ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園

79件の記事があります。

2020年02月10日【小笠原】近自然工法による遊歩道整備

小笠原国立公園 齋藤海穂

皆さん、こんにちは。

小笠原自然保護官事務所の齋藤です。

今回は「近自然工法による遊歩道整備」についてご紹介します。

【小笠原における近自然工法】

2014年より村が主体となり、北海道大雪山から「合同会社 北海道山岳整備」の皆様をお呼びし、千尋岩(ハートロック)の遊歩道整備や、桑の木山の遊歩道整備が行われています。

今回こちらの活動に参加しまして、近自然工法を学んできました。

北海道山岳整備では、近自然工法を、"自然界の構造を理解し、自然に近づける方法"と定義しています。

今回の作業では、小笠原特有の傾斜、滑りやすい赤土粘土に対して、重力のかかる方向を意識しながら、

つまり滑りにくい工夫をしながら、外来樹のモクマオウ、石を利用して整備を行いました。

【桑の木山 遊歩道整備】

整備箇所は二カ所。主に木材を利用する箇所と石材を利用する箇所です。

(ちなみに、木材は事前に別の場所にて、適したサイズの外来樹を見つけて切り倒し用意します 。石材は整備周辺箇所のものを活用します。)

▲木材利用の整備ポイント Before

 木を置いたものの、まだ歩き辛い道です。

 ここから手前の木材を安定させる為に、他木材と石を使い、ある仕上げを施します。

▲木材利用の整備ポイント After

 先程の木材(この写真の中央の木材)に、上部を木材で支え、下方を石で支えています。

支えている木材は自立する木の根に、石は下方の木にも支えられているため、丈夫です。

仕上げとして、隙間に小石や土を入れて完成!歩きやすそうです。

▲石材利用の整備ポイント Before

 通行箇所が小さくなだれてしまっています。ここに道を作ります。

▲石材利用の整備ポイント After

 石を大中小、重力がかかる方向が中央に集まるように噛み合わせます。

 こちらも仕上げに、小石と土を使いました。時間が経つほど隙間に小石や土が入り込み、

 丈夫になります。

【整備中のポイント】

少し離れて見て、自然の中の風景に馴染んでいるか、格好良いかをチェックします。

これが人工物に目が慣れている私達には難しく、どうしても綺麗に作ろうとしてしまいますが、

自然の中に整然とされた風景はなく、頭で考えるより感性を使って整備する方が良いようです。

活動を通して、目の前で自然物を利用して道ができあがる様は、

「道が出来た」ではなく「道が治った!」というような感動を覚えました。

皆様にもその感動を味わって頂きたく、山岳整備様より、

今回の活動をまとめた動画を頂戴しました。

是非それぞれのBefore、Afterと、作業風景をご覧下さい。

Youtube <https://www.youtube.com/watch?v=yTarnvAkgEs>

是非広がってほしい技術なので"近自然工法"、このような整備や補修方法があるということを、

皆様も是非ご記憶下さいね!

以上

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2020年01月23日【小笠原】 植物展開催中!

小笠原国立公園 齋藤海穂

こんにちは!

小笠原自然保護官事務所に1 月よりアクティブレンジャーとして着任しました、齋藤です。
新卒で入社した旅行会社の営業・添乗業務から一転、働き方改革と銘打って次の仕事探しをする最中に、

アクティブレンジャーに出会いました。
小笠原初上陸から約二週間、イルカやクジラはもちろん、調査の道中など美しい景色、険しい道等々、

小笠原の大自然に圧倒され続けております。


そんな小笠原初心者の私にもぴったりな企画が、現在世界遺産センターにて開催中です!

