ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年02月21日2月23日は何の日?!?!(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖事務所の小西です。

1月には富士五湖では35cmの積雪があり、大雪により事務所も1日半ほど閉鎖になりました。
この冬前半は富士五湖付近での降雪回数が少し多いように感じていましたが、これも暖冬の影響だったようですね。その後は、例年より暖かい日が続いています。
富士五湖エリアの春は遅いですが、このまま春に向かってくれればいいな~と思っています。

積雪翌日の富士山:中腹より上はしっかりと雪に覆われました(1月29日8時)*

さて、2月23日は何の日でしょうか?

今年からは多くの人は「天皇誕生日」と答えると思います。正解です。でも実は、、、、

「富士山の日」でもあるんです!!!

ふもとっぱらキャンプ場でのダブルダイヤモンド富士(3月初旬)

富士山を抱える、山梨・静岡両県では

日本の象徴である富士山について県民が学び、考え、思いを寄せ、富士山の豊かな恵みに感謝するとともに、富士山を後世に引き継ぐことを期する日

として条例で2(ふ)月23(じさん)日を「富士山の日」として定めています。

そのもととなる理念は、両県が共同で制定した「富士山憲章(平成10年11月18日制定)」に定められています。

1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。

1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。

1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。

1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。

1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。

山梨・静岡両県が、保護と適正な利用をもとに、世界に誇る日本のシンボルとして富士山を後世に引き継ぐことを決意した憲章です。

「富士山憲章」(静岡県HP)
https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/kensyouzenbun.html

三ツ峠から望む朝焼けの富士山

麓にも豊かな自然が広がる富士山(王岳付近より)

麓に住んでいて富士山があるのが当たり前になっていましたが、改めて憲章を読んでみて、富士山があることのありがたさ、大事にしたいという自分の中にある気持ちを再確認しました。

「富士山の日」は山梨、静岡県だけで定められているものですが、はからずも国の祝日となったのも「日本一の山」として、何かのご縁なのかな、と思ったりもします。

この理念が日本人一人一人に伝わるよう、折に触れ、発信していきたいと思います。

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山梨、静岡県では毎年2月23日に各地で富士山に関連する様々なイベントや施設の割引が実施されます。
令和初の富士山の日にぜひ遊びに来てください!

*なお、両県主催の「富士山フェスタ2020」については新型コロナウイルス感染予防の観点から中止となりました。その他のイベント等も中止や変更になっている可能性がありますので、事前に確認をお願いします。

【山梨県】
富士山の日イベントガイド
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/fujisannohi-223/fujisannohi.html

【静岡県】
富士山の日イベントのお知らせ:
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/fujisannohi-events2020.html

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*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用

http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php

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2020年02月21日これであなたも冬鳥マスター

秩父多摩甲斐国立公園 小林真弥美

みなさん、こんにちは。

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩自然保護官事務所 アクティブレンジャーの小林です。

赴任して約3ヶ月が経ち、ようやく土地勘がついてきました。

冬山は葉っぱが無く、寂しくなりますが、雪が積もれば話は別です。

雪ってどうしてこんなにテンションがあがるのでしょうか?!

奥多摩の山には雪がまだ残っています。

是非この雪を見に足をお運び下さい(^^)

さて!

今日は山梨県、甲府市の千代田湖と、そのほとりにある「武田の杜」から、冬鳥の情報をお届けします!

初めて行ったのですが、もうそれは野鳥がわんさかいて、道も歩きやすく、天気も良く、最高の場所でした!

鳥好きにはたまらない場所です!

ではまず珍しい水鳥からご紹介します!!

この子のお名前をご存じでしょうか?

じっとこっちを見てる姿が超CUTEですね!!

「ミコアイサ」というカモです。

湖の真ん中に何かが神々しく光ってる!と思ったらミコアイサでした。

ちなみに!!(第一弾)

これは雄なのです。

雌は・・・

こんな色をしてます。

雄よりは目立ちませんが、それでもどこか目新しさを感じます。

この日、この湖に雄3羽と雌1羽を発見しました。

まだ見たこと無い!という人は是非見に行ってみて下さい!!

続きまして!

