ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

富士箱根伊豆国立公園 下田

48件の記事があります。

2020年07月07日黄色い絨毯と天の川「南伊豆町 ユウスゲ公園」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。

地元のこどもたちが書いた短冊に、「みんなの願いが叶いますように」、「織姫と彦星が会えますように」といった素敵な願い事を見つけた齋田です。

ちなみに、私の幼少時代はというと、「七夕ゼリーのじゃんけんにぜったい勝つ!」でした。

さて、こどもたちの願いによって織姫と彦星が夜空で再会を果たすころ、伊豆半島の奥石廊では早くもあの花が咲き始めました。

【ユウスゲ(2020.06.29撮影)】

みなさんご存じ、昨年の日記にて「真夏の日差しが大嫌いな変わった花」としてご紹介したユウスゲです。

この可憐な花に出会えるのは、石廊崎周辺の海岸線を一望できる小高い丘に位置するユウスゲ公園。

ユウスゲは、太陽が傾くころに開花し翌朝にはつぼんでしまうワスレグサ属の一日花で、富士箱根伊豆国立公園の指定植物の一つに指定されています。

【奥石廊の池の原一帯に群生するユウスゲ(2019.07.23撮影)】

こちらの写真は、昨年の最盛期、7月下旬に撮影したユウスゲ群落。

西日に煌めく太平洋の碧を背に、草木の緑に包まれた可愛らしい黄色い花弁が磯風に揺れ動く様子は、言葉ではとても言い表すことの出来ない程に情緒的でした。

さてさて、ここまでは昨年の日記でもご紹介した内容ですが、こちらはユウスゲ公園の昼の姿。

今回の日記では、夕方から深夜にかけて楽しめるユウスゲ公園の見どころをいくつかご紹介します!

ユウスゲの花を存分に堪能した後には、崖を打つ波の音や磯風のやわらかさを感じながら、沈みゆく夕陽をのんびりと眺めるのがおすすめです。

【ユウスゲ公園から眺める夕陽(2019.11.29撮影)】

こちらの写真は、昨年の11月下旬に、ユウスゲ群落の写真とは違った画角で撮影した夕陽。

ユウスゲの最盛期である7月下旬から8月中旬には、ユウスゲが群生する斜面と太陽が地平線に沈む方角が重なり合い、辺り一面に幻想的な雰囲気を醸し出します。

なかでも、黄昏時に見られる、黄色と緑の絨毯が燃えるような夕映えにゆっくりと包まれていく光景は、この世の終わりを思わせる程の美しさです。是非ご自身の目でご観賞いただければと思います。

夜のお楽しみは天体観測です。実はユウスゲ公園は伊豆半島有数の星空スポットとしても知られています。

小高い丘の周囲には光害が一切なく、太陽が完全に寝静まった新月の夜には、まるで宝石箱をひっくり返したような満点の星空が楽しめます。

一番の見どころは、白く流れる天の川。ユウスゲの季節には一年で最もはっきりと観察することができます。

天の川が見えてくれば、織り姫星(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)もきっとすぐに見つかることでしょう。この二つの星のすぐ近くに光るカササギの橋(はくちょう座のデネブ)をつなげば夏の大三角のできあがり。

あまりの星の多さになかなか見つけることのできない方は、7月であれば23時頃、8月であれば21時頃に真上に見える一番明るい星が織り姫星(こと座のベガ)と覚えておくとよいかと思います。

伊豆半島の奥石廊でみられるユウスゲの見頃は、7月下旬から8月中旬です。

ユウスゲが開花を始める16時頃には例年多くの見物客で賑わいますが、夏のユウスゲ公園では1日を通して素晴らしい景色が楽しめます。少しでも混みあう場合は時間をずらしての散策がおすすめですよ。

咳エチケットの徹底やソーシャルディスタンスの確保等の基本的な感染症対策に努めながら、伊豆半島の豊かな自然を存分に満喫しましょう!

