ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年02月16日南アルプスを上から見ると・・・?③

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

これまでに引き続き、『南アルプスを上から見ると・・・?』シリーズ、今回は聖岳です。

聖岳は南アルプス山域の中で最も南に位置する3,000メートル峰です。登りながら見る聖岳もかっこいいですが、空から見る聖岳はかっこよさ増し増しです!どっしりとした山体に荒々しさが感じられる聖岳、わたしは大好きです。初めて小聖岳から聖岳を目にしたときは、¨頂上までどこを歩くの?¨と思うほど、ザレザレの斜面を歩きました。

上河内岳から聖岳へ向かう途中に薊畑(あざみばた)という場所があります。訪れたことがある方はご存知かと思いますが、この場所では防鹿柵や伏工などのニホンジカ対策が行われています。

薊畑は南アルプス山域の中で1番最初に防鹿柵が設置されたところです。昔、この場所にはニッコウキスゲの大群落がありましたが、ニホンジカの食外により消滅。防鹿柵を設置し、今では株数が徐々に増えています。

設置した柵の効果は一目瞭然!!

柵の外側では花がほとんどなく草丈も低い状態ですが、柵の内側では高山植物が花をつけ、草丈も高くなっています。植生調査では、柵の内側と外側で、植物の種類や量が異なることが明らかになっています。防鹿柵設置などの作業は南アルプスで活動するボランティアの方々が主体となっています。たくさんの方のおかげで南アルプスの豊かな自然が守られていると思うと、嬉しくなりますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

わたしが聖岳周辺の魅力としてお伝えしたいのが、赤石岳に続く縦走路です。聖岳から兎岳、中盛丸山と続きます。兎岳も中盛丸山もあまり大きく目立ちませんが、アップダウンがあり、南アルプスの山深さ、雄大さが感じられます。


ライチョウの生息地になっており、運が良いと見られるかもしれません。また、たくさんの高山植物が咲くほか、登山道脇の岩場に赤色チャートの岩盤露出地があります。聖岳から赤石岳の縦走路へはピンポイントに登山道がないので、長時間の歩行が必須になります。宿泊を伴う山行になりますが、その山行で得られる感動は大きいと思います。時間を作ってぜひ、登ってみてください。

次回は赤石岳についてお伝えします。

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