ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園

218件の記事があります。

2019年11月25日アクティブ・レンジャー写真展inキラメッセぬまづ<沼津エリア>

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

今朝の富士山は麓の方まで雪化粧をしていましたが、日中は暖かく積もった雪が溶けそうです。寒暖差が激しいですね。冬の富士山は夏より大きく見え、存在感があります。何度見ても美しいです。

今回は11月20日(水)より沼津エリアにて開催しました"環境省 アクティブ・レンジャー写真展inキラメッセぬまづ"のご案内をしたいと思います。

関東地方環境事務所管内には、6つの国立公園、14の国指定鳥獣保護区があります。それらの地区に配置された環境省職員「アクティブ・レンジャー」が日々の業務で撮影した一枚をご紹介します。

会場には、各アクティブ・レンジャーの選りすぐり一枚が展示してあります。写真以外にも「アクティブ・レンジャーとはどんな仕事をしているのか?」紹介したパネルや、写真を撮影したアクティブ・レンジャーの紹介などもありますので、併せて見ていただき、国立公園の事やアクティブ・レンジャーについて少しでも知っていただければと思います。

【 プラザヴェルデ外観 ガラス越しに外から見ることも出来ます 】

今回の会場は、沼津駅の北口から直結していますので、駅利用の際や、会場内でのイベントや映画鑑賞のお帰りの際に立ち寄っていただけると嬉しいです。

展示スペースのエントランスギャラリーは、ガラス張りで外からも見えます。開放的な空間は美術館を思わせる雰囲気があり素敵です。会場5階には屋上庭園とテラス席があり、天気が良ければ富士山を見ることも出来て気持ちいいですよ。

開催場所/開催期間

<場 所>

キラメッセぬまづ(プラザヴェルデ内)1階 エントランスギャラリー(静岡県沼津市大手町1-1-4)

<期 間>

11月20日(水) ~ 12月18日(水)午前9時~午後10時

(休館日11月28日(木)、12月5日(木)、12月9日(月))

【 会場の様子 】

沼津管理官事務所からは、天城山のブナと、富士山の御来光の写真の2点を展示しています。


【 雨木の森の双子 撮影:松岡AR 】


【 拝む人、来たる光 撮影:松岡AR 】

普段から頻繁に国立公園内の巡視をするアクティブ・レンジャーならではの珠玉の一枚をぜひ会場でご覧になって下さい。お待ちしております。

▼キラメッセぬまづアクセス方法

https://www.plazaverde.jp/access.html

▼開催案内

http://kanto.env.go.jp/to_2019/2019_12.html

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2019年11月25日紅葉前線は今年もやってくる♪

富士箱根伊豆国立公園 下田 齊田滉大

みなさん、こんにちは。久方ぶりに開いた文庫本に落ち葉の栞を見つけた齋田です。

身に覚えはないのですが、何故だか心が温まった気分です。他にもないか本棚を探してみようと思います。

さて、11月も後半に差し掛かり、朝晩の冷え込みがぐっと強まってきましたが、お変わりないでしょうか。

各地で紅葉が見頃を迎えたニュースをみると、深まる秋をしみじみと感じますね。

温暖な気候で知られる伊豆半島でも、一足遅れて紅葉の話題をちらほらと耳にする季節となりました。

今回は、これから見頃を迎える伊豆半島の代表的な紅葉スポット「河津七滝」をご紹介します。

河津七滝は、天城山の麓を流れる渓谷沿いに位置する代表的な七つの滝の総称です。

読みは「かわづななだる」。七滝は「ななたき」ではなく、「ななだる」と読みます。

古くは、水が上から垂れる様子を「垂水(たるみ)」と表現していたので、その名残なのかもしれません。

渓谷沿いには歩道が整備されており、片道約1時間程度で七つの滝を巡ることができます。

(※台風15号の被害により、現在は歩道の一部に立ち入りを制限している箇所がありますが、歩道内から全ての滝の見学が可能です)

【歩道の案内看板】

こちらの写真は初景滝(しょけいだる)。

真っ白な糸を下ろすような滝筋と手前に座るブロンズ像がなんともいえない雰囲気を醸し出していますね。

先の台風による流木や落枝がまだまだ残りますが、徐々に本来の美しさを取り戻しつつあります。

紅葉が見頃を迎える頃には、周囲の木々が紅く色づき、より一層魅力的な景色となるそうです。

さて、滝の前に腰を下ろす二体のブロンズ像、何をモチーフにしたものかわかりますか?

