ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

富士箱根伊豆国立公園

230件の記事があります。

2020年02月21日2月23日は何の日?!?!(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖事務所の小西です。

1月には富士五湖では35cmの積雪があり、大雪により事務所も1日半ほど閉鎖になりました。
この冬前半は富士五湖付近での降雪回数が少し多いように感じていましたが、これも暖冬の影響だったようですね。その後は、例年より暖かい日が続いています。
富士五湖エリアの春は遅いですが、このまま春に向かってくれればいいな~と思っています。

積雪翌日の富士山:中腹より上はしっかりと雪に覆われました(1月29日8時)*

さて、2月23日は何の日でしょうか?

今年からは多くの人は「天皇誕生日」と答えると思います。正解です。でも実は、、、、

「富士山の日」でもあるんです!!!

ふもとっぱらキャンプ場でのダブルダイヤモンド富士(3月初旬)

富士山を抱える、山梨・静岡両県では

日本の象徴である富士山について県民が学び、考え、思いを寄せ、富士山の豊かな恵みに感謝するとともに、富士山を後世に引き継ぐことを期する日

として条例で2(ふ)月23(じさん)日を「富士山の日」として定めています。

そのもととなる理念は、両県が共同で制定した「富士山憲章(平成10年11月18日制定)」に定められています。

1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。

1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。

1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。

1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。

1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。

山梨・静岡両県が、保護と適正な利用をもとに、世界に誇る日本のシンボルとして富士山を後世に引き継ぐことを決意した憲章です。

「富士山憲章」(静岡県HP)
https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/kensyouzenbun.html

三ツ峠から望む朝焼けの富士山

麓にも豊かな自然が広がる富士山(王岳付近より)

麓に住んでいて富士山があるのが当たり前になっていましたが、改めて憲章を読んでみて、富士山があることのありがたさ、大事にしたいという自分の中にある気持ちを再確認しました。

「富士山の日」は山梨、静岡県だけで定められているものですが、はからずも国の祝日となったのも「日本一の山」として、何かのご縁なのかな、と思ったりもします。

この理念が日本人一人一人に伝わるよう、折に触れ、発信していきたいと思います。

************************************************************************************************

山梨、静岡県では毎年2月23日に各地で富士山に関連する様々なイベントや施設の割引が実施されます。
令和初の富士山の日にぜひ遊びに来てください!

*なお、両県主催の「富士山フェスタ2020」については新型コロナウイルス感染予防の観点から中止となりました。その他のイベント等も中止や変更になっている可能性がありますので、事前に確認をお願いします。

【山梨県】
富士山の日イベントガイド
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/fujisannohi-223/fujisannohi.html

【静岡県】
富士山の日イベントのお知らせ:
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/fujisannohi-events2020.html

************************************************************************************************

*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用

http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php

ページ先頭へ↑

2020年02月04日長者ヶ岳・田貫湖で富士山撮影!

富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明

皆さまこんにちは!

まだまだ寒いですが、2月になってだんだんと日も長くなってきましたね。

沼津管理官事務所の松岡宏明でございます。

 先日の1月31日(金)に長者ヶ岳と天子ヶ岳を巡視してきました。長者ヶ岳と天子ヶ岳は、富士山の西側に位置していて、富士山を目の前に見ることが出来る場所です。また、田貫湖が近いことから「富士山と湖」という良い構図の写真を撮れるスポットです。今回は長者ヶ岳と田貫湖で撮影した写真を紹介しつつ、その魅力をPRしたいと思います!

