ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園

129件の記事があります。

2021年12月25日【小笠原】オガサワラハンミョウについて知る!!

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

今年も残すところわずかとなってきました。私も年末に向け、事務所の大掃除を頑張っているところです。大変ではありますが、ピカピカになった場所を見ると心が洗われるようです。

【オガサワラハンミョウ】

さて、マイマイ授業と同様に毎年普及啓発の一環として、小笠原小学校3年生を対象にオガサワラハンミョウ(以後「ハンミョウ」とします。)についての授業をこの時期に実施しています。

今回は小笠原世界遺産センターで授業を実施しました!!

【△スライドを使ってハンミョウについて学習中】

スライドや絵本を通してハンミョウやそれらを守る取組を学びます。これまでも学校などで昆虫について学んできている子どもたち。授業の中で質問してみると、今まで学んできたことを生かした回答も聞かれ、子どもたちの学びの力に感心します。

【△保護増殖室内でハンミョウのケアを見学中】

座学の後、遺産センターの中の保護増殖室でハンミョウの飼育について実際のケアを見学しました。

観察しながら思った疑問は、その場でケアスタッフが答えてくれます。

子どもたちも「そうなの~」「しらなかった~!」と楽しそうに学んでいました。

【△ハンミョウ観察中】

最後は自分でハンミョウの巣穴観察!!

学んだことを生かして巣穴の大きさや数を記録したり、幼虫の排泄物や、食べ残しを見つけたり、時間の許す限り観察を楽しんでいました。

今回の授業を通して、ハンミョウへの興味がさらに広がってくれればいいな~!!と願いつつ、今後も普及啓発に力を入れていけるように知識を深めていきたいと思います。

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2021年12月20日【小笠原】マイマイ授業

小笠原国立公園 小笠原 坂田彩

みなさんこんにちは、小笠原の坂田です。

小笠原では少しずつクジラの目撃情報が増えています。目撃されるピークは年が明けてからですが、徐々にクジラの観察が楽しめる季節となっていますよ!!

【△ハートロックから見る母島】

この時期、小笠原小学校の1年生に向けて普及啓発の一環としてマイマイに関する授業を行っています。

【△スライドを使った授業の様子】

今年度1回目の授業では子どもたちから事前にもらったマイマイの疑問を元に、グループワークや本、スライドを使ってマイマイについて一緒に考えながら勉強してもらいました。

【△マイマイ飼育について勉強中】

【△子どもたちのMyマイマイ】

2回目の授業では自分で野外に行ってウスカワマイマイ(外来種)を見つけ、名前を付けたり、エサをあげたり、それぞれのMyマイマイの飼育を行いながら勉強してもらいました。

【△小笠原世界遺産センターで固有のマイマイへエサやり体験中】

そして3回目の授業では実際に小笠原世界遺産センターで小笠原固有のマイマイに触れながら小笠原のマイマイについて勉強してもらいました。

初めはマイマイに対して抵抗感がある子もいましたが、授業をする中で、自分から触ろうとする姿や、興味を持って観察する姿が見られ、「マイマイ好き!!」と伝えてくれる子ども達の姿を見ることが出来ました。

子どもたちの素直な反応を見ていると新鮮で私自身も勉強になりました!!

今回の授業を通して子どもたちがさらに小笠原のマイマイに興味を持ってくれたら嬉しいですね。

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2021年12月17日【小笠原】平島蝶々調査

小笠原国立公園 伊藤竜啓

皆様こんにちは。

小笠原 母島の伊藤です。

今回は母島列島の無人島「平島」でオガサワラセセリというチョウの調査を行いました。

img_itou_211217_01

△平島へは、妹島のときと同じく漁船からカヤックに乗り換えて上陸します。

「母島」を筆頭として母島列島の多くには「姉島」「妹島」「姪島」など家庭感のある名前が付けられているのですが、平らな「平島」や丸い「丸島」のように安直な名前もあります。