【初景滝(2019年11月中旬に撮影)】

近現代文学ファンの中にはピンと来た方も多いのではではないでしょうか。

伊豆半島を舞台とした川端康成の青春文学「伊豆の踊子」に登場する、主人公の「私」と踊子の「薫」です。

河津七滝の周辺には福田家や旧天城トンネルなど、作中の重要な場面で登場する名所が盛りだくさんです。

これからの季節は紅葉を眺めながらの聖地巡礼も文学好きにはおすすめですよ!

また、河津町では12月10日(水)までの期間、観光イベント「伊豆天城路河津秋まつり」が開催中です!

町内各所で「伊豆の踊子文学祭」や「紅葉ふれあいまつり」といった魅力的なイベントが実施されるほか、河津七滝では、「伊豆の踊子との記念撮影」や「なぞなぞウォークラリー」を楽しむことができます。

「伊豆天城路河津秋まつり」の詳細はこちらから。

今回ご紹介した河津七滝の紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬です。

温暖な気候をもつ伊豆半島南部での一足遅い紅葉狩りはいかがでしょうか。

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2019年11月20日【開催報告】自然観察会「紅葉の箱根路を訪ねて」(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

箱根の一大観光地「大涌谷」が先週15日(金)に開放され、紅葉も見頃をむかえ、例年同様の賑わいを取り戻しつつあります。未だ10月の台風19号の傷を癒えぬ中、この賑わいは嬉しく思います。

さて、今週19日(火)に箱根地域自然に親しむ運動自然観察会「紅葉の箱根路を訪ねて」を開催しました。当所主催の自然観察会は今期ラストのものです。昨年は雨天中止になってしまいましたが、今年は開催日を例年の2週間後に設定したおかげで、紅葉が見頃を迎えたうえに、雨上がりのため、空気が澄んでおり、ベストコンディションでの観察会となりました。

【散策コース】

この観察会では江戸時代に作られた旧街道を通り、景観が素晴らしいお玉が池と二子山の麓を通って精進池に向かう歴史と自然をテーマにした観察会です。写る景色は全てどれも美しく、終始見応えある楽しい観察会となりました。

【朝日差す旧街道杉並木】

 

【紅葉の箱根路】

【下二子山とお玉が池】

【彩る道を進み参加者たち】

来年度も同様に箱根の自然に親しんでもらえるような観察会を計画していきたいと思います。3月頃に情報が箱根ビジターセンターホームページ(http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html)アップされますので、またお申込み、ご参加いただけると幸いです。

〈今回のイチオシ写真〉

【暁の箱根と望む雲海】

 箱根でもっとも有名な景勝地。霧がかる芦ノ湖に朝日が当たることで、とても幻想的でした。

 また、右の雲海は左写真の富士手前に写る山の尾根より撮影した写真です。

 同日でも変わった風景を見られて大満足な朝でした。

最後に・・・

私事で恐縮ですが、今年度11月末で富士箱根伊豆国立公園管理事務所のアクティブ・レンジャーを退職する運びとなりました。これまで、私の日記をお読みいただきありがとうございました。

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2019年11月20日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 富士吉田市民会館<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。
車窓からの色づく樹々を楽しみながら出勤する季節になりました。

本栖湖畔の森(2019年11月9日)


富士五湖管内で今年度3回目の「アクティブ・レンジャー写真展」を開催中です。前回、前々回は観光客が多い場所で開催しましたが、今回は地元の方々の文化活動の拠点となっている、富士吉田市民会館の図書館前スペースでの展示になります。

富士箱根伊豆国立公園内や隣接する地域に住んでいる地元の皆さんに、国立公園のことや私たちアクティブ・レンジャーの活動を少しでも知っていただけたらな、と思っています。


<開催期間>2019年11月15日 ~ 12月15日 9:00 ~ 18:00
<場  所>富士吉田市民会館1階図書館入口前スペース(山梨県富士吉田市緑ケ丘2-5-23)
 アクセス方法はこちら      http://www.mfi.or.jp/fcpa/access.htm

