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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 箱根

172件の記事があります。

2019年11月20日【開催報告】自然観察会「紅葉の箱根路を訪ねて」(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

箱根の一大観光地「大涌谷」が先週15日(金)に開放され、紅葉も見頃をむかえ、例年同様の賑わいを取り戻しつつあります。未だ10月の台風19号の傷を癒えぬ中、この賑わいは嬉しく思います。

さて、今週19日(火)に箱根地域自然に親しむ運動自然観察会「紅葉の箱根路を訪ねて」を開催しました。当所主催の自然観察会は今期ラストのものです。昨年は雨天中止になってしまいましたが、今年は開催日を例年の2週間後に設定したおかげで、紅葉が見頃を迎えたうえに、雨上がりのため、空気が澄んでおり、ベストコンディションでの観察会となりました。

【散策コース】

この観察会では江戸時代に作られた旧街道を通り、景観が素晴らしいお玉が池と二子山の麓を通って精進池に向かう歴史と自然をテーマにした観察会です。写る景色は全てどれも美しく、終始見応えある楽しい観察会となりました。

【朝日差す旧街道杉並木】

 

【紅葉の箱根路】

【下二子山とお玉が池】

【彩る道を進み参加者たち】

来年度も同様に箱根の自然に親しんでもらえるような観察会を計画していきたいと思います。3月頃に情報が箱根ビジターセンターホームページ(http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html)アップされますので、またお申込み、ご参加いただけると幸いです。

〈今回のイチオシ写真〉

【暁の箱根と望む雲海】

 箱根でもっとも有名な景勝地。霧がかる芦ノ湖に朝日が当たることで、とても幻想的でした。

 また、右の雲海は左写真の富士手前に写る山の尾根より撮影した写真です。

 同日でも変わった風景を見られて大満足な朝でした。

最後に・・・

私事で恐縮ですが、今年度11月末で富士箱根伊豆国立公園管理事務所のアクティブ・レンジャーを退職する運びとなりました。これまで、私の日記をお読みいただきありがとうございました。

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2019年11月18日箱根自然講座-自然を写すんです- 開催報告(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

先週16日(土)に箱根自然解説活動連絡協議会 主催の箱根自然講座「自然を写すんです~写真の構図を学ぼう~」が開催されました。その講座の講師がなんと私が勤めることになり、初めてながら今までの経験と研修会等で学んできた知識を基に初心者向けの撮影について、お話させていただきました。

【(左)スライドの表紙/(右)開催中の様子】

急遽開催したことや他イベントと重なってしまったこともあり、申込者数が思うようにのびませんでしたが、構図やカメラの設定方法など一人一人に細かく教えることができ、充実した内容となりました。天気も雲一つ無い快晴で、紅葉もベストタイミング!写真を撮って撮って撮りまくって、沢山の素敵な写真を皆さんに撮影してもらいました。

〈撮影した写真~様々な紅葉のかお〉

  

参加者にも喜んでもらえたのはもちろん、自分にとっても、貴重な経験をさせていただきました。

これからもキレイな写真を撮れるように技術を磨きながら、みなさんにお役に立てるような事があればぜひ協力させていただきたいと思っています。ありがとうございました。

※今回のイチオシ写真は上の写真です。次回は沢山載せます。

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2019年11月15日金時山山頂トイレ清掃を一斉に行いました!(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

日増しに秋も深まり、朝夕では寒さも感じる頃となりました。

箱根では紅葉が美しい季節となっており、箱根の自然を満喫できる好条件な時期になっています。

そんな中、例年行っている金時山山頂トイレの一斉清掃を行いました。金時山山頂トイレは自然環境の保護と広域観光の促進を図るため、環境省が平成22年に整備を行いました。


【挨拶の様子】

今年の一斉清掃では南足柄市、箱根町、小山町、御殿場市、環境省で行いました。

今回は、外壁の汚れや周辺の雑草取りを行う「外回り」、トイレ内の便器や内壁の清掃を行う「トイレ内」、機械室やトイレ用の水タンクなどの清掃を行う「機械室」の3つの分担で一斉清掃を行いました。


