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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 富士五湖

82件の記事があります。

2020年06月22日今年の富士山は見て楽しもう!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。ようやく19日から県をまたぐ移動ができるようになりましたね。早速週末実家に帰り、冬タイヤから夏タイヤに交換をし、母の手料理を堪能しました。

本日は富士山が世界文化遺産に登録されて7周年です。早いものです。

4月の中旬には雪景色だった富士山ですが、今はすっかり夏山の様相になっています。

     4月14日 降雪翌日      5月14日 麓の森も青々してきました 6月17日 かなり雪が減りました*

(*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用)

日本全国の移動が基本的には自由にできることになったことで、旅行の計画を立て始めている方も多いかと思います。一部で「マイクロツーリズム」という言葉が出てきていますが、感染リスクを考え、遠出・長期の旅行を避け、比較的近距離で3密になる可能性の低い「自然」を楽しむ方が多くなりそうですね。

そうなると、首都圏から近く、自然が豊かな富士五湖地域には多くの方が来てくださるのではないかと思います。

ただ、すでにご存知の方も多いかと思いますが、残念ながら今年は富士山に登ることはできません。山梨県側の吉田ルートについては、スバルライン五合目までは車・バスで行くことができ、御中道もオープンしていますが、登山道は麓から通行止めとなっています。(富士登山オフィシャルサイト「富士登山関連最新状況」

富士五湖地域には富士山の眺望がすばらしい山が沢山ありますので、今年は富士山を「見て」楽しんでください。

このアクティブレンジャー日記でも、富士山を見て楽しめるスポットを紹介していきたいと思います。

なお、山梨県では県内の登山について5つのルールを設定しています。

      •  ●「体調に不安がある場合は絶対に入山しないこと」
  •  ●「山小屋・テント場の営業確認、事前予約を徹底すること」
  •  ●「十分に難易度を落とした山選びをすること」
  •  ●「混雑を回避する登山計画により行動すること」
  •  ●「感染予防グッズを携行し、ゴミは持ち帰ること」

  詳細:(山梨県「山梨県内における登山について」

登山をする際にはいつも以上の準備をして、決して無理はせずに楽しんでくださいね!

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インターネット自然研究所のホームページから全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を
見ることができます。富士山周辺には、3箇所設置されています。
過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですね
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php
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2020年04月14日富士山のあれこれ、どれだけ知っていますか?<上級編>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。新型コロナウィルス対策のため、本日(13日)はテレワーク中です。自宅にてこの日記を書いています。

事務所にいるときと完全に同じようには仕事をすることがはできませんが、逆に資料や写真の整理、マニュアルの作成などいままでなかなか手を付けられずにいた作業ができています。これを機会にテレワークしやすい環境が整っていくといいですね。

今朝は窓を開けたら雪が積もっていてびっくりしました。富士五湖エリアでも桜が咲き始めていますが、花たちが雪をかぶって重そうにしていました。

寒空にこごえる桜

さて、前回の初級編に続き、富士山クイズの上級編です。

▲▽▲ 富士山クイズ ▲▽▲

1.雪を被った富士山が太陽に照らされ赤くなる現象をなんと言うでしょう?


 ①紅富士
 ②青富士
 ③黒富士
 ④赤富士

冬の荒々しさを見せる富士山

2.富士山周辺で見ることのできる植物で名前に「フジ」がつかない植物は次のうちどれでしょう?


3.富士山の8合目~山頂の土地所有者は誰でしょうか?


 ①環境省

 ②大社(神社)
 ③山梨県
 ④静岡県

富士山頂:剣ケ峰


4.展示されている「富士山と海と砂州」が写っている写真は伊豆半島のどこから撮影したでしょう?