 早速ですが、長者ヶ岳山頂へ至る登山道途中の休憩スペースと山頂から撮影した写真が下の2枚です。

▲登山道途中の休憩スペースから撮影した富士山と田貫湖(手前の湖)

▲長者ヶ岳山頂から撮影した富士山と田貫湖(手前の湖)

 今の時期は空気が澄んでいて、富士山の輪郭がくっきりと見える日が比較的多いので、撮影をしに行くなら、オススメの時期です。山を登って眼前に富士山が見える風景は圧巻で、いつもその風景に癒されています。普段の巡視でこのような風景に出会えるので、綺麗な富士山を現場でみると沼津管理官事務所で働けてよかったー!と心から思えます。

▲長者ヶ岳山頂付近の残雪状況(131日撮影)

 また、今の時期に気になるのは残雪状況だと思います。1月31日の段階では、雪は山頂付近や中腹の日陰の部分に少しあるぐらいで、登るのは難しくありませんでした。

 登るのは難しくないとはいえ、下山は用心が必要です。午前中に気温が上がり、雪が融けて冷たい空気に晒されれば、夕方から早朝にかけてはその部分が凍ってツルツルと滑ります。雪道に慣れていない方や心配な方はチェーンスパイクや軽アイゼンを持っておくと、転倒などの事故を防げると思います。自然の中に入ることは非常に楽しいことですが、常にリスクも伴っていることを認識して、より良い時間を過ごしてくださいね!

 加えて、田貫湖畔の展望デッキから見える富士山も非常に綺麗だったので、それも載せておこうと思います。

▲田貫湖展望デッキからの富士山

 この展望デッキは、田貫湖の南側にあり、富士山の有名な撮影スポットになっています。4月下旬か8月中旬ごろには、「ダブルダイヤモンド富士」(富士山頂から昇る朝日が光輝く様子が湖面にも映し出されることから、ダブルダイヤモンド富士と呼ばれている)が見られるので、その時期もオススメです。

 なお、撮影するために展望デッキ上に三脚等を放置し、場所取りをするような人も見受けられます。このような行為は他の方の迷惑になりますので、ご遠慮いただくようにお願いします。

 最後に、長者ヶ岳や田貫湖は富士山を撮影するには非常にいいスポットで、これらは「富士山がある風景100選」(http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html)に選定されている場所になります。他にも様々な場所が上記のWebサイトで紹介されているので、気になる方はチェックしてみるといいかもしれません!

皆さんが素敵な富士山の写真が撮れることを願っています!

沼津管理官事務所 松岡宏明(まつおか・ひろあき)

ページ先頭へ↑

2020年01月25日登山道補修隊、活動中!(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今回は「登山道補修隊」という活動についてご紹介します。

今年は暖冬。箱根は雪が現状少ない日々です。

ようやく1月18-19日、箱根の山間部に雪が降りました。

しかし、芦ノ湖周辺はあっという間に溶けています。

そしてこの週、登山道補修隊の活動がありました。

事務所周辺から見える山には、うっすら残雪が。

山での作業は難しい為、この日の活動は「資材作り」となりました。

※登山道補修隊は、普段は資材班と補修班に分かれて作業を行います。

2019年5月31日登山道補修活動(箱根地域)記事では補修班作業を紹介しています。

こちらも見てみてくださいね。

補修作業に必要なもの、木の杭をひたすら作ります。

箱根ビジターセンター周辺で出る間伐材を、手作業で加工です。

チェーンソーで、ある程度の大きさに切られた丸太を。

くさびと槌で、割る!

さらに割る!

ナタで、削る!

現場で使いやすい、地面に打ち込みやすい形へ整えます。

力任せにナタを降るだけでは、すぐに手が痛くなって作業が続きません。

うまくナタの重みを利用します。私は最初、大変苦労しました!

が、ボランティアさんたちは鮮やかな手つきで、杭を量産していきます!

木の性質を見極めて作業を行うと、きれいな三角形が出来上がるそうです。

この日は、総数222本の杭を作成しました。

ハイカー皆さんが安全に楽しく箱根の山を歩ける様に!

そして、箱根の貴重な自然環境を守るために!

登山道補修隊は、箱根の山を愛する熟練ボランティアさんたち中心に、1年を通して活動を行っています。

いつもありがとうございます!