 写真展の詳細についてはこちら  http://kanto.env.go.jp/to_2019/2019_13.html


富士五湖からの今年の作品は下記の2点です。

2017年11月7日撮影@山中湖

秋から冬にかけて長い期間、ダイヤモンド富士を見ることができるスポットとして有名な山中湖で、
一瞬を狙いましたが、あいにくダイヤモンド富士としてはイマイチでした。ただ、思いがけず印象的な雲に出会えました。

2019年2月7日撮影@精進湖


こちらは冬の精進湖での朝霧を撮った作品です。朝日で富士山が赤く染まる紅富士(べにふじ)を撮りたかったのですが、残念ながらこの日は赤く染まらず、その代わり、幻想的な霧が少しずつ広がっていく様子を見ることができました。

なかなか狙い通りにはいかないです。でも、想像もしなかった景色に出会うことができるのが、自然の魅力ですね。


今回は関東地方環境事務所管内のアクティブ・レンジャー20名が撮影した28点の作品の他に、富士山の自然や文化、諸問題についても写真で紹介をしています。


写真展に作品としては出す機会がないけれど、でも実は知って欲しい部分などをピックアップしていますので、是非見ていただきたいです。

少しだけここで紹介します。

登山シーズン中の登山道に大量に放置された金剛杖

軽装登山者(富士山には本当に色々な人がいます、、、、)

もちろん地元の方でなくても、立ち寄ることができますので、観光のついでにぜひお立ち寄りください。

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2019年11月19日紅葉の『天城山』

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは!沼津管理官事務所の山田です。

朝晩だいぶ冷え込むようになり秋らしくなってきましたが、それでも日中は20℃以上ある温かい沼津です。寒暖差で体調を崩さないように気をつけましょう。

今回は、巡視に行った天城山の紅葉がまさに見頃だったのでご紹介したいと思います。

日本百名山の一つである天城山は、伊豆半島最高峰の万三郎岳(1,406m)をはじめ、万二郎岳(1,299m)、遠笠山(1,197m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山です。東西の山稜部が富士箱根伊豆国立公園に指定されています。ブナやヒメシャラなどの原生林に覆われ、新緑や紅葉の季節はとくに美しい場所です。

春に、アクティブレンジャー日記で伊豆の固有種である「アマギシャクナゲ」の紹介しましたが、今回は前回とは別のコースで紅葉の天城山を紹介したいと思います。

何度か日記で紹介している伊豆山稜線歩道より続く、旧天城トンネル(天城山隧道)をスタートとした「八丁池コース」を紹介します。

今回は、旧天城トンネルをスタートし"上り御幸歩道"で八丁池を目指し、"下り八丁池歩道"、"下り御幸歩道"を通り戻ってくるコースで歩きましたが、八丁池周辺には登山道が色々ありますので、時間や行ってみたいポイントなどを踏まえてコース決めをするといいと思います。

どのコースも休憩を入れずに、所要時間が5時間以上かかります。この時期の天城山は16時を過ぎると暗くなってきます。17時には真っ暗になるので、余裕を持った行程で計画して下さい。

▼天城山ハイキングマップ

【 旧天城トンネル(天城山隧道) 】

明治38年に開通した旧天城トンネルは、川端康成の小説「伊豆の踊子」に登場します。石造りのトンネルは445.5mで日本の石造りトンネルでは一番長く、道路トンネルとして初めて国の重要文化財に指定されています。苔むして趣のあるトンネルの中に入ると薄らと電気が灯り冷たい空気が流れています。何百年もの歴史がここにあるのかと思うと感慨深い場所です。このトンネルの脇が登山道の入口になっています。


【 落ち葉の絨毯(11月12日撮影)

登山道は、所々色とりどりの落ち葉の絨毯で彩られています。歩いているとフカフカして気持ちいいですが、湿っていたり落ち葉が積もりすぎていると滑りやすく、歩道が狭い場所もありますので景色を楽しみながらも足下の確認はお忘れなく!!