 ①石廊崎

 ②黄金崎

 ③松崎 

 ④大瀬崎

海越しの富士山(Q4の答えより)

【答え】です。

1. 正解:①紅富士


雪のない富士山(青富士)が太陽に照らされて赤くなった時は「赤富士」と言います。「黒富士(1,635m)」は奥秩父山地に位置する山梨百名山の1つです。

2. 正解:④ハクサンシャクナゲ


 ①1フジアザミ

キク科。8月下旬頃に富士山周辺で見られる植物です。紫色の大きな花が特徴です。一足早く富士山に訪れる秋を感じさせる花です。

 ②フジハタザオ

アブラナ科。富士山の砂礫地に育つ植物で、登山道で見ることができます。

 ③フジザクラ

バラ科。別名マメザクラ。少し小ぶりで下を向いて咲く可憐な花です。山梨県の花に指定されています。4月中旬~下旬が見頃。

 ④ハクサンシャクナゲ

ツツジ科。富士山の中腹に多く見られ、7月下旬頃、薄いピンクの花がまとまって咲きます。

3. 正解:②大社(神社)


富士宮市にある富士山本宮浅間大社が所有しています。富士宮口登山道の頂上には奥宮があり、開山中には富士宮市街にある本宮大社と同様の祈願や奉仕をして下さる他、登山者の安全祈念や金剛杖の授与などもして下さいます。また、吉田須走口側の山頂には奥宮の末社である久須志神社がある他、山頂には数々の霊場・行場があります。

吉田須走口の山頂直下の狛犬

4. 正解:④大瀬崎


富士山のビューポイントであり、ダイビングのメッカです。砂州の部分には大瀬神社・淡水の神池・ビャクシン樹林があります。

今回は、何問正解できましたか???

外出自粛の日々が続きますが、家にいる間に様々な知識を得ておくことで、外出できるようになった時により興味深く自然や文化と接することができるようになると思います。

その日を楽しみに日々過ごしていきたいと思います。

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2020年03月31日富士山のあれこれ、どれだけ知っていますか?<初級編>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖事務所の小西です。週末は15cmほど積雪がありました。


世界中で新型コロナウィルスが深刻な状況になっていてとても心配です。日本の今後の状況も1人1人の意識・行動にかかっていると思うので「うつさない、うつらない」ことを常に念頭に日々を過ごしていきたいと思っています。

屋外でのアクティビティー自体は比較的リスクは低いと言われてはいますが、移動で公共交通機関を使ったりすることを考えると、なかなか難しいところですね。

そこで今日は家での時間つぶしに「富士山クイズ」を出したいと思います。
みなさん富士山のことどのくらいご存知でしょうか?まずは初級編です。

▲▽▲ 富士山クイズ ▲▽▲

1.富士山の西側にある、あるいきものの名前と発音が同じ湖は次のどれでしょう?


 ①きつつき湖

 ②きつね湖

  1.  ③たぬき湖
  2.  ④おおるり湖

見事に夕日に染まった紅富士の逆さ富士(1.の湖より)

2. 千円札の裏に描かれている富士山は富士五湖の中のどの湖から撮影されたものでしょうか?


 ①山中湖

 ②河口湖

 ③西湖
 ④精進湖

 ⑤本栖湖

千円札の裏側に描かれている「逆さ富士」(2.の湖畔の展望地より)

3. 日の出や夕日が富士山頂にちょうど重なって美しく輝く現象をなんと言うでしょう?



 ①パール富士
 ②シャイニング富士
 ③クリスタル富士
 ④ダイヤモンド富士

富士山と太陽が織りなす幻想的な自然現象(竜神池)

4.次のうち富士山頂でしてもよい行為はどれでしょう?


 ①バーナーを使ってコーヒーを沸かす
 ②テントを張ってキャンプする
 ③溶岩を持ち帰る
 ④登頂記念に石にサインをする

富士登山の様子(吉田ルート)


【答え】

1. 正解:③たぬき湖



発音は同じですが漢字では「田貫湖」と書き、富士山の西側(静岡県)に位置しています。4月20日・8月20日前後1週間にダイヤモンド富士が見られるスポットとして大人気です。環境省第1号の自然学校である田貫湖ふれあい自然塾は入場無料です。様々な自然体験プログラムが実施されていて(一部有料)、親子で自然にふれあい楽しむことのできる施設です。
 田貫湖ふれあい自然塾 http://www.tanuki-ko.gr.jp/index.html

 *現在、新型コロナウィルスの影響で当面休館中です*



2. 正解:⑤本栖湖



富士北側には5つの湖がありますが、本栖湖はその中で一番深く透明度の高い美しい湖です。写真が撮られた中ノ倉展望地までは北岸の公衆トイレの横の登山口から往復1時間のハイキングコースになっていています。
私も大好きな場所です。