箱根の登山道は、春からのハイキングシーズンに向けて準備が進んでいます。

4月以降にはスミレを始め、たくさんの花が間もなく咲き始めますよ。

これから訪れるハイカー皆さん。

箱根の春を5感で体感することを楽しみに、遊びに来てくださいね。

そして、登山道を歩いた際には、時々登山道補修隊のことも思い出してみてください。

 

箱根町では登山道補修ボランティアを随時受け付けています。

ご興味のある方は是非、ご登録の上ご参加ください。

一緒に活動しましょう!

いつもとは違った角度から箱根の山を見ることが出来ますよ。

詳細はこちら(箱根町ハイキングコース補修活動https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/11,2310,60,html

《おまけ》

ヒノキ材を割っていると中から虫が!何の幼虫でしょう??

ヒノキにはあまり虫はつかないと言われていますが。

珍しい出来事のようです!

箱根ビジターセンターで、しばらく観察予定です!

ページ先頭へ↑

2020年01月24日三原山に雪が! 大島(伊豆諸島地域)

富士箱根伊豆国立公園 竹下実生

こんにちは。伊豆諸島管理官事務所の竹下です。

先週末、三原山に雪が降りました!!

山頂口から眺めた雪の三原山

▲山頂口から眺めた三原山

先週の土曜は気温が低く、大島にしてはかなり寒い日でした。

麓の市街地では雨が降っていましたが、土曜の夕方時点で山の斜面の高いところに少し雪が付いていました。

雨風が止んだ日曜、さっそく三原山へ出かけてみると、見たことのない景色が・・・!

黒い砂漠の上に、黒くゴツゴツした溶岩の上に、白い雪が降り積もっていました。

麓の市街地には積雪がなく、山の斜面の雪はほとんど溶けていたので、カルデラ内だけが雪のある世界になっていました。

三原山北側の溶岩流(手前)の上から眺めた櫛形山(左)、三原山中央火口丘(右)

▲三原山北側の溶岩流(手前)の上から眺めた櫛形山(左)、三原山中央火口丘(右)

1986年の割れ目噴火口から流れ出た溶岩流

1986年の割れ目噴火口から流れ出た溶岩流

歩道部分の積雪は5cm程度、凍結も無く、登山靴だけで快適に歩くことが出来ました。

雪を被った溶岩流は、遠くから見ると、粉糖のかかったチョコレートのようです。

お鉢巡りコース東側から眺めた中央火口(右側手前の白いもやは湯気)

▲お鉢巡りコース東側から眺めた中央火口(右側手前の白いもやは湯気)

中央火口を一周する歩道(お鉢巡りコース)には、所により吹きだまりができており、そのような場所では30cmほどの積雪がありました。凍結は無く、登山靴だけでも歩ける状態でしたが、足下はスパッツを付けるか長靴、雪の状態によっては軽アイゼン、手にはストックがあった方が歩きやすいかもしれません。(強風の場合は立ち入り禁止となっています。凍結時は滑落に注意が必要です。)

▲お鉢巡りコース上、三原新山東側から眺めた中央火口(積雪時)

▲お鉢巡りコース上、三原新山東側から眺めた中央火口(通常時:秋)

上の写真が積雪した時、下の写真が通常(秋)の中央火口です。

通常はダイナミックな火口の壁面がはっきり見えていて、壮大さや厳しさを感じるような景色ですが、白い雪が降り積もっただけで、なんとなく柔らかな優しい印象になるのはなぜでしょうか。

大島では積雪自体が珍しく、この日のような真っ白の雪景色は、雪の降った後数日間だけのものです。

見たことのない景色に興奮しつつ、雪の三原山を楽しみました。

【22日時点の道路状況】

山頂口から山頂までの舗装路(山頂遊歩道)の雪は無くなり、足下を気にせず山頂まで登れるようになっています。お鉢巡りコースや表砂漠では、ところにより30cmほどの積雪が残っています。特にお鉢巡りコースでは、晴れた日の日中に歩道が凍結することはまず無いと思いますが、早朝など気温の低い時に雪が固くなる可能性もあるので、足下に注意が必要です。

