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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 富士五湖

91件の記事があります。

2021年08月23日【開催終了】アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 四季の杜おしの公園 岡田紅陽写真美術館<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒


【会場休館に伴う写真展終了のお知らせ】

展示会場の岡田紅陽写真美術館ですが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のための臨時休館が8月11日(水)~22日(日)までから9月12日(日)までに延期となりました。そのため、残念ながら写真展は終了となりました。


こんにちは。富士五湖の小西です。

富士山が2年ぶりに開山し、早くも1か月が経ちました。。梅雨が明け夏山シーズン本番ですが、早くもトンボを見かけました。富士五湖の夏はとても短いので満喫したいと思います。

すっかり夏の様相です@三湖台(7月19日)

新型コロナウィルスの影響で今年もスタートが7月に遅れたアクティブ・レンジャー写真展ですが、現在、富士五湖エリアの忍野村にある四季の杜おしの公園 岡田紅陽写真美術館にて開催中です。一人でも多くの方に見ていただけたら嬉しいです。

<開催期間>2021年7月31日 ~ 8月29日 10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
<場  所>四季の杜おしの公園 岡田紅陽写真美術館 2階(山梨県南都留郡忍野村忍草2838-1)
 アクセス方法はこちら  http://shikinomori.webcrow.jp/infomation.html#交通案内
 写真展の詳細についてはこちら http://kanto.env.go.jp/to_2021/2021_3.html

なお、期間中に美術館の企画展として動物写真家の岩合光昭さんの「地球の宝石」が開催されています(有料)。かわいい動物たちの写真が満載でした!

富士五湖からの今年度の作品は下記の2点です。

朝日で黄金に輝く富士山(撮影日:2021年1月29日@三ツ峠)

冬は抜群に寒い富士五湖ですが、雪が積もることはあまり多くなく、

「滅多にないチャンス!」

と降雪の翌日朝暗いうちに三ツ峠に登りに行きました。

日の出の景色を撮るというのに慌てていて、肝心の三脚を忘れるという失態(でもよくやります・・・)をしながらも親切なおじさまカメラマンに貸していただき、無事撮ることができました。

日が昇るとともに周囲の色が刻々と変わっていく様子は、本当にまばたきをするのがもったいないくらいでした。

雲海越し遠くの山々を望む(2020年10月21日撮影@奥庭)

こちらは秋の富士山の奥庭からの景色です。カラマツの黄葉と赤く染まる富士山を撮りに行きましたが、残念ながら富士山は赤くならず、待っていたカメラマンの方々が
「今日はだめだー」と帰っていった後に、後ろを振り返ったら、幻想的な風景が広がっていました。

雲海の先に見える南アルプスをはじめとした山々。

『きっと向こうからも雲海越しに富士山が見えているのかな~』

と想像して思わず手を振りたくなりました。

毎年思うことですが、関東地方環境事務所管内は富士山をはじめとした山々、トキにや小笠原の数多くの固有種、美しい海、、、と本当に多種多様です。21名のアクティブ・レンジャーの力作を通して自然を楽しんでください!

なお、昨年出品した作品の撮影地である山中湖のパノラマ台では7月24日・25日に東京オリンピックの自転車ロードレースの選手たちが無事通過しました。

昨年の写真展作品(2019年2月12日撮影@山中湖 パノラマ台)

あいにくのお天気で、富士山は隠れがちで、選手にもTVを通して観戦していた世界中の人にも美しい山容を見てもらうことができなかったのは本当に残念ではありますが、それでも湖や樹々を通して富士の麓の自然を感じてもらえたと思います。

きっとこれから自転車の愛好家の方々が多く訪れるようになると思います!

みなさんも新型コロナウィルスが終息したら、オリンピアン達が汗を流して走り抜けた道でぜひ、追体験をしてみてください!

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2021年08月03日富士登山成功のカギは準備にあり!<体力編>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

2年ぶりの開山!


富士山が2年ぶりに開山してから1ヶ月(静岡県側では3週間日ほど)ですね。例年梅雨明けまでは登山者も少なく比較的静かで、海の日くらいからいよいよ夏山シーズン本番となってきます。今年も4連休辺りから登山者が多くなってきた印象です。

これから富士登山を計画している方に、現地で働く環境省のアクティブ・レンジャーが安全・快適・楽しい登山にするためのポイントをお伝えしたいと思います。

富士登山成功のカギは・・・・


8シーズン富士山で働き、毎年多くの登山者を見て感じていますが、声を大にして言いたいです!

