アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
「STAY HOME」伊豆半島のお家大好きな生き物たち 第1弾
2020年04月14日みなさん、こんにちは。休日の半身浴がマイブームになりつつある齋田です。
昼間から湯船に浸かって読書をすると、家の中でもいつもより少しだけ贅沢な気分が味わえる気がします。
さて、普段の日記とは毛色を変えて、当面の間はこれまでの巡視で出会った引きこもりが得意なインドア系の生き物たちをご紹介します。休日を自宅で過ごしているのはヒト科のみなさんだけではありません。
初めにご紹介するのは、メタリックな体色が美しい「ナミハンミョウ」です。
【ナミハンミョウ 2019.07.17 静岡県南伊豆町】
「道教え」や「道しるべ」の愛称で知られる彼らですが、地表を活発に活動する姿が観察できるのは成虫のみ。
幼虫期や蛹期はというと、孵化後から羽化を終えるまでの長い期間を土中で過ごす極度の引きこもりです。
幼虫は、土壌水分量の高い粘土質の裸地に縦穴型の巣をつくり、人知れずひっそりと暮らしています。
大きく発達した顎で巣穴の開口部付近を通りかかった昆虫類を捕らえ、巣穴に引きずり込んで捕食しますが、採餌以外の理由で巣穴の外に出ることはめったにありません。
食料品の調達以外での不要不急な外出を控える姿勢は、私たちもぜひ見習いたいものですね。
次回も伊豆半島でみられるお家が大好きな生き物をご紹介します。お楽しみに♪