アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで10日前】
2010年10月08日
小笠原
小笠原のネコ
今年の夏ごろに新聞記事などで小笠原のネコについて記事が載っていたので知っている方もいらっしゃるかと思いますが、今小笠原では、希少な野生動物であるアカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリ、海鳥の繁殖地を守るために、山にいるノネコを捕獲して東京へ運んでいます。
いわゆる一つの外来種対策です。
最初、海鳥たちが急速にいなくなっていることに危機を感じセンサーカメラを仕掛けたところ、ノネコが自身より大きい海鳥を咥えている写真が写りました。
その後の調査で、そのネコの縄張りと思われる所に何十羽という鳥の死骸がみつかりました。
このままでは、海鳥たちが絶滅してしまう!何とかしなくてはっ!!
ということでネコを捕獲し始めました。
しかし、捕獲したネコをどうするか?飼うにも野性味あふれて慣れそうもないし、何より野生下にいたので、どんな病気などを持っているか分かりません。
そこで、思い切って東京都獣医師会に相談しました。
「ネコを安楽死させる方法を教えて下さい。」と
事情を聴いた獣医師は
「殺すのは待って。小笠原で幸せに暮らすことができないけど、内地なら幸せに暮らせることができるはず」
とおっしゃってくれて、動物病院で引き取って頂き、馴化して、新たな飼い主の元へ旅立っていくという、殺処分することがない外来種対策を行っています。
小笠原は、街中と山との距離が近くネコとノネコが接触を持ちやすい環境でもあるので、集落にいるネコ(飼いネコや地域ネコ)にマイクロチップを入れ避妊去勢をしています。
飼いネコについては、室内飼養を推奨して適正な飼養を呼び掛けています。
捕獲と適正飼養、この2つの対策でもって初めて島の生態系が守られます。
人間とペットと野生動物みんなが共生できる環境を目指して行きたいと思います。
まだまだ先の話ですが、この対策などが詳しく聞けるシンポジウム(主催:(社)東京都獣医師会)が、来年の2月20日に東京大学の一条ホールにて開催されます。
皆さまぜひご参加ください。
詳しい内容がまた分かりましたらこの日記にてお知られします。
今年の夏ごろに新聞記事などで小笠原のネコについて記事が載っていたので知っている方もいらっしゃるかと思いますが、今小笠原では、希少な野生動物であるアカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリ、海鳥の繁殖地を守るために、山にいるノネコを捕獲して東京へ運んでいます。
いわゆる一つの外来種対策です。
最初、海鳥たちが急速にいなくなっていることに危機を感じセンサーカメラを仕掛けたところ、ノネコが自身より大きい海鳥を咥えている写真が写りました。
その後の調査で、そのネコの縄張りと思われる所に何十羽という鳥の死骸がみつかりました。
このままでは、海鳥たちが絶滅してしまう!何とかしなくてはっ!!
ということでネコを捕獲し始めました。
しかし、捕獲したネコをどうするか?飼うにも野性味あふれて慣れそうもないし、何より野生下にいたので、どんな病気などを持っているか分かりません。
そこで、思い切って東京都獣医師会に相談しました。
「ネコを安楽死させる方法を教えて下さい。」と
事情を聴いた獣医師は
「殺すのは待って。小笠原で幸せに暮らすことができないけど、内地なら幸せに暮らせることができるはず」
とおっしゃってくれて、動物病院で引き取って頂き、馴化して、新たな飼い主の元へ旅立っていくという、殺処分することがない外来種対策を行っています。
小笠原は、街中と山との距離が近くネコとノネコが接触を持ちやすい環境でもあるので、集落にいるネコ(飼いネコや地域ネコ)にマイクロチップを入れ避妊去勢をしています。
飼いネコについては、室内飼養を推奨して適正な飼養を呼び掛けています。
捕獲と適正飼養、この2つの対策でもって初めて島の生態系が守られます。
人間とペットと野生動物みんなが共生できる環境を目指して行きたいと思います。
まだまだ先の話ですが、この対策などが詳しく聞けるシンポジウム(主催:(社)東京都獣医師会)が、来年の2月20日に東京大学の一条ホールにて開催されます。
皆さまぜひご参加ください。
詳しい内容がまた分かりましたらこの日記にてお知られします。