3. 正解:④ダイヤモンド富士


ダイヤモンド富士はどこでも見られる訳ではありません。富士山周辺では北東(山中湖など)、北西(竜ヶ岳、田貫湖など)で見ることができ、カメラマンなどたくさんの人が訪れます。そのダイヤモンド富士が湖の水面に映ることで2つのダイヤモンドが見えることを 「ダブルダイヤモンド」 と呼びます。また、満月が富士山頂にかかることを「パール富士」と言)います。

★オススメスポット★
 山中湖:10月中旬~2月末頃(夕日)
 竜ヶ岳:12月初旬~1月初旬(朝日)
 田貫湖:4月20日頃・8月20日頃前後1週間(朝日)

4. 正解:①バーナーを使ってコーヒーを沸かす


富士山の5合目から上は国立公園の特別保護地区という地区に指定されていて、貴重な自然環境が守られています。そのため、植物・溶岩を採ることはもちろん、落書きやテントを設営することも禁止されています。登山をする時はルールを守ってみんなで美しい富士山を守って行きましょう!
バーナーを使ってお湯を沸かすことはNGではありませんが(焚き火は禁止です)、火事の危険がありますので、山小屋の近くでの使用は避けましょう。

何問正解できましたか???
少しでも時間つぶしになったら嬉しいです。

次回はもう少し難易度をアップした上級編をご紹介します!

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2020年02月21日2月23日は何の日?!?!(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖事務所の小西です。

1月には富士五湖では35cmの積雪があり、大雪により事務所も1日半ほど閉鎖になりました。
この冬前半は富士五湖付近での降雪回数が少し多いように感じていましたが、これも暖冬の影響だったようですね。その後は、例年より暖かい日が続いています。
富士五湖エリアの春は遅いですが、このまま春に向かってくれればいいな~と思っています。

積雪翌日の富士山:中腹より上はしっかりと雪に覆われました(1月29日8時)*

さて、2月23日は何の日でしょうか?

今年からは多くの人は「天皇誕生日」と答えると思います。正解です。でも実は、、、、

「富士山の日」でもあるんです!!!

ふもとっぱらキャンプ場でのダブルダイヤモンド富士(3月初旬)

富士山を抱える、山梨・静岡両県では

日本の象徴である富士山について県民が学び、考え、思いを寄せ、富士山の豊かな恵みに感謝するとともに、富士山を後世に引き継ぐことを期する日

として条例で2(ふ)月23(じさん)日を「富士山の日」として定めています。

そのもととなる理念は、両県が共同で制定した「富士山憲章(平成10年11月18日制定)」に定められています。

1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。

1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。

1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。

1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。

1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。

山梨・静岡両県が、保護と適正な利用をもとに、世界に誇る日本のシンボルとして富士山を後世に引き継ぐことを決意した憲章です。

「富士山憲章」(静岡県HP)
https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/kensyouzenbun.html

三ツ峠から望む朝焼けの富士山

麓にも豊かな自然が広がる富士山(王岳付近より)

麓に住んでいて富士山があるのが当たり前になっていましたが、改めて憲章を読んでみて、富士山があることのありがたさ、大事にしたいという自分の中にある気持ちを再確認しました。

「富士山の日」は山梨、静岡県だけで定められているものですが、はからずも国の祝日となったのも「日本一の山」として、何かのご縁なのかな、と思ったりもします。

この理念が日本人一人一人に伝わるよう、折に触れ、発信していきたいと思います。

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山梨、静岡県では毎年2月23日に各地で富士山に関連する様々なイベントや施設の割引が実施されます。
令和初の富士山の日にぜひ遊びに来てください!

*なお、両県主催の「富士山フェスタ2020」については新型コロナウイルス感染予防の観点から中止となりました。その他のイベント等も中止や変更になっている可能性がありますので、事前に確認をお願いします。

【山梨県】
富士山の日イベントガイド
https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/fujisannohi-223/fujisannohi.html

【静岡県】
富士山の日イベントのお知らせ:
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/fujisannohi-events2020.html

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*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用

http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php

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2019年12月27日白銀の世界になりました(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。2019年も残り数日ですね。まだ実感が湧きません!

