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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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尾瀬国立公園

153件の記事があります。

2017年07月18日春は萌え 夏は緑に

尾瀬国立公園 長峯 彩

皆さん、こんにちは!

先週、御池駐車場から裏燧林道を通って尾瀬ヶ原(見晴)に行きました。

御池から出発してすぐにコバイケイソウの群落に出会いました。

(コバイケイソウ)


この植物には実は毒があり、毎年誤食事故のニュースがあります。ボリューム感のある若芽はおいしそうに見えますが、絶対食べないようにしましょう。

上田代付近ではヒメシャクナゲのちいさな群落がいくつかありました。
実はヒメシャクナゲはツツジの仲間で常緑小低木であり「木」です。よく見ると木の質感があるのが分かります。

(ヒメシャクナゲ)

今回もやはり雨で木道が沈んでいたり滑りやすくなっている箇所が非常に多かったです。
私も無理に木道を歩こうとして3回転びました...こういう場合は無理せず歩くことが一番です。

(ゴゼンタチバナ)

白い花に見えるものは、ミズバショウと同じように葉が変化した「ほう」と呼ばれる部分です。
花は真ん中の淡緑色の部分になり、赤い実が5~8個ほど成ります。

(ズミ)

温泉小屋付近から尾瀬ヶ原(見晴)に行く途中で、何度か見かけます。
季節遅れのサクラを見ているような感覚で春に戻ったような気がします6月上旬~下旬に花を見せてくれます。


(ワタスゲ)

尾瀬沼もそうですが、尾瀬ヶ原もワタスゲが時期を迎えています。
ふわふわ感はまだ十分ではないですが、もう少し経てばふわっふわになるでしょう。

夏本場に向けてさまざまな植物の花が顔を出してきています。
夏でも夜は寒くなるので、上着を持ってきましょう。

尾瀬を安全に楽しんでください。

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2017年07月07日ミズバショウ・ニッコウキスゲだけじゃない!尾瀬の魅力

尾瀬国立公園 柳澤美果子

みなさん、こんにちは!

「尾瀬」のイメージとして、みなさんは、何を思い浮かべますか?

童謡「夏の思い出」で歌われているミズバショウ、そして夏の湿原を彩るニッコウキスゲという方が

多いのではないでしょうか?

実際、6月初旬のミズバショウ・7月中旬のニッコウキスゲのシーズンに沢山の入山者が集中します。
が!尾瀬の魅力はそれだけではありません!



まず、今の見所として紹介するのが・・今年、大当たりのワタスゲです!


中田代のワタスゲ

尾瀬ヶ原のあちこちで、ワタスゲの白い絨毯が広がり、ふわふわの綿毛がそよそよと風に揺られています。

尾瀬3年目を迎えた私も、この光景は初めてです。一見の価値あり!

他にも、カキツバタやヒオウギアヤメ、小さくかわいい花々が沢山咲いています。


ヒオウギアヤメ

トンボ探しも楽しみの1つ。

トンボの楽園の尾瀬には、日本一小さなトンボもいます。

ハッチョウトンボ

写真ではサイズ感がわかりづらいですが、大きさは、なんと2センチ程。

頭から腹の先まで、1円玉に収まるサイズです!

そして、尾瀬を楽しむなら、小屋で宿泊するのがおすすめです。

行程にゆとりができるのはもちろん、ゆっくりと静かな時間を過ごすことができます。

尾瀬に泊まらないと見られない景色もたくさんあります。

夕方は夕日を眺めながら、夏の夜は、湿原を舞うホタル、
朝は朝霧に包まれる幻想的な光景が広がっています。

運がよければ、早朝、こんな景色がみれるかも?!

白い虹

粒子の細かな霧粒に光が当たると、光の回折現象で虹が白く見えるそうです。

今回はかなりうっすらでしたが、いつかは、ザ・白い虹を見たいものです。
雨の翌日に晴れると、白い虹が現れる事が多いようなので、この時期は狙い目かもしれません!

尾瀬には季節ごとにたくさんの魅力があります。

百聞は一見にしかず。ぜひ、尾瀬の魅力を感じに、足を運んでみませんか?(何度も!)


竜宮十字路からの至仏山

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2017年06月27日至仏山残雪調査 再び!

尾瀬国立公園 柳澤美果子

みなさん、こんにちは。

早いもので、もうすぐ7月ですね。

もう夏だというのに、今日は雪の話題です!