【THE 植物 in OGASAWARA】
期間:1 月8 日(水)~1 月31 日(金) 9:00~17:00 入館無料











←植物展ポスター

植物展の概要
・主に小笠原諸島の固有植物を実物展示
・解説ポスター、植物写真も展示
・東京大学附属植物園研究員による講演会(1 月10 日に実施済み)






←入り口で皆様をお迎えする、
「オガサワラグワ」「オオハマギキョウ」





←ポスターと固有植物展示
植物はNPO 法人小笠原野生生物研究会様の
ご協力によって展示しています。









←講演会ポスター
植物園技術専門職員 小牧様、東京大学教授 川北様に

ご講演頂きました。





←講演会には島民の方を中心に、
50 名程集まりました。

講演会内容は二つとも非常に興味深い内容で、島民の皆様も初めて知る!なんて情報もありました。
講演「小笠原の希少植物に未来はあるのか」では、各植物に沿った対策の必要性を強く感じ、小笠原固有の

植物ではありますが、今後維持していく為には島内外の協力が必要不可欠である事を学びました。
実際に私も、研究員の方々と植物調査へ向かいましたが、目的の植物はどれも険しい山奥や山頂付近など、

人の進入を拒んでいるような場所にありました。しかしノヤギやクマネズミなどの外来種や大型台風等の影響を受けている種もあり、このままの状態だといずれは無くなってしまうのではないかと言う状況を目の当たりにし、保全の取組みを続ける必要性を強く感じました。


そして講演「小笠原の固有植物の花はどのような動物に適応したのか?」では、小笠原の植物への理解を深める新しい観点を学びました。

訪花昆虫(ハチや蛾、蝶など)と小笠原の植物の花の形から見る本土との進化の違いは驚くべきもので、花の色、管の形、更には花粉を運んでもらう対象昆虫まで変化している植物もありました。
花や虫については島の皆様もご存じでしたが、その関係性には皆様驚いておりました。
私も小笠原の固有種の多さを再度確認出来ました。


小笠原の自然は、研究者や専門家だけでなく、島民の皆様にも大事にされています。
おがさわら丸は現在ドッグ点検中にて運航はしていませんが、
小笠原に来る機会がある時は、イルカやクジラだけで無く、小笠原の植物たちにも是非目を向けてみては
いかがでしょうか。

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2019年11月08日子どもパークレンジャー『母島の夜の世界を覗くんジャー!!』開催

小笠原国立公園 和田慎一郎

内地はすっかり寒くなってきた頃でしょうか?

小笠原もだいぶ涼しくなってきましたが、島っ子たちはまだまだ元気に海で泳いでいます。

そんな暑さの残る1019日、母島でこどもパークレンジャーを開催しました。

昨年度の「こどもパークレンジャーin母島」は日中に活動しましたが、タイトルどおり今回は夜に開催し、

夜行性の昆虫など、普段あまり目にすることのない生き物を観察してもらいました。

かつて小笠原には多くの固有昆虫がいましたが、様々な原因により数を減らしています。

考えられる原因の中には、昆虫を食べてしまう外来トカゲのグリーンアノールの影響も少なくないと考えられています。しかし、グリーンアノールは主に昼間に活動するので、夜の虫たちはそれほど影響を受けていないはずです。そこで、外来種の影響で固有種が見られないと思っている子どもたちを夜の世界に誘おう!というのがこの企画。虫以外にも、涼しい夜に活発に動くカタツムリや寝ている鳥なんかも見られるかも?!そんな期待を胸に、29人のこどもパークレンジャーが集結してくれました!

場所は、母島の集落から都道を3kmほど南下したところに位置する「南崎」。

島の南端まで歩くことができ、観光だけでなく島民も釣りなどで利用する人気スポットです。

しかし遊歩道はもちろん、駐車場にすら街灯がない真っ暗闇。

そんな中で懐中電灯だけを頼りに生きものを見つけ出すのは至難の業でしょう。

そこで、光や匂いに集まる習性を利用したトラップを仕掛け、引き寄せられた虫たちを観察しました。

 光で虫たちを誘い込むライトトラップ。どんな虫が寄ってきたかな?(虫の先生が解説:左)

寄ってきた虫のほとんどは蛾の仲間でしたが、蛾だからといって侮るなかれ!小笠原で記録されている

約200種の蛾のうち、およそ20%は固有種とされています。今回観察できた蛾の中にもたくさんの

固有種がいました。他にもウスバカゲロウの仲間やカミキリの仲間、ゾウムシの仲間もやってきました。

それらをちょっとだけ捕まえて、ケースに入れてよく観察。

 クロシオノメイガ。地味だけど固有種です

 よーく観察して特徴をメモしよう!