富士登山成功のカギは「準備」です!!


良い思い出になるかどうかは、かなりの部分を「準備」が占めていると思います。
特に今年は新型コロナウィルスへの対策や救助体制に影響を与えないためにも例年以上に確実な準備をすることが重要です。

自分の行動次第で「より楽しく安全な」登山になるなら、準備するに越したことはありませんよね?

  •  ●装備とルール
  •  ●体力強化
  •  ●プランニング・情報収集


日本一高い富士山は決して簡単ではありません。富士登山を成功に導くにはどの準備も非常に重要です。すでに「装備とルール」については7月14日に高木アクティブ・レンジャーが投稿済(「【富士山編】開山前から出来る装備の状態とルールの確認」ですので、今回は体力強化についてお伝えします。

富士山は楽じゃない!


富士山の五合目から山頂まではルートによって異なりますが、距離は片道4.5km~10.5km、標高差は片道で1,400m~1,800m。登山時間は標準で往復10~13時間。日常生活にはない運動強度です。

五合目
の標高
距離
(往復)
標高差
(五合目〜山頂)
コースタイム*
吉田ルート 2,305m 17.4km 1,471m 登り:6.5時間
下り:4.0時間
合計:10.5時間
須走ルート 1,970m 16.1km 1,806m 登り:7.0時間
下り:4.0時間
合計:11.0時間
御殿場ルート 1,440m 20.8km 2,336m 登り:8.5時間
下り:4.5時間
合計:13.0時間
富士宮ルート 2,380m 12.2km 1,386m 登り:6.0時間
下り:4.0時間
合計:10.0時間

 *コースタイムは個人差が大きいのであくまで目安です



それも行きは登りっぱなし、帰りは下りっぱなしと同じ筋肉を酷使します。さらに登るほど酸素は薄くなり、行動すること自体が大変になります。

みなさん、平地で10km歩いたことあるでしょうか??1日に6時間以上歩いたことありますか?それよりも山は何倍も大変です!

何故、体力強化が必要?


体力・筋力がないことで、起こり得るリスクはなんでしょうか?かなり沢山あります。

 ●ふんばりが効かなくなり身体のバランスが保てない
  ⇒転倒や落石を起こすなどの危険性が高くなる
  ⇒自らが怪我をしたり、他の登山者に怪我を負わせてしまうリスク
 ●予定より大幅に時間がかかってしまう
  ⇒日没による道迷いや公共交通機関に間に合わなくなる危険性
 ●バテてしまう
  ⇒集中力がなくなり道間違いをしたり、危険物に気付かない危険性
  ⇒景色を楽しむ余裕がない
  ⇒単純にしんどくてつらい。楽しくない

パトロールをしていると特に下山時にゾンビのように足を引きずって歩いている登山者をよく見かけます。見る度に「もっと準備しておけば、きっと違っただろうに、、、」と残念に思います。


皆さんだいぶお疲れです・・・・

体力は一日にしてならず!


体力強化には時間がかかります。日々の生活にちょっとした運動を取り入れてじっくり「登れる身体」を作っていくことが重要かつ効果的です。まだ身体ができていないと思う方は登山日を遅らせてでも、まずは身体を作る方を優先した方が結果的に安全で楽しい登山をすることができると思います。

今日から行動に移しましょう!

何をすればいい?


まず鍛える必要があるのは、

 ●長時間バテない持久力

 ●下半身や体幹

できれば1か月前くらいからこの2つを意識し準備したいところです。

<持久力>

①いつもより沢山歩く習慣を(毎日)

⇒1駅手前で下りて1~2キロ長く歩いてみたり、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使ったり、急に負荷の高いことをするのではなく、まずは日々の生活に上手に取り入れていくことがポイントです。


②登山を想定して少し負荷をかけてみる(週1~2回)