【伊豆大島への交通・観光情報】

伊豆大島観光協会http://www.izu-oshima.or.jp/

ページ先頭へ↑

2020年01月20日一足早い春を『恋人岬』で

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

2020年が始まりました。今年も富士箱根伊豆国立公園・沼津地域内の情報を伝えていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

今年の初巡視は、『恋人岬』に行ってきました。

晴天に恵まれとても暖かくいいスタートになりました。全国的にまだまだ寒さの厳しい1月ですが、日本で一番早く咲くとも言われている「土肥桜」が開花していました。

「土肥桜」は、伊豆でしか見ることの出来ない品種の桜で、有名な「河津桜」より早く咲きます。12月中旬頃からつぼみがほころびはじめ、1月中旬頃には開花します。今年は暖かいこともあり例年より早く開花しています。徐々に咲き始めた桜は2月中旬頃まで楽しむことができそうです。

木によって、濃いピンクと薄いピンクの花を下向きに咲かせ、咲き始めた桜はまるでピンクのサクランボがたれ下がっているようでとてもかわいく、満開になるととても華やかで美しいです。

雪が降るほど寒い日もありましたが、全体的に暖かい日が続いていますので、開花が進んでいます。

【 土肥桜 (1月9日撮影)

恋人の聖地と呼ばれている「恋人岬」にはいくつか鐘があり、巡視中も観光で来られた方が鳴らした鐘の音が響き渡っていました。伊豆市に語り継がれていた民話が元になり恋人同士で鐘を鳴らすと幸せになれると言われています。鐘の鳴らし方にルールがあるようで、皆さん熱心に説明文を読んでいました。グアムにも同じ名前の岬があるようで、伊豆とグアム、両方の鐘を鳴らすと大きな幸せが訪れるとも言われているそうです。

【 眺望デッキの鐘 】

鐘のある眺望デッキには、恋人岬駐車場から遊歩道と木製階段を15分程歩けば行く事が出来ます。現在、遊歩道脇には、スイセンや椿が咲いています。耳を澄ましてみると、カサカサと鳥が落ち葉をめくって土をつついている音や、木の上で鳴いているたくさんの鳥の声が聞こえてきます。

【 見頃のスイセン 】

眺望デッキからは駿河湾と富士山、愛鷹山、南アルプスの山々などを一望することが出来ます。デッキの脇の椿も咲き始めていました。ソメイヨシノの木もあるので、春は富士山とソメイヨシノの共演も見ることが出来ます。この日は眺望デッキの横の木にメジロがたくさん止まっていて、木から木へと飛び回っていました。

【 眺望デッキからの眺め 下に写っているのが椿 】

【 メジロ 】

また、恋人岬駐車場から眺望デッキの途中に、西伊豆歩道への入口があるので、岬に沿ってハイキングすることが出来ます。歩道は山道ですので、歩きやすい服装や靴がおすすめです。

年明け早々、伊豆半島では次々に花便りが届き半島を彩っています。土肥桜の開花に合わせてイベントも開催されます。菜の花も各地で見頃を迎えていますので、一足早い春を伊豆半島で感じてみてはいかがでしょうか?あまり雪の降らないイメージの伊豆半島ですが、天城周辺は雪が積もります。先週末も近隣では積雪により道路が通行止めになった所もありました。お車でお越しの際は道路状況をご確認下さい。

▼伊豆市観光情報

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2528

▼土肥桜開花情報

https://blog.goo.ne.jp/sasuke_9648001

▼道路状況

http://www.jartic.or.jp/

ページ先頭へ↑

2020年01月15日三原山山頂口展望台から眺める富士山と伊豆半島の山々 大島(伊豆諸島地域)

富士箱根伊豆国立公園 竹下実生

こんにちは。伊豆諸島管理官事務所の竹下です。

先週は、新年最初の巡視で三原山へ行ってきました。

三原山山頂口の駐車場付近にある展望スポット「三原山山頂口展望台」では、この冬一番の景色を見ることができました! 今回は、この三原山山頂口展望台から見える山々を紹介します。