【トイレ内清掃】

【機械室の清掃】

汚水処理方式のバイオトイレ(おがくず処理)なのでトイレの裏側には機械室があり、発酵槽に関わる機械等があります。電気は自家発電と太陽光発電で賄っています。

機械室では排気管から出たスス汚れが目立っていたので拭き掃除を中心に行いました。


【外回りの清掃】

普段から金時山山頂トイレに隣接している山小屋の方に掃除等の管理をして頂いていますが、普段行き届かない場所まで満遍なく綺麗にしました。

金時山を巡視していると登山者からは「山頂にトイレがあってとても助かっている」との声を頂くことがあります。金時山の標高は外輪山で最も高い1212mであり、山頂の環境下にバイオトイレを維持し続けることが可能なのは、山小屋の方達が日ごろから清掃等の管理をして頂いていることや、利用料金として皆様から100円のチップを頂き適宜、修繕費に充てるなど適正に管理をしていることから成り立っています。

  img_ikeda_191114_5.JPG

【金時山山頂トイレ】

今年も関係者が協力し清掃を行った結果、綺麗で快適な金時山山頂トイレを維持できました。

※トイレ利用時の方へ。便器内に落とし物をしてしまう事例がありました、発酵槽内に異物が混入してしまうとトイレの故障の原因に繋がるのでご利用の際はご注意ください。みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

最後に、晴れ渡った青空の山頂で富士山が綺麗に見えたので紹介します。

【金時山山頂からの富士山の眺望】

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2019年10月31日台風通過後の箱根(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

10月12日(土)に箱根を直撃した台風19号。通過後より報道各局で連日報道されているとおり、箱根町ではとても大きな被害がありました。芦ノ湖は満水となり、周辺の駐車場は水没。主要道路は土砂崩れや沢や池からの流れ出た水が道路を流れていたため、1週間程度は交通規制がありました。1日の降水雨量が日本一(1000mm)を記録しただけはあります。国道138号線や登山電車の運行も土砂崩れのため、今現在も通行止め、不通になっています。

【台風通過後の元箱根の様子(箱根ビジターセンター(以下:箱根VC)提供)】

(左)芦ノ湖岸の遊歩道。普段は右側に写っている石柱の右側が芦ノ湖。

(中)箱根VC管理の駐車場。芦ノ湖からは5mくらい離れているが、水没していた。

(右)全壊した貸しボート屋の小屋。芦ノ湖沖に漂流していたのを湖岸まで牽引してきたそうです。

台風通過後、神奈川県や箱根町、箱根VCの職員が箱根内の登山道の被害状況を調査しました。微弱ながら当職も協力させていただきました。

【登山道調査に集まった方々】

毎月第4水曜日、箱根町が主催する「箱根登山道補修隊」。今回は確認できていない登山道の調査を行うため、ボランティア含め、16名が参加しました。

【調査ルート(引用:箱根町ハイキングマップ)】

 今回は確認できていない登山道4ルートを手分けして踏査しました。当職は③を踏査しました。

 ①宮城野別荘地~明神ヶ岳~火打石岳~矢倉沢峠~金時山登山口

 ②宮城野~明星ヶ岳~塔ノ峰~塔ノ沢

 ③湯坂路入口~鷹巣山~千条ノ滝~浅間山~宮ノ下

 ④箱根関所前~屏風山~甘酒茶屋

【(左)台風通過前の千条ノ滝/(右)通過後の様子】

 登山道自体は倒木以外、通行止めになるほどの被害はなかったのですが、自然観察会で通過している千条ノ滝の滝壺と排水路が土砂で埋まり、滝前の広場は水浸し。小涌谷駅から続く遊歩道も斜面から出る沢の水が溢れて、水浸し。水が引くまでしばらく通行止めになるそうです。 

そして昨日、事前に土砂崩れが発生し通行止めになっていた宮ノ下の堂ヶ島遊歩道の補修活動に行ってきました。

【登山道補修の様子】

従来の登山道はしばらく崩落が予測でき、復旧できないため迂回路を新たに作りました。

斜面には階段、ぬかるみには石畳、手慣れたベテランボランティアの技術は相変わらず惚れ惚れします。

【打ち上げられたゴミの回収】

 この場所は早川と蛇骨川の合流地。両河川からの大量の水が押し寄せたため、川岸から数十m離れた登山道まで増水したようです。そのため、両川からの漂着ゴミが登山道場に散乱していました。漂着ゴミのほとんどは、発泡スチロールやペットボトル。日頃からゴミ拾いをしていますが、この量が流れ着くとは正直どこに捨てられていたのか怒りを覚えます。

