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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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尾瀬国立公園 檜枝岐

18件の記事があります。

2021年10月18日尾瀬の秋

尾瀬国立公園 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

10月に入り、尾瀬が色づき始めました。福島側から尾瀬に入る場合、一般車の入れる御池からのルートと御池からシャトルバスでしか入れない沼山峠からのルートの2つがあります。今回は御池から裏燧林道を通って尾瀬ヶ原(見晴)に至るルートで見つけた尾瀬の秋を紹介します。御池から裏燧林道を通って尾瀬ヶ原までは約9キロメートル、約4時間の道のりです。裏燧林道はその名の通り燧ヶ岳の裏側(北側)を通るルートで、林道とはいっても車の通れない登山道ですが、木道も設置されているので、その上を歩くことができます。林道はオオシラビソなどの針葉樹やブナなどの広葉樹の針広混交樹林内を歩くことになりますが、それほど密生していないので、明るい林内を快適に歩くことができます。

色とりどりの紅葉 ひときわ目立つ鮮やかな赤

 色とりどりの紅葉             ひときわ目立つ鮮やかな赤

さて、木道は晴れて乾燥している時には歩きやすいのですが、雨の後など濡れている時には大変滑りやすいので注意が必要です。私もこれまで何度か木道上で滑ったことがありますが、木道で滑って怪我をする人もいます。裏燧林道はいくつかの沢を越えて行きますが、大変太くて立派な木材を使用した贅沢な橋もかかっています。湿った岩や木の肌にはたくさんのミズゴケを見ることができ、尾瀬が多湿な場所であることを実感します。一見草原のように見える尾瀬ヶ原にはたくさんの池塘や小川が存在するだけではなく、一歩木道から外れればずぶずぶと靴が埋まってしまうような湿地になっています。まだ木道が作られていない頃に尾瀬の美しさに心を奪われた人たちは、腰まで泥に浸かって湿原を移動したと言われています。ミズバショウに代表されるように尾瀬のキーワードは沼、(高層)湿原、池塘といった水に関係するものです。尾瀬にはきっと日本人の心を潤してくれる「水分」が存在するのではないかと思います。

明るいブナ林を通る裏燧林道  堂々としたブナの巨木

 明るいブナ林を通る裏燧林道            堂々としたブナの巨木

小川にかかる木製の橋 岩の上に密生するミズゴケ

 小川にかかる木製の橋              岩の上に密生するコケ

尾瀬ヶ原に出ると視界が急に開け、一面の草紅葉が広がっています。草紅葉というのは草原に生える草類が赤や黄色に色づく様を言いますが、樹木の紅葉より少し早く出現するようです。イネ科植物では、葉の周辺部から紅葉が始まるので、色合いが複雑で地味な感じを受けますが、その分味わいがあるように感じます。

草紅葉の尾瀬ヶ原から至仏山を望む 逆光の中で黄金色に輝くイネ科植物

 草紅葉の尾瀬ヶ原から至仏山を望む      逆行の中で黄金色に輝くイネ科植物

早朝には霧で覆われていた尾瀬ヶ原も、午後になると傾いた太陽の下で草紅葉は黄金色に輝き、歩荷が一人静かに通り過ぎて行きました。

早朝の尾瀬ヶ原 尾瀬ヶ原を歩く歩荷

 早朝の尾瀬ヶ原                 尾瀬ヶ原を歩く歩荷

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2021年08月25日檜枝岐歌舞伎

尾瀬国立公園 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

尾瀬というと湿原や花々、近隣の山といった自然を思い浮かべる人が多いのではないかと思いますが、かつて秘境と言われた檜枝岐には独自の文化が残されています。

檜枝岐には古典芸能として有名な檜枝岐歌舞伎があります。歌舞伎は春と夏の2回、村人の手により村人のために行われています。なぜこの時期に行われているのかというと、それには村人のかつての生活と深くつながる理由があります。

檜枝岐村全景 檜枝岐の舞台(奥)と歌舞伎伝承館(右)

 檜枝岐村全景                    檜枝岐の舞台(奥の茅葺き)と歌舞伎伝承館(右)

(写真をクリックすると拡大します)

標高が900m以上あり、平地の少ない谷間にある檜枝岐では昔から全戸で近隣の場所に出作り小屋を持っていて、夏の間はそこに泊まり込んでソバやジャガイモなどの農業、養蚕、イワナやサンショウウオ獲り、さらには杓子(しゃくし)ぶちと言って木を削ってヘラやシャクシを作っていました。

雪が溶けた5月に愛宕神社の祭礼があり、それが済むと村人はみな出作り小屋に向かいました。また、出作り小屋で仕事をしている間もお盆の間は休養のため、みな帰村していたそうです。今では村の主な産業は観光へと変わったため、出作り小屋もほとんど残っていませんが、かつての習慣は今でも受け継がれ、毎年5月12日と8月18日には村人全体の楽しみとして歌舞伎が開催されてきました。