至仏山残雪調査2017で、今年は残雪がとても多かった事をお伝えしましたが、

今の残雪量はいったいどうなっているでしょう?

(異常な少雪だった、去年の様子はこちら


5月の連休後から6月末まで、植生保護と安全のため閉山中の至仏山ですが、

いよいよ7月1日の開山日が迫ってきました。

山開きを前に、安全確認のため、6月25日に残雪調査を行いました。

鳩待峠から2㎞地点を過ぎると残雪が出てきました。

オヤマ沢田代直下の道標もこの通り!

2メートル近くある道標が頭の先しか見えてません!

小至仏山付近と至仏山山頂直下では、例年になく多くの残雪があります。


小至仏山付近


至仏山山頂直下

ここは至仏山一積雪が多い場所です。

厳冬期には25メートル以上積もるとか・・。

**至仏山登山を予定される方への注意事項**

◆アイゼン必携

急な斜面に残雪があり、スリップの危険があります。特に下りは要注意!

しばらくの間、必ずアイゼンを携行して下さい。

◆道迷い注意

 夏道が出ていない場所も多く、道迷いしやすくなっています。

 地図や目印等をよく確認しながら歩きましょう。

◆ロープから外れない

雪の上を避けて、地面が出ている所を歩くと、植生に大きなダメージを与えてしまいす。

植生保護の為に、必ずロープ内を歩くようお願いします。

詳しくはこちらもご覧下さい。



雪融けとともに咲くユキワリソウ

安全対策・植生保護のルールをしっかり守って

花の百名山、至仏山登山をお楽しみください!

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2017年06月15日春の脅威

尾瀬国立公園 細川有希

尾瀬沼、尾瀬ヶ原共に雪解けが進みミズバショウだけでなくキンポウゲやザゼンソウなども徐々に顔を出してきました。

さて、今回はハルザキヤマガラシについて少し紹介します。

ハルザキヤマガラシとは繁殖期は春で日本に広く分布しているアブラナ科植物です。

(ハルザキヤマガラシ)

このハルザキヤマガラシという植物は実は日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

日本の侵略的外来種ワースト100とは植物だけでなく他にもほ乳類や鳥類、両生類、魚類なども含まれており、外来種の中でも生態系や人間活動への影響が特に大きい種を優先的に取り上げています。

その中に入っているハルザキヤマガラシ、、、

実は尾瀬にも出現する可能性はあります。

繁殖力の強いハルザキヤマガラシは一度繁殖すると、あっという間に周辺に広がります。

そういったことが起きないように、尾瀬につながる公道沿いに外来種調査を実施しました。

御池→七入まで降りたところで、、、現れました。

ハルザキヤマガラシです。

(ハルザキヤマガラシ駆除作業後)

開けて日光がよく当たる場所に、繁殖するそうで、6月の中旬くらいが一番繁殖力が強い植物です。

駆除(採取)できるだけしましたが、まだまだ安心はできません。

今後も様子を見つつ駆除を行うことが必要そうです。

【おまけに】

公道を歩きながらの調査だったので様々な種の植物を見ました。

(トリガタハンショウヅル)

この種の花を見られることは少しだけ珍しいようで、とてもラッキーでした。

白くてきれいな花の形をしていましたが、どの辺が鳥形なのか気になるところです。

(トリガタハンショウヅルの花)

皆さんも探してみてください!

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2017年06月12日アクティブ・レンジャー写真展 尾瀬の真ん中で開催中!

尾瀬国立公園 柳澤美果子

みなさん、こんにちは。

ただ今、尾瀬はミズバショウシーズンの真っただ中。

昨年は記録的な小雪でミズバショウの開花が早まったり、霜害があったりと

植物にとっても試練の多い年でしたが、今年はたっぷりの雪の布団に守られたおかげで

尾瀬のあちらこちらでキレイなミズバショウを見ることが出来ました。
今年はワタスゲの花付きもよく、ふわふわの綿毛の季節(6月下旬頃)が今から楽しみです!

下の大堀のミズバショウ(201767)

あいにくのお天気ですが、晴れていれば至仏山を背景に

ミズバショウを楽しめるビュースポットです。

さて、そんな尾瀬のど真ん中、見晴地区でアクティブ・レンジャー写真展を開催しています!

