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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

芦ノ湖水鳥調査(箱根地域)

2019年01月16日
富士箱根伊豆国立公園

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

ご挨拶が遅れましたが、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、1月12日(土)に民間の地域団体が毎年行っている芦ノ湖で越冬している水鳥(主にガン・カモ類)の調査に同行してきました。

【調査の様子】

カルデラ湖である芦ノ湖の地形は複雑で、歩いて行くことが難しい湾処がいくつもあるため、ボートを使って全面を約2時間かけて回ります。一時大雨に見舞われましたが、幸いにも風が無く、なんとか実行することが出来ました。

〈確認できた水鳥の紹介(一部抜粋)〉

【ハジロカイツブリ】            【カンムリカイツブリ】

魚食性の水鳥で、潜水が得意な種類です。どちらとも中国やイギリスにかけての中部以南から越冬しに飛来します。

 

【キンクロハジロ】             【ホシハジロ】

雑食性の水鳥で、こちらも潜水が得意な種類です。どちらもヨーロッパやシベリア北部から越冬しに飛来します。

【ヤマセミ】

冬鳥ではないですが、魚食性のため調査対象だそうです。大型のカワセミの仲間です。

〈確認できた種類*五十音順〉

アオサギ、オオバン、オカヨシガモ、アヒル、カルガモ、カワウ、カワセミ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キンクロハジロ、ヒドリガモ(前日の観察会で確認)、ホオジロガモ、ホシハジロ、ヤマセミ など

調査の方によると年々数が減少しているそうです。減少の要因がまだ定かではないため、なんとも言えないようですが、調査結果を基に保護・保全活動に役立てられたらと願っています。