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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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佐渡

96件の記事があります。

2019年10月31日上から見るトキ

佐渡 菅野萌

皆さんこんにちは。

佐渡自然保護官事務所の菅野です。

佐渡では朝晩がかなり冷え込む季節となり、事務所周辺の木々も色づき始めてきました。
大佐渡の山々も尾根の方から紅葉が深まり始め、朝日に照らされると一層赤みを増すのでとても綺麗です。

▲朝日に照らされる大佐渡の山々

さて、こんな良い眺めの場所で私は朝から何をしているのかというと・・・

もちろん野生下トキのモニタリングです!

ご存じのとおりトキは鳥ですから、ひとたび飛んでしまえば、林の1つや2つも何のその。

観察しているトキが建物や林の向こう側へと飛んで行ってしまえば、その行方をすぐに追うことはできません。

ねぐら出するトキを観察していても、飛んでいった方向しか把握することができず、実際どこのエサ場に降りたのかは探してみないと分かりません。そんな時、高台からのモニタリングが有効になるのです。

▲高台からのモニタリングの様子

写真のように平野部を一望できる高台から見下ろすと、トキの動きが一目瞭然!


どこでエサを食べているのかも正確にわかるので、トキを探して車で動き回っている他のモニタリングメンバーに場所を教えることができます。

▲飛んでいるトキ(左側に1羽、右側に3羽)

写真だとハッキリしませんが、実際は動いているので目立ちます

しかし、あちこちでトキが飛んでいる様子が見えてしまうがゆえに、どの群れを追うべきか迷ってしまうこともしばしば・・・

なんとか「このトキたちを最後まで追うぞ!」と心に決めてエサ場におりるところまで見届けても、その場所が一体どこであるのか特定するのに一苦労。

やはりモニタリング技術は経験がものを言うのだなと思いながら、早く一人前になれるよう今日も奮闘中です。

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2019年10月18日冬の使者、到来

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。

 佐渡自然保護官事務所の近藤です。

 連日、台風19号の被害状況が報道され、被害のあまりの大きさに言葉を失う思いです。

 亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、ご遺族と被災された方々へ心からお見舞い申しあげます。1日も早い復旧・復興を心より願っております。

 佐渡では、温泉施設が床上浸水の被害に遭い、一部地域では停電も起こりました。また、各地で崩落があり、復旧作業が進められています。

 台風は、多くの被害をもたらしましたが、珍客も運んできました。


<佐渡へ飛来したハクチョウの群れ>

 100羽を超えるハクチョウの群れです。

 佐渡で見かけるハクチョウの多くは、渡りの途中に一休みするだけで、越冬する個体はほとんどいません。多くても20~30羽程度。佐渡に来て5年経ちましたが、一度にこれほどまとまった数のハクチョウを佐渡で見たのは初めてでした。

 現在、佐渡に飛来しているハクチョウは、コハクチョウとオオハクチョウの両方がいるようです。

 くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて鋭角に入るのがオオハクチョウ、丸く入るのがコハクチョウです。


<オオハクチョウ:くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて鋭角に入る>


<コハクチョウ:くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて丸く入る>

体の大きさもオオハクチョウのほうがコハクチョウよりも一回り大きいです。

 

 遙かシベリアから渡ってきたハクチョウたち。佐渡でしっかり栄養を蓄えて、越冬地へ無事に渡って行ってくれることを願います。




おまけ

次の2枚の写真には、ハクチョウではない鳥が混ざっています。

<答え>

1枚目 ダイサギ

2枚目 トキ (右隅のねずみ色の鳥は、コハクチョウの幼鳥です)

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2019年10月10日日本産トキ最後の生息地での放鳥

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。佐渡自然保護官事務所の近藤です。

 2019年9月27日、佐渡市片野尾(かたのお)の棚田でトキの放鳥を行いました。地域の方々が放鳥箱を開けてトキを放す、初めての試みです。

 片野尾は、佐渡海峡に面する前浜地区に位置し、前浜地区は日本産トキ最後の生息地として知られています。日本産トキが生息していた時からずっと、前浜地区ではトキの保護活動が行われています。