出作り小屋(現在は使われていません) 歌舞伎伝承館の内部

 出作り小屋(現在は使われていません)           歌舞伎伝承館の内部

観客席上段に鎮座する「鎮守神」 檜枝岐村で作られた杓子

 観客席の上段に鎮座する「鎮守神」             檜枝岐村で作られた杓子

檜枝岐歌舞伎は寛政・文化の頃、上方歌舞伎から習い覚えたと伝えられています。貴重な無形文化財ですが、上演されるのは上方歌舞伎の古典調のものが主体です。東京などで演じられている有名人による洗練された歌舞伎とはおもむきが違いますが、通常は他に仕事を持つ村人が伝承された歌舞伎を演じることに価値があり、歌舞伎上演の日を何より楽しみにしているという村人がたくさんいます。歌舞伎というと年配の方が見るものというイメージがありますが、檜枝岐ではたくさんの若い人や子供たちが見に来ます。

観客席から檜枝岐の舞台を見下ろす 春の歌舞伎上演時の様子(2021.5.12)

  観客席から檜枝岐の舞台を見下ろす         春の歌舞伎上演時の様子(2021.5.12)

歌舞伎が演じられるのは愛宕神社の境内にある茅葺きの地芝居小屋で、これを見下ろすように作られている観客席は古代ローマのコロセウムを思い起こすような造りになっています。夜間、ライトに照らされて浮かび上がる舞台上演時の雰囲気は決して銀座の歌舞伎座に劣るものではなく、これまで歌舞伎に縁遠かった私ですら強く惹きつけられるものを感じました。今回はコロナのため、無観客での上演となってしまいましたが、檜枝岐歌舞伎はこれからも村民のためにずっと続いていくものと思います。

春の歌舞伎上演時の様子 春の歌舞伎上演時の様子(2021.5.12)

         春の歌舞伎上演時の様子(2021.5.21)

さて、2018年に尾瀬国立公園協議会が策定した「新・尾瀬ビジョン」はこれからの尾瀬がめざす姿を示したものです。尾瀬国立公園協議会は尾瀬に関係する地域事業者(山小屋、交通、ガイド、ボランティアなど)や行政(国、県、市町村)で組織され、尾瀬国立公園のあるべき姿について3年間をかけて協議してきたもので、いわば尾瀬関係者の総意を表現したものと言えます。尾瀬がめざす姿は「みんなに愛され続ける尾瀬」であり、それを実現するための行動理念が3つあげられています。

  1. みんなの尾瀬

  2. みんなで守る

  3. みんなで楽しむ

新・尾瀬ビジョン表紙 「みんなで守る」について 

 新・尾瀬ビジョン表紙                「みんなで守る」について

このうち「みんなで守る」についての視点2では、"地域に息づいた歴史・伝統・文化は、地域に対する愛着を深める大切な資源であるため、その価値を再認識しながら、しっかりと後世に受け継いでいきます"と述べられています。今回ご紹介した檜枝岐歌舞伎も檜枝岐だけでなく、尾瀬にとっても非常に重要な存在だと思いました。

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2021年08月04日尾瀬沼に新ビジターセンターがオープンしました

尾瀬国立公園 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

尾瀬には尾瀬沼と山の鼻の2箇所にビジターセンターがあります。そのうち福島県側のビジターセンターである尾瀬沼ビジターセンターが新築され、7月にオープンしました。

尾瀬沼ビジターセンターは当初昭和39年に設置され、昭和60年には建替え工事を行い、翌年の昭和61年にリニューアルオープンしました。旧ビジターセンターは尾瀬の自然情報のみならず、公園の利用やマナーといった幅広い情報を提供する利用拠点として親しまれてきましたが、30年以上が経過し、老朽化が進んできたため、今回の新ビジターセンターの開設となりました。

新ビジターセンターは旧ビジターセンターに隣り合って建設され、写真のように晴れた日には旧ビジターセンター越しに燧ヶ岳を望むことができるという恵まれた立地です。建物は旧ビジターセンターと同様に周りの景色になじむようなこげ茶色です。

新ビジター周辺から見た燧ヶ岳  正面から見た新ビジターセンター

 新ビジター周辺から見た燧ヶ岳             正面から見た新ビジターセンター

(画像はクリックすると拡大します)

では、まずテラスを通って、靴の泥をよく落としてから館内に入ります。入口正面の右側には尾瀬の天気予報やコースタイムなどの情報が表示されています。左側はリュックなどの荷物を収容するための大型の棚があり、山から下山した人でも利用することができます。建物に入るとすぐ右側には受付があり、尾瀬やこのビジターセンターに関して質問すれば、知識の豊富なスタッフが何でも親切に答えてくれます。左側を振り向くと、尾瀬周辺の山などに関する情報が掲示されていますので、これからどこか尾瀬周辺に向かう人にはとても役立ちます。