 班で選んだイチオシの虫をみんなに紹介

蛾の仲間でも種類によって翅の形や模様が様々だったり、同じ種類でもオスとメスで触覚の形が違ったりと、子どもたちの鋭い観察眼に虫の先生も驚きを隠せないようでした。

他にも、探検中に懐中電灯を消して耳を澄ませてみたり、葉っぱの下から出てきたカタツムリを見つけたりと、夜の森の雰囲気を存分に味わいました。

 最後にみんなで記念撮影

暗い中での活動ということで、安全対策などこれまで以上に準備や注意を要するイベントでしたが、

ケガや事故もなく終了。レアな体験に子どもたちも大興奮でした。

これからも、小笠原の貴重な自然をもっと身近に感じてもらえるようなイベントを企画していきたいですね。

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2019年10月11日【小笠原】オガサワラハンミョウ

小笠原国立公園 玉井徹

小笠原は現在、勢力拡大中のSuper Typhoon19号により

今年最大の暴風雨が続いています。皆さまも十分にお気を付け下さい。】

10月、小笠原にもようやくやや涼しい風が吹き始めました。

今年も、オガサワラハンミョウの季節が到来です。

オガサワラハンミョウは現在、

世界で兄島にのみ生息する希少な昆虫です。

野生絶滅を避けるため、

世界遺産センターで増殖し兄島へ移殖しています。

世界遺産センターでの飼育は順調に進んでおり、

成虫が続々と羽化しています!

着々と準備は進み、個体を移殖するため、いざ兄島へ。

早朝、現場に到着。

オガサワラゼミの鳴き声が響きます。

ここはかつてオガサワラハンミョウが生息していた場所です。

オガサワラハンミョウは

林内にパッチ状に存在する裸地を好みます。

いよいよ、野生下へ。

まずはケースのまましばらく野外を観察させ

その後一斉に放虫します。

放虫後の行動は、すぐに飛び立ったり

様子を伺いながら歩行したり、ケースに留まったり様々です。

少し観察を続けてみます。

なにやら茶色い物体を咥えています。

オガサワラオオアリを捕食しているようです!

空腹だったのでしょうか。さっそく、大自然に馴染んでいますね。

〈モニタリング調査の際に個体を識別できるよう、体にピンクとグリーンのマーキングを施しています。〉

交尾を始める個体も確認。

オスは下顎でがっちりとメスにしがみついて離しません。

順調に産卵してくれることを願います。

しばらくすると、ほとんどの個体は

兄島の台地へ元気に飛び去っていきました。

今後は、定期的にモニタリングを行い

巣穴や成虫の様子を調査していきます。

なかなか立ち会えない貴重な現場で、いい経験になりました。

玉井

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2019年07月12日【小笠原】東島

小笠原国立公園 玉井徹


先日、東島に上陸しました。

東島はその名の通り、父島の東側に位置します。

小さな無人島ですが、

近年発見されたオガサワラヒメミズナギドリは

世界で唯一この島で繁殖が確認されています。

その他、希少な海鳥類の繁殖地になっています。

今回は、陸産貝類(マイマイ)の生息状況調査を行いました。

【父島が奥に見える】

海況が悪かったため、上陸時に、下半身はずぶ濡れ....

足下は崩れやすく、危険です。

崖を登り奥へ進み、

マイマイが生息していそうな林内へ。

どんなマイマイがいるのか楽しみです。

【調査地点周辺の林】

それっぽい雰囲気になってきました....

調査では、地面の落ち葉を1枚1枚めくってマイマイを探します。

1地点目から多くのマイマイを発見!

雨の影響もあり、マイマイはとても活発な様子でした。

【確認された種の一部 大きさはたったの2~5mm程度!】

オガサワラノミガイ ハハジマヒメベッコウマイマイ ヒトハノミガイ

これらの微少なマイマイは、

波や鳥の糞などに紛れて島に渡ってきたと考えられています。

たまたまたどり着いた場所で、今まで生きてきたのです。

【帰りも気が抜けません】

東島は私も初上陸だったので、未知への期待でいっぱいでした。

調査を通して、小笠原の小さな命が

まだまだたくさん生き残っていることを改めて感じました。

帰りは激しい雨に打たれ、

最初から最後までずぶ濡れで無事に終了しました....