⇒日々歩くことに慣れてきたら、登山を想定して、坂道を登ったり、ジョギングをしたりと長めの運動を週に1~2回やってみましょう。息が上がってしまうほどの運動ではなく、長時間続けられるペースを意識してみましょう。少し重い荷物を持って歩いてみるのも良いと思います。水泳や自転車こぎなども持久力アップには有効ですね。


③プレ登山で実際に登山をしてみる(月1~2回)

⇒富士登山の前に山に登ってみましょう。舗装路とはまた違いますし、自分がどんな所が苦手なのか(登り、下り、岩場、ザレ場など)というのを事前に知っておくのも重要です。5~6時間の山に登れば、富士山を1日(1泊2日の場合)登った時の自分の体力の消耗度も想像しやすくなると思います。

持久力の強化は心肺機能の強化にもなるので、空気の薄い富士山では、その効果も期待できると思います。

<下半身や体幹>

①スクワット

⇒登りでも下りでも酷使する「大腿四頭筋」を鍛えましょう!毎日続けることで着実に筋肉はついていきます。


②腹筋・背筋・プランクなど

⇒体幹を鍛えることで体全体の安定性が高まります。体の動きのスムーズさ、重い荷物を長時間背負ったり、不安定な足場でバランスを取ったり、あらゆる状況で助けてくれます。

下半身や体幹のトレーニングの方法はインターネットで検索すると沢山出てくると思いますので、ご自身の体力にあったものを試してみましょう!

何よりも続けることが大切です!そしてその努力が登山をより楽しく安全なものにしてくれます。


日本の宝である富士山を皆さんに思う存分楽しんでもらいたい!!と言うのが 私の願いです。
この日記が、準備不足によるリスクを知っていただき行動に移すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

次回は富士箱根伊豆国立公園内で富士登山本番の前の予行練習におすすめの山をご紹介したいと思います!

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2021年06月02日富士山に見る自然の脅威【富士五湖地域】

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖の小西です。

ここのところ半袖で過ごせるような日も増えてきて、富士山に春先に現れる雪形「農鳥」もだいぶ小さくなり「卵」のようになってきました。

かなり雪も少なくなりました
*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用)

ここ富士五湖地域の富士吉田市や鳴沢村では、春先3月から5月頃になると、「なだれ注意報」が時々発令されます。この地域は冬場かなり寒くなりますが、積もるような雪はシーズンに数回しかないのに何故でしょう?

そう、富士山です!!!!

富士山では数年に1度、大規模な雪崩が発生し、山腹の自然や道路、登山道が大きな被害を受けてきました。


今年も3月21日の300mmを超す大雨で溶けた雪が土砂と一緒に流れ出す「スラッシュ雪崩(こちらでは「雪代」とも呼ばれています。)」が発生し、山梨県側の五合目までのアクセス路である富士スバルラインは一部の橋や洞門が20m~170mにわたって雪や土砂に覆われ、通行できなくなってしまいました。

また、五合目あたりの標高をほぼ一周している歩道「御中道」も被害にあいました。

環境省では御中道をより楽しんでいただけるよう、数年前より歩道上に地図や自然解説の看板を整備しており、昨年秋にようやく全ての設置が完了したところでした。

新たに設置した植物解説看板          古い土台を活かして盤面をリニューアル

それらの看板の被害状況を確認するため、スバルラインの全面通行再開を待って御中道に行ってきました。

看板を設置した場所によっては、雪崩により流されてしまう危険性もあるため、冬期の間、取り外しができる設計にはしていましたが、諸事情もありまず『ひと冬どんな状況か様子を見てみよう』ということで外さずにいましたが、、、、、

昨年12月の設置完了の検査時は立派に立っていましたが、、、

見事にやられてしまいました、、、、、、、

雪崩により根元から折れ曲がった看板

盤面は無傷でしたが、しゃがんで覗き込まないとみえません

スラッシュ雪崩でなぎ倒された樹々

自然の脅威を見せつけられました。

幸い被害にあった看板は1つだけでしたが、自然の力を知る例としてこのまま残すか撤去するか現在検討中です。

「富士山の変わらぬ美しさを後世に」

とよく言いますが、美しさは変わらずとも、山は天候や噴火など様々な自然の影響を受け変化をしていることを改めて実感しました。


何十年先の富士山はどうなっているのでしょうか?変化を見続けていきたいです。

*御中道はすでに開通しています。新型コロナ感染対策をした上で富士山の自然を楽しんでください。


富士山の開山まであと1か月です!今年こそは無事開山できるよう、関係者はそれぞれ準備を進めているところです。

(富士登山に関する情報は「富士登山オフィシャルサイト」に随時アップしていきます)