凍てついたナナカマドの実@生物多様性センター(2019年12月24日)


全国的に暖冬でスキー場が雪不足でオープンできなかったりしている中、富士五湖エリアは週末の南岸低気圧の接近により、22日夜から23日明け方までまとまった雪が降りました。

職場である生物多様性センター周辺の積雪は予想以上の30cm位でした!

私の家の窓からは富士山が真正面に見えるので、朝起きたら「今日は富士山見えるかな?」とまずカーテンを開けるのが日課ですが、開けてびっくりの白銀の世界でした。

いくつになっても、雪が降るとウキウキしますね!この辺りはまとまった雪が降るのは年に数回程度なので、雪かきも楽しかったりします。

下記は、環境省が富士山北麓フラックスサイトに設置しているライブカメラが撮影した積雪前後の写真です。

こうやって比べてみると、日々富士山の表情は変わり、1日として同じことはないと改めて感じます。

雪が降りだす当日朝の富士山(2019年12月22日8時)*

すそ野まで雪化粧した富士山(2019年12月23日朝7時)*

すそ野の樹々の雪が消えました(2019年12月24日朝8時)*

雪化粧をした富士山は本当に美しいです。


ライブカメラは23日のすそ野まで広がる白銀の世界をきちんと映像に残していましたが、一方、私はというと一日中窓の外の空とにらめっこをしていましたが、ほとんどの時間雲に覆われてしまっていて、撮ることができませんでした(雲のなかった朝7時はまだ夢の中でした・・・・・)。

そして、日中暖かかったので、翌日の朝には樹々の雪はすっかりなくなってしまっていてガッカリでした。

やっぱりいい写真を撮ることは簡単ではないですね。

でも、そういう自然が相手だからこそ、一瞬の出逢いに感動し、喜びを感じるのだと思います。そんな瞬間を切り取った写真を通して、魅力を皆さんに伝えられたら、と思います。

2020年は皆さん、どのような年にしたいですか?
私は東京オリンピックでワクワクする一方、チケットがちっとも当たらずヤキモキしています。(この富士五湖エリアでも山中湖周辺がロードレースのコースの一部になっています!)

2020年が皆さんにとってよい年になるようお祈りします。
1年間ありがとうございました。来年もどうぞアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願いします。

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インターネット自然研究所のホームページから全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を
見ることができます。


富士山周辺には、3箇所設置されています。


過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですね
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php
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*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用

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2019年12月24日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in Q-STA(富士山駅)<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。
日が短くなりましたね。事務所を出るころにはすっかり真っ暗で、帰路はシカの飛び出しに注意しながらの運転です。


富士五湖管内での「アクティブ・レンジャー写真展」は、前回の富士吉田市民会館から、富士急行線「富士山駅」に隣接している駅ビル「Q-STA」に場所を移して今年度第4回目の開催です。

写真展会場としては初めてのQ-STA

隣では、ほっこりした気持ちになる「絵手紙交流展」と「ぼくたちわたしの富士山」も開催中です。

地元のこどもたちが書いた富士山、一人一人個性があり思わず見入ってしまいます

車社会の富士五湖エリアでは電車を利用するのは主に旅行者や学生ですが、ビルにはクリニックや日用雑貨店、本屋さんなどが入っていて地元の人も訪れるので、色々な人に見ていただけたらな~と思っています。

<開催期間>2019年12月20日 ~ 2020年1月8日 10:00 ~ 20:00
<場  所>富士山駅ビルショッピングセンター Q-STA 2F(山梨県富士吉田市上吉田2丁目5−1)
 アクセス方法はこちら 
 写真展の詳細についてはこちら

 
Q-STA最上階6Fには富士山展望デッキがあります。真正面にドドーンと富士山、そして視線を右に動かしていくと、南アルプスの山々を望むこともできます。

広々として気持ちのいい展望デッキ

展示内容については前回(11月20日付アクティブ・レンジャー日記)にてご紹介していますので、今回は富士山駅周辺をご紹介したいと思います。

富士山駅のすぐ横には日本三大奇祭である「吉田の火祭り」の日には数多くの松明が並ぶ国道139号がのびています。

金鳥居越しの富士山

この辺りは江戸時代に栄えた富士山信仰「富士講」の基点となっていたエリアでした。登山の前後に信者が宿泊する「御師の家」が江戸時代の最盛期にはなんと86軒もあったそうです。