ネタが尽きてしまったのでしょうか。名付けた人に事情を聞いてみたいですね。

上陸後は目的の調査ポイントがすぐ近くにあるので、さっそく調査開始です。

img_itou_211217_02

△調査ポイントであるススキの丘です。

平島には各地にオガサワラススキという固有種のススキが群生している地点があり、ここに今回の調査対象が隠れています。

オガサワラセセリの幼虫はススキの葉を餌としてかじり、その葉を筒のように丸めて住居にする、という合理的かつ快適で素敵な生活を送っているため、その特徴的な葉の痕跡が彼らを見つける手掛かりになります。

△セセリ幼虫の食料兼住居はこんな形です。食べ物に包まれて眠る日々には憧れますね。

上の写真は残念ながら空き家でした。巣立った後でしょうか。

根気よく次を探しますが、次に見つけた葉の中では他の虫に襲われたのか、死んでしまっていました。快適なばかりではないようですね。

そして...

△オガサワラセセリの幼虫を発見しました。黒くて丸い頭が見えます。

頭の大きさからすると、この個体は一齢幼虫だそうです。かわいいですね。

葉も幼虫もとても小さいので、持っていたカメラではこれ以上綺麗には撮れませんでした。

島の各地を調査し終えて帰る頃には日が暮れていました。

小笠原なので寒くはありませんが、日照時間の具合で冬を感じますね。

△日暮れの漁港です。送迎していただいた船長に熱い感謝を述べて、下船しましょう。

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2021年12月07日【小笠原】あっ、カラスバト!いいえ、カラスです

小笠原国立公園 鈴木尚之

こんにちは、小笠原の鈴木です。

最近は天気の良い日がなかなか訪れず、外で作業できない日が続いています。

昨日(12/6)も、相変わらずの雨模様だったので屋外での作業はなくなり、事務所でデスクワークをしていたのですが、

郵便物を出しに行き、事務所に戻ってくると近くにある教会の芝生から黒い影が2羽飛び出しました。

変なアカガシラカラスバトだな、と思いながら飛んでいった方向を見るとなんとミヤマガラスが!

△電線にとまるミヤマガラス

小笠原にはカラスは生息しておらず、カラスっぽい生き物と言えば固有種のアカガシラカラスバトだけです。

アカガシラカラスバトも最近になって比較的簡単に見られるようになった希少な固有種ですが、カラスは渡ってこないと見ることが出来ないので激レアです。

△アカガシラカラスバト

先週は母島でも見られていたとのことなので、もしかすると母島から飛んできた個体かもしれません。小笠原諸島への定着は確認されていないので、また少しするとどこか別の島へと渡っていくのでしょう。

そう考えると、島に定着して繁栄している生き物って稀有な存在なんだなあ、としみじみと思ったりします。

今は冬の渡りの時期。皆さんの身近にも珍しい鳥が潜んでいるかもしれません。

気が向いたら探してみてください。

小笠原 鈴木

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2021年10月31日【小笠原】少し早めのハロウィンイベント!

小笠原国立公園 小笠原 鈴木尚之

こんにちは。小笠原の鈴木です。

最近、仕事終わりに釣り、土日も朝から釣りと魚釣りにハマっていて、魚を釣っているのか魚に釣られているのか分からなくなっています。

さて、今年も小笠原世界遺産センターにてハロウィンイベントを開催しました。

昨年に引き続き感染症対策として、おがさわら丸の出港中かつ、来館時間分散のため開催日を増やしての実施です。

ハロウィンが恒例イベントの小笠原父島。お菓子目当てに遺産センターに来たこども達を、トリック(いたずら)orトリート(お菓子)では無く、トリック(マイマイ探し)&トリート(お菓子)でお出迎えしました。

△クジを引くとマイマイのイラストが!

△遺産センター内に隠されたマイマイを捜索

△クジに書かれたマイマイの名前が言えたらお菓子をゲット!