入口正面の様子 続々と来訪者が訪れます

 入口正面の様子                   続々と来訪者が訪れます

受付と常設展示コーナー 

 受付と常設展示コーナー              入口近くで尾瀬の情報を集める来訪者

入口からまっすぐに進むと常設展示コーナーがあります。ここは新ビジターセンターのメインの展示場所となります。まず最初に目にするのが正面に置かれている尾瀬のジオラマです。大変丁寧に作り込まれていますので、これを見れば自分がどこにいて、これから向かおうとする場所の位置関係や距離感を立体的につかむことができます。尾瀬という湿地の特殊な地形もよく分かると思います。

常設展示コーナーをジオラマから壁面に沿って時計回りに見ていくと、まず尾瀬国立公園や尾瀬の自然環境についての概要説明があり、尾瀬の成り立ちについては液晶スクリーンで視覚的に知ることができます。続いて、尾瀬の生きものたち(昆虫、両生類、魚類、野鳥、花)、尾瀬と人の歴史のパネルが展示されています。中央部の展示台の上にはさらにはキツネの剥製など尾瀬に生息する動物たちと、シカの皮や角が展示されています。また、このコーナーの最後には尾瀬の周辺情報のパネルがあり、周辺観光地の写真が展示されています。この写真は尾瀬近隣の市町村や関係団体から選りすぐりの写真を提供していただいたもので、これを見ると尾瀬周辺には本当にきれいな景色がたくさんあることに驚かされます。

常設展示コーナーを巡る来訪者 一番奥に設置されているキツネの剥製

 常設展示コーナーを巡る来訪者            一番奥に設置されているキツネの剥製

入口から左側に向かうと企画展示コーナーになります。ここではホワイトボードスクリーンを使って、オコジョとヤマネに関する情報を提供しています。両方とも非常にかわいい動物なので、尾瀬のアイドル的な存在です。貴重なオコジョの映像もあり、オコジョやヤマネに是非会いたいと思っている方はここで情報を仕入れていくのが良いと思います。

企画展示コーナーの奥にはレクチャー室兼休憩コーナーがあります。大型スクリーンや音響システムが設置されており、講演会などで活用する予定となっています。両側の壁には尾瀬でのベストショットの写真パネルが飾られており、尾瀬の自然を歩くことの楽しさが伝わってきます。

企画展示コーナーのオコジョとヤマネ レクチャー室兼休憩コーナー

 企画展示コーナーのオコジョとヤマネ         レクチャー室兼休憩コーナー

これまで旧尾瀬沼ビジターセンターにおいても、現在の尾瀬がどのような状態にあり、いつ、どこに行けばどのような動物や植物に会えるというような訪問者への対応やリアルタイムの情報発信がなされてきました。さらに定期的な自然観察会や自然ふれあいイベントを通じて、これまで数多くの方々に自然に親しむ機会を提供してきました。

このようなビジターセンターの活動は今後も新ビジターセンターにおいて引き継がれ、これまで以上にたくさんの方々に尾瀬の自然の素晴らしさに気付いてもらえるような活動を行っていきますので、皆様方のご来訪をお待ちしております。

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2021年06月30日山の花の都と言えば

尾瀬国立公園 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

花の都と言えば、東京かパリを思い浮かべる人が多いと思います。

では、山の花の都と言えば・・・?全国各地の山の名があがるものと思います。

先日、燧ヶ岳と会津駒ヶ岳に登る機会がありました。植物に詳しくない私ですが、途中たくさんの花々に出会うことができましたので、その一部をご紹介させていただきます。

まずは、赤系統の花からですが、イワカガミ(イワウメ科)は見るものをやさしく誘うように優美なビロードのドレスのようなヒラヒラが広がり、チョウやハチといった昆虫たちは思わず吸い寄せられて花の中心に集まってしまうのだろうなと思いました。

燧ヶ岳の湿原にて イワカガミ

 燧ヶ岳の湿原にて  イワカガミ

これはお分かりですね、有名な食虫植物のモウセンゴケ(モウセンゴケ科)です。尾瀬のような、酸性で貧栄養の湿原のミズゴケ群落の中に生育します。葉は円形で表面に赤褐色の腺毛が生え、粘液を出して小型の昆虫類を捕まえ、栄養としています。尾瀬のように栄養の少ない場所で生き残っていくための工夫だと思いますが、群生しているモウセンゴケを見ていると、栄養源となる昆虫類が少ないような気がして、少し心配になります。これ以外に本州では尾瀬だけに生育している葉の長さが4~5㎝もあるナガバノモウセンゴケがありますが、注意していなかったので見落としていたのかもしれません。

