
アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
振り返り~秋編~
2025年03月27日みなさんこんにちは。
アクティブレンジャー長谷川です。
前回に引き続き尾瀬シーズン中に撮りためた写真をご紹介したいと思います。
今回は秋編!
秋は春夏に比べて花の数は少ないですが
尾瀬ヶ原一面に広がる草紅葉(くさもみじ)は見る人の心を奪います。







A.マルバダケブキ
マルバダケブキは、キク科メタカラコウ属の多年草で高原の湿地で開花します。
草丈が高く、葉は蕗葉に似て丸くて大きいことから丸葉岳蕗と名付けられたそうです。


これはどうみても・・・カヌレ!
ちょっと美味しそうに見えました。
B.トリカブト
多くの人がその名を聞けば「毒」を連想するほど、有毒植物としてよく知られているトリカブトですが
色鮮やかでとても綺麗です。
尾瀬では所々で咲いているのが見られます。
トリカブトの多くは白から紫色に変わります。

オクトリカブト、ジョウシュウトリカブト など色々ありますが
トリカブトとつく名前のものは大体紫色を帯びるそうです。
その中でもジョウシュウトリカブト は紫と白の半々を帯びた色で
今年こそ尾瀬で見つけたいと思っています!
C.エゾリンドウ
エゾリンドウは青紫色で、筒状の美しい花を咲かせます。
秋の訪れを告げる尾瀬最後の花です。
この花が終わると、尾瀬ににぎわいの幕が閉じます。

エゾリンドウを観察していたら
ウラナミシジミがとまっていました。

後ろにある黒い斑点と突起は、頭部の位置を敵の目から欺き、身を守るための防御術です。
今まで何気なく見ていた蝶の羽の模様にこんなにも深い意味が隠されていたなんて驚きでした!
D.キアゲハの幼虫

成虫になると高い場所に移動し、そこで縄張りを作ります。
自分の縄張りに入ってきたキアゲハの雄がいたら威嚇行動に出て、縄張り争いが始まります。
至仏山を巡視していたとき、写真を撮っていたら
目の前にキアゲハが現れました。
いきなり飛んできたので驚きましたが
もしかするとこのとき威嚇されていたのかもしれません。

E.ホンドオコジョ


ホンドオコジョは尾瀬にも生息していて、まだ尾瀬でオコジョに会えていません。
今年こそは尾瀬でオコジョに会いたいと言う想いから日記に書かせていただきました!
絶対にオコジョに会って、ここで紹介できたらなと思っています。
オコジョの体長20cm程で、その小ささと素早さから出会うのも観察するのも難しい動物です。
夏は茶色・冬は白色、そして愛くるしいお顔。
そんなかわいらしい見た目と違い、気性が荒く、肉食でネズミやウサギなどの小動物を捕食します。
とてもそんな風に見えません・・・。
F. タマゴタケ
毒キノコ!!!
と思われがちですが、食べることができるきのこです。
タマゴタケは土の中から白い卵のような形状から割れて出てくることから 名付けられました。

尾瀬にはきのこがたくさん生えていますが
名前がわからないきのこばかりです・・
もっときのこについて勉強していこうと思います!









最後のキノコはなんと!木道に生えたなめこです。
木道にもなめこって生えるんだ・・・と驚きでした!
(モクドウダケと勝手に呼んでいます。)
以上いかがでしたでしょうか。
尾瀬には、今回紹介したもの以外にもまだまだ数え切れないほどの動植物が生息しています。
尾瀬の魅力は、写真や文章だけでは伝えきれません。
皆様もぜひ足を運び、その目で尾瀬の自然を感じていただきたいです。
それでは最後に
秋の尾瀬風景をお楽しみください!









次回は冬編!?
お楽しみに~
それではまた!アクティブレンジャー長谷川でした!
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