【 八丁池と富士山(11月12日撮影)

写真のタイトルを見て富士山?と思われた方がいるかもしれませんが、池の中央付近の山の稜線が高くなり始めた辺りに白く雪化粧をした富士山が顔を出しています。天城山は眺望のある場所が少ないですが、天気のいい日は見晴台から、八丁池、富士山を望むことが出来ます。

八丁池は標高1,173mにある池で、「天城の瞳」の愛称で呼ばれています。池の周囲が八丁(870)あることから名付けられたと言われていますが、実際は580mほどしかないそうです。

何度か訪れていますが、池の色は天気や季節によって毎回違う色に見えます。天然記念物の「モリアオガエル」産卵地としても知られています。「モリアオガエル」の保護のため、池の周りは半周ほどで通行止めになっています。

【 カエデとブナの紅葉(11月12日撮影)


【 紅葉の天城山(11月12日撮影)

森の至る所で、写真のような紅葉を見ることが出来ます。例年より一週間以上遅い紅葉になりましたが台風にも負けず見事に紅葉しています。ブナの巨木やヒメシャラの原生林に覆われた森を歩き、秋の美しい天城山の紅葉をぜひ見に来て下さい。

現在、台風15号、19号の影響で路線バス(八丁池線)が運休しておりますので、お出掛けの際は交通手段等の確認をお願い致します。

▼伊豆市観光情報サイト(天城山を歩く2019)

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=5025

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2019年11月18日箱根自然講座-自然を写すんです- 開催報告(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

先週16日(土)に箱根自然解説活動連絡協議会 主催の箱根自然講座「自然を写すんです~写真の構図を学ぼう~」が開催されました。その講座の講師がなんと私が勤めることになり、初めてながら今までの経験と研修会等で学んできた知識を基に初心者向けの撮影について、お話させていただきました。

【(左)スライドの表紙/(右)開催中の様子】

急遽開催したことや他イベントと重なってしまったこともあり、申込者数が思うようにのびませんでしたが、構図やカメラの設定方法など一人一人に細かく教えることができ、充実した内容となりました。天気も雲一つ無い快晴で、紅葉もベストタイミング!写真を撮って撮って撮りまくって、沢山の素敵な写真を皆さんに撮影してもらいました。

〈撮影した写真~様々な紅葉のかお〉

  

参加者にも喜んでもらえたのはもちろん、自分にとっても、貴重な経験をさせていただきました。

これからもキレイな写真を撮れるように技術を磨きながら、みなさんにお役に立てるような事があればぜひ協力させていただきたいと思っています。ありがとうございました。

※今回のイチオシ写真は上の写真です。次回は沢山載せます。

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2019年11月15日金時山山頂トイレ清掃を一斉に行いました!(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

日増しに秋も深まり、朝夕では寒さも感じる頃となりました。

箱根では紅葉が美しい季節となっており、箱根の自然を満喫できる好条件な時期になっています。

そんな中、例年行っている金時山山頂トイレの一斉清掃を行いました。金時山山頂トイレは自然環境の保護と広域観光の促進を図るため、環境省が平成22年に整備を行いました。


【挨拶の様子】

今年の一斉清掃では南足柄市、箱根町、小山町、御殿場市、環境省で行いました。

今回は、外壁の汚れや周辺の雑草取りを行う「外回り」、トイレ内の便器や内壁の清掃を行う「トイレ内」、機械室やトイレ用の水タンクなどの清掃を行う「機械室」の3つの分担で一斉清掃を行いました。


【トイレ内清掃】

【機械室の清掃】

汚水処理方式のバイオトイレ(おがくず処理)なのでトイレの裏側には機械室があり、発酵槽に関わる機械等があります。電気は自家発電と太陽光発電で賄っています。

機械室では排気管から出たスス汚れが目立っていたので拭き掃除を中心に行いました。


【外回りの清掃】

普段から金時山山頂トイレに隣接している山小屋の方に掃除等の管理をして頂いていますが、普段行き届かない場所まで満遍なく綺麗にしました。

金時山を巡視していると登山者からは「山頂にトイレがあってとても助かっている」との声を頂くことがあります。金時山の標高は外輪山で最も高い1212mであり、山頂の環境下にバイオトイレを維持し続けることが可能なのは、山小屋の方達が日ごろから清掃等の管理をして頂いていることや、利用料金として皆様から100円のチップを頂き適宜、修繕費に充てるなど適正に管理をしていることから成り立っています。

  img_ikeda_191114_5.JPG

【金時山山頂トイレ】

今年も関係者が協力し清掃を行った結果、綺麗で快適な金時山山頂トイレを維持できました。

※トイレ利用時の方へ。便器内に落とし物をしてしまう事例がありました、発酵槽内に異物が混入してしまうとトイレの故障の原因に繋がるのでご利用の際はご注意ください。みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