玉井

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2019年06月18日【小笠原】自然をこよなく愛する世界中の皆さんはじめまして

小笠原国立公園 畑村亨

自然をこよなく愛する世界中の皆さんこんにちわ。この6月から小笠原自然保護官事務所に

新人アクティブレンジャーとして着任いたしました畑村 享(通称ジョニー)と申します。

年齢は54歳で前職は陸上自衛隊に勤務しておりました。

小笠原のことはまだ何もわからず勉強中ですがこの自然の素晴らしさや大切さもさることながら

この素晴らしい自然に対する人間の課題等も見つけたら情報発信していきたいと考えています。

まだまだ未熟者ではありますがよろしくお願いします。

それでは、早速でありますが

【小笠原の固有昆虫の魅力(バッタ類中心)】についての講演会を、開催します。

興味のある方はもちろん、ちょっと気になるという方も是非いらしてみて下さい。

お待ちしております。

日時:父島~7月1日(月曜日)小笠原世界遺産センター

   母島~7月8日(月曜日)小笠原村母島支所大広間

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2019年06月14日【小笠原】海ごみゼロウィーク / World Oceans Day

小笠原国立公園 玉井徹

こんにちは 小笠原の玉井です。

6/6(木)、海ごみゼロウィークの一環として、ビーチクリーンイベントを行いました。

近年、マイクロプラスチックによる生態系への影響など

海ごみ問題が注目を集め、世界的に海への関心が高まっています。

海ごみゼロウィークとは、環境省と日本財団が共同し

5/30(ゴミゼロ)~6/8(世界海洋デー)前後の期間を定め、

海ごみ問題について行動し、海の未来を変えようという取り組みです。

https://uminohi.jp/umigomi/zeroweek/index.htm

今回は、小笠原村と共催し、父島の南西に位置する洲崎地域の2つの海岸で実施。

一般参加20名程と、地元団体、海上保安庁等の協力の下

約170袋(30L袋換算)のごみを回収し、海岸はとてもきれいになりました!

小笠原は海流や風の影響により、漂着物がたまりやすい海域にあります。

そのため、海岸には多くのごみが漂着しています。

小笠原では、地元団体がカヌーなどのマリンスポーツでの海岸利用時に

環境教育の一環として、マイクロプラスチックの回収などを行い、

私たちの暮らす島の海ごみ問題について真剣に取り組んでいます。

ビーチクリーンを通して、

ひとりひとりが海への関心を持つことが大切だと感じました。

玉井

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2019年05月21日【小笠原】祝!小笠原世界遺産センター2周年!!

小笠原国立公園 荻野裕太

平成から令和へ移り変わり、

今年の5月16日で「小笠原世界遺産センター」が開所して2年が経ちました。

村民の方をはじめ観光客の皆さんに来館していただき、

来館者数は8,000名を超えました。ありがとうございます。

今回、小笠原世界遺産センターの役割についてご紹介します!

【小笠原世界遺産センターの機能】

世界自然遺産として小笠原諸島の価値や取組を紹介し、

保全管理を行う拠点として2017年5月に開所いたしました。

施設内には展示ホールと保護増殖室等があり、特別企画展や

講演会などを開催し地域の方や観光客の皆さんへの情報発信を行っています。

写真.小笠原世界遺産センター外観

1、情報発信

小笠原世界自然遺産の価値となっている固有の生き物達や生態系、

それらを守るために行っている保全活動の取り組みを紹介しています。

また、講演会や企画展なども実施しています。

写真.展示ホール

2、固有種の保護増殖

小笠原の固有種であるカタツムリやオガサワラハンミョウの

保護増殖している部屋をガラス越しに見学することができます。

主に毎週火曜日と金曜日には、飼育スタッフの皆さんが餌の

交換や飼育ケースの掃除などをしています。

保護増殖室で育ったオガサワラハンミョウは、兄島の野生環境へ復帰させています。

写真.保護増殖室で飼育員によるケア風景

3、外来種対策

人の荷物の運搬等により、非意図的に本来生息していない生き物を無人島などへ運ぶことにより、

小笠原固有の生き物達に深刻な影響を与える恐れがあります。

それらを未然に防ぐために小笠原世界遺産センターでは、

燻蒸室や冷凍室を設け外来種対策を実施しています。(一般の方の立入りはできません)