モウセンゴケ

 モウセンゴケ

花ではありませんが、山に登ると日当たりの良い場所でよく見かける「動く赤い点」です。ネットで調べてみるとタカラダニという名称が多いのですが、他にも名前が出ていました。基本的に人には無害と出ていましたが、確かにこのダニに噛まれたという話は聞いたことがありません。ただ、潰して服などに付着すると汚れたり不快な気分になったりするので注意が必要とのことです。

タカラダニ

 タカラダニ

ショウジョウバカマ(ユリ科)は紫の同系色でまとめた高級感あふれるユリ科の植物です。雪解け後すぐの枯れ色の湿原に急に出現するので、大変目立つ存在です。なんか近未来のデザインを予感させるような、ユニークな形です。

ショウジョウバカマ

 ショウジョウバカマ

尾瀬では森林内の日当たりの良いところに生息するオオタチツボスミレが最もよく見かけるスミレ類ということですが、名前のよく似たこのオオタチツボスミレ(スミレ科)は湿原に生息します。実際この写真も湿地の上の木道から撮ったものです。九州から北海道にかけて普通に分布するツボスミレに比べて、両者とも株全体が立っているためタチツボの名前が付けられたようです。ただ、スミレの分類は大変難しいと聞いていますので、今後スミレはあまり出現してほしくないなあと心の中では思っています。

オオバタチツボスミレ

 オオバタチツボスミレ

「竜胆」は何と読むでしょうか?「リンドウ」と読めた人はよほど植物か漢字に詳しい人だと思います。立山竜胆(タテヤマリンドウ:リンドウ科)も湿原を歩いているとよく見かける花です。なぜ、こんなに端正な花なのに「竜胆」なのかというと、姿形ではなく、根の苦みが強く、竜の胆ほどに苦いという例えから付けられた名前だそうです。竜の胆を嘗めた人はいないと思いますが、クマの胆を嘗めたことはありますか?私はかつて一度だけ、健康に良いからとツキノワグマの胆を嘗めさせてもらったことがあります。もう40年も前のことなのに、その強烈な苦味は今でも鮮明に覚えています。

タテヤマリンドウ

 タテヤマリンドウ

これはハウチワカエデ(カエデ科)のタネです。タネには羽のようなもの(翼果:よくか)が付いており、落下の際にタネ自体が回転して揚力が発生するため、遠くまで飛んでいくことができます。できるだけ遠くまで子孫を分散させて、より良い場所で生き残ろうという作戦ですね。

ハウチワカエデのタネ

 ハウチワカエデのタネ

タムシバ(モクレン科)も登山道を歩いていると巨大な白い花びらで目立つ存在です。花の大きさは拳ほどもあり、葉を噛むと甘みがあるためカムシバ(噛柴)と呼ばれたのが転訛してタムシバと呼ばれるようになったという説があります。遠くから見ると木にチリ紙がたくさん咲いているようにも見えることから、冗談でチリ紙の木と呼んだりする人もいます。花を近くで見ると大きくて迫力があります。

チリ紙が咲いているようなタムシバの木 迫力のあるタムシバの花

チリ紙が咲いているようなタムシバの木 迫力のあるタムシバの花

この可憐な白い花の群落を見たことがある人はいますか?オサバグサ(ケシ科)は日本の固有種で本州の中部地方以北に分布する1属1種のユニークな植物です。檜枝岐村の帝釈山や台倉高山では登山口付近から生息がみられ、毎年6月には尾瀬檜枝岐温泉観光協会主催の「オサバ草まつり」が開催されます。参加者には記念ピンバッチがプレゼントされ、多い日には数百人が訪れるほどの人気があります。以前より減少傾向にあるという話も聞きますが、この時期登山道を歩けばいくつも見つけることができます。特徴的なのは一緒に生息していることの多いシダ類と葉の形がそっくりなことです。

可憐なオサバグサの花  林床に生えるオサバグサ

可憐なオサバグサの花 林床に生えるオサバグサ

黄色円内がオサバグサの葉  オサバグサ記念ピンバッチ

黄色円内がオサバグサの葉        オサバグサ記念ピンバッチ

 今の時期、尾瀬やその周辺では山の花の都と言いたくなるような花々の開花が楽しめます。

次回は夏を迎えた尾瀬の様子をお伝えしたいと思います。

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2021年05月28日ミズバショウの尾瀬

尾瀬国立公園 檜枝岐 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

檜枝岐村の桜もほとんどは散ってしまいましたが、尾瀬ではミズバショウの花が咲き始めました。なんと言っても尾瀬のシンボルはミズバショウですので、シンボル化されたミズバショウは村内のいたる所で一年中目にすることができます。ちなみに事務所に飾られている尾瀬国立公園の旗はミズバショウですし、環境省の尾瀬のパンフレットにも同じシンボルマークが使われています。そういえば旧檜枝岐村役場の正面に掲げられているのもミズバショウですので、尾瀬にとってミズバショウはとても大切な存在です。