最後に、晴れ渡った青空の山頂で富士山が綺麗に見えたので紹介します。

【金時山山頂からの富士山の眺望】

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2019年11月12日泉津海岸遊歩道 大島(伊豆諸島地域)

富士箱根伊豆国立公園 竹下実生

こんにちは。伊豆諸島管理官事務所の竹下です。

だんだんと気温が下がり、風が吹くと寒く感じるようになってきました。

さて、先週は「泉津海岸遊歩道」の巡視に行ってきました。

泉津海岸遊歩道は、大島の東に位置する泉津集落の二本松~行者トンネルまで、海岸沿いに続く5.5kmのコースです。今回は、二本松~行者トンネルの間にある東京都立大島公園からスタートし、泉津集落までの約2時間半~3時間程の道のりを歩きました。波の音を聴きながら歩く気持ちの良い道で、天気の良い日は海の向こうに房総半島を眺めることができます。

東京都立大島公園ハイキングコースマップより引用・改変した泉津海岸遊歩道コースマップ

▲今回のコース

東京都大島支庁ホームページ_東京都立大島公園ハイキングコースマップより引用・改変

http://www.soumu.metro.tokyo.jp/11osima/park/www/htdocs/nature/hiking.html

今回コースのスタート地点、大島公園までは元町港から車で約30分、あるいは岡田港・元町港から出ている路線バスで行くことができます。

大島公園入口付近にある椿資料館の脇から公園内の散策路に入り、「海岸遊歩道」の道標に沿って進むと、5分ほどで海岸遊歩道に突き当たります。

椿の花をモチーフにした大島公園バス停

▲大島公園バス停。ツバキの花がモチーフになっている。

大島公園内の散策路。「海岸遊歩道」の道標に従って進む

▲泉津海岸遊歩道へ続く、大島公園内の散策路。

林床に立っていたテンナンショウの仲間。茎の紫色、葉の緑色、実のオレンジ色が綺麗。

▲園内の散策路で見つけたテンナンショウの仲間。茎の紫、葉の緑、実のオレンジが綺麗。

海岸遊歩道に出てからしばらくは、海岸の内陸側に生育するヒメユズリハやヤブツバキなどの高木林の中を歩きます。林の梢には、ヒメユズリハの黒い実か、そこに付いている虫を食べに、シチトウメジロやカラ類の群れがやってきていました。賑やかに鳴きながら餌をついばんでは通り過ぎて行く群れを道ばたにしゃがんでゆっくり観察できました。

ヒメユズリハの黒い実あるいは、そこに付いた虫を食べにきたシチトウメジロ

▲ヒメユズリハの実を食べにきたシチトウメジロ

群れが通り過ぎた後、静かになった梢をふと見上げると、二羽のシチトウメジロが枝の上に残って、静かに寄り添っているのを見つけました。互いに羽繕いをしている姿が可愛らしく、幸せな気持ちになりました。

海岸遊歩道の全般を通して、メジロやカラ類の群れには頻繁に遭遇しました。双眼鏡やカメラを持って、小鳥の観察を楽しみながら歩くのも良さそうです。

ヒメユズリハの枝の上で寄り添う二羽のシチトウメジロ

▲ヒメユズリハの枝にとまるシチトウメジロ

林を抜けると、急に波の音が近くに聞こえ、歩道が海に近づきます。海沿いの歩道からは、透き通る海、水平線、遠くに見える房総半島など、すばらしい眺望を楽しむことができます。