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2021年04月16日春がダッシュでやってきた!【富士五湖地域】

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖の小西です。2021年度もどうぞよろしくお願いいたします。
(4月の初旬にこの日記を書き始めましたが、他業務で投稿が2週間ほど遅れてしまいました!ネタが少し古くなってしまってすみません・・・・)

3月最後の週末、実家(神奈川県)に帰っていましたが、その頃神奈川県は桜がちょうど満開でした。山梨に戻ってくる際に見えた富士山はその週末の悪天候で山頂がさらに白くなってまだまだ冬の装いでした。


新雪をかぶった富士山(3月29日)*
(*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用)

それを見て、

『AR日記に「富士五湖の春はまだまだです!」と書こう・・・』

と思っていたら!なんと富士五湖地域でもその数日後には桜があっという間に咲き始めました!

例年であれば今頃が咲き始めるので、2週間ほど早い開花な上、様々な花が競うように咲き出し、いつもならソメイヨシノより後に咲く山梨県花でもあるフジザクラも一気に花開き、春がまさにダッシュで来たようでした。


富士五湖の春を彩る代表的な花 ミツバツツジ(左)とフジザクラ(右)(4月16日撮影)



すでに散ってしまっている場所が多くなってきましたが、富士山のすそ野に位置している富士北麓のいい点は、標高に合わせて花期が移動していくので長く楽しめるところです。

標高の高い場所ではまだ楽しめますので、富士五湖地域でのお花見をお考えのみなさん、今年はお急ぎください!


桜の人気スポット。奥に富士山見えてます!(忍野村新名庄川*国立公園外)(4月12日撮影)


標高1100mはちょうど満開でした!(創造の森周辺)(4月15日撮影)

●桜開花情報●
 富士吉田市内 開花情報
 https://fujiyoshida.net/feature/sakurakaika/sakurakaika(富士吉田市観光ガイド)
●イベント情報●
 新倉山浅間公園さくらまつり:43日~18日(すでに葉桜のようです)
 https://fujiyoshida.net/feature/sakura/index(富士吉田市観光ガイド)
 ふじざくら祭り:4月19日~5月2日(予定)
 https://fujiyoshida.net/event/142(富士吉田市観光ガイド)

 *イベントは新型コロナの状況等により中止になる場合もありますので、最新の情報をご確認ください


この地域でもここのところ新型コロナ感染者が増えてきています。お越しの際は感染予防対策をお願いします。また、都道府県をまたぐ移動においても、各自治体の情報を確認し、責任ある行動をお願いします。


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2021年02月10日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 富士吉田市民会館<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖の小西です。

積もるほどの雪はひと冬に数回程度しかない富士五湖ですが、先月末は週に2度雪が降りました。かと思えば、先週は暖かな日が続き、富士山での雪崩注意報が発令されました。まさに三寒四温で、まだまだ寒いですが春が近づいてきている気持ちになりました。

降雪翌日の富士山@三ツ峠(1月29日)

新型コロナウィルスの影響でスタートが9月に遅れたアクティブ・レンジャー写真展ですが、現在、富士五湖管内の地元の方々の文化活動の拠点となっている富士吉田市民会館の図書館前スペースで開催中です。一人でも多くの方に見ていただけたら嬉しいです。

<開催期間>2021年2月3日 ~ 2月25日 9:00 ~ 18:00
<場  所>富士吉田市民会館1階図書館入口前スペース(山梨県富士吉田市緑ケ丘2-5-23)
 アクセス方法はこちら  http://www.mfi.or.jp/fcpa/access.htm
 写真展の詳細についてはこちら http://kanto.env.go.jp/to_2021/2020_10.html

富士五湖からの今年度の作品は下記の2点です。

2019年2月12日@山中湖パノラマ台付近

神奈川県との県境である三国峠から下ってきて視界が開けると広がるこの景色は、何度見ても「お~!」となる私の大好きな景色です。富士山と山中湖越しの南アルプスが一度に望めるとはなんとも贅沢ですよね。