富士山に向かって進んでいくと、いまでもその名残を随所に見ることができますし、歩いて15分ほどで、世界文化遺産の構成資産として登録された「御師旧外川家住宅」等があり、当時の様子を垣間見ることができます。

世界文化遺産「御師旧外川家住宅」

そして、そのまま進み、突き当たった国道138号を東に行くと、富士山頂への「吉田口登山道」の基点でもある「北口本宮冨士浅間神社」があります。

300mある参道の両脇には杉の巨木と苔むした石塔が立ち並び、歩いているだけで厳粛な気持ちになります。その奥にある大鳥居は木製の鳥居としては日本最大級だそうです。

日本最大級の大鳥居

北口本宮冨士浅間神社 拝殿

このように、上吉田地区は富士山の信仰を感じるスポットが多くあり、改めて富士山が世界文化遺産であることを感じさせてくれます。いらした際には、自然だけでなく文化・歴史にも触れてみてください。

***周辺情報***
<御師旧外川家住宅>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田3丁目14-8
  詳細:ふじさんミュージアムHP

<吉田の火祭り>

  詳細:吉田の火祭り公式HP
<北口本宮冨士浅間神社>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田5558
  詳細:北口本宮冨士浅間神社公式HP
<ふじさんミュージアム>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田東七丁目27-1
  詳細:ふじさんミュージアムHP

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2019年11月20日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 富士吉田市民会館<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。
車窓からの色づく樹々を楽しみながら出勤する季節になりました。

本栖湖畔の森(2019年11月9日)


富士五湖管内で今年度3回目の「アクティブ・レンジャー写真展」を開催中です。前回、前々回は観光客が多い場所で開催しましたが、今回は地元の方々の文化活動の拠点となっている、富士吉田市民会館の図書館前スペースでの展示になります。

富士箱根伊豆国立公園内や隣接する地域に住んでいる地元の皆さんに、国立公園のことや私たちアクティブ・レンジャーの活動を少しでも知っていただけたらな、と思っています。


<開催期間>2019年11月15日 ~ 12月15日 9:00 ~ 18:00
<場  所>富士吉田市民会館1階図書館入口前スペース(山梨県富士吉田市緑ケ丘2-5-23)
 アクセス方法はこちら      http://www.mfi.or.jp/fcpa/access.htm

 写真展の詳細についてはこちら  http://kanto.env.go.jp/to_2019/2019_13.html


富士五湖からの今年の作品は下記の2点です。

2017年11月7日撮影@山中湖

秋から冬にかけて長い期間、ダイヤモンド富士を見ることができるスポットとして有名な山中湖で、
一瞬を狙いましたが、あいにくダイヤモンド富士としてはイマイチでした。ただ、思いがけず印象的な雲に出会えました。

2019年2月7日撮影@精進湖


こちらは冬の精進湖での朝霧を撮った作品です。朝日で富士山が赤く染まる紅富士(べにふじ)を撮りたかったのですが、残念ながらこの日は赤く染まらず、その代わり、幻想的な霧が少しずつ広がっていく様子を見ることができました。

なかなか狙い通りにはいかないです。でも、想像もしなかった景色に出会うことができるのが、自然の魅力ですね。


今回は関東地方環境事務所管内のアクティブ・レンジャー20名が撮影した28点の作品の他に、富士山の自然や文化、諸問題についても写真で紹介をしています。


写真展に作品としては出す機会がないけれど、でも実は知って欲しい部分などをピックアップしていますので、是非見ていただきたいです。

少しだけここで紹介します。

登山シーズン中の登山道に大量に放置された金剛杖

軽装登山者(富士山には本当に色々な人がいます、、、、)

もちろん地元の方でなくても、立ち寄ることができますので、観光のついでにぜひお立ち寄りください。

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2019年09月18日富士山の植物(吉田ルート編)