ページ先頭へ↑

2020年06月19日自然の万華鏡?「梅雨の下田公園」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。海やプールには事前に水着を着ていく派の用意周到な齋田です。

いつも帰る頃に着替えの下着を忘れたことに気が付きます。と、昨年夏頃の日記にてご挨拶した齋田です。

今年の夏は「水陸両用サーフパンツ」なるものを購入しました。はたして出番はあるのでしょうか。

さて、そんな夏の盛りを目前に恵みの雨をもたらす季節に差し掛かりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

最近は街が寝静まる頃に散歩に出掛けることが多いせいか、梅雨の始まりにはうっとうしく思えた雨音もすっかり耳に馴染んでしまい、今では心地よささえ感じられます。

今回の日記では、この季節におすすめの散歩スポット「下田公園のあじさい」をご紹介します。

下田公園は、北条氏が水軍の拠点とした下田城の障子堀を間近にみることができる数少ない城址として日本史好きには堪らない閑静な公園ですが、梅雨の時期には雰囲気が一変し、敷地全体が鮮やかなあじさいに包まれます。

【下田公園のあじさい】

こちらの写真は、毎年多くの見物客やカメラマンが訪れる下田公園随一の群生地。

遊歩道は色彩豊かなあじさいに囲まれ、まるで万華鏡の中に迷い込んだような気分になります。

東向き斜面に位置するため、撮影の際には、朝のやわらかな日差しが降り注ぐ早朝から正午前までの時間帯がおすすめです。

【下田公園より下田市街を望む】

公園内には展望所が点在し、下田市街や須崎半島、太平洋の遙か彼方までをも見晴らすことができます。

写真の中央に広がる海面はペリー艦隊の入港で有名な下田港。下田市街をはさんで上方にそびえる可愛らしい三角帽子は下田のシンボル「下田富士」です。

伊豆半島南部のあじさいの見頃は6月中旬から下旬がピークと言われていますが、今回ご紹介した下田公園では開花時期が異なる100種以上のあじさいがみられるため、例年6月上旬から7月上旬頃までは満開のあじさいが楽しめます。

ちなみに、私のおすすめは見頃が過ぎ去った7月中旬です。かつては多くの見物客で賑わった公園内で、茶色がかったあじさいの萼片がひっそりと終わりを迎える様子は、なんともいえない情緒的な美しさを感じます。その光景の美しさはもとより、見物客はめったにいない時期なので、3密回避の観点からもおすすめです。

下田公園近隣にお住まいのみなさんは、梅雨の晴れ間に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

じめじめと湿っぽく憂鬱な気持ちになりがちな季節ですが、きっと気分も晴れ渡るかと思います。

20206月19日現在においては、下田公園敷地内への立入制限はなく、最寄りのペリーロード駐車場も一般に開放されていますが、見物の際には、引き続き「3密の回避」、「マスクの着用」、「手指の消毒」等の基本的な感染症対策に努め、節度を持った行動を心掛けましょう。

ページ先頭へ↑

2020年05月19日「STAY HOME」伊豆半島のお家大好きな生き物たち 第4弾 #STAYHOME

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。

自宅にいる時間が長いせいか、すっかりネットショッピングにはまってしまった齋田です。

最近は気にいった雨具を手に入れたため、あれだけ嫌いだった梅雨の時期が少しだけ楽しみに思います。

さて、「伊豆半島のお家大好きな生き物たち」シリーズも、早いもので今回が4回目となりました。

次回の更新からは平常通りの内容をお送りできることを祈りつつ、今回の日記では、とっておきの生き物をご紹介したいと思います。

今回みなさんにご紹介するのはこの生き物!

植物の形態形成を巧みに操る引きこもり集団「モンゼンイスアブラムシ」です。

【イスノキ 静岡県下田市】

青々とした艶のある葉がなんとも美しい立派なイスノキですね!これぞ常緑高木といった様相です。

(どうして唐突に木本の写真?と感じた方が多いとは思いますが、この写真だけで理解してしまったマニアな方は暫しの間お付き合いください。)

アブラムシ(アリマキ)といえば、甘露をアリ等に提供することで外敵から身を守ってもらう「共生(複数種の生物が相互関係をもって生活すること)関係」が有名ですね。一般には、テントウムシからアリに守ってもらいながら植物の汁を吸う小さな虫というイメージが強いと思います。

実は、アブラムシの仲間には植物に寄生して虫こぶをつくる種も少なくなく、このモンゼンイスアブラムシもイスノキに虫こぶを形成することで外敵等から身を守って暮らしています。

さて、写真のどこにモンゼンイスアブラムシたち(の虫こぶ)がいる(ある)か、みなさんはもうお分かりですね?