<佐渡市片野尾の棚田>

 私たちが勤務する佐渡自然保護官事務所は、トキの順化訓練を行う施設「佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション」の管理棟内にあります。放鳥当日、ここで放鳥のための順化訓練を受けた17羽のトキのうち10羽を、1羽ずつ箱に入れ、今回の放鳥場所とした片野尾へ運びました。

<最後の健康チェックを行い、1羽ずつ箱に入れていきます>

 片野尾へ運ばれたトキが入った箱は、海が見える棚田の一角に並べられました。トキ保護に尽力した片野尾の住民の方々が各箱の脇に立ち、放鳥箱のテープカットを行いました。箱の蓋が開き、地域住民の方々や関係者が見守る中、10羽のトキが片野尾の空へ飛び立ちました。

<放鳥の様子>

<飛翔するNo.382>

 放鳥を見守っていた地域の方々からは 「わあ!綺麗だなあ!」、「みごとだ!」、「歴史的瞬間だ!」などの歓声があがりました。

<放鳥されたトキを見上げる地域の方々>

 片野尾での放鳥には、日本産最後のトキを見ていた方々もいらっしゃいました。

 1981年、前浜地区に生き残った日本産最後の野生トキ5羽が人工繁殖のために捕獲されてから38年。

 「ああ、懐かしい...」とトキを見上げる姿を見ていて、佐渡の人々のトキへの思いが、今のトキたちを支えているように感じました。

 現在、片野尾で放鳥されたトキを含め、434羽のトキが日本の空を舞っています。

 この先もトキが舞う佐渡でありますように。心から願います。

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2019年08月28日暑いトキは・・・?

佐渡 菅野萌

皆さんこんにちは。

佐渡自然保護官事務所の菅野です。

気がつけば8月が終わろうとしている今日この頃。

少しずつ涼しくなり、野生下のトキのモニタリングがしやすい気候になってきました。

相変わらず足環は草陰に隠れてしまい読みづらいのですが、エンジンを切った車内の暑さに耐える必要がないのはありがたいことです。

▲稲穂とトキ

さて、時期がずれてしまったようにも思えるのですが、今回は暑い日のトキの様子についてご紹介したいと思います!

私たち人間は暑いと汗をかくことによって体温調節できるような仕組みになっていますよね?

ところが、鳥は汗をかくことができません。

では、トキは一体どうやって体温調節しているのでしょうか。

そのヒントがこちらの2枚の写真。

この写真は暑い日のトキの様子を連写したものです。

   

 

喉の辺りに注目してみてください。膨らんだり、縮んだりしている様子がわかるでしょうか。

なんとトキは嘴を開け、喉を動かすことによって熱を放出させているのです!

その様子を映像でご覧いただけないのがとても残念なのですが、犬が舌を出してハアハアやっているところを思い浮かべてもらうと良いかもしれません。

(ただし、トキは犬のように舌を出したりはしません)

▲農道でも暑そうにしているトキ

さらに、トキは羽毛のない、顔の赤い部分からも熱を発散しているそうです。

ちなみに、トキは大きく分けてペリカンの仲間です。

どうでしょう。喉の膨らんだ状態のトキを見ると、少し説得力があるように思えませんか?

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2019年08月09日トキを探せ!