イベント期間の半分は、台風接近と悪天候でしたが、台風影響の前後にはこども達が来館してくれました。

慣れないマイマイの名前を忘れないように何度も口にしながら受付に来る子や、友達のマイマイの名前は覚えているのに自分のマイマイの名前は忘れてもう一度見に行く子など、楽しそうにイベントに参加する姿が多く見られました。

相変わらず大勢が集まるイベントの開催は難しいですが、このような機会は一度きりのものです。

出来るだけ多くの機会を作れるように、工夫して開催していきたいと思います。

小笠原 鈴木

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2021年10月25日【小笠原】-続-アサヒエビネの人工授粉

小笠原国立公園 玉井徹

小笠原固有のアサヒエビネ

先日、アサヒエビネの人工授粉を行いました。

【夏の妖精!?】

その後・・・

無事に受粉が成功しているか確認する為に再度巡視に行ってきました。

道中1時間半程歩きながら、内心ドキドキです

おやっ・・・!

ぷっくりと膨らんで結実が始まっているようです。

人工授粉成功です!

今回は、人工授粉を行った全ての花茎で成功していました。(感無量

【作業の際は、ラン科のウイルス感染を防ぐ為、個体毎に手袋を装着しています】

現在アサヒエビネは、野生下での自然結実が少なくなっています。

その要因は、ポリネーターと呼ばれる昆虫などの花粉媒介者にあるのではないかと推測されています。

そもそも、何の生き物がポリネーターとなっているのかわかっておらず、未だに謎が多く残されています。

そこで、アクティブ・レンジャーがポリネーターとなってアサヒエビネの手助けを行っているのです。

他にも実生の発生が少ないなどの課題があり、今回できた果実は熟した頃に再度訪れて種子を回収し、

専門家にお願いして原因解明のために研究してもらう予定です。

↓最後に、世界遺産センターからイベントのお知らせです。↓

今回は、世界自然遺産登録10周年を記念して行われたフォトコンテストの入賞作品の展示を行います。

小笠原の様々なシーンを切り取った、素敵な作品をぜひご覧下さい。

玉井

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2021年10月19日【小笠原】はじめの一歩

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

いきなりですが、みなさんは初めて外の世界を見た時を覚えているでしょうか?

大半の方が赤ちゃんの時に初めて外の世界を見たので、覚えていないのではないでしょうか。

私も物心ついた時には外で遊んでいるのが当たり前だったので、考えたこともありませんでした!!

△乳房山遊歩道から見た南崎(初めて見る外の世界がこんなだったら良いですね~)

今回、小笠原世界遺産センターで約1年かけて育てられたオガサワラハンミョウ(以降、「ハンミョウ」) 達が、初めて外の世界へ出て行く瞬間に立ち会ってきました。

今年もこの季節がやってきましたね~

兄島へのハンミョウの移殖です!!

移殖の準備は前日のマーキング作業から始まります。

△個体にマーキングしている様子

移殖した裸地から別の場所に移動しているか、移殖された個体がどれくらい生きるのかなど、このマーキングでその後の動きをモニタリングしていきます。

移殖当日、専用ケースに入ったハンミョウ達は移殖場所まで人の手で大事に運ばれていきます。

△移動中の様子(なかなか険しい道をひたすら登っていきます)

裸地に着くと早速移殖の準備に取りかかります。

△移殖を待つオガサワラハンミョウ達

温度変化を低減させるためのクーラーボックス から出して地表に並べると"早く~!!"と言うかのように入れ物の中で飛び回るハンミョウ達!!

そしていざケースを開けて初めて外の世界へ!!

早々に飛びたつ子がいる一方、いざどうぞと言われると、動こうとしない子も・・・

さっきまであんなに活発だったのに大丈夫かな・・・?

"初めての外気を楽しんでいるのかも♪"

"少しビックリして体が固まっているのかも・・・"

自分がもし今まで見たことない世界にぽんっと飛び出したらこんな気持ちなのかな~と想像しながら最後の1匹がケースから出るまで見守りました。

△移殖後に外の世界を満喫中のオガサワラハンミョウ

今までとは違う広い世界へはじめの一歩!!

楽しいことも、大変なこともあると思いますが、ここでパートナーを見つけたこの子達から次世代の新たな命が生まれるのを楽しみにしたいと思います。

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2021年10月11日【小笠原】ここから次世代へ!!