三原山山頂口展望台からの景色(写真左下は元町港

▲三原山山頂口展望台からの景色(写真左下は元町港)

三原山山頂口展望台から見える主な山と街

▲三原山山頂口展望台から見える主な山と街

展望台からは富士山が大きく見えるほか、箱根~伊豆半島東部の山並みを見渡すことができます。

この日は前日の嵐で空気が掃除されたのか、南アルプス赤石山脈まではっきりと見えました。

離れた場所から本州の起伏を眺めてみると、改めて富士山の高さ、大きさを感じます。

三原山山頂口からの風景は「富士山がある風景100選」に選ばれています。「富士山がある風景100選」とは富士箱根伊豆国立公園の指定80周年を記念して選出された展望地です。伊豆大島からは、

・三原山山頂口展望台

・港の見える丘

・万立浜

の三地点が選ばれています。他のポイントにも、ぜひ足を運んでみてください。

【富士山がある風景100選】http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html

富士山宝永火口

▲大島からは富士山宝永火口がよく見える!

望遠レンズで撮影すると、富士山の表面の形がよく見えます。

山腹の正面には、宝永火口が見えています。この火口は、富士山の一番最近の噴火、江戸時代の1707年(宝永4年)に起きた宝永噴火によってできました。都内から富士山を見ると、この火口を横から見る形になるため、富士山の稜線がでこぼこしているように見えます。大島から見ると宝永火口が真正面に来るため、綺麗な形の富士山が見えるのです。

大室山と赤石山脈(南アルプス)

▲大室山と赤石山脈(南アルプス)

 富士山から左へ視線を移していくと、個性的な形の大室山(580m)が見えます。約4000年前の噴火でできた火山で、直径250300mほどの火口を擁しています。表面が滑らかに見えるのは、伝統的な山焼きによって、斜面が草原の状態に保たれているからです。山全体が国の天然記念物の指定を受けているため、現在は徒歩での登山は禁止となっていて、山頂へはリフトでアクセスできるようです。

 大室山の背景には、雪を被った赤石山脈が壁のように連なっています。春~秋にかけてはぼんやりとしか見えず、初めて見た時は横長になびく雲かと思いました。大島から見える峰の名前が分かるようになりたいです。

伊豆半島にそびえ立つ天城山

▲伊豆半島にそびえ立つ天城山

展望台のほぼ正面には、天城の山々、伊豆半島最高峰の万三郎岳(1,406m)、万二郎岳(1,299m)、遠笠山(1197m)、矢筈山(816m)などが見えます。天城山は、格好良く尖った万二郎岳、万三郎岳を中心に、稜線が左右に大きく広がっています。伊豆半島にどっしりとそびえ立つ姿は、海を挟んで見ても迫力があります。展望台から見ると、天城山は距離的に一番近いように感じられるので、勝手に親近感を持っていつも眺めています。

天城山の様子については、沼津管理官事務所 山田さんのアクティブ・レンジャー日記で紹介されています。

http://kanto.env.go.jp/blog/2019/11/post-785.html

遠くに見える山を知っている人が歩いているかもと思うだけで、なんだか嬉しいような感じがしませんか?

三原山山頂口展望台は、バスや車で簡単にアクセスできます。

大島にお越しの際、晴れた日には、ぜひお立ち寄りください。

 

【大島へのアクセス情報】

大島観光協会 http://www.izu-oshima.or.jp/

【三原山山頂口展望台へのアクセス情報】

・大島バス http://oshima-bus.com/

「元町港」より乗車→「三原山山頂口」で下車(約25分)

・展望スポットは駐車場海側。

ページ先頭へ↑

2019年12月27日白銀の世界になりました(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。2019年も残り数日ですね。まだ実感が湧きません!