佐渡 菅野萌

皆さんこんにちは。

佐渡自然保護官事務所の菅野です。

今期の野生下のトキの繁殖期が終了してからもう少しで1ヶ月が経ちます。

繁殖期を終えたトキたちは群れで行動するようになるので、多いときには10羽以上でまとまって田んぼの畦で餌を探す様子や、枯れ木にとまって休む様子などが確認されるようになりました。

枯れ木にとまるトキ7羽

▲枯れ木で休息する7羽のトキ

アクティブ・レンジャーの業務の1つであるモニタリングでは、佐渡島を1km×1kmに分割した区画の中から設定した調査区をくまなく回り、トキがいるかどうかを確認する調査を行うことがあります。

私が担当した調査区の一つは、田んぼが広がる地域。

道も縦と横しかなく、簡単に調査できそうに思えるのですが・・・

佐渡の平野部の田んぼ

▲佐渡の平野部の田んぼ

今は夏真っ盛り。稲の草丈もだいぶ伸びています。

この時期になるとトキは畦にいることが多いのですが、低い位置にいたり、餌を探して頭をさげていたりすると見つけにくいため、トキに気づかないこともあります。

畦で採餌するトキ

▲このトキはなんとか見えています

「トキがいない」ということも大切なデータの一つなのでおざなりにはできません。

見えづらいと余計に見落としがないか不安になります。

目をこらして観察しているうちに、ひっそりと1羽でエサを探しているトキを見つけたときは「見落とさなかったぞ!」と嬉しくなるのですが、いざ確認場所を地図に記録しようとすると、いつのまにか調査区の外に出ていたというようなことも・・・

一人前にモニタリングをこなすにはまだまだ修行が必要そうです。

▼こちらのHPではモニタリング中に撮影した、野生下のトキの様子をご覧いただけます。

 是非チェックしてみてください!

 ※佐渡自然保護官事務所ではトキの生態に影響を与えないように、原則として車内からのモニタリングを 行っています。

□放鳥トキ情報 野生下のトキに関する最新情報を毎週更新中!

http://blog.goo.ne.jp/tokimaster

□公式ツイッター 「佐渡の車窓から」

https://twitter.com/kankyoshosado01?s=09

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2019年08月07日佐渡のアクティブ・レンジャーの業務

佐渡 近藤陽子

皆様、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の近藤です。

今回は、佐渡のアクティブ・レンジャーの業務をご紹介します。

 佐渡自然保護官事務所は、一度絶滅したトキをもう一度自然に帰すことによって、自然環境の保全・再生を目指す取り組みを行っています。私、近藤を含む2名のアクティブ・レンジャー(略称AR)が勤務しており、主に野生下トキのモニタリングを行っています。

~春~

 春はトキの繁殖期。佐渡の自然界で繁殖しているトキの状況(ペア個体の識別、巣の位置情報、ふ化したヒナ・巣立ちしたヒナの羽数確認など)をモニタリングによって把握します。トキの繁殖に影響を与えないように、できるだけ離れて、原則として車内からモニタリングを行います。

 

<実際のモニタリングの様子>         <繁殖状況の確認:ARが撮影>

  春には、放鳥も行われます。放鳥トキ個体識別表の作成や放鳥トキのモニタリング等を行います。

   

<放鳥トキ識別表>    <放鳥トキモニタリングの様子>   <放鳥トキ:AR撮影>

※車外での観察は、トキを放つ場所から500メートル以上離れた場所で行っています。

~夏~

 夏、トキの繁殖期が終わり、モニタリング業務が落ち着いてきます。モニタリング業務の合間に学生への普及啓発活動や地域イベントへの参加を積極的に行います。

 

<小学生への普及啓発活動>          <地域イベントへの参加(写真は外来魚駆除の様子)>

~秋~

 秋には、もう一度、トキの放鳥が行われます。春の放鳥と同様の作業やモニタリングを行います。

また、秋はトキが群れで生活するようになるため、ねぐらに多数のトキが集結します。通常のモニタリングに加えて、佐渡島内の各ねぐらから出るトキの羽数を一斉にカウントし、佐渡に生息するトキの羽数を推定する調査「ねぐら出一斉カウント調査」を行います。