開催期間:6月8日~7月5日

開催場所:尾瀬ヶ原 見晴休憩所

尾瀬の写真はもちろん、海から山までバリエーション豊かな関東の国立公園で活動する
アクティブ・レンジャーが撮影した写真を展示しています。

ぜひ、尾瀬の花や景色を楽しみながら見晴地区まで足を伸ばしていただき、写真展をご覧ください♪

写真展会場の様子


おまけ

写真展設置作業を終えて、三条の滝まで巡視に行きました。


三条の滝

尾瀬に降る水は全てここに集まって、轟音と共に流れ落ちます。

雪融けの季節は、とくに豪快です!!!

※三条の滝までの登山道にはまだ残雪があったり、ぬかるみが多く、急な階段もあるので

 十分注意が必要です。

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2017年06月05日裏燧林道から歩く尾瀬

尾瀬国立公園 細川有希

みなさんこんにちは!

今回は、御池から裏燧林道を通り見晴まで赴きました。雨が降っており4時間で見晴に到着しました。

(御池登山口周辺)

(裏燧林道)

御池登山道から歩き始めは雪は木道にはあまりありませんが、登って行くにつれて雪が多くなります。

脇にはミズバショウやショウジョウバカマなどが咲き始め、もう少し暖かくなってきたら見頃を迎えそうです。

(沢付近の雪)

見晴に行く間にいくつか沢がありますが、どこもまだ残雪しており渡る際はとても注意が必要です。

渡りきったと思って端を歩いてしまうと踏み抜いてしまいそうなくらい、雪が薄くなっている場所があります。

赤田代付近からは木道を通って歩くことができます。

見晴(尾瀬ヶ原)から尾瀬沼までは白砂湿原と浅湖湿原を通りましたが、こちらは裏燧林道と比べて残雪が少なく木道が出ている部分が多くありました。

(白砂峠)

しかし、白砂峠周辺はまだ残雪しており踏み抜きはありませんが滑りやすくなっているため注意が必要です。

(沼尻平)

尾瀬沼が見える沼尻平では、雪が少なく木道と周辺の湿地も見えていました。

風が強くとても肌寒いのでフリースやダウンジャケット等の防寒具が必要です。

(沼山峠展望台付近)

尾瀬沼から沼山峠の登山道は大江湿原は雪はありませんが、大江湿原を抜けてから沼山峠までは残雪しており、滑りやすくかつ踏み抜きもしやすいのでストックがあると便利です。

かろうじて出ている木道はどこも非常に滑りやすいので、あせらずゆっくり歩きましょう。

6月に入り雪もだいぶ少なくなりました。

ですが、雪が溶けかけている時期が一番危ないともいわれています。

私も何度か雪を踏み抜いてしまい、大アザができました...

体力と天候などと相談し、無理せず登山を楽しんでください!

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2017年05月29日滝沢、御池登山口情報

尾瀬国立公園 細川有希

こんにちは!

尾瀬国立公園は5月19日に山開きを迎えました!

山開きをしたといっても尾瀬沼、尾瀬ヶ原は雪がまだまだ残っているので、

踏み抜きに注意し、防寒具もしっかり装備を整えてお越しください。

山開きをしたことで登山者も少しずつ増えていきます。

年に何人の登山客が訪れるか、各登山口に毎年カウントセンサーというものを取り付け、

人の行き来をセンサーでカウントし、

毎年シーズン後に尾瀬国立公園の入山者を発表しています。

今回は会津駒ヶ岳につながる滝沢登山口と裏燧林道を通る御池登山口にカウントセンサーを設置しました。

          

(滝沢登山口)

檜枝岐村内にほど近い滝沢登山口周辺は雪も溶け、青々としていましたが、

会津駒ヶ岳の上の方はまだまだ雪が残っているそうですので、アイゼン等の装備が必要です。

(御池登山口)

御池はまだ雪が残っているところも多く、登山の際は気をつけなければなりません。

標高差は300m程ですが、差が目に見えますね。

尾瀬が春を迎える今が一番命の芽吹きを感じます。

尾瀬国立公園も10周年!この大切な節目の年にもっともっと力を入れて尾瀬を盛り上げていきます!

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2017年05月22日第37回尾瀬山開き@片品

尾瀬国立公園 柳澤美果子

みなさん、こんにちは!