虫こぶの中で究極の引きこもり生活を行うモンゼンイスアブラムシ。

単純に引きこもるだけならヒト科のみなさんや他の生き物たちと同様ですが、彼らの驚くべきところは、植物の形態等を操作して自分たちにとって都合の良い楽園に変えてしまう点にあります。

モンゼンイスアブラムシの寄生により植物細胞の成長や分化に異常が生じることで形成された虫こぶは、彼らを外的要因から守るだけでなく、同時に食物の供給源にもなるのです。さらに、彼らの排出物は虫こぶの内壁により吸収除去されることが最近の研究で明らかとなっています。

閉鎖された虫こぶの中でほぼ全ての生活を完結させてしまう姿は、これぞまさに引きこもりの究極系と言えますね。

今回は、外部環境と隔絶された虫こぶの中で「STAY HOME」を実施するアブラムシのご紹介でした。

本来であれば、いつもの通り『お家でじっとしている姿は私たちもぜひ見習いたいものですね』で締めくくるところではありますが、虫こぶ内で1,000匹を超える仲間たちと暮らすのは、「密閉」・「密集」・「密接」のいわゆる3密を満たしますので、みなさんは植物の性質を改変しての「STAY HOME」はお控えください。

■タイトル末尾のハッシュタグ #STAYHOME について

新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛を受けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを目的とした『#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト』が令和2年4月23日(木)より始動しました。

当日記においても、かねてより「STAY HOME」を呼びかけてきましたが、新型コロナウイルス感染症の収束をより一層に願い、日記タイトルにはプロジェクトの象徴であるハッシュタグ"#STAYHOME"を追加してお送りしています。

ページ先頭へ↑

2020年05月01日「STAY HOME」伊豆半島のお家大好きな生き物たち 第3弾 #STAYHOME

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。洋菓子作りに使用するバターの量に驚きを隠せない齋田です。

新しいことに挑戦すると、今まで知らなかった(目を背けていた)色々な発見に遭遇しますね。

外出自粛中は部屋にこもりきりで退屈に感じるかもしれませんが、これを機会に少しだけ自分の世界を広げてみるのも楽しいことだと思います。

さて、今回の日記でも、前回前々回の日記に引き続き、これまでの巡視で出会った引きこもりが得意なインドア系の生き物たちをご紹介します。

休日を自宅で過ごしているのはヒト科のみなさんだけではありません。

今回みなさんにご紹介するのはこの生き物!

お家を背負った究極の引きこもり、でんでんむしむしカタツムリでおなじみの「マイマイ属」です。

【マイマイ属 2019.07.05 静岡県南伊豆町】

雨の日に多く見かけるカタツムリ。その愛らしい見た目から、子どもの頃に飼育した方も多いのではないでしょうか。大きなお家を背負ってのそのそと這う姿は見ているだけでとても癒やされますね。

「家を背負っているから"引きこもりが得意なインドア系の生き物"として紹介するのは短絡的だ」と思われたかもしれませんが、第3弾にしてネタが尽きたわけではありません。実はカタツムリの殻のようにもう一捻り理由があるのです。

さてさて、そんな可愛らしいマイマイ属ですが、彼らの多くは同種であっても殻の色彩や形状の地域変異が著しく、環境調査の現場では同定(生物の分類学上の名称を明らかにすること)が非常にやっかいな調査員泣かせの生き物としても知られています。

写真の個体はその特徴的な色彩パターンからミスジマイマイのように見えますが、撮影地は伊豆半島最南部の南伊豆町。こちらにはミスジマイマイの亜種であるシモダマイマイが広く生息しています。

陸産貝類の同定ポイントにはしばしば生殖腺の形状があげられますが、残念なことにミスジマイマイの亜種にはその形状に顕著な差がみられないことが多く、同定にはDNA解析が用いられることが少なくありません。

お家を背負っている姿だけでなく、同定には研究室にこもって室内分析を行う必要がある彼らは、まさに究極の『インドア系の生き物』と言えるのです。

次回も伊豆半島でみられるお家が大好きな生き物をご紹介します。お楽しみに♪

■タイトル末尾のハッシュタグ #STAYHOME について

新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛を受けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを目的とした『#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト』が令和2年4月23日(木)より始動しました。