<群れになって飛翔するトキ>

 モニタリング業務の他、暑さが和らぐこの時期、佐渡の鳥獣保護区「国指定小佐渡東部鳥獣保護区」に設置されている制札の状況確認・メンテナンスを行います。

<制札まわりの草刈りを行う様子>

~冬~

 冬は、ガン・カモなどの渡り鳥によって運ばれる鳥インフルエンザが国内で発生することがあります。これまで佐渡での発生は確認されていませんが、普段のモニタリング時に、トキ以外の野鳥に異常がないかなども確認しています。

<冬、佐渡自然保護官事務所近くのため池に集まるカモ類>

ARは、こうした季節ごとの主な業務の他、会計や物品管理等に関する事務作業、インターネットでの情報発信、モニタリングボランティアや地域の方との調整等の業務も担っています。

同じ関東地方環境事務所管内のARでも業務が異なります。

他地域のARの活動に関するアクティブ・レンジャー日記も是非ご覧ください。

アクティブ・レンジャー日記[関東地区]

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2019年07月25日トキの顔

佐渡 近藤陽子

皆様、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の近藤です。

<佐渡市金井地区>

 新潟県佐渡市では、7/16(火)に今期最後の野生下のトキのヒナが巣立ち、繁殖期が終わりました。現在、佐渡の各地で今年誕生したトキの幼鳥たちが確認されています。

 今回は、「トキの顔」についてお話します。

 トキの顔、よく見ると案外いろいろなことが分かるんです。

たとえば、こちらの2枚。

 


 トキのモニタリングを行っている職員は、この写真から、どちらが野生下で生きているトキで、どちらが放鳥されたばかりのトキ(つい最近まで飼育されてたトキ)かが分かります。

何を基準に判断しているのか。判断の決め手は「眼の色」です。

 

<野生下トキ>              <放鳥されたばかりのトキ>

 野生下で生きているトキの眼("虹彩"と呼ばれる黒目の周りの色)は濃いオレンジ色をしています。一方、放鳥されたばかりのトキの眼にはほとんど色がありません。

 放鳥されたばかりのトキは、生存確認のため、特に注意してモニタリングされています。個体識別用の足環(あしわ)が草に隠れて見えなくても、顔を見れば注意して観察しなければいけない個体だと分かります。

 眼の色は、トキが食べるエサによって変化していると考えられています。エサの種類が限られる飼育下トキに比べ、野生下トキは季節・環境に応じて様々な種類のエサを食べています。その結果、眼の色が濃く発色するようです。

 最後に、こちらの1枚をご覧ください。

 顔がオレンジ色で眼が黒く、後頭部の冠羽(かんう)が短いこのトキ。これは巣立って間もない幼鳥です。

 6~7月は、トキの巣立ちラッシュ。幼鳥たちが佐渡の各地で観察され始めます。

 水田でトキを見かけたら、遠くから静かに双眼鏡を使ってじっくり観察してみてください。幼鳥と出会えるかもしれません。

 観察を続けていると、様々なことが見えてきます。身近な生きものを継続して観察すると、思いがけない発見があるかもしれません。あなたのまわりの自然にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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2019年06月27日2019年「環境省 アクティブ・レンジャー写真展」開催中

佐渡 近藤陽子

皆様、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の近藤です。

新潟県佐渡市新穂青木(にいぼあおき)では、「朱鷺と暮らす郷」認証米PRのため、佐渡市と生産農家とがコラボレーションして企画された田んぼアートが見頃を迎えています。

<佐渡市新穂青木の田んぼアート 6/20撮影>


さて、今回の日記は、2019年「環境省 アクティブ・レンジャー写真展」についてです。

関東地方環境事務所では、平成22年度から、管内のアクティブ・レンジャーが撮影した動植物や風景の写真を多くの人々に紹介し、自然の素晴らしさ、大切さを伝え、自然保護や国立公園について普及啓発を行うことを目的とする巡回写真展「アクティブ・レンジャー写真展」を開催しています。 

佐渡島内では、6月21日(金)から7月10日(水)までの予定で、佐渡汽船両津港ターミナル2階待合室で開催しています。

展示する写真は、関東地方環境事務所管内の13の自然保護官事務所等に勤務する21名のアクティブ・レンジャーおよびアクティング・レンジャーが撮影した計28点の作品です。国立公園や国指定鳥獣保護区といった日本を代表する雄大な自然風景やそこに生きる貴重な動植物の活き活きとした姿をご紹介します。



<会場の様子>

両津港へお越しの際は、写真展へも足を運んでみてはいかがでしょうか。

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2019年06月17日佐渡の空へ!