この景色とアップダウンの多い道路ということで東京オリンピックの自転車競技のルートにも選ばれています!TVを通して世界中のオリンピック観戦者に届くと思うと、とても誇らくなり題材として選びました。
新型コロナウイルスが終息して、この風景が実際に世界に見てもらえることを願っています。

2019年8月6日撮影@御中道

こちらは夏の富士山御中道を巡視中の出会いの一コマです。(本当は構図違いの別の写真を提出する予定でしたが、間違ってこちらを出してしまいました。少しピントがあっていないのはご愛敬ということでお許しください・・・。)すぐ近くで忙しそうに蜜を吸っているアサギマダラと満開のハクサンシャクナゲに見入ってしまいました。どちらも富士山で会うのが毎年楽しみです。

撮影した御中道はアップダウンが少なく、夏でも人も少なく、山頂までの登山道とは異なる雰囲気の林や植物が楽しめるイチオシの歩道です。今年度、解説板の整備も完了し、富士山への理解を深めながらのハイキングができるようになりました。現在は冬期閉鎖中ですが、ゴールデンウィーク頃には開通しますので是非歩いてみてください。


ほかのアクティブ・レンジャーの作品を見ていると、関東地方環境事務所管内の国立公園、鳥獣保護区は海に山に湿原に、、、、と本当にバラエティに富んでいると毎回実感します。いまは旅行が難しい状況ですが、写真を見てお気に入りの場所を見つけていただき、気兼ねなく出かけられるようになったあかつきには是非遊びに出かけてください!

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2021年01月08日アクティブレンジャー写真展、3国立公園合同で開催中です!

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

明けましておめでとうございます。富士五湖の小西です。
2020年は世界的に大変な1年でしたが、2021年は全ての人にとって明るい1年になりますように。

先月までの富士山は雪が少なく黒々としていて、あまり冬らしい姿ではありませんでしたが(気温は十分すぎるほど寒かったです!)、ようやく年末の雪でいつもの姿になりました。やはり雪のついた富士山は美しいですね。

黒々とした富士山(2020年12月27日)       ようやく冬らしい装いに(2020年12月31日)*

(*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用)

さて、アクティブレンジャー写真展開催のお知らせです。

下記の通り絶賛開催中です。

<開催期間>2021年1月7日 ~ 1月28日 11:00~20:00/土・日・祝日~19:00(火曜 定休)
<場  所>OUTING PRODUCTS ELK(山梨県甲府市徳行4-13-9)
 写真展の詳細についてはこちら

ELKでの写真展の様子

通常、写真展は関東地方環境事務所管内の13事務所がそれぞれ主催して1年かけて巡回していますが、今回は奥多摩、南アルプス、富士五湖の3事務所合同での開催です!

共通点は何かわかりますか?

ヒントは、、、、、「桃」「ぶどう」「ワイン」

3国立公園の位置図(これもヒントです)

答えは「山梨県です」!

秩父多摩甲斐国立公園、南アルプス国立公園、富士箱根伊豆国立公園は国立公園の一部が山梨県内に位置しているんです。

3事務所合同開催のきっかけは、今回の開催会場である甲府市内のアウトドアショップ「OUTING PRODUCTS ELK」さんが、環境省の「国立・国定公園への誘客の推進事業費及び国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業費補助金」を活用して3国立公園を拠点とした事業を実施されることになったことでした。

せっかく山梨県内の3国立公園をPRしてくださるのであれば、我々環境省も3事務所合同でやってみてはどうかということで、初の試みとして実施することとなりました!

通常の業務は、どうしても国立公園単位になってしまいがちなので、こうやって公園の垣根を越えた試みをできたことは大きな収穫です。

今回は写真にプラスして、3国立公園の特別展示も行っています。

奥多摩、南アルプス、富士五湖事務所の特別展示

2枚の写真だけでは伝えきれない現場アクティブレンジャーのお気に入りの場所や生きもの、文化、また抱える問題点など、それぞれ3名のアクティブレンジャーが普段「知ってもらいたい!」と思っていることを形にしてみました。