当日記においても、かねてより「STAY HOME」を呼びかけてきましたが、新型コロナウイルス感染症の収束をより一層に願い、日記タイトルにはプロジェクトの象徴であるハッシュタグ #STAYHOME を追加してお送りしています。

ページ先頭へ↑

2020年02月28日大噴火!「子どもパークレンジャー」を開催しました

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。昨年末頃からさりげなく甘党をアピールしてきた齋田です。

今年の冬も机上やロッカーに異常はありませんでした。

さて、2月23(日・祝)に、子どもパークレンジャーイベント「まっちゃーれセンターで火山の噴火実験!? in神津島」を開催しました。

「子どもパークレンジャー」とは、「自然保護の大切さや自然との付き合い方など豊かな人間性を育むことを目的として、環境省レンジャーと一緒に自然観察や自然解説による自然環境学習などを小・中学生に体験してもらうプログラム」です。

詳しくはこちら>>> https://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/about/index.html

今回のイベントのテーマは、「火山の噴火」。

富士箱根伊豆国立公園伊豆諸島地域に属する神津島は、富士火山帯の火山島の一つです。

今回のイベントでは、伊豆半島ジオパーク推進協議会の朝日克彦先生と新名阿津子先生のご指導のもと、島民の子どもたちを対象とした噴火再現実験を行い、自分たちが暮らす神津島の成り立ちについて楽しく学習しました。

実験の前には、国立公園や伊豆諸島、神津島にある火山「天上山」の概要についてのお勉強。

元気いっぱいな子どもたちに、先生たちも元気いっぱいに応戦しました。

国立公園は日本を代表する自然の風景地として設立されたこと、自分たちはそんな素晴らしい島に生まれ育っていること、身の回りの優れた自然を後の世代に引き継ぐことの重要性、分かってもらえたかな?

さて、いよいよ、待ちに待った実験のスタートです。

身近にある食材のチョコレートや水飴等を混ぜたものを溶岩に見立てて噴出し、火山の噴火を再現します。

これから何が起きるのかな?どうやって火山は作られるのだろう?子どもたちはすでに興味津々です。

噴火が始まりました。火口からは溶岩が噴出し、堆積していきます。

好奇心旺盛な子どもたちからは、「溶岩は何で出来ているの?」、「どれくらい噴火が続くの?」、「実際にはどれくらい熱いの?」といった素晴らしい質問が絶えず飛び交い、講師役の朝日先生は大忙し。

これが溶岩流、こうやって火砕丘が形成されるんだ、神津島らしい形の溶岩ドームに近づいてきたね、等の説明を交えながら、楽しく実験を進めます。

そしてついに、大きな溶岩ドームが形成されました。実験は大成功です。

子どもたちにお手伝いしてもらいながら作った火山島がこちら!

みなさんで協力して上手に出来ましたね。実際の火山の特徴がよく再現されています。

形もどこか神津島のように見えなくもないのではないでしょうか!?

実験の終わりには朝日先生より神津島や火山について楽しくお話し頂き、「まっちゃーれセンターで火山の噴火実験!? in神津島」は最後まで和気あいあいとした雰囲気の中で実施することができました。

今回の子どもパークレンジャーも楽しんでもらえたかな?

みなさんが身の回りの自然や環境に少しでも興味を持ってくれたなら、とても嬉しく思います。

ページ先頭へ↑

2020年01月22日甘い香りに包まれる「伊豆下田 爪木崎」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。

今年の初売りでも、例によって普段よりウエストサイズが大きめのデニムを購入した齋田です。

さて、新年最初の日記では、甘くおいしそうな香りが漂う冬の人気スポットをご紹介します!