休憩スポットからの眺め。青い海と空、水平線が見える。

▲水平線の見える休憩ポイント

歩道から見える海の景色。透き通る海。遠くに房総半島が見える。

▲海岸遊歩道からの景色

海岸遊歩道の笠松周辺では、貴重な海浜植生群落が残されていて、国の天然記念物にも指定されています。ここでは、林床を覆うオオシマハイネズの見事な群落や、イソギク、ツワブキなどの海岸植物を観察することができます。 海岸遊歩道は、海に近づいたり林の中に入ったり、海岸沿いの複雑な地形の上を、アップダウンを繰り返しながら続いていきます。

オオシマハイネズとイソギク

▲オオシマハイネズ(左)とイソギク(右)。イソギクはまだ開花していなかった。

ツワブキの花

▲ツワブキの花

終点付近の潮吹き崎では、泉津漁港の長閑な景色と富士山の姿を眺めることができます。

これから冬にかけて、イソギクやツワブキの開花シーズンが続きます。また、気温が低くて空気の澄んだ日が増えて、伊豆半島や房総半島、富士山がよく見えるようになってきました。泉津海岸遊歩道を楽しむにはちょうど良い季節ですので、みなさんもぜひ、歩きにきてください。

終点付近の潮吹き崎から見える景色。泉津漁港の長閑な景色と富士山。

▲泉津漁港と富士山。潮吹き崎からの景色。

【コースマップ】

東京都大島支庁ホームページ_都立大島公園ハイキングコースマップ

http://www.soumu.metro.tokyo.jp/11osima/park/www/htdocs/parkindex.html

伊豆大島ナビ_大島公園海岸遊歩道

https://www.oshima-navi.com/senzu/coastal_promenade.html

【アクセス情報】

大島バス

http://oshima-bus.com/rosen-bus.html

東海汽船

https://www.tokaikisen.co.jp/boarding/timetable/

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2019年10月31日台風通過後の箱根(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

10月12日(土)に箱根を直撃した台風19号。通過後より報道各局で連日報道されているとおり、箱根町ではとても大きな被害がありました。芦ノ湖は満水となり、周辺の駐車場は水没。主要道路は土砂崩れや沢や池からの流れ出た水が道路を流れていたため、1週間程度は交通規制がありました。1日の降水雨量が日本一(1000mm)を記録しただけはあります。国道138号線や登山電車の運行も土砂崩れのため、今現在も通行止め、不通になっています。

【台風通過後の元箱根の様子(箱根ビジターセンター(以下:箱根VC)提供)】

(左)芦ノ湖岸の遊歩道。普段は右側に写っている石柱の右側が芦ノ湖。

(中)箱根VC管理の駐車場。芦ノ湖からは5mくらい離れているが、水没していた。

(右)全壊した貸しボート屋の小屋。芦ノ湖沖に漂流していたのを湖岸まで牽引してきたそうです。

台風通過後、神奈川県や箱根町、箱根VCの職員が箱根内の登山道の被害状況を調査しました。微弱ながら当職も協力させていただきました。

【登山道調査に集まった方々】

毎月第4水曜日、箱根町が主催する「箱根登山道補修隊」。今回は確認できていない登山道の調査を行うため、ボランティア含め、16名が参加しました。

【調査ルート(引用:箱根町ハイキングマップ)】

 今回は確認できていない登山道4ルートを手分けして踏査しました。当職は③を踏査しました。

 ①宮城野別荘地~明神ヶ岳~火打石岳~矢倉沢峠~金時山登山口

 ②宮城野~明星ヶ岳~塔ノ峰~塔ノ沢

 ③湯坂路入口~鷹巣山~千条ノ滝~浅間山~宮ノ下

 ④箱根関所前~屏風山~甘酒茶屋

【(左)台風通過前の千条ノ滝/(右)通過後の様子】

 登山道自体は倒木以外、通行止めになるほどの被害はなかったのですが、自然観察会で通過している千条ノ滝の滝壺と排水路が土砂で埋まり、滝前の広場は水浸し。小涌谷駅から続く遊歩道も斜面から出る沢の水が溢れて、水浸し。水が引くまでしばらく通行止めになるそうです。 