檜枝岐村入口に立つ尾瀬のシンボル 事務所に飾られている尾瀬国立公園の旗

檜枝岐村入口に立つ尾瀬のシンボル     事務所に飾られている尾瀬国立公園の旗

先週、尾瀬の中央にある尾瀬沼地区に行く機会があり、歩いている途中で咲き始めのミズバショウを見ることができました。雪の残る沼山峠から大江湿原に降りた頃には雪はほとんどなくなり、川や水たまりにたくさんのミズバショウが出てきていました。木道に沿ってミズバショウが生えているのは歩く人を歓迎してくれているように思え、何ともうれしい気持ちにさせられます。ここでは時期がまだ早いのか、小ぶりの花が多いと思いました。

木道の脇に咲くミズバショウ 樹木の下の水たまりに顔を出したミズバショウ

木道の脇に咲くミズバショウ        樹木の水たまりに顔を出したミズバショウ

また、御池から燧ヶ岳の裏側を通って見晴地区(尾瀬ヶ原)に行った際にも、途中の温泉地区を過ぎてからはたくさんのミズバショウに出会いました。尾瀬沼と比べて、見晴地区では開花が早いのか、こちらの花の方が大きく咲いていました。草原が広がる尾瀬ヶ原では、あたり一面に広がるミズバショウを楽しむことができました。特に見晴地区から至仏山に向かって歩くと、木道の周りのミズバショウに極楽浄土への道へと誘われているような気分になり、「至仏山の名前の由来はこういうことだったのか」と勝手に納得していました。

至仏山に至る木道周辺に咲くミズバショウ

至仏山に至る木道周辺に咲くミズバショウ

一面に咲くミズバショウの群落

一面に咲くミズバショウの群落

今回は動物に食べられたミズバショウを見ることはなかったのですが、調べてみると冬眠明けのツキノワグマは根茎を食べることがあるそうです。ただ、アルカロイド(毒性があり、服用すると吐き気、脈拍の低下、呼吸困難、心臓麻痺などを起こす)が含まれているので、食料というより、体内にたまった老廃物を排出するための嘔吐剤や下剤として利用しているようです。サトイモ科とはいえ、食用にはならないようです。

檜枝岐村を尾瀬方面に向かう途中に中土合公園があり、以前訪れた際には尾瀬沼よりも一足早くミズバショウが咲いていました。久しぶりに訪れてみると花はすっかり落ち、巨大なバナナのような葉が生い茂っていました。その迫力にミズバショウの生命力を感じました。

花が落ちたミズバショウの葉が茂る中土合公園の池

花が落ちたミズバショウの葉が茂る中土合公園の池

次回はシーズンを迎えた尾瀬の様子をお伝えしたいと思います。

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2021年04月16日檜枝岐村の春

尾瀬国立公園 檜枝岐 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

標高が千メートル近い寒冷地の檜枝岐ですが、近頃は路傍の雪もすっかり消え、陽の当たらない建物の陰や、村を取り囲む山のくぼみに僅かに残るのみとなりました。ストーブの火も入れたり入れなかったりで、気温の上昇が膚で感じられる季節です。今回は檜枝岐村の春をご紹介します。

先日、道を歩いていると「福寿草開花中」の黄色のノボリが何本か立っているのに気付きました。道路に面した山側斜面の小道を登っていくと、脇の畦にいくつかの小さな黄色の花やツボミの群落がありました。ほとんどの花はまだツボミで、開花にはもう少しかかりそうでした。その後、1週間ほどして再び福寿草苑(と名付けた場所)を通りかかると、かなりの数の花が開花していました。その開花後の姿がなんともユーモラスな、車輪や風車を思い起こさせるような形でした。私は植物のことを余り良く知らないのですが、ノボリには福寿草のある特徴が書かれていました。さて、この可憐な福寿草の意外な秘密とは何でしょうか?(答えはこのAR日記の最後に書きました。)

福寿草の花(左)とツボミ(右)

福寿草の花(左)とツボミ(右)

福寿草と違って地味な姿ですが、春の植物といえばツクシです。道路を歩いていると、やはり道路際の日当たりの良い場所にはニョキニョキ生えていました。ツクシのことも余り良く知らないので、調べてみると和名はスギナでした。地下茎で繁茂し、栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシと呼ぶそうです。シダの仲間なので胞子で増え、日本では食用ばかりではなく、飲用や生薬としても利用されてきたようです。木賊(トクサ)という字を見たことがありますか?檜枝岐村のすぐ近くに温泉で有名な木賊という地区(南会津町)があり、先年の台風被害等により、残念ながら現在、川沿いの露天風呂である岩風呂は入浴できませんが、そのうち復旧したら温泉に行ってみたいと考えています。スギナはトクサ科の植物です。