写真.燻蒸処理風景

ぜひ、来島された際は小笠原世界遺産センターお越しください。

・開館日 おがさわら丸入港中

・開館時間 9時~17時

・入館無料、おがさわら丸船客待合所から徒歩10分

※詳しい開館日は以下のページでご確認お願いします。

  http://ogasawara-info.jp/pdf/sekaiisansenta/holiday_calendar.pdf

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2019年04月26日【小笠原】南島

小笠原国立公園 玉井徹

こんにちは 小笠原から玉井です。

4/14(日) 

小笠原は天気も良く、とてもさわやかな日曜日でした。

この日南島で、小笠原村主催の島民向けイベント

南島外来植物除去ボランティアが行われました。

環境省もスタッフとして参加し、

南島の現状や取り組みについて、紹介をしました。

AM:外来植物除去作業

   昼食&自由時間

PM:各関係機関による南島での取り組み紹介

【扇池】

父島の南西約1kmに浮かぶ南島は、

沈水カルスト地形という特異な地形や

ヒロベソカタマイマイなどの半化石が多く残っており

国指定天然記念物(2008~)に指定されています。

また、カツオドリなどの海鳥の主要な繁殖地の一つでもあります。

ノヤギが根絶された現在では、

適正利用のルールをつくり、景観の保護、在来植生の回復

クマネズミへの対策などが進められています。

午前中は、参加者のみなさまにも協力していただき

在来植生の回復のため、外来植物の除去作業を行いました。

【作業のようす 奥は陰陽池】

27名の皆さまのおかげで、

コマツヨイグサなどの外来植物を100kg以上除去できました!

午後の取り組み説明では、

南島での外来種への取り組みや、生き物紹介などがあり

参加者の方もとても熱心に耳を傾けていました。

【南島に生息するヘリトリオカガニ(死体)・準絶滅危惧】

環境省からは、

野生絶滅した小笠原固有のカタツムリの『野生復帰』計画

についてご紹介しました。

現在世界遺産センターでは、

種を絶滅から救出し、野生復帰させるため

小笠原固有のカタマイマイを6種飼育しています。

全ての種で繁殖に成功し個体数も安定してきたため、

いよいよ野生復帰の段階へと進めています。

なかには、

チチジマカタマイマイなど、かつて南島に生息していた種もおり、

南島は野生復帰の候補地のひとつとなっています。

【チチジマカタマイマイの半化石を利用するオカヤドカリ】

南島をはじめ、小笠原では様々な取り組みが行われ、

地域の人によって小笠原の自然が守られ続けています。

小笠原にお越しの際はぜひ一度、南島へ訪れてみてください。

玉井

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2019年02月12日【小笠原】近自然工法

小笠原国立公園 玉井徹

こんにちは

2月も半ばですが、小笠原は日差しが強く日焼け日和です。

先日、母島に行ってきました。

母島はさらに暖かいですね、半袖半ズボンで過ごせる陽気でした。

ボニンブルーの海と母島の属島、島独特の雰囲気が流れ、

時折、クジラがジャンプし海面に体を打ち付ける音が聞こえます。

実はこの景色、最近までは

外来樹木の高木に遮られていましたが

外来樹木を伐採し、きれいな眺めを確保することができました。

この場所は新夕日ヶ丘自然再生区という場所で、

きれいな夕日を見ることができます。

しかし、現場は斜度があり赤土で非常に歩きづらいです....

そこで今回はこの場所で道の補修、再整備をしに来ました。

近自然工法と呼ばれる技術を応用し、さっそく道作り!

講師の指導の下、ボランティアスタッフも含め6,7名で行いました。

【近自然工法とは】

講師の方の話では、スイスで生まれた河川工事技術がモデルとなっており、

「生態系の根幹となる生き物たちが住める環境を復元すること」

が目標ということでした。

歩きやすいだけでなく、その土地に馴染んでいく道作りです。

基礎となる枠を作り、地形に合わせて作っていきます。

暑いながらも、クジラのジャンプした音に癒やされながら作業を進め、

かなり形になってきました!

遊歩道を補修、再整備することで、

より島民の方々に利用していただけたらと思います。

玉井

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