展示物作成中も他公園の知らなかった情報はワクワクしました

各アクティブレンジャーの「見て欲しい!伝えたい!」ポイントは、、、、、、

【奥多摩自然保護官事務所:小林アクティブレンジャー】



秩父多摩甲斐国立公園は東京都・埼玉県・山梨県・長野県で構成されている、全国で5番目に大きい国立公園です。稜線を歩くと県境で植生が明らかに違っていたり、公園の代名詞と言える渓谷も、地質の違いにより西側はなめらか、東側はごつごつ、と表情が全然違います。そんな"違い"を知って「行きたい!」と思っていただければ幸いです。

【南アルプス自然保護官事務所:本堂アクティブレンジャー】



南アルプス国立公園は3,000m級の山々が連なる山岳公園です。登山をしなければ足を運ぶことができない場所が多いですが、この写真展を通して、南アルプスの豊かな自然や希少な生きもの、地質や信仰文化を知っていただき、南アルプスに興味を持っていただけると嬉しいです。

【富士五湖管理官事務所:小西アクティブレンジャー】



富士山は素晴らしい山です。ただ、多くの人が訪れる富士山だからこそ抱える問題もあります。普段の写真展ではなかなか伝えられない負の部分もお伝えすることで、一人一人が「日本の宝」をどうしていきたいか、そして守っていくために「できること」を考えるきっかけになると嬉しいです。

*写真展のアンケートにご記入いただいた方にはノベルティをお渡ししています!(かなりレアなノベルティも!)

この他にもエコバッグ、カレンダーもあります!(数に限りがあります)

そして今回はさらにELKさんからのお声がけでトークイベントを実施することとなりました。日本のトレイルランナーの第一人者である山本健一氏と環境省レンジャーが「山梨の国立公園」について語ります!

コロナ禍ですので、対策を万全にした上でごく少数にて開催します。(状況によっては中止する場合もございます)

日時 :1月28日(木)19~20時
場所 :OUTING PRODUCTS ELK(山梨県甲府市徳行4-13-9)
定員 :15名(山梨県在住者のみ)
申込 :ELK店頭、電話055-222-1991、 メール elk@elkinc.co.jp 
HP  :https://www.elkinc.co.jp/

詳細については、主催であるOUTING PRODUCTS ELKにお問合せください。

コロナ禍で外出も簡単ではない状況ではありますが、お近くにお越しの際はぜひELKに足をお運びください。
(緊急事態宣言対象地域の皆さまは、宣言に則ったご対応をお願いいたします)

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2020年09月30日富士山の「初冠雪」と「初雪化粧宣言」

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。富士五湖の小西です。
ここ数日ぐっと寒くなり、本日この秋初のババシャツ着用です。

すでにご存知の方も多いかと思いますが、28日に甲府気象台が富士山の初冠雪を発表しました。

初冠雪の富士山(2020年9月28日朝8時 山中湖パノラマ台より)

ここのところ、お天気のよくない日が続いていて、久々に顔をのぞかせた富士山が白く雪化粧をしていたので
ビックリしました。例年より2日早いということで、特別早かったわけではありませんが、去年の初冠雪が10月22日でしたので

「え、もう?」

という印象でした。

さすが日本一の山なので、初冠雪のニュースは全国的に配信されていましたね。

ところで、実は富士山にはもうひとつ初雪にまつわるものがあるのはご存知でしょうか?

それは麓の富士吉田市が発表する「初雪化粧宣言」です。

気象庁が発表する「初冠雪」というのは、直線距離で35kmほど離れている甲府市にある「甲府気象台」から目視で確認できて初めて「初冠雪」となります。ただ、それだけ離れているので、麓の町からは富士山が見えていても甲府からは見えないということもよくあります。

そのために、富士吉田市が麓から目視で雪を確認した際に、独自の「初雪化粧宣言」を出しています。こちらは全国的にはニュースになっていないかもしれないですね。

今年の「初雪化粧宣言」は4連休中の9月21日でした。

富士山"初雪化粧"宣言(富士吉田市 報道発表)
https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/div/teian/pdf/200921kisya.pdf

外国人にも人気のスポット新倉山浅間公園より(9月21日7時撮影 山梨県富士吉田市提供)

見えますか???アップにすると・・・・・

山頂付近にわずかに雪が・・・(9月21日撮影 山梨県富士吉田市提供)

本当に粉砂糖を振りかけたようにわずかな降雪だったのと、朝早くしか富士山が見えていなかったため、見逃してしまいました。

麓の人間にとっては富士山があること自体が「日常」ですが、こうやって日々富士山をチェックすることも地元の人にとっては何気ない「日常」なのかな、と思いました。

28日に降った雪もほぼ消えましたが、こうやって少しずつ季節が進んで行きますね。これから紅葉が楽しみです!