この子は良くご存じの方も多いかもしれません。

「ルリビタキ」です。

山にいる青い鳥といえば、オオルリ、コルリ、ルリビタキの3連単でないでしょうか?

コルリとオオルリは青・黒・白しか色がありませんが、

ルリビタキちゃんはこの 青とオレンジ の組み合わせがきれいですよね。

私が歩いていると、目の前を一度通過するように飛んで近くの木に止まってくれました。

そんなに写真のモデルになりたかったの?と問いかけると、

「違うし」とそっぽむいちゃいました。

でもこの背中も、様になってますよね(-=-)

このどや感、伝わってますか??

ヒタキの仲間はしっぽをフルフルっとさせるのが特徴でもありますが、この子のしっぽも揺れてるのがわかりますね。

ちなみに!!(第二弾)

この脇のオレンジ、見覚えがありませんか??

そうです、ルリビタキの雌です。

この前にぶら下がっている実をホバリング(空中停止)して食べていました。

ヒタキの仲間は雌雄で色がちがうのもが多いのも見所です。覚えるのが少し苦労ものですが・・

そして最後!!

これだーーれだ!?!?

ヒントは、この文鳥のような太い黄色いくちばしと灰色の背中!

・・正解は!

ちらっと見てる、「イカル」さん。

イソヒヨドリやコマドリなどの鳴き声もきれいですが、個人的にはイカルの声が上位に食い込むくらい好きです。

「おきくにじゅうしーー」と鳴いてるように聞こえます!

木の高いところが好きで、だいたい木のてっぺんの方にいますが、この日はこの実を食べに、低木や地面に降りてきてました。

団体で行動することも多く、私が発見したときには6羽くらいでいました。

このほかにも、

アトリ、アカゲラ、シロハラ、カンムリカイツブリ、スズガモ

に会うことができました。

(全写真2020/01/22撮影)

これでみなさんも武田の杜に、いや、そうとは言わずバードウォッチングしに行きたくなったんじゃないですか??

是非天気の良い日にお近くの国立公園に鳥を見に来がてら、自然の中で日々のストレスを解消しに来て下さい!!

お待ちしております。

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2020年02月17日シカ!シカ!!シカ!!!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

先日の夜叉神峠巡視のときの出来事です。登山道入ってすぐの場所から積雪があり、「滑るかな~」と思いながら、足元に注意しながら登っていたそのときです。

「ピィィーー!!ピィ!」

上のほうで鳴き声がしました。よーく目を凝らしてみると・・・

  

・・・ニホンジカです。鳴き声が聞こえた方向には2頭のオスジカがいました。1頭は1本角なので1才、もう1頭は4つに分かれているので4才以上です。先輩後輩コンビで歩いていました。

周囲を見渡してみると・・・

子鹿がこちらを見ていました。子鹿の先にはお母さんと見られるメスとお姉さんらしき個体も見つけました。夜叉神峠登山口は標高約1,400m。登山道を入って5分くらいの場所で5頭のニホンジカに出会いました。

また5分ほど歩いた先の登山道で、もさもさ動く塊が。しずか~に歩いて近寄ってみると。

これまたニホンジカ。親子です。お母さんと子鹿と目が合い、「わっ!」と大きな声を出しましたが逃げることなく、『なんかあの人騒いでいるよ』くらいの顔をしてこちらを見ていました。人間を恐れていない証拠です。

この親子のシカを見ているとまた上の方から鳴き声が。

2頭のニホンジカが木の間からひょっこり。2頭ともメスです。ニホンジカは生まれた次の年から妊娠できる体になります。大きさからして今年度生まれたようには見えなかったので、もしかしたらお母さんになる予定の個体かもしれません。この2個体は大声を出したら少し逃げていたので、多少、人間への警戒心はあるようですが、どこかへ去ることなく木の間からずっとこちらのようすを伺っていました。

平日だったということもあり、登山者は少ない日というのが分かっているのでしょうか。こんなに多くの個体を夜叉神峠で見たのは初めてです。

登山道を歩き続けると人間の足跡以上にニホンジカの足跡が目立ちました。


矢印の方向に足跡がついています。今回の巡視では登山道の脇にこのような足跡がたくさん見られました。下山時には人間の足跡の上にニホンジカの足跡がついていて、人間との生活の境界線がまるでない、なんだか、気味が悪い気持ちになりました。