凍てついたナナカマドの実@生物多様性センター(2019年12月24日)


全国的に暖冬でスキー場が雪不足でオープンできなかったりしている中、富士五湖エリアは週末の南岸低気圧の接近により、22日夜から23日明け方までまとまった雪が降りました。

職場である生物多様性センター周辺の積雪は予想以上の30cm位でした!

私の家の窓からは富士山が真正面に見えるので、朝起きたら「今日は富士山見えるかな?」とまずカーテンを開けるのが日課ですが、開けてびっくりの白銀の世界でした。

いくつになっても、雪が降るとウキウキしますね!この辺りはまとまった雪が降るのは年に数回程度なので、雪かきも楽しかったりします。

下記は、環境省が富士山北麓フラックスサイトに設置しているライブカメラが撮影した積雪前後の写真です。

こうやって比べてみると、日々富士山の表情は変わり、1日として同じことはないと改めて感じます。

雪が降りだす当日朝の富士山(2019年12月22日8時)*

すそ野まで雪化粧した富士山(2019年12月23日朝7時)*

すそ野の樹々の雪が消えました(2019年12月24日朝8時)*

雪化粧をした富士山は本当に美しいです。


ライブカメラは23日のすそ野まで広がる白銀の世界をきちんと映像に残していましたが、一方、私はというと一日中窓の外の空とにらめっこをしていましたが、ほとんどの時間雲に覆われてしまっていて、撮ることができませんでした(雲のなかった朝7時はまだ夢の中でした・・・・・)。

そして、日中暖かかったので、翌日の朝には樹々の雪はすっかりなくなってしまっていてガッカリでした。

やっぱりいい写真を撮ることは簡単ではないですね。

でも、そういう自然が相手だからこそ、一瞬の出逢いに感動し、喜びを感じるのだと思います。そんな瞬間を切り取った写真を通して、魅力を皆さんに伝えられたら、と思います。

2020年は皆さん、どのような年にしたいですか?
私は東京オリンピックでワクワクする一方、チケットがちっとも当たらずヤキモキしています。(この富士五湖エリアでも山中湖周辺がロードレースのコースの一部になっています!)

2020年が皆さんにとってよい年になるようお祈りします。
1年間ありがとうございました。来年もどうぞアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願いします。

*********************************************************************************************
インターネット自然研究所のホームページから全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を
見ることができます。


富士山周辺には、3箇所設置されています。


過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですね
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php
*********************************************************************************************
*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用

ページ先頭へ↑

2019年12月24日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in Q-STA(富士山駅)<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。
日が短くなりましたね。事務所を出るころにはすっかり真っ暗で、帰路はシカの飛び出しに注意しながらの運転です。


富士五湖管内での「アクティブ・レンジャー写真展」は、前回の富士吉田市民会館から、富士急行線「富士山駅」に隣接している駅ビル「Q-STA」に場所を移して今年度第4回目の開催です。

写真展会場としては初めてのQ-STA

隣では、ほっこりした気持ちになる「絵手紙交流展」と「ぼくたちわたしの富士山」も開催中です。

地元のこどもたちが書いた富士山、一人一人個性があり思わず見入ってしまいます

車社会の富士五湖エリアでは電車を利用するのは主に旅行者や学生ですが、ビルにはクリニックや日用雑貨店、本屋さんなどが入っていて地元の人も訪れるので、色々な人に見ていただけたらな~と思っています。

<開催期間>2019年12月20日 ~ 2020年1月8日 10:00 ~ 20:00
<場  所>富士山駅ビルショッピングセンター Q-STA 2F(山梨県富士吉田市上吉田2丁目5−1)
 アクセス方法はこちら 
 写真展の詳細についてはこちら

 
Q-STA最上階6Fには富士山展望デッキがあります。真正面にドドーンと富士山、そして視線を右に動かしていくと、南アルプスの山々を望むこともできます。

広々として気持ちのいい展望デッキ

展示内容については前回(11月20日付アクティブ・レンジャー日記)にてご紹介していますので、今回は富士山駅周辺をご紹介したいと思います。

富士山駅のすぐ横には日本三大奇祭である「吉田の火祭り」の日には数多くの松明が並ぶ国道139号がのびています。

金鳥居越しの富士山

この辺りは江戸時代に栄えた富士山信仰「富士講」の基点となっていたエリアでした。登山の前後に信者が宿泊する「御師の家」が江戸時代の最盛期にはなんと86軒もあったそうです。