そして昨日、事前に土砂崩れが発生し通行止めになっていた宮ノ下の堂ヶ島遊歩道の補修活動に行ってきました。

【登山道補修の様子】

従来の登山道はしばらく崩落が予測でき、復旧できないため迂回路を新たに作りました。

斜面には階段、ぬかるみには石畳、手慣れたベテランボランティアの技術は相変わらず惚れ惚れします。

【打ち上げられたゴミの回収】

 この場所は早川と蛇骨川の合流地。両河川からの大量の水が押し寄せたため、川岸から数十m離れた登山道まで増水したようです。そのため、両川からの漂着ゴミが登山道場に散乱していました。漂着ゴミのほとんどは、発泡スチロールやペットボトル。日頃からゴミ拾いをしていますが、この量が流れ着くとは正直どこに捨てられていたのか怒りを覚えます。

【(左)回収後の様子/(右)回収したゴミの量】

70Lのゴミ袋10袋。袋が足りず、まだ藪の中に今回拾ったゴミくらいの量が隠れています。いつ拾いに行くか・・・。

他のコースの踏査も終わり、全ての登山道の調査が終わりました。今回確認したコース上では千条ノ滝周辺以外は通常通り散策可能ですが、未だ斜面から水が湧き出て、登山道がぬかるんでいる箇所があるため、注意して下さい。

また、登山道情報は、箱根町と箱根VCが協力して登山道情報をまとめて下さり、それぞれのホームページに現在の状況を掲載していますまた、箱根町のホームページには箱根町内の道路交通情報も掲載されていますので、箱根にお越しになる際は必ずご確認いただいてからお越し下さい。

◆箱根ビジターセンター(http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html

◆箱根町(https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/10,4102,48,181,html

〈本日の一押し写真〉

【雲に浮く箱根山】

今朝、北西側の外輪山から見た様子。箱根の場合は標高1000m以上の場所に行くと雲海が見やすいです。

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2019年10月30日ノスタルジックな秋の日に

富士箱根伊豆国立公園 下田 齊田滉大

みなさま、こんにちは。タンスから出したセーターの匂いに懐かしさを感じる齋田です。

特定の匂いを嗅いだときに遠い昔のような心もちがするのは、なんだか不思議な感覚ですね。

この季節は、どこからともなく漂う金木犀の香りに、いつかの記憶がよみがえる方も多いのではないでしょうか。

さて、今回はそんな懐かしさを感じる伊豆半島西海岸の夕日をご紹介します。

残念ながらこの日記からは秋の匂いを共有することはできませんが、写真を通じて、美しい景色から感じる懐かしさや伊豆半島の魅力をお伝えできれば嬉しく思います。

一つ目にご紹介するのは、西伊豆町の大田子海岸から見える夕日です。

【西伊豆町 大田子海岸より望む夕日】

燃えるような夕日が、うるんだ赤い硝子球のように海の果てに沈んでいく様子は、言葉ではとても言い表すことの出来ない程に情緒的です。

また、夕日の橙色とは対照的な、地平線に浮かぶ島々からなるどこまでも黒い陰影がとても美しく感じられます。

写真では大きな一つの島のように見えますが、「男島」や「女島」、「メガネッチョ(通称)」等の複数の島々から構成されています。

二つ目にご紹介するのは、西伊豆町の黄金崎から見える夕日です。

【西伊豆町 黄金崎より望む夕日】

西に傾いた日の光を受けてその名の通り黄金色に移りゆく岩肌は、静岡県の天然記念物に指定されています。

また、この写真からは富士山を確認することができませんが、代表的な展望地として環境省の「富士山がある風景100選」にも選定されています。

洪波洋々と広がる海はもちろんのこと、夕日や富士山の他に、馬の頭にそっくりの岩壁「馬ロック」もそびえ立つ、見どころ盛りだくさんの人気スポットです。

伊豆半島西海岸の夕日はいかがでしたか?

懐古の情に浸りがちな秋の季節に、是非一度、伊豆半島の真っ赤な夕日を眺めにお越し下さい。

日記の写真では伝わらない、夕日のあたたかさや潮風のやわらかさ、波の音、浜辺の湿った匂いが、あなたを「遠い日の思い出」に連れ戻してくれることと思います。

また、夕日の見える場所はまだまだたくさんありますので、ご家族やご友人と一緒に自分たちだけの夕日スポットを見つけて、新しい「遠い日の思い出」をつくってみるのも楽しいかもしれませんね。

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