佐渡 菅野萌

皆さまこんにちは。 

佐渡自然保護官事務所の菅野です。

佐渡では野生下のトキのヒナがすくすくと育っています!

▲幼鳥は顔がオレンジ色です

すでに畦などで採餌をしている幼鳥の姿も確認されるようになりました。

「お外デビュー」といったところでしょうか。

この先の成長が楽しみでしかたありません!

さて、「お外デビュー」をしたのは野生下のトキだけではありませんよ!

6/7に第20回放鳥があり、飼育下のトキ20羽が新たに佐渡の空へと飛び出していきました。

放鳥されたトキは3ヶ月前から「順化ケージ」という場所で過ごし、飛翔や採餌など、

野外で生きていくすべを学んできました。

▲順化ケージ内の様子(放鳥終了後に撮影)

今回の放鳥はソフトリリースという方式をとり、順化ケージの扉を開けておくことで

トキが自然に飛び立つのを待ちました。

放鳥する際に私たちアクティブ・レンジャーは何をしていたのかというと・・・

順化ケージから離れたところで、放鳥口から出て行ったトキたちがどこへ飛んでいったのか、

事故などがないかモニタリングできるようモニタリングチームの皆さんと一緒にスタンバイしていました。

▲モニタリングは大ベテランのメンバーも一緒で心強い

順化ケージ内の様子をモニターで確認している職員から「トキが放鳥口近くの池までおりてきました」

と連絡が入ると、「そろそろかな!?」とドキドキしながら順化ケージの方を見守ります。

「飛びました!」

その連絡を受けて、急いでスコープで姿を追います。

▲新規放鳥のトキたち

新規放鳥個体は翼にアニマルマーカーで色がつけられているので、色の組み合わせで

どの個体かを識別することができます。

ケージ外に飛び出したトキの動きは様々で、さっそく枯れ木にとまって休息しはじめたり、

しばらく順化ケージの上をぐるぐる回っていたり。

新規放鳥のトキたちの目に、初めて空から見る佐渡の景色はどう映っていたのでしょう。

地域の方々が温かく見守ってくれる佐渡で、力強く生きていってね!

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2019年06月04日珍客「サドコブヤハズカミキリ」

佐渡 近藤陽子

皆様、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の近藤です。

新潟県佐渡市ではトビシマカンゾウやイワユリが見頃を迎えています。


<佐渡弥彦米山国定公園にも指定されている長手岬のイワユリ>

佐渡は朝晩涼しいですが、日中は30度近くになる日も多くなりました。

そんなある日、事務所1階の階段で、とある昆虫が発見されました。




カミキリムシの仲間の「サドコブヤハズカミキリ」と思われます。

日本海に浮かぶ佐渡島。

佐渡で暮らす昆虫の中には、こうした閉鎖的な環境で世代交代を繰り返し、翅が退化して飛ぶことができなくなった種も多いそうです。

サドコブヤハズカミキリも翅が退化し、飛ぶことができません。

事務所の階段に現れたサドコブヤハズカミキリ。林から出てきて、とことこと駐車場を横切り、事務所の建物の中までやって来たようです。

職員みんなで観察したのち、林へ返しました。

佐渡の生きものと言えばトキが思い浮かびますが、トキ以外にも多くの貴重な生き物がいることを思い起こさせる良い機会でした。

<佐渡固有種/固有亜種>

・サドノウサギ

・サドモグラ

・サドトガリネズミ

・サドカケス

・サドガエル

・サドマイマイ など

  

サドガエル            サドカケス

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