皆さんも新型コロナ対策をしっかりした上で遊びにいらしてください!


新型コロナに関連する情報



山梨県では、安心してお店や宿を利用していただくために、県が定めた感染症予防対策の基準を遵守している施設(宿泊、飲食など)について「グリーンゾーン認証制度」を導入しています。
https://greenzone-ninsho.jp/

また、グリーンゾーン認証された宿に宿泊する際には割引(1泊あたり最大5000円)を受けることができる「やまなしグリーン・ゾーン宿泊割り」を実施しています。(Go toキャンペーンとの併用可)

独自の割引制度を実施している自治体は多いですが、対象が地元民のみというところが多いです。この割引は誰でも利用できてお得です!
https://yamanashi-syukuhakuwari.com/


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2020年08月31日2020年の富士山の楽しみ方①「御中道」

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

まだまだ暑い日が続きますが、夏の短い富士五湖エリアでは、例年であれば富士山の夏の山じまいのお祭りである日本三大奇祭の「吉田の火祭り」(毎年8月26日・27日開催)の時期が過ぎ(今年は新型コロナウィルスの影響で中止になってしまいました、)、秋の気配を感じ始めています。

ススキやトンボも目立つようになってきました

(山中湖パノラマ台周辺 2020年8月29日撮影)

富士山が「閉山」という前代未聞の夏でしたが、そんな2020年の富士山の楽しみ方をご紹介したいと思います。

ご紹介するのは「御中道」です。

御中道は富士山を信仰する「富士講」の修行の道としても使われていた五合目付近を一周する約25kmの古道で、富士山に3回登った経験のある人しか巡ることが許されなかった、とも言われています。途中崩落し危険な箇所もあるため、現在では富士スバルライン五合目~御庭までの約2.5kmが通行可能です。

今年は2300m付近にあるこの御中道が山頂に一番近づくことのできる歩道です!!

森林限界より上に向かって行く山頂までの登山道と比べ、四季折々様々な植物を見ることができ、いつも

『今日はどんな植物に出会えるかな?』

とワクワクします。

最近はコケモモの実が赤くなりつつあります(採取は禁じられています)。また、溶岩や雪崩の跡、火口など富士山の自然を存分に感じられる私が大好きなルートです。アップダウンも少なく気軽にハイキングを楽しめます。

赤く色づいたコケモモの実

10月上旬頃からは紅葉が楽しめるようになります。特に例年10月中旬~下旬頃、カラマツが黄金に染まる景色は必見です。

初冠雪の富士山と黄金色に染まったカラマツ(2017年10月26日撮影)

モデルコース①


もう少し歩きたいという方は、モデルコース①のアレンジで、三合目のバス停で下り、精進口登山道をスバルライン五合目まで歩く(約120分)コースをプラスし、17:08のバスで下山というのもおすすめです。

なお、9月10日まで運行している富士山パーキングと五合目間を往復しているシャトルバスについては途中乗降ができないようですのでご注意ください。

また、上記モデルプランのバスの時刻については9月10日までのダイヤのため、変更になる可能性がありますので、最新情報は下記HPにてご確認ください。

富士急行バス(富士山駅・河口湖駅~富士山五合目 [富士スバルライン五合目]) 

【参考情報】

 奥庭・御中道トレッキングマップ(鳴沢村)[PDF 1.86MB].pdf


*御中道 標識設置工事のお知らせ*

環境省では9月中旬より御中道に標識工事を実施いたします。工事に伴う通行止め等はございませんが、工事期間中ご迷惑をおかけいたします。ご理解とご協力をお願いいたします。

設置後は植物や自然についての解説が充実します。より富士山のことを知りながら散策ができるようになると思いますので、お楽しみに!