【(左)回収後の様子/(右)回収したゴミの量】

70Lのゴミ袋10袋。袋が足りず、まだ藪の中に今回拾ったゴミくらいの量が隠れています。いつ拾いに行くか・・・。

他のコースの踏査も終わり、全ての登山道の調査が終わりました。今回確認したコース上では千条ノ滝周辺以外は通常通り散策可能ですが、未だ斜面から水が湧き出て、登山道がぬかるんでいる箇所があるため、注意して下さい。

また、登山道情報は、箱根町と箱根VCが協力して登山道情報をまとめて下さり、それぞれのホームページに現在の状況を掲載していますまた、箱根町のホームページには箱根町内の道路交通情報も掲載されていますので、箱根にお越しになる際は必ずご確認いただいてからお越し下さい。

◆箱根ビジターセンター(http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html

◆箱根町(https://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/10,4102,48,181,html

〈本日の一押し写真〉

【雲に浮く箱根山】

今朝、北西側の外輪山から見た様子。箱根の場合は標高1000m以上の場所に行くと雲海が見やすいです。

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2019年10月11日自然観察会【バリアフリーで楽しむ秋の箱根】行事報告(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

現在関東に接近している台風19号。神奈川県でも海岸線の有料道路で一部通行止めが始まり、これからさらに交通規制が本格的に始まってくるそうです。明日は事務所に隣接している箱根ビジターセンターも台風接近に伴い終日閉館しております。また、周辺施設も臨時休業しております。ご注意ください。

さて、今回は10月6日(日)に箱根ボランティア解説員連絡会と共同開催した「バリアフリーで楽しむ秋の箱根」の様子をお伝え致します。

 このイベントは当初、箱根ボランティア解説員連絡会の主催行事でしたが、平成21年度より環境省も協力して開催する共催行事としているものです。今回は昨年に比べ晴天に恵まれ、すがすがしい秋の陽気に包まれながら開催できました。(昨年の様子は★コチラ

 

↑少人数ながらも子どもも参加!やはり子どもが参加すると場の雰囲気が一気に明るく賑やかになります。

今回は「香り」を中心に五感で楽しむことをテーマに箱根ビジターセンター横のバリアフリー園地で観察会を行いました。

(左)観察した香る植物 / (右)見つけた木の実に興味を示す0歳児

それぞれ特徴的な香りがするこの植物は、以下の香りがします。

◆サンショウバラ→「サンショウ」と名に入っているが全くの別種。バラ科で実からはフルーティーな香りがする。フォッサマグナ要素の植物の一つで、箱根では「ハコネバラ」と呼ばれています。

◆サンショウ→言わずもがな日本の香る植物の代表格。葉の白斑に香る成分が含まれているため、そこを傷つければ爽やかな香りが出ます。

◆ホオノキ、クロモジ→クスノキ科で爽やかな香りがする。属にジャパニーズハーブとも呼ばれる種類です。

◆ゴマギ→触るとゴマの香りがすることが名の由来です。個人的な感想だとゴマ油、ゴマせんべいの香りと認識してます。

◆クサギ→漢字で「臭木」と書くほど葉から強烈な匂いを放つ木です。優しく触れて嗅ぐとピーナッツバターや炊きたてのご飯の香りに似ているとか。自分は苦手な匂いの木でした。

撮影の時はムスっとしていますが、嗅いだり触ったりしてニコニコしながら楽しんでいました。もちろん大人にも効果的。植物アロマとして使われるクロモジには特にリラックス効果があります。