陽当たりの良い地面から顔を出したツクシ

日当たりの良い地面から顔を出したツクシ

この時期、溶けた雪の下から出てくるのは灰褐色の地面や枯れた植物の葉や茎が多いのですが、その中で一輪、とても目を引く青い花を見つけました。この場所、時期には余り似つかわしくない色、形なので、おそらく以前に誰かが植えたか、どこからか種が飛んできた栽培植物ではないかと思います。ひときわ目立つ存在なので、思わず写真を撮ってしまいました。

ひときわ目を引く青い花

ひときわ目を引く青い花

檜枝岐では、4月1日から渓流釣りが解禁になりました。事務所のすぐ裏を流れる檜枝岐川でルアーを投げてみました。するとすぐに当たりがあり、結構大型のイワナがかかりました。檜枝岐川は渓流というには少し川幅が広く、開けている感じなので、餌釣りよりもルアーやフライの方が適しているように思います。川に沿って歩いて行くと、大きな淵がいくつもあり、きっと大物が潜んでいるに違いないと感じます。

檜枝岐川のイワナ

檜枝岐川のイワナ

先日、帰宅途中に大物に出会いました。カモシカです。村の人からはカモシカが自宅の庭に来て、なかなか逃げなかったような話は聞きますが、こんな近くで会ったのは初めてです。話に聞いているように、それほど人を怖がる様子もなく、ゆっくり道路を横断して不思議そうな目でしばらくこちらを見ていました。そのおかげでこちらもスマホを取り出して、撮影することができました。さすがはウシの仲間だと大いに納得しました。

こちらを見つめるカモシカ

こちらを見つめるカモシカ

(福寿草の秘密の答え:全体が有毒な草とのことです。)

次回は尾瀬の春をお伝えしたいと思います。

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2021年03月15日尾瀬新ビジターセンターの除雪作業

尾瀬国立公園 檜枝岐 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の前川です。

先日、初めて尾瀬沼に行き、新設なったビジターセンター(開所式は7月の予定)での雪下ろし作業を視察しました。

檜枝岐村から尾瀬沼の入り口である沼山峠までは雪上車で移動しました。関係者8人が檜枝岐村の外れにあるミニ尾瀬公園駐車場に集合し、ここから先は除雪されていない国道を進みました。初めて乗る雪上車は絶えずキャタピラーの振動が伝わり、乗り心地が良いとは言えませんが、どんな雪道でも進めるという安心感がありました。途中、カモシカが道路を横切り、少し上がった所からじっと見下ろしていました。カモシカをみるのは初めてですが、案外人を怖がらないなという印象でした。以前、同じ雪上車でこの道を行くのに3時間もかかることがあったそうですが、今回は雪が締まっていたせいか1時間弱で沼山峠駐車場に到着しました。

ミニ尾瀬公園駐車場にて、出発前の準備中

     ミニ尾瀬公園駐車場にて、出発前の準備中

沼山峠駐車場で各人、スキーやスノーシューをはいて出発しました。歩き始めは登りですが、すぐに峠に到着し、そこからは下りとなりました。峠から大江湿原にはそのまま下っていきますが、スキーチームは右側に迂回しながら緩斜面を下りました。大江湿原に入ると平坦な雪原が広がっており、尾瀬沼もすぐそこでした。開放感に包まれ、尾瀬に来た喜びを実感しました。大江湿原を横切って沼に近づくと左手にいくつかの建物が見えてきました。最初に出会うのは長蔵小屋。尾瀬の自然に魅せられて、尾瀬に移り住み、その後は自然保護の大切さを強く訴えた平野長蔵さんのひ孫さんが経営されています。

雪の大江湿原を行く

     雪の大江湿原を行く

長蔵小屋の隣に立つのが新旧の尾瀬沼ビジターセンターです。積雪の状況から、今回は新ビジターセンターの屋根の雪下ろしをすることになりました。地上からの積雪は3m位ありましたが、屋根の上にも2mは積もっているように見えました。屋根の雪はまるでキノコの傘のように新ビジターセンターの屋根に覆いかぶさっていました。建物の周りは雪が少なく、屋根の雪は雪庇となっているので、下から近づくのは危険な状態でした。

新ビジターセンターの屋根に積もった雪の状態

     新ビジターセンターの屋根に積もった雪の状態

ワイヤーソーを用いて端から徐々に切断しながら、屋根の雪を下ろすことになりました。ワイヤーソーといっても、ここでは30㎝程度の間隔でインシュロックを固定(ノコギリの歯の役割を果たします)した30mくらいの化学繊維のロープを用いて、切りたい雪の両側からロープをノコギリのように動かして切断を行いました。大変力のいる作業で、ロープの両側2人ずつで作業を行いました。