多数の足跡だけでなく、樹皮剥ぎや冬芽の食痕も見受けられました。

  

樹皮を剥がされた樹木はやがて朽ちます。樹木が朽ちることで根に元気がなくなって保水力が保てなくなり、大規模な土壌流出の恐れがあります。冬芽はニホンジカがついばむことのできる高さのものが全部食べられていました。冬を越えるために付けた芽が春先、開くことなく生命を終えてしまうのは非常に悲しいことです。

南アルプス山域での防鹿柵や捕獲の対策は環境省だけでなく、各県、各市町村で行っていますが、なかなか被害は減っていません。絶対的にニホンジカが悪いというわけではなく、彼らも生きるために必死です。ただ、自然界へのダメージはかなり大きいです。生態系のバランスを維持し、共に暮らしていくために、今後もニホンジカ対策に取り組んでいこうと思います。

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2020年02月13日夜叉神峠へ巡視に行ってきました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

2月上旬、冬晴れの合間を狙って夜叉神峠の巡視に行ってきました。夜叉神峠は鳳凰三山縦走路の通過点になっており、夏は高山植物を、冬は美しい白峰三山を楽しむことができる登山初心者の方にもオススメのトレッキングコースです。

山頂には雪がこんもり!!そして、白峰三山も綺麗に見ることができました。

  

普段、笹が広がっている場所には亀の甲羅のような雪がもりもりと積もっていて、なんだか可愛らしかったです。白峰三山の景色を撮るための個人的な定点があるのですが、雪で埋まっていて全くわからない状況でした。白くなった白峰三山は相変わらず美しくてうっとりしてしまいます。

多くの方がご存じかと思いますが、白峰三山は北岳、間ノ岳、農鳥岳の総称を指します。夜叉神峠から見た白峰三山をアップにしてみると・・・

【北岳】

荒々しく見える岩壁は北岳バットレスです。そして、手前に伸びている尾根は池山吊尾根です。登山道への入り口は広河原ではなく、奈良田のあるき沢になります。広河原からの登山道に比べて登山者数がぐっと少なくなるので、同じ北岳でも違った雰囲気で山歩きができます。

【間ノ岳】

日本で2番目に高い北岳に次ぎ、3番目に高い山がこの間ノ岳です。北岳と農鳥岳の間にある山なので間ノ岳という名前になっています。雪で真っ白になっているくぼみは細沢カールです。南アルプスのカールといえば多くの方が仙丈ヶ岳を思い浮かべると思いますが、この間ノ岳にもカールがあるんですよ♪

【農鳥岳】

写真を見ると2つ頂上があるように見えますよね。その理由は、農鳥岳と西農鳥岳に分かれているからです。農鳥岳が主峰とされていますが、高さだと実は西農鳥岳のほうが高いです。

農鳥岳の名は、この山の東面の谷に現れる雪形に由来していると言われています。6月中旬に、白鳥の姿が甲府盆地から望見され、これを見て農家さんは田植えを始めたそうです。今年こそは農鳥を下界から眺めたいです。

雪不足と言われていましたが、寒さや高山の積雪量がようやく冬らしくなってきましたね。

夜叉神峠登山口から山頂までの登山道の様子をお伝えします。

登山口を入ってすぐの場所から積雪があります。

この場所は日陰になっていることが多く、融雪が進まず夕方には凍ってしまい積雪と凍結の恐れがあります。また水路パイプ部分が滑りやすいので、下山の際はお気をつけください。

山頂までずっと積雪があります。標高を上げるにつれて積雪量は増えていきます。高谷山、西口登山道、夜叉神峠山頂の分岐点の比較写真です。

  

撮影している角度が少し違いますが、無積雪期と比べて、看板が見えなくなりそうなくらい積もっています!!多くの方が登っていてトレースはついているので、道迷いなどの心配はありません。重みのある雪だったので、この日はアイゼンの出番はなし。ですが、早朝や気温が低い日は凍結していることがあるので軽アイゼンは必ず携帯してください。雪山デビューしてみたい方、軽アイゼンを使った登山をしてみたい方、白く輝く白峰三山を見てみたい方。ぜひ、お越しください!

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