富士登山オフィシャルサイト(御中道工事のお知らせ)


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2020年07月30日富士山の麓に9年ぶりの自然現象!

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士山周辺の例年の梅雨明けは7月20日前後ですが、なかなか梅雨が明けません。雨にも飽きてきたので、そろそろ青空の下に映える富士山を拝みたいです。


ただ、この大雨、長雨のお陰で富士山の麓に2011年以来9年ぶりの自然現象を見ることができました!


富士山の山梨県側には「富士五湖」と呼ばれる5つの湖の湖(山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)があることはご存知の方も多いと思いますが、その精進湖の近くに「幻の赤池」が出現しました!富士五湖に続く「第六の湖」とも呼ばれています。

国道139号線瀬々波橋から見下ろした赤池(7月21日撮影)

樹々の中にひっそりと現れた幻の池(上に見えているのが瀬々波橋です)(7月21日撮影)

この赤池は地下で精進湖とつながっていると言われていて、大雨が降り精進湖の水位が上昇しないと出現しません。2012年に富士五湖で仕事を始めてからずっと見てみたいと思っていたので、長雨に耐えたご褒美をいただいた気持ちです。

赤池のイメージ図

精進湖自体、かつて1万5千年ほど前にできたと言われている「せの湖」という大きな湖が噴火で流れ出た溶岩流によって3つに分断されてできた湖の一つです。そのため、西湖、精進湖、本栖湖も地下でつながっていると言われていて標高が同じです。湖の周りには火山活動の痕跡であるゴツゴツした溶岩を見ることができます。


日々過ごしていると富士五湖の自然の多くは富士山の火山活動よってつくられた、ということをつい忘れてしまいがちですが、今回の赤池の出現が思い出させてくれました。


赤池は7月中旬に出現し、少しずつ小さくなっているので、見られたらラッキーかも?

7月16日には棒(赤矢印)付近まで水があったそうです(7月21日撮影)


*池の近くに行く際に、「キャンプあかいけ(TEL:0555-87-2885)」に駐車される際には施設に一言お声がけください

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2020年06月22日今年の富士山は見て楽しもう!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。ようやく19日から県をまたぐ移動ができるようになりましたね。早速週末実家に帰り、冬タイヤから夏タイヤに交換をし、母の手料理を堪能しました。

本日は富士山が世界文化遺産に登録されて7周年です。早いものです。

4月の中旬には雪景色だった富士山ですが、今はすっかり夏山の様相になっています。

     4月14日 降雪翌日      5月14日 麓の森も青々してきました 6月17日 かなり雪が減りました*

(*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用)

日本全国の移動が基本的には自由にできることになったことで、旅行の計画を立て始めている方も多いかと思います。一部で「マイクロツーリズム」という言葉が出てきていますが、感染リスクを考え、遠出・長期の旅行を避け、比較的近距離で3密になる可能性の低い「自然」を楽しむ方が多くなりそうですね。

そうなると、首都圏から近く、自然が豊かな富士五湖地域には多くの方が来てくださるのではないかと思います。

ただ、すでにご存知の方も多いかと思いますが、残念ながら今年は富士山に登ることはできません。山梨県側の吉田ルートについては、スバルライン五合目までは車・バスで行くことができ、御中道もオープンしていますが、登山道は麓から通行止めとなっています。(富士登山オフィシャルサイト「富士登山関連最新状況」

富士五湖地域には富士山の眺望がすばらしい山が沢山ありますので、今年は富士山を「見て」楽しんでください。

このアクティブレンジャー日記でも、富士山を見て楽しめるスポットを紹介していきたいと思います。

なお、山梨県では県内の登山について5つのルールを設定しています。

      •  ●「体調に不安がある場合は絶対に入山しないこと」
  •  ●「山小屋・テント場の営業確認、事前予約を徹底すること」
  •  ●「十分に難易度を落とした山選びをすること」
  •  ●「混雑を回避する登山計画により行動すること」
  •  ●「感染予防グッズを携行し、ゴミは持ち帰ること」

  詳細:(山梨県「山梨県内における登山について」

登山をする際にはいつも以上の準備をして、決して無理はせずに楽しんでくださいね!

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インターネット自然研究所のホームページから全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を
見ることができます。富士山周辺には、3箇所設置されています。
過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですね
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php
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