片品村も爽やかな新緑の季節を迎えました。

そんな中、5月19日に尾瀬シーズンの幕開けを告げる、山開きが開催されました。

山開きを尾瀬山小屋組合主催から尾瀬がまたがる3市村自治体で開催するようになって今年で3年目。
一昨年は福島県檜枝岐村、昨年は新潟県魚沼市で開催され、今年は・・
そう、ここ群馬県片品村で山開きが開催されました!


片品村村長の挨拶の様子

尾瀬を訪れる多くの人に、ミズバショウの花言葉である「美しい思い出」をつくって欲しい
との言葉が印象的でした。



テープカットとくす玉開披

式典には、群馬県のゆるキャラ、ぐんまちゃんも駆けつけてくれました!

その他、アルプホルンや地元高校の吹奏楽部による演奏、
尾瀬の郷・親善大使で歌手の沢田知佳さんのステージなど、内容盛りだくさんの山開きとなりました。



尾瀬高校吹奏楽部による演奏


そして、今年は尾瀬にとって特別な年です。

それは・・2007年8月30日に日光国立公園から分離独立し、尾瀬国立公園として誕生して

今年で10周年という記念すべき年なのです!
10周年を記念して、尾瀬では様々なイベントを予定しています。
10周年記念イベントの詳細はこちら


ぜひこの機会に、尾瀬ファンの方はもちろん、まだ尾瀬を訪れた事のない方など、
たくさんの方に尾瀬に足を運んでいただければと思います!

シーズン幕開けとは言え、今年は雪が多く、尾瀬の中はまだまだ雪が多く残っています。

木道や階段の上にも雪があり、スリップや踏み抜き等に十分注意が必要です。

事前に情報を収集して、滑り止めや防寒具等、しっかりと装備を整えてお越し下さい。




雪どけした場所から咲き始めたミズバショウ

尾瀬を訪れるみなさんにとって、尾瀬での思い出が、美しく、そして楽しい思い出となりますように。

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2017年05月16日雪溶けの尾瀬

尾瀬国立公園 細川有希

尾瀬ではまだ雪が多く、山開きの5月19日まで雪は残りそうです。

雪が降ることはもうないと思いますが、代わりに雨が降ります。

雨が降ると一気に体が冷えるのでフリースなどすぐに出せる所にしまっておくと良いでしょう。

(沼山峠から大江湿原までの様子2017/5/11)

全く林道が見えない状況で、雪が溶けかけていることもあり、雪の中の空洞に足がはまりやすいです。

下をしっかり確認しながら歩く注意が必要です。

(大江湿原2017/5/11)

橋の一部は見えてますが、その周辺は大変足が抜けやすくなっているので渡るときはしっかりと足場を確認しましょう。

(ワタスゲ2017/5/11)

(ミズバショウ、リュウキンカ2017/5/12)

ミズバショウはまだ小さかったですが、リュウキンカと共にぽつぽつ咲いてきており、

とてもかわいらしい姿でした。

檜枝岐村では雪はほとんど溶けており、山桜が今満開を迎えています。

暖かくなってくれば尾瀬にも新しい芽が次々と出てくるでしょう。

真っ白から青々とした尾瀬に徐々に変わっていく姿を見るのが楽しみです。

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2017年04月24日雪と尾瀬

尾瀬国立公園 細川有希

2017年4月より尾瀬国立公園檜枝岐地区に着任しました細川です。

到着した当初から檜枝岐村内で雪が1から2m程積もっていました。


シーズン前に行う尾瀬のビジターセンター等の開所作業の準備のために尾瀬に登りました!

雪山は白馬山しか登ったことがなく、長靴もスノーシューズも初めての経験でした。

雪山=とっても寒い
という印象だったので何枚も重ね着をしていたのですが、序盤から汗をかく程暑く感じました。

尾瀬沼に到着すると施設(ビジターセンター等)が雪に埋まっており、

ビジターセンターは二階の出入り口から入ることができました。

(尾瀬沼ビジターセンター)


雪は山の中だとおよそ3m近く積もっており、夏場と冬場では雰囲気が全く違うので
道を間違えないようピンクテープを木にくくりつけて、帰りはそれを辿って下山しました。

大江湿原には雪が積もり、真っ白な平原ができあがっていました。

(大江湿原)

寒い冬は夏に感謝し、暑い夏は冬に感謝するように、四季の変化を身近に感じながら

尾瀬は今後も私たちを魅了してくれることでしょう。

(尾瀬沼から見た燧ヶ岳)

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