富士山に向かって進んでいくと、いまでもその名残を随所に見ることができますし、歩いて15分ほどで、世界文化遺産の構成資産として登録された「御師旧外川家住宅」等があり、当時の様子を垣間見ることができます。

世界文化遺産「御師旧外川家住宅」

そして、そのまま進み、突き当たった国道138号を東に行くと、富士山頂への「吉田口登山道」の基点でもある「北口本宮冨士浅間神社」があります。

300mある参道の両脇には杉の巨木と苔むした石塔が立ち並び、歩いているだけで厳粛な気持ちになります。その奥にある大鳥居は木製の鳥居としては日本最大級だそうです。

日本最大級の大鳥居

北口本宮冨士浅間神社 拝殿

このように、上吉田地区は富士山の信仰を感じるスポットが多くあり、改めて富士山が世界文化遺産であることを感じさせてくれます。いらした際には、自然だけでなく文化・歴史にも触れてみてください。

***周辺情報***
<御師旧外川家住宅>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田3丁目14-8
  詳細:ふじさんミュージアムHP

<吉田の火祭り>

  詳細:吉田の火祭り公式HP
<北口本宮冨士浅間神社>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田5558
  詳細:北口本宮冨士浅間神社公式HP
<ふじさんミュージアム>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田東七丁目27-1
  詳細:ふじさんミュージアムHP

ページ先頭へ↑

2019年12月24日伊豆山稜線歩道『仁科峠~天城峠』

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

朝晩の気温が一桁の日が続いていますが、日中は20℃を越える日があったり、この辺りではまだキレイに紅葉している木が見られたり、お隣の山梨県では大雪が降ったり変な感じの年末です。

夏の終わりから数回に分けて伊豆山稜線歩道を紹介してきましたが、今回の日記では、まだ紹介していない仁科峠から天城峠のスポットなどを紹介したいと思います。

まず、仁科峠の標高は800mほどで展望台があります。"富士山がある風景100選"に選ばれた場所の1つです。

展望台から富士山の方に目を向けると、眼下に牧場があり、天気のいい日は放牧された牛が草をはむ姿や鳴き声を聞くことができます。力が抜けてゆったりとした気持ちになると思います。カメラの望遠や双眼鏡を使って見るのもオススメです。

「仁科峠の駐車場」から15分程度クマザサに覆われた歩道を歩くと展望台に行くことが出来ます。

【 仁科峠展望台より(10月31日撮影)

仁科峠から天城峠に向かう途中に、「(ねっ)()岳山頂の池」があります。この日は霧に包まれていて幻想的でした。「猫越」は「ねっこ」と読みます。なかなか読めませんよね。名前の由来は、この付近が根っこで覆われているからや、噴火の際に猫が驚いて越えたなど諸説あります。

猫好きな私は、「猫」の漢字なので、猫が関わる何かが由来になっているのではないかと勝手に思っています。

この池はかつて火口湖だと言われてきましたが、最近の調査で溶岩の上に出来た池だということが分かりました。池では水生植物のヒルムシロが生えていて、池をのぞき込むと見ることが出来ます。初夏の頃には、池の脇の樹木に天然記念物のモリアオガエルの産卵も見られます。

猫越岳を進み、猫越峠を越えるとブナの森になります。ブナの巨木が点在していて思わず目を奪われます。

【 猫越岳山頂の池 】

【 ヒルムシロ 】

【 ブナの巨木 】

天城峠の手前では、歩道から富士山を眺めることが出来ます。冬の山は植物も少なく咲いている花もあまりないので、登山をしない方が多いと思いますが、いいこともあるんですよ。

