アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
2月の佐渡
2015年02月12日
佐渡
皆様、こんにちは。
まだまだ寒さが厳しい2月の佐渡です。
モニタリング業務では、日の出とともにねぐらを出るトキを追跡し、個体識別をします。
この時期のトキは繁殖に向け2羽のペアとなって行動します。
野生下のトキの繁殖状況を把握する上で、個体識別と識別場所は大変重要になります。
普段、白く比較的大きなトキを発見するのは難しいことではありません。
しかし、すべてが雪に覆われてしまうと、話は別です。
(この写真には3羽のトキが写っています)
雪原におりたトキたちを発見するのは容易ではなく、
朝のモニタリング業務中にトキを探し出すことができない日もあります。
私たちのまだまだ知らない餌場やねぐらがあるのでしょう。
放鳥後も野生下を生き抜き、雪の中へ飛び立って行くトキの姿はたくましく、
日々観察していますが、今でも感動を覚えます。
厳しい寒さが続きますが、春は近づいています。
トキのねぐらから出る時間が早くなり、日が長くなったことを実感します。
残りわずかとなった佐渡の冬を楽しみながら、トキとともに春が来るのを待ちたいと思います。
(朝日を浴びるツグミ)