうか?

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2017年07月03日奥日光の巨樹たち

日光国立公園 太田祐司

みなさん、こんにちは。

奥日光では大人気のクリンソウもほぼ終了で、戦場ヶ原のワタスゲもピークを過ぎました。小田代原のレンゲツツジやアヤメがこれからは見頃でしょうか?

奥日光は、そんなきれいな花ばかりではなく、大きな樹木も見応えがあります。

そんな巨木を紹介させてください。

光徳園地の三本楢

最初は光徳牧場のそばの光徳園地にある木です。

光徳園地には大きなミズナラが三本並んで生育しています。

この周りではお昼時、修学旅行の子供たちがお弁当を広げています。

牧場のアイスクリームを食べながら、園地の野外卓に座って眺めてください。

戦場ヶ原の赤沼発の低公害バスに乗って、西ノ湖入り口で下車し約20分ほど歩くと柳沢川を渡る吊り橋があります。橋を渡ると巨木の森になります。この当たりは千手が原と呼ばれ、ハルニレやミズナラの巨木が林立しています。森を抜けると西ノ湖です。ここではヤチダモ林が有名ですが、湖岸には巨木も多いです。

西ノ湖の西岸にあるドロノキの巨木

撮影は6月上旬だったので、ズミの花も咲いていました。

西ノ湖の千手楢

北岸には多くの太い枝を張りだしたミズナラの巨木があります。遠くから見ると千手観音の手のように枝を張り出しています。

この巨木を支えるために、根も大きく盛り上がり、まるで熱帯雨林にある樹木の板根のような雰囲気です。

これらの巨木はお花のような派手さはありませんが、何か神々しさを感じます。

奥日光は日光市街地が雨でも、晴れていることがあります。梅雨時でも是非、見に来てください。

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2017年06月30日キスゲ平・天空回廊

日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。雨ですね。

23日にニッコウキスゲのシーズン到来を宣言されたキスゲ平には

レストハウス近くから展望台まで1445段の天空回廊があります。

はじめは穏やかな傾斜に穏やかな景色が広がりますが

奥の方に見えるのは結構な急勾配、、。

平均45分の道のりですが地元アイスホッケークラブの選手は

10分かからないで登るとか。恐るべし。

623日時点ではニッコウキスゲはまだ咲き始め時期でしたが、

ところどころで見られる花は鮮やかな色でした。

散策している方もちらほら。

それよりも多く見られたのがハルカラマツ。

ぽつぽつとかわいらしい花が咲いていました。

回廊も終盤に差し掛かり、穏やかな風景が一変。空へと延びる階段が続きます。

みなさん休み休み自分のペースで登ります。中には一気に登る強者も。

途中の展望デッキで一休み。

息があがって苦しくてもこの景色で気分が晴れます。

途中の展望デッキの景色もきれいですが、登り切った頂上は格別です。

この日はまだ緑でしたが、ここが一面黄色い花に覆われた世界になるのはもうそろそろ。

見頃は7月上旬です。

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2017年06月29日ニッコウキスゲのシーズン到来

日光国立公園 番場美奈子

こんにちは。

梅雨ですね。日光ではこの時季、ニッコウキスゲのシーズンを迎えます。

623日(金)はニッコウキスゲの群生地である霧降高原キスゲ平で

"ニッコウキスゲのシーズン到来を告げるイベント"が開催され、

日光市長によってシーズン到来が宣言されました。

黄色い花はまだ咲き始めでこの日は、ぽつぽつとが見られる程度でした。

イベントではニッコウキスゲの補植と、外来植物の抜き取りが実施されました。

レストハウス前に集まった人たちは日光ではお馴染みのシカ侵入防止柵のゲートを

通って作業場所へと移ります。このあたりではシカの食害によりニッコウキスゲが

激減し、1994年にシカ柵が設置され、補植が始まりました。

補植は20名ほどが参加し、500株のニッコウキスゲが植えられました。

今回の区画の隣には2015年に植えられたものがちらほら咲いていました。

一方、外来植物抜き取りは10名ほどが参加し、オオハンゴンソウやハルジオン等を

抜き取りました。

特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ。葉はヨモギと似ているそうで、

並べて見せてもらいました。似てます。葉の裏が白い方(右)がヨモギです。

作業中にはハルゼミを発見。小さくてかわいらしいです。

作業は1時間ほどで無事に終了しました。

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2017年05月26日戦場ヶ原の危険木調査

日光国立公園 番場美奈子

初めまして。

4月1日に日光国立公園管理事務所にアクティブレンジャーとして

配属されました、番場美奈子と申します。

日光に来てからそろそろ2ヶ月。あっという間に時間がすぎ、冬の終わりから

新緑の季節となりました。

先週、戦場ヶ原と小田代原で歩道沿いの危険木(枯れ木、枯れ枝)の調査を実施しました。

これからの時期は、たくさんの方が利用されるので特に歩道の安全に気をつけなければいけません。

この日は天気も良く、既に小学生の団体さん等で賑わっていました。

さっそく調査開始。

歩道を進むと危険木候補を発見。

この木の枝は枯れていて落ちたら歩道にかかる恐れがある、と危険木認定したら、

樹木の樹種を判別し、樹高を測ります。

念願のレーザー測定器で測量するも電池ぎれ。

レーザーは断念し、2mの測量ポールをあてて樹高を測っていきます。

このミズナラは測量ポール4.5本分の高さとカウントして9mで決定。

次に林尺を使って胸高直径を測ります。

林尺で目盛りが足りない大物はコンベックスでぐるっと測定。