ワイヤーソーを屋根の雪の上に回して作業開始

     ワイヤーソーを屋根の雪の上に回して作業開始

両側からワイヤーソーを互いに引き合うこと数分間、引き手の体力も限界に近づいてきた頃、突然屋根の雪が切断され、落下しました。数m離れて撮影していた私にもすごい風圧で飛び散った雪の断片が吹き飛ばされてきました。雪崩の風圧はすごいと聞いたことがありましたが、こんな小規模な雪の落下でもあれほどの風圧を感じたので、本格的な雪崩ではどれほどのものになるのか想像もつきませんでした。

積雪の一部をワーヤーソーで切断したあとの状態

     積雪の一部をワーヤーソーで切断したあとの状態

写真を見ていただくとお分かりになると思いますが、1回の作業で切断できる雪の量は全体からみるとほんのわずかです。これから4日間にわたり新ビジターセンターの雪下ろし作業が続きます。私たちは積雪状況や作業手順の確認を行ったので帰途につきましたが、残る方は旧ビジターセンターに泊まり込みで雪下ろし作業をします。これから帰途につくという時、尾瀬沼の上にも青空が広がり、その向こうには東北地方最高峰の燧ヶ岳がくっきりとその姿を見せてくれました。いよいよこれから尾瀬の春が訪れかと思うと、早くこの尾瀬沼を再訪したい気持ちでいっぱいになりました。

尾瀬沼の向こうに姿を現した燧ヶ岳

     尾瀬沼の向こうに姿を現した燧ヶ岳

次回は尾瀬沼の初春について報告の予定です。

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2021年03月12日尾瀬の福島側入山口、檜枝岐村

尾瀬国立公園 檜枝岐 前川公彦

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所に着任しました前川と申します、よろしくお願いします。

2月に着任しましたが、初めてのアクティブ・レンジャー日記を書かせてもらいます。

檜枝岐村は福島県西部の山合いにあり、尾瀬国立公園の福島側の入山口です。豪雪地帯で、この時期は雪深い閉ざされた環境になります。檜枝岐に来て最初に感じたのは積雪の多さです。朝起きたら、村人はまずスコップやスノーダンプで玄関前の除雪を行います。これは雪国の人々の一日の始まりの習慣です。除雪車も朝から除雪を行うので、車の通行には問題がありません。屋根に積もった大量の雪は時に一晩で1m近くにもなり、家がつぶれないように除雪をします。

朝早くから活躍する除雪車

朝早くから活躍する除雪車

雪下ろしをしない屋根にはこんなに積っています

雪下ろしをしない屋根にはこんなに積っています

檜枝岐のメインロードを歩いていて目立つのは、村の象徴でもあるカラフルな衣装をまとった六地蔵です。碑文を読むと、米もできないこの地では、かつての凶作時には餓死者が出て、たくさんの子供が含まれていたため、その霊を弔い、母の嘆きを慰めるために建立されたとあります。今では子宝、子育ての守護として参拝する人も多いそうです。通りがかりに六地蔵を拝む村人の姿を見ることもあります。話は変わりますが、檜枝岐村に来て感心したのは、通りを歩いていると、老若男女の村人から挨拶されることです。今の日本のほとんどの所では廃れてしまった古き良き習慣がここには息づいているように感じました。

通りに面して建つ六地蔵、時折拝んでから通り過ぎる村人の姿も目にします

通りに面して建つ六地蔵、時折拝んでから通り過ぎる村人の姿も目にします

村に来て、一番うれしかったのは温泉に恵まれていることです。村営の公衆温泉が3つもあり(一軒は現在休業中ですが)、しかも村内全戸に温泉水が供給されているということです。事実、私の入居する村営アパートの風呂も蛇口をひねると温泉が出てきます。雪景色を見ながらゆったり温泉につかっていると、自然を含めて檜枝岐村の豊かさを実感できるような気になります。

通りに面して建つ六地蔵、時折拝んでから通り過ぎる村人の姿も目にします

檜枝岐自然保護官事務所の隣にある「駒の湯」、暖まります

30分も歩けば、村落の端から端まで歩けてしまう檜枝岐村ですが、谷間にあるためなかなか全景が見渡せません。村の南にある中土合公園の展望台に登ると村全体が見渡せます。写真を見ていただくと檜枝岐村がいかに狭隘な山間部に位置しているかが分かるかと思います。

中土合公園展望台からの檜枝岐村全景

中土合公園展望台からの檜枝岐村全景

まだ雪の残る中土合公園に登ってみましたが、誰も登っていないため新雪のラッセルが大変でした。天気も良く、素晴らしい展望でしたが、ふと足下を見ると動物の足跡が・・・。誰もいない公園から村を静かに見下ろす動物の姿を想像すると、檜枝岐村が山の動物に見守られているような気になってきます。

中土合公園に残されていた足跡

中土合公園に残されていた足跡

次回は尾瀬沼に開設中のビジターセンターの雪下ろしについて報告します。

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2020年10月09日東北最高峰「燧ヶ岳」の登山道紹介!