(左)ネイチャーゲーム【落ち葉でステンドグラス】/(右)作成と透かしてみた様子

黒い台紙に様々な形をくり抜いたものに、裏に葉を貼ってスカして色を楽しむもの。今回は観察した植物の葉の形にくり抜き、色づいた葉を透かして楽しみました。

↑ネイチャーゲーム【俳句でハイク】

午前の周辺散策で体験したこと・感じたことを5文字7文字で記録し、それを合わせて俳句になぞって発表するもの。本格的な俳句ではないので、そこはご了承ください。

〈出来た句〉

・ホオノキの 実をまわしては 香りきく

・はじめての ミミズの匂い クサギの木

・きのかおり もみじのうたで まんぷくだ

【合唱祭】

パークボランティアのハーモニカの伴奏にのせて、童謡「紅葉」や「夏の日の思い出」「夕焼け小焼け」等を皆さんで合唱しつつ、歌詞に合わせて踊ったりもしました。まさに音楽の秋ですね。

午後は、少し天候が崩れる予報だったため、少し早めに観察会が終了しました。

今回は子どもが参加してくれたことで、昨年は感じなかった子どもがいる賑やかさを体感することが出来ました。

特にやはり子どもの笑顔は何事にも勝りますね。参加者もパークボランティアも一番の笑顔のタイミングは、子どもが天真爛漫に遊んでいる時でした。来年はもっと子どもが参加出来るように増やしていきたいと思います。

【今回のイチオシ写真】

【仙石原ススキ原草原】

普段はカラーで撮影しますが、今回はセピアで撮影しました。ススキにはこういった色合いも合いますね。

見頃をむかえていますので、宜しかったらぜひ台風が過ぎた後にお越しくださいませ!

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2019年09月28日【参加報告】箱根ビジターセンター特別イベント第3回「芦ノ湖ハイク&クリーン」

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

ふと山肌を見ると標高の高い付近は少しずつですが紅葉が始まってきているようです。気づけば来週からは10月。あっという間に秋ですね。箱根が一番賑やかになるシーズンが始まります。

さて、昨年度より始まりました箱根ビジターセンターを管理運営する(一財)自然公園財団箱根支部が共催する特別イベント「芦ノ湖ハイク&クリーン」の第3回が昨日9月26日(木)に開催されました。

この活動は (一財)自然公園財団箱根支部、箱根マウンテンリッパー様、湖尻観光協会様で構成されている「芦ノ湖ハイク&クリーン実行委員会」が企画されているものです。当所にもお誘いがありましたので、所員3名で参加してきました。(★第1回目はコチラ!)

↑活動の様子。

 当職は初回より参加していて今回で3回目の参加。1回目に比べると断然にゴミが減ってきていて少し嬉しく思いましたが、それでも新たに不法投棄されているゴミがいくつか見つかり、なんとも複雑な気持ちです。

↑(左)水際に生える草木に絡まった釣り糸やビニール袋(右)それらを解き回収する作業

今回特に時間がかかる作業の一つです。

風で飛ばされたビニール袋や釣りの最中に切れ放置されてしまった釣り糸が波によって水際に生える草木に複雑に絡まり、それをほどくのに回収に時間がかかります。また、この場所は鳥などが止まり木として利用するため、足や身体に絡まり怪我をしてしまうことが想定できるため、長靴を履いて湖に入って作業を行います。

  

↑(左)波打ち際の堆積地/(右)少し落ち葉をかくと隠れたゴミが出てきます

↑かいた場所の拡大図

湖のゴミは表面ばかりではありません。波打ち際の堆積地に溜まった落ち葉や砂利をかいてみると隠れたゴミが出てきます。だいたいが微粒化したプラスチックゴミ(いわゆるマイクロプラスチック)が多く、掘れば掘るほど細かなプラスチックゴミが出てきます。マイクロプラスチックは海だけで無く湖や川でも深刻な環境問題ですね。

今回は総勢23名、約4時間の活動でゴミ袋8袋分のゴミを回収しました。第1回第2回の活動ではそれぞれ軽トラック1杯分のゴミを回収していましたので、かなり減少してきたのが分かりました。それでもまだまだ減らない不法投棄。うっかり落としてしまうゴミもその一つです。いつまでもキレイな自然を保てるように皆さまもご協力ください。

次回は12月に開催されるそうです。詳細は箱根ビジターセンターにお問い合わせください。

http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html

〈今週のイチオシ写真〉

【活動の参加特典(ランチプレート)】

この活動に参加された方には、湖尻地区のおそば屋さんが提供してくれるランチプレートをいただくことが出来ます。今回はキノコの炊き込みご飯、きつねうどん、お漬け物。

これを目当てに参加している人がいたりいなかったり・・・。

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2019年09月13日【報告】子どもパークレンジャー第3弾!「第4回箱根町子ども体験教室(自然体験)」(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは。富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