そして、枯れ枝の位置や数をカウントします。

その他にも、根や内部が腐っていないか測量ポールや測量ピンで感触を確かめます。

今回の調査の記録をもとに、これから撤去作業に向けて取り組んでいきます。

作業中は、「何しているんですか?ご苦労様です。」と利用者の方にたくさん声をかけていただきました。

皆さんが安全に散策できる空間を確保する為、これからも目を光らせていきたいと思います。

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2017年04月24日【那須】那須事務所よりお知らせ

日光国立公園 吉川 美紀

みなさんこんにちは。

那須事務所周辺(標高約900m)の雪は大分溶け、とうとう那須平成の森でも冬のプログラム・スノーシュートレッキングが終了しました。カタクリやショウジョウバカマが開花しており、とても春らしくなってきましたが、まだ場所によっては1m近い積雪が残っている場所もあります。

那須にお越しの際は、目的地の状況や天候をご確認のうえ、適切な装備をご用意ください。

(峠の茶屋登山口/4月21日撮影)

さて、そんな春らしくなってきた那須よりお知らせです。

  1. ①那須事務所の名称変更

    平成29年度より、那須自然保護官事務所は「日光国立公園那須管理官事務所」に名称が変更いたしました。事務所名称の変更に伴い、自然保護官の役職名も「国立公園管理官」に変更となり、自然保護官補佐も「国立公園管理官補佐(通称はアクティブレンジャーのまま変わりなし)」となります。

    事務所の所在地には変更ございませんので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

     ○参考:http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_95.html

  2. ②那須平成の森フィールドセンター及び那須高原ビジターセンターの休館日の変更

    平成29年度より、那須平成の森フィールドセンターおよび那須高原ビジターセンターの休館日が以下のとおり変更となりました。ご利用の際はご注意ください。

       (変更前)休館日 4-11月:無休、12-3月:水曜日

       (変更後)休館日 毎週水曜日(ただし、5、8、10月は無休)

         ○那須平成の森フィールドセンター:http://www.nasuheiseinomori.go.jp/

         ○那須高原ビジターセンター   :http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

  3. ③2017新宿御苑みどりフェスタ出展

     4月29日(土)新宿御苑にて開催されます「2017新宿御苑みどりフェスタ」に那須管理官事務所が出展いたします。タイトルはずばり、「楽しさ発見!日光国立公園・那須の山、那須平成の森にでかけよう!」

    今年度、第2回山の日記念全国大会の会場に選ばれた那須の魅力をご紹介します。また、「木の枝で笛作り」などのワークショップも同時に開催!ぜひお近くにお越しの際は、那須の情報をゲットして那須の魅力に触れてください!

     ○参考:http://www.env.go.jp/press/103958.html

        

    (木の枝で笛作り)

    今年度、那須は話題がたっぷりです!

    アクティブレンジャー日記でも随時情報を発信していきますので、ぜひおつきあいください!

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2017年02月17日ラストチャンス! 【那須】平成28年度国立公園・野生生物フォトコレクション

日光国立公園 吉川 美紀

 みなさんこんにちは。

 那須では場所によって1mを越えるほどたっぷりと雪があり、雪上トレッキングをはじめとするウィンタースポーツなど冬ならではの楽しみが満喫できる時期となっています。

 那須のARは雪にも負けずスノーシューを使用して巡視に行きます(ただし安全が確保できる場所のみ)!

 毎年のことながら、シーズン初のスノーシュー巡視はワクワクします。

(1m以上の積雪の上を関係者で巡視中)

 そんな冬本番の那須よりお知らせです。

 「平成28年度国立公園・野生動物フォトコレクション-アクティブレンジャー写真展-」を、那須で開催いたします!

 <開催期間>平成29年2月18日(土)~平成29年3月12日(日)

 <会  場>那須高原ビジターセンター(栃木県那須郡那須町湯本207-2)

       ( 開館時間:9:00~16:30 水曜日休館 )

 この写真展では、関東地区のアクティブレンジャーが日々の業務の中で撮影した風景や動植物の写真を展示します。

 現地で働き、現地を知っているからこそ切り取れた瞬間や、なかなか気づくことのない視点や感性で写された写真など、様々な写真があります。

 あなたのお気に入りの1枚を見つけてみてください。そして、気になる写真が見つかったら、ぜひ実際に現地を訪れてみてください!

(写真展会場の様子)

 1年間関東地方環境事務所管内を巡回してきた平成28年度アクティブレンジャー写真展も、那須会場での開催が最後となります。

 まだ見ていないという方、もう一度見たいという方、那須町にお住まいの方、那須へ遊びに行く予定がある方は、ぜひお立ち寄りください!

● 那須高原ビジターセンターHP ●

http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

● 写真展お知らせ ●

http://www.env.go.jp/park/nikko/topics/28_1.html

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