尾瀬国立公園 檜枝岐 細川有希

みなさんこんにちは!

尾瀬国立公園 檜枝岐自然保護官事務所の細川です。

感染症の影響で開山が遅れた尾瀬でしたが、シーズンも終わりに近づき段々と草木が紅葉を始めました。

今年も、季節ごとに様々な姿を見せてくれた尾瀬ですが、今回は燧ヶ岳について紹介しようと思います。

一般に燧ヶ岳と呼ばれている山頂は2,356mの柴安嵓(しばやすぐら)のことを言いますが、すぐ隣に俎嵓(まないたぐら)と呼ばれる標高2,346mの山があります。標高差が10m程度で2つの山の間を20分程度で行き来できるのでふたつをまとめて燧ヶ岳と呼ぶこともあります。

燧ヶ岳に登るには4つのルートがあります。

①御池から熊沢田代を通り俎嵓に到着するルート(コースタイム3時間30分)

②尾瀬沼の浅湖湿原から俎嵓に到着するルート(コースタイム4時間)

③沼尻から俎嵓に到着するルート(コースタイム3時間)

④尾瀬ヶ原見晴地区から柴安嵓に到着するルート(コースタイム3時間30分)

<燧ヶ岳を登る4つのルートの色別>

①は檜枝岐村の御池登山口に駐車場があり、登山口までは車で行くことができます。歩き始めて1分程で、燧ヶ岳と尾瀬ヶ原に行く道の分岐があるので看板を見落とさないように注意してください。燧ヶ岳方面に進むと、最初に岩場の斜面があり急いで登ると疲れてしまうので自分のペースでゆっくり進みましょう。

<燧ヶ岳と尾瀬ヶ原に行く道の分岐>

<登りはじめの岩場>

②は長英新道と呼ばれる登山道で、今から約60年前に現在の長蔵小屋の主人の祖父にあたる平野長英氏が開拓しました。

他の登山道より滑らかに進むことができますが時間はかかります。山頂近くに尾瀬沼を臨めるミノブチ岳というスポットがあります。

<ミノブチ岳の展望>

③はナデックボと呼ばれる岩場を登るルートで、他の登山道より早く山頂に到着できますが、整地されておらず上級者向けの道なので初めての方は他の道を登ることをオススメします。ナデックボの由来は諸説ありますが、「なだれが多い窪んだ所」を略して呼ぶようになったとも考えられています。

<沼尻平から見たナデックボ登山道>

<俎嵓(2,346m)から臨む尾瀬沼>

④は見晴新道と呼ばれ、約3時間半で柴安嵓に到着します。最近に開拓された道のため、雨水が固まらず滑りやすい道となっており、雨の日やその翌日などは歩くと登山靴がどろどろになります。

思い切って折りたたみの長靴などを持って行くと良いでしょう。新しく木道階段が作られており、少しずつ歩きやすい道に変わってきています。

<見晴新道の新しい木道階段>

<柴安嵓(2,356m)から臨む尾瀬ヶ原>

今まで通りとはいかない半年でしたが、来年はより多くの方が来られることを祈っています。

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2020年07月13日檜枝岐小学校in尾瀬!

尾瀬国立公園 檜枝岐 細川有希

みなさんこんにちは!

尾瀬国立公園檜枝岐自然保護官事務所の細川です。

7月1日から尾瀬の入山自粛が解除され、御池から沼山峠までのシャトルバスも運行を始めています。

あいにく、天気が雨模様ですが、大江湿原にはワタスゲが咲き誇り、ニッコウキスゲも蕾が多いですが元気に咲いてきています。

△大江湿原のニッコウキスゲ

先週、檜枝岐小学校の皆さんと尾瀬自然体験学習のガイドとして参加しました。

小学生の人数が少ないので全体の1から6年生を3つにして3人のガイドをそれぞれ付けます。

どんなことを話すかいろいろ考えていたのですが、いざガイドをすると緊張してしまい頭から飛んでしまったこともありました・・・

△ギンリョウソウ

しかし、皆が聞き入ってくれたので、尾瀬の歩道は昔には無かったことや尾瀬はゴミ持ち帰り運動発祥の地であることなど、私が今まで尾瀬で経験したことなども交えて話しました。

子どもたちはこの後に尾瀬についての作文を書くらしいので少しでも力になれたら嬉しいです。

子どもたちは、小さい頃から学校の行事で尾瀬に行く機会が多く、小学校に上がる前は山小屋で過ごしていた子もいます。今回の経験をずっと覚えていることは難しいかもしれませんが尾瀬は楽しかったという記憶はどこかに残っていて欲しいなと思います。

△燧ヶ岳

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