先日からご報告しております当事務所が行っております「子どもパークレンジャー」のラストを飾る第3弾をご報告いたします。

今回の第3弾「第4回箱根町子ども体験教室(自然体験)」では、箱根町教育委員会生涯学習課が箱根町内の小学生を対象とした夏休みのイベント企画の一つで、子どもパークレンジャー事業とタイアップして活動したものです。

 テーマは「富士箱根伊豆国立公園の成り立ちを知ろう!」です。

第1回目や第2回目は火山噴火の仕組みやその歴史、箱根地域の動植物について学びました。

第3回目の今回は、富士箱根伊豆国立公園の成り立ちを地図で地形を学び、岩石を使った実験で地質や歴史を学びました。

【(左)巨大な赤色立体地図/(右)箱根みいつけた!】

神奈川県と静岡県が描かれた赤色立体地図。陸地の他にも海の地形が書かれていて、富士山、箱根、伊豆半島、伊豆諸島が海底で一つの山のような尾根で繋がっている事や南海トラフ、相模トラフの場所なども教えてくださいました。

【(左)国立公園の紹介/(右)箱根地域のシカ問題の紹介】

岩田 国立公園管理官より、国立公園についてどの場所が特別保護地区なのか、箱根のシカ問題について箱根ビジターセンターの展示を使って教えていただきました。

 地元の子ども達なので、ジオラマを使うことで実際に見える山の形で金時山の特別保護地区や仙石原湿原の特別保護地区の場所を理解していただく事が出来ました。

【地質パズルから学ぶ地層年齢】

国立公園内の富士山、箱根、伊豆はそれぞれ誕生の仕方が異なるため、地質パズルを使ってどの地域の地層が古いかパズルに当てはめながら学びました。

ちなみに同国立公園内一番古いのは太平洋沖で誕生した伊豆半島地域。伊豆半島が地殻変動によって本州と合体したときに箱根火山が誕生し、その後に富士山が噴火し完成しました。意外にも南のほうが地質が古いんですね。

【(左)岩石調べ/(中央)標本板作り/(左)岩石標本板】

 富士山は玄武岩、箱根は安山岩、伊豆半島は凝灰岩とそれぞれの地域では特長のある岩石が見ることが出来ます。その岩石を学ぶため、その岩石の特長にあった実験を行い、岩石を見分けました。

 また、箱根のお隣にある丹沢山地は伊豆半島と同じく太平洋沖で誕生したことや、同県内にあるため、その岩石(石灰岩)を一緒に調べることになりました。

 実験では鉄分を多く含む玄武岩、安山岩を調べるため、磁石がくっつくかの実験(安山岩、玄武岩はこれで分かる)、塩酸を垂らして反応するかの実験(石灰岩はシュワシュワと音を立てて溶ける)をしました。

 分類できたところで、岩石をハンマーで細かく砕き、板に貼り付けて「岩石標本板」を作成しました。これで夏休みの宿題は完成かな?

本イベントはこれにて終了。今年も子どもパークレンジャーを通じて、箱根ジオについて、国立公園について少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

 来年も開催を検討中!ぜひご参加ください!

〈今回のイチオシ写真〉

【雨宿り・・・?】

箱根ビジターセンター周辺の園地で出会ったアカガエル。実際雨は降っておらず「蛇に睨まれた蛙」の如く、自分のカメラに睨まれて身動き出来ない様子でした。怖がらせてごめんね。

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2019年09月08日富士山から見える雲海

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

こんにちは!富士山の開山シーズンは残り数日となりました、少し寂しいですね。

今年度の富士山の開山シーズン中に私が登った中で、感動した富士山の風景を共有できればと思います。

私は富士山から見る雲海の風景がとても好きなのですが、富士山は日本で一番標高が高い山ということで条件さえ揃えばとても素晴らしい雲海に出会えることができます。

雲海とは、高い場所から見下ろしたときに層状の雲が海のように広がって見えることを指します。雲の種類は様々ありますが、最も低い位置にできる雲は層雲や層積雲です。これらの雲は約2000m以下で発生するので、一応の目安で各ルートの吉田六合目(2,390m)、須走新六合目(2,420m)、富士宮口五合目(2,380m)、御殿場新六合目(2,590m)などの標高からとても綺麗に雲海を見る事ができます。