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

あっという間に9月になったかと思ったら、富士山が閉山してもう1週間です。
本当に時が過ぎるのは早いです。

沼津管理官事務所の山田アクティブ・レンジャーが静岡県側の富士山の植物紹介をしていましたので、山梨側の紹介もしたいと思います。

富士山というと岩ばかりであまり植物の印象がない方も多いかと思いますが、すでに静岡県側でも紹介したように、様々な植物たちが過酷な環境で生きています。

■吉田ルート■

吉田ルートは全体の6割の登山者が登るルートです。スタート地点のスバルライン五合目の標高は2,305mです。階段を登ったりするだけで息が切れ、空気が薄いことを感じます。

~吉田ルートの植物~

【フジハタザオ】

ハタザオは地方変異が多い種だそうですが、フジハタザオは富士山の砂礫地に自生する固有種です。シーズンの最初の頃に花を咲かせています。背丈は小さいですが(10~25cm)、背丈の割に大きい花びらは登山道を歩いてもよく目立ちます。六合目~八合目でよく見かけますが、白い清楚な花がいつも疲れをいやしてくれます。富士山でしか見られないと思うと、なおさら見ると嬉しくなりますね。


【ベニイタドリ】

前回の富士宮編で紹介した「オンタデ」と同じくらい富士山でよく見かけるのが「イタドリ」です。オンタデと見た目もよく似ています。薬や食材としても利用される植物です(ただし、富士山では採取禁止です!)その中でも本変種の赤いものを「ベニイタドリ」と言いますが、風流な「メイゲツソウ」という別名もあります。
長いものでは3mに達する根を持ち、水分に乏しい荒原に適応しています。見えない地中に根を延ばして一生懸命生きていると思うと、応援したくなりますね。小さな赤い花が集まってとてもかわいらしいです。吉田ルート五合目の御中道でよく見ることができます。


【タカネバラ】

「高嶺薔薇」。高山に自生するバラです。7月下旬頃に、それほど数は多くはありませんが、五合目から六合目の間の登山道脇で見ることができます。鮮やかなピンク色をした4~5cmの花が目を引きます。園芸種の派手さはないですが、清楚で感じがとても素敵な花です。秋には赤い実をつけます。かすかな甘い匂いがしますので、見かけたら是非嗅いでみてください。

【ヤナギラン】

「柳蘭」。葉が柳に、花が蘭に似て鮮やかなことから名が来ているそうです。七合目の日ノ出館に登る階段の山側に咲いています。長い茎についた鮮やかなピンクの花が風に揺れる姿は思わず見入ってしまいます。登山シーズンの後半になると咲いてくるので、私はこの花を見ると登山シーズンの終わりが近づいてきている事と秋の訪れを感じます。


【フジアザミ】

富士山周辺に多く分布していることから、名前にフジを冠しています。夏の終わりにスバルライン沿いや砂礫地で見かけます。地域によっては根を食用にするそうです(富士山では採取しないでくださいね!)。大きな(10cmほど)の紫色の花を重そうにして下を向いている姿がとても目立ちます。ころんとして形状もかわいらしいです。私にとってはヤナギラン同様、登山シーズンの終わりを感じる植物です。


今回は須走ルート編、富士宮ルート編で紹介しなかった植物を取り上げましたが、静岡県側で紹介した花も吉田ルート側でも見ることができます。

登ることに一生懸命になってしまって、なかなか花を見る余裕はないかもしれませんが、富士登山の成功のコツの1つは「ゆっくり登ること」です。そのためにも、足元や登山道脇に目を向け、立ち止まって花を楽しむことはとてもいい方法だと思います。

今シーズンは本日で閉山ですが、来シーズン登られる方は富士山という過酷な環境に生きている植物もぜひ楽しんでいただけたら、と思います。

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2019年08月30日【報告】富士山五合目の自然を満喫しました

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

12日に山の日の記念全国大会の甲府市での開催を記念して、自然観察会を実施しました。

当日は山梨県立富士山科学研究所の中野 隆志先生(植物)、吉本 充弘先生(火山、防災)のお二方をお招きして、吉田ルートの五合目にある御中道を、30人の参加者の皆さんと歩きました。