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

日中はまだまだ暑さが感じられますが、朝晩は過ごしやすく散歩するのも気持ちよい小笠原です。

△ 散歩で見られた夕焼け

この時期、小笠原の固有種でもあるオガサワラハンミョウは成虫となり、羽化して地上へと出てきます。

△オガサワラハンミョウ

以前は父島にも生息していたオガサワラハンミョウですが、現在は兄島のごく限られた場所でしか見られなくなっています。

そのため、保護増殖事業の一環として、小笠原世界遺産センターでは1年を通してオガサワラハンミョウの飼育を行い、羽化時期である秋に兄島への移殖を行っています。

今回は野生のオガサワラハンミョウをファウンダー(次世代の始祖)として捕獲する為に兄島に行ってきました!!

飼育している個体だけで世代交代が進むと遺伝子が劣化してしまうことがあるので、野生個体群の維持に配慮しつつ、その遺伝子を取り入れることがとても重要です。

兄島では、大きな網を持って体長1cmほどのオガサワラハンミョウを捕獲していきます。

野生のオガサワラハンミョウは動きが素早く、捕まえた!!と思っても逃げられることも・・・。

△オガサワラハンミョウ捕獲中

私たちは運良く、個体を捕獲することが出来ました!!

こんなところで幼少時代に鍛えた虫取り能力が生かされましたね~

△雄雌を識別中

捕獲後は雄雌の識別を行いますが、動きが速すぎて・・・・識別するのも一苦労。

識別が出来たら搬送容器に入れ、移動のストレス軽減のためクーラーボックスへ。

適時空気の入れ換え等行いながら、状態観察しつつ小笠原世界遺産センターまで搬送します。

△搬送途中のオガサワラハンミョウ

この小さな命が次世代を生み出すことを考えると、とてもワクワクしますね!!

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2021年10月08日【小笠原】10周年記念フォトコンテスト入賞作品展示中!(母島)

小笠原国立公園 伊藤竜啓

皆様、こんにちは。

小笠原自然保護官事務所 母島事務室の伊藤です。

現在ははじま丸の船舶待合所内にて、小笠原諸島世界遺産地域登録10周年記念フォトコンテストの入賞作品を展示しております。

同時に、展示会場にてグランプリ作品選定のための人気投票も実施しております。

△展示中の写真の中から好きな一枚を選んでいただき、番号を用紙にご記入ください。

記入に使用するペンは10周年を記念した特別製となっており、投票してくださった方には一本プレゼントしております。

△会場の様子です。気軽にお立ち寄りください。

コンテストのテーマは「後世まで伝えたい小笠原の魅力」です。

約800作品応募いただいた中から厳選された40作品を展示しており、美しい小笠原諸島の魅力をあらゆる角度からとらえた写真が揃っております。

<期間>

10月5日~10月18日まで

となっており、どなたでもご来場いただけます。(入場無料!)

ぜひ期間中にお越しください。

<予告>

10月25日~11月5日の期間、父島の小笠原世界遺産センターにて同展示、人気投票を開催予定です。

展示の内容は母島会場と同じですので、そちらもお楽しみに!

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2021年10月06日【小笠原】アクティブレンジャー写真展IN父島!!開催中

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは、小笠原の坂田です。

こちらは台風も通り過ぎ、心地よい風が吹く過ごしやすい陽気となっています。

さて、現在父島の小笠原世界遺産センターではアクティブレンジャー写真展を10月22日まで開催中です!!

関東地方環境事務所管内(佐渡島や奥多摩、日光など)で働くアクティブレンジャーが撮った写真を展示しています。

また、遺産センター内では勝手にコラボ企画やOGAレンジャー写真展も一緒に開催中!!

勝手にコラボ企画では今年新たに世界自然遺産となった奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の生き物についてご紹介!!

OGAレンジャー写真展ではOGAレンジャー(環境省小笠原自然保護官事務所で働く人々)が小笠原の生き物をご紹介!!

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

※小笠原世界遺産センターの開館予定は以下に掲載しています。

http://ogasawara-info.jp/sekaiisansenta/sekaiisansenta.html

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