私が今年度の富士登山で目にした美しい雲海の一つ目ですが、吉田ルートの五合目から六合目にかけての登山道を歩いていて東からの朝日がグングン上がる時間帯に雲海を見たときでした。その瞬間を人も背景の一部の構図として写真を撮ると朝日の逆光で人の影がくっきりと表れるのでとても絵になりました。

【8月17日5時28分 吉田ルート六合目付近】

吉田ルートの本七合目にある鳥居ですが、雲海が見られる条件で撮影をすると鳥居と雲海のセットが美しく映えて幻想的な写真を撮ることができました。

【8月17日8時54分 吉田ルート本七合目】

最後に下りの八合目ですが、斜面を見下ろす様な視点になるため、登山道を見通した先に雲海が広がっている景色は、陸から見える広大な雲の海そのものだなと感じました。

【8月17日12時48分 吉田ルート下山道八合目】

いかがだったでしょうか。素敵な雲海に出会えるタイミングを予想するには、天気予報で前日に濃霧注意報と発表されていれば雲海を見られる可能性が高いです。ぜひ富士山に行く際の参考にしてみてください。

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2019年09月06日【報告】子どもパークレンジャー第2弾!「箱根ジオパーク2019 国立公園を守る子どもパークレンジャーになろう!」(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは。富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

今年は残暑が少なく、気温が20℃を下回る日もあります。涼しいを通り越して、肌寒いです・・・。

さて、★2019年08月01日 【報告】子どもパークレンジャー第1弾!「サマースクール」(箱根地域)でもご報告しました毎年当事務所では「子どもパークレンジャー」のイベントを無事、全3回を終えることが出来ました!

今回は第2弾「箱根ジオパーク2019 国立公園を守る子どもパークレンジャーになろう!」をご紹介します。

このイベントは環境省主催で「箱根ジオパーク」「国立公園」「箱根の自然」の3つのテーマで、それぞれの講師の方に箱根の自然や火山、国立公園について学び、体験する終日イベントです。

〈箱根火山と水槽実験(講師:箱根町企画課 箱根ジオパーク推進室 笠間 先生)〉

箱根火山の歴史や現在の火山活動の様子をご紹介していただき、野外で実際に火山が噴火するとどのような現象が起きるのか、水槽を使った疑似噴火実験をしていただきました。

【箱根火山の特長をご説明してくださる笠間先生】

【水槽実験の様子】

 水槽に濃い食塩水と真水を交わらないように入れて、2層にすることで、水槽内に大気層(塩水:地上の空気、真水は大気圏などの高層域)を再現。

 そこに食塩水より比重が軽い液体(チョーク1本分を溶いた液体:緑色)と比重の重い液体(チョーク3本分の液体:黄色)をチューブへ流し込むと、実際に火山が噴火したような現象が起きました。

 緑色の液体は火山灰を表現しており、比重が軽いため真水(高層域)まで到達するのだそうです。

 一方、黄色の液体は火砕流を表現しており、高温の溶岩片、火山灰、火山ガスなどが一体となるため、空気より重く、高速で地表を這うように降りてくるのだそうです。

 雲仙普賢岳の噴火(1991年)では実際にこの現象が起き、1000℃以上にもなる火砕流が時速100kmで数十km先まで噴火口から下り、周囲の建物が倒壊し、森林地帯は火災が発生したそうです。

 準備が大変でしたが、それ以上に分かりやすい実験に参加した子ども達もとても驚いたと共に噴火の違いとその恐ろしさを体験できる良い実験でした。

〈噴火実験と岩石観察(講師:NPO法人ホールアース研究所 津田氏)〉

【コーラで噴火実験(左)/岩石観察(右)】

毎度おなじみになってきましたね。コーラをマグマに見立て、振る(地震が起きる)とどんなふうに中身が噴出するのか実験し、噴火のメカニズムを学びます。どうしても良い写真を撮りたい自分は、この位置に立つことによって素敵な写真を撮影することが出来ましたが、その代償に身体中ベトベトです・・・笑。