麓からは富士山が見えていたので、ワクワクしながらバスで上がっていくと、、、、、、雲の中。
本当に富士山の天気は分かりません。

当日のスタート地点であるスバルライン五合目は、観光客や下山客、これから登ろうとしている登山客でまさにごった返していました。

国立公園と聞くと「手つかずの自然」をイメージする方が多いかと思いますが、ここもれっきとした国立公園内です。
(よく見ると、建物や看板、自動販売機は茶色で統一されているのがわかるかと思います。)


まずは、五合目にある小御嶽神社に行き、富士山の誕生について解説してもらいます。

スバルライン五合目が、他の3登山道の五合目と比べ、いくつもの大きな建物、駐車場を作ることができたのは、富士山の成り立ちに関係しているんです。

富士山は1つの山としてできたわけではなく、下にもっと以前の火山活動で誕生した複数の山が隠れています。それらの火山を覆うように「新富士火山」が現在の富士山を形作っているそうです。
スバルライン五合目の広い平らな部分は、小御岳火山という火山が現在の富士山の横腹に頭を出している部分なんだそうです。

【山中湖からみた富士山】

普段あまり火山であることを意識しませんが、何十万年も前からの様々な火山活動により、大きく形を変えて来た中(現在進行中ですね)で、均整の取れた美しい富士山を目にしていると思うと、今この時代に富士山と出会えていることをありがたく感じます。


御中道に入ると五合目の喧騒が嘘のようです。歩き始めて早々に樹の上に気になるものが・・・・

皆さんの視線の先にあるのは、、、、、、、、、、、、、

サルオガセでした。樹にまとわりつく姿は少し不気味にも見えますが、樹の栄養を奪っているわけではなく、光合成をおこないながら、空気中の水蒸気から水分を得ています。富士山ではそれほど多くは見かけませんが、霧がよく発生する五合目付近ということで、納得です。

進んでいくと、通常この時期だともう終わっているハクサンシャクナゲが、今年は開花が遅れていたお陰で、お出迎えしてくれました。

【御中道を華やかに彩るハクサンシャクナゲ】

自分だけで歩いていたら何気なく通り過ぎてしまいそうな場所でも、両先生からどんどんと
「へ~!」
となる説明が飛び出してきます。

皆さん熱心に写真を撮ったり、メモをとったりしながら聴いていました。

【冬の雪の重みで大きく湾曲したダケカンバ】

【南側(山側)が年齢が太い落葉広葉樹(左)と北側(谷側)が太い針葉樹(右)の切り株】

樹の種類によって成長の仕方も違うそうで、切り株を見るとわかってしまうのです。

落葉広葉樹は、自分の体を山側の葉で支えるために南側(山側)の年輪が太くなっていて、針葉樹は根元で体を支えるため、北側(谷側)の年輪が太くなってるそうです。

実際、すぐ隣にある切り株同士なのに違っていて、驚きました。

【2018年11月3日撮影】

この大きな窪みは火口です。このような火口が列になっている箇所(火口列)が数か所あります。
何気なく見ているだけではまさか火口だとは思わないですよね。先生のお話しを聞きながら、改めて富士山が火山であることを実感しました。

上の写真では西側(写真の右側)だけにしか植物が生えていないですよね。これにも理由があるんです!
知りたい方は、富士山科学研究所でも年に数回五合目観察会を行っていますので(今年度分は終了しています)、ぜひ参加してみてください。

あいにくのお天気で富士山頂も麓も見ることができませんでしたが、富士山が火山であること、独立峰であること、地質、標高など様々な要因が重なってこの美しい景色を一つ一つ形作ってくることを再認識する1日になりました。

来年の山の日イベントもお楽しみに!

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2019年08月14日現場のアクティブ・レンジャーが教える快適登山の極意④富士山いつ登る?

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

  • こんにちは。

  • 今日は環境省、山梨県、静岡県で運営している「富士登山オフィシャルサイト」内の「富士山日記」に掲載した内容をお届けしようと思います。

梅雨明けからは少し時間が経ってしまいましたが、これから富士登山を計画される方にも役立つ部分もあるかと思います。

今年は例年以上に毎日毎日雨ばかりの梅雨だった気がします。

これから富士登山を計画されている方も多いかと思います。
2016年に掲載していた「極意」シリーズ復活ということで、シーズン中何度も登るアクティブ・レンジャーの私がもしプライベートで登る場合に、どんなところを考慮にいれてプランニングするかご紹介したいと思います。

結論としては!