下の①の写真のように落葉した木の枝の隙間から頻繁に富士山を眺めながら歩く事が出来ます。草木が芽吹く頃は②の写真ように木の切れ間から時々見えるくらいです。利用者も少なく歩きやすいですし、冬の空は空気が澄んでいて遠くまでよく見ます。

【 古峠~天城峠で見える富士山① 】※落葉後に富士山が見えるポイント

【 古峠~天城峠で見える富士山② 】※一年中富士山が見えるポイント

今年は一度天城山で積雪がありましたが、現在は伊豆山稜線歩道、天城山の全ての歩道に積雪はありません。気温も例年より高めです。ただ、朝晩と日中の寒暖差が大きいので脱ぎ着出来る服装がおすすめです。霜が降りた歩道が日中の温かさで溶け滑りやすくなっている場所もありますので、橋や階段等気をつけて通って下さい。冬は富士山が見えるポイントが多いので、歩きながら富士山を見ていると滑落の危険があります。写真撮影等は立ち止まって行うようにお願いします。

今日まで3回にわたって伊豆山稜線歩道を紹介してきましたが、全体的に歩きやすい場所が多く、明るく開けた稜線と、天城山に近づくにつれて山らしい森の中を通るので、登山初心者の方でも、登山経験者でも満足できると思います。稜線上に"富士山がある風景100選"に選ばれた眺望ポイントがあったり、季節の花々を見られる場所もありますので一年を通して何度も訪れたくなる場所です。

ここ数日、読みにくい気候が続いていますので積雪があった場合は、しっかりとした雪山装備で無理のない登山をお願いします。

▼富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"

http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html

▼伊豆山稜線歩道ガイドマップ

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2406

ページ先頭へ↑

2019年12月23日年末の大掃除!(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

いよいよ今年も残すところわずかとなりました。

年末と言えば「大掃除」をする人も多いかと思いますが、先日(12月6日)、箱根地域ではゴミの美化清掃として不法投棄防止一斉パトロールを行いました。

例年この時期に、富士箱根伊豆国立公園箱根地域におけるゴミの不法投棄防止・美化向上を図るため、関係行政機関や事業者に呼びかけ実施している活動です。

当日は各機関で手分けをしてパトロールしながら、不法投棄されたゴミを回収していきました。

今年度も残念ながら、道路の脇や下などにはゴミが散乱していました。

プラスチックゴミや工場の機械部品、生活用品などあらゆるゴミがありました。

ゴミの中にはガラスの破片も混ざったりしているので、怪我しないよう注意しながら作業を行います。


ゴミを捨てるのは簡単でしょうが、それらを拾い集める労力は大変なものです。

私の班では、2時間ばかりの間に、なんと1トントラックの荷台がいっぱいになる程のゴミを回収しました。

作業の後、各機関が回収したゴミの計量と分別を行い、ゴミ処理場へ運んでいきます。

今回の参加団体は10機関及び11事業者の計65名で、拾い集めたゴミの総重量は約934㎏となりました!

今年も尽力いただきました関係機関及び事業者の皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。

ご協力誠にありがとうございました。

(今年度の参加機関・団体、及び事業者は以下の通り)

【機関・団体】

林野庁東京神奈川森林管理署 神奈川県(県西地域県政総合センター 自然環境保全センター箱根出張所 県西土木事務所小田原土木センター) 箱根町 御殿場市 裾野市 神奈川県公園協会 自然公園財団箱根支部 環境省富士箱根伊豆国立公園管理事務所   計10機関・団体

【事業者】(五十音順)

芦ノ湖スカイライン株式会社 伊豆箱根交通株式会社 伊豆箱根バス株式会社 伊豆箱根鉄道株式会社 小田急箱根ホールディングス株式会社 株式会社小田急リゾーツ 箱根観光船株式会社 箱根ターンパイク株式会社 箱根登山バス株式会社 箱根ロープウェイ株式会社 株式会社プリンスホテル 計11事業所

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