岩石観察では、金太郎岩周辺を訪れ、火山岩の一種である安山岩に含まれる鉄分を紹介するため、磁石がくっつくか実験しました。

〈箱根の自然の紹介(講師:箱根地区パークボランティア(以下:PV))〉

【観察会の様子(左)/ソーセージみたいな種子が生るツチアケビの観察(右)】

 今回は植物に詳しいPVに対応していただき、カルデラ地形と箱根特有の多湿による植生について、多雨地域の屋久島と似た植物が生息するなどをお話ししていただきました。

〈国立公園の紹介(講師:環境省富士箱根伊豆国立公園管理事務所 岩田 国立公園管理官)〉

当所の岩田 国立公園管理官より富士箱根伊豆国立公園の説明や箱根地域の特長、保全地域やその取り組みについてお話ししていただきました。

他にも火山灰の観察や、岩を割る際に穴を開けた「矢穴跡」の観察、流山の紹介、マグマケーキ作りなど内容が盛りだくさんで紹介しきれませんが、各方面で活躍される方々より貴重なお話や実験をしていただき、参加した子ども達にも良い刺激になったのではと思っております。

 次回の日記では子どもパークレンジャー第3弾をお知らせします!

〈今回のイチオシ写真〉

【秋雲のぞむ鷹巣山】

明日開催予定の自然観察会「初秋の湯坂路と石仏石塔群を訪ねて」のコース下見会での風景。

当日も晴れますように。

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2019年08月20日富士山週末パトロール@吉田ルート

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

先週末の3連休の初日(810日)に吉田口登山道の週末パトロールを行いました。この三日間は山の日も含まれるため開山期の中で最も混雑が予想される期間になります。混雑状況を把握するため、出発時間を早めに設定をして朝6時には吉田口六合目に到着し、そこで利用状況の確認を行いました。富士山六合目安全指導センターでは富士山保全協力金の呼びかけに応じ多くの登山者が協力していました。

▲富士山六合目安全指導センターの様子

ちなみに当日の天気ですが、登り始めは上空には雲一つ無い快晴に恵まれて六合目付近からは見事な雲海が広がっていました!

▲吉田口六合目からの雲海と朝日

昼頃になると雲が増え太陽が隠れることもあり、夕刻に近づくと霧も出てくるようになりました。このように富士登山をしていると一日を通してコロコロと天候が変わるので、天気予報で晴れ予報であっても充分な準備をして、気温や天候に合わせて服装を変えられるようにしておきましょう。

週末パトロールでは巡視しつつ登山道に落ちているゴミを見つけ次第拾っていきます。

吉田口五合目から吉田口六合目にかけては比較的ゴミは少なく、吉田口七合目より上からゴミが増えてきた印象です。

ゴミを拾っている最中には登山客の方から「ありがとう」と感謝の言葉を頂けることがあります、富士山の清掃をしていてやり甲斐を感じる瞬間でもあります。

▲ゴミ拾いの様子(吉田ルート七合目付近)

山小屋の方に登山者の利用状況についてお話を伺ったところ、「今年は雨が続いていたので例年より登山客が少ない印象」とおっしゃっていました。実際に登山道から周りを見渡したところ朝から昼にかけては混雑というほどではなかったように感じました。しかし山頂には人の数が格段に増え大賑わいでした、晴れている時間帯の山頂に限っては肌寒くなく快適な気温で過ごすことができました。下山時にはまた長時間歩く労力と技術がいるのでしっかりと英気を養って出発してください。

▲富士山頂付近の登山者の様子

そして、今回の週末パトロール中に拾い集めたゴミは、事務所に持ち帰り分別を行いました。

赤い線で囲ってあるゴミが可燃ゴミ、青い枠で囲ってあるゴミが不燃ゴミです。

810日に拾ったゴミ (計3.8㎏)

可燃ゴミは、カッパや手袋、帽子などがありました。不燃ゴミはトレッキングポールの部品、傘の骨組み、鉄板などがありました。

登山者が富士山を登り終えて楽しい思い出を持って帰ると共に、自ら出したゴミも持ち帰ることが出来れば、多くの方がより快適に富士山を楽しめると感じました。

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