●日帰りではなく1泊2日
●7月下旬~8月初旬(梅雨明け直後)
●平日
●早めに出発して山小屋でゆっくり
●御来光も山小屋で

ポイントとしては安全でかつ快適な登山のために、好天の確率が高く、混雑を極力避ける、というところです。

時期は??



一般的に梅雨明け直後は「梅雨明け10日」と言われ、太平洋高気圧の勢力が持続しやすく、安定した夏の暑い晴天が十日間程度続くことが多いです。


東海/関東甲信地方の平年の梅雨明け時期は7月21日頃ですので、まずは7月下旬~8月初旬頃を第一候補に計画を立てると思います。

その他の理由としては


●日の入りが遅い

→夜間の歩行は落石・転倒・道迷いなどのリスクが高くなるので、万が一のことがあった時の日中
 の行動時間が長くとれることは安全につながるポイントだと思います

●台風が少ない

→標高が高く、独立峰であり風の強い富士山では「気温」「風」「濡れ」による低体温症の危険性がありますので、台風や荒天の時には絶対に登りません

●リスケジュールがしやすい

→まだ登山期間があるため、荒天の際にリスケジュールがしやすく、無理な登山をしないで済むことにつながります


なお、山小屋さんに聞いたところ、

「台風が来なければ8月後半・9月初旬が人も少なくなってきて、空気も澄んでいる日が増えてオススメ」

とのことでした。


曜日は??


実はオススメした海の日~お盆の間は登山者の多い期間です。(以前の日記でこの時期を避けましょう、とお伝えしたこともあります)登山者が多ければ、それだけ落石や転倒に巻き込まれる危険も高くなります。

ですので、この時期に行くのなら・・・・・


断然平日です!


実際に混雑の中を歩くのと、周りに人が少ないのとでは全然違います!周りのペースを気にせず、立ち止まって景色や花の写真を撮ったりと、自然をより満喫できます。


下記グラフを見ると曜日によっては、週末の半分くらいとかなり違います。
水曜日、木曜日あたりの出発がよさそうですね。


私だったら「木曜日出発の1泊2日で登山をして、週末はゆっくり休む!」というプランにします。


何時に出発する??


途中の山小屋で1泊をする場合でも早めに出発をします。


富士山は他の山と少し異なりツアーなどはお昼を過ぎてから出発ということも多いです。そのツアーの混雑に巻き込まれないためにも、午前中のうちには出発したいです。もし吉田ルートだったら9時頃にはスバルライン五合目出発を目指します。

 

吉田ルート六合目(11:42)まだ人は少ないです  吉田ルート六合目(12:59)混んできました

【吉田ルート6合目の時間帯別通過登山者数】

1位 13~14時台
2位 12~13時台
3位 14~15時台
4位 11~12時台
5位 10~11時台

(平成27年度 富士吉田市富士山課調べ)


山小屋に早く到着して、のんびり過ごす時間はすごく贅沢に感じます。


山小屋は夕方からはツアーの方が大勢到着したり、夕食、夜中の御来光のための出発とかなり慌ただしくなります。早めに到着して、山小屋が静かなうちにお昼寝してリチャージしておくことも次の日の成功ポイントです!
(山小屋によってチェックインできる時間が決まっている場合もありますので、事前にご確認ください)



御来光は山小屋で


刻々と色の変わる空と雲海を見ながら御来光を待つ人たち@吉田ルート七合目山小屋

昨年、初めて山小屋で御来光を見てから出発をしましたが、思っていた以上に快適でした。


●山頂御来光組が深夜に出発したあと、日の出までゆっくり眠れる
●御来光を寒い中待つ必要がない
●明るくなってから登るので安全。景色を楽しみながら登れる
●登山道が混雑していない


いいことずくめだと思いませんか?


山頂での御来光を目指して、真っ暗で混雑する中登山をすることは、落石、転倒などそれなりのリスクがあります。特にお子様連れの方は無理をしないで安全に楽しく登山をして欲しいです。


以上、参考になれば嬉しいです。

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