そんな幸せな場所は、伊豆半島下田の爪木崎。昨年8月の日記にて海水浴スポットとしても取り上げた、灯台そびえる景勝地です。

ここ爪木崎では、今年もたくさんのニホンズイセンが咲き誇り、甘くやわらかい香りに包まれながら一足早い春の訪れを感じることができます。

この日は天候に恵まれ、海沿いに広がる緑の絨毯を白く染める絶景をぽかぽかとした日差しの下で堪能することができました。

左手に散りばめられた赤色は、真っ赤なツリーですっかりおなじみのキダチアロエの群落です。

前回の日記にてご紹介した「アロエの里」以外にも、伊豆半島各地の海岸線にぽつりぽつりと自生しています。

どこまでも続く海の碧を背にして赤と白の花弁が潮風に揺れ動く様子は、息をのむほどの絶景でした!

満開の花々を楽しんだ後は爪木崎灯台方面へ足を運んでみましょう。

ニホンズイセンの群生地から5分程歩けば、知る人ぞ知る爪木崎のジオスポット「爪木崎の俵磯」を見下ろすことができます。

初めて焼いたビスケットのような奇妙な岩は「柱状節理」と呼ばれ、溶岩やマグマが冷えて固まる際に5角形や6角形の柱状の割れ目として形成されたものです。

写真で見るとサイズ感がわかりづらいかと思いますが、外接円の直径は大人の肩幅ほどの大きさです。

見物客のなかには、眼下に広がる圧倒的なスケールに感嘆の声を上げる方も少なくありません。

爪木崎にはこの他にも太古のロマン溢れるジオスポットが盛りだくさん。地学好きにはたまりませんよ!

海岸線沿いには遊歩道も整備されているため、花見の後のちょっとした散策にもぴったりです。

今回ご紹介したニホンズイセンの見頃は1月中旬~2月上旬頃と言われています。

まさに今がベストシーズン!週末は伊豆半島にて甘くやさしい香りに包まれてみてはいかがでしょうか。

ページ先頭へ↑

2019年12月20日海辺に広がる小さなツリー?

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。ショートケーキの苺は最後までとっておく派の齋田です。

12月もとうとう終盤に差し掛かり、待ちに待ったクリスマスが近づいてきましたね!

下田の街中では、普段に増して子どもたちの笑い声が響き渡り、鈴の音やトナカイの足音さえも聞こえてきそうな程にクリスマスムード一色です。

さて、今回の日記では、そんなクリスマスにちなんで伊豆半島の海辺に広がるツリーをご紹介します。

ツリーがみられるのは、伊豆半島の東海岸に位置する下田市白浜の「アロエの里」です。

ここは伊豆半島を代表するキダチアロエの群生地であり、県内外から毎年多くの観光客が見物に訪れます。

植物好きのみなさんの中には、すでにピンと来ている方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介するクリスマスツリーの正体はこちらです!

【真っ赤なクリスマスツリー(キダチアロエ)】

青い海が広がる遊歩道沿いには、およそ3万株のクリスマスツリー。もとい、キダチアロエの花。

今年は台風による高潮の影響で株数が減少しているものの、これだけのアロエが群生する様子は圧巻です。

街中に輝く装飾やイルミネーションの灯りを見に行くのも素敵な過ごし方の一つですが、自然の中にクリスマスを探しながら散策するのもなかなか乙なものです。

今年の冬は、伊豆半島下田に真っ赤なツリーを眺めにきてはいかがでしょうか。

自然の中でみつかる新しい発見が、自分への最高のクリスマスプレゼントになることと思います。

ページ先頭へ↑

2019年11月25日紅葉前線は今年もやってくる♪

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。久方ぶりに開いた文庫本に落ち葉の栞を見つけた齋田です。

身に覚えはないのですが、何故だか心が温まった気分です。他にもないか本棚を探してみようと思います。

さて、11月も後半に差し掛かり、朝晩の冷え込みがぐっと強まってきましたが、お変わりないでしょうか。

各地で紅葉が見頃を迎えたニュースをみると、深まる秋をしみじみと感じますね。

温暖な気候で知られる伊豆半島でも、一足遅れて紅葉の話題をちらほらと耳にする季節となりました。

今回は、これから見頃を迎える伊豆半島の代表的な紅葉スポット「河津七滝」をご紹介します。

河津七滝は、天城山の麓を流れる渓谷沿いに位置する代表的な七つの滝の総称です。

読みは「かわづななだる」。七滝は「ななたき」ではなく、「ななだる」と読みます。

古くは、水が上から垂れる様子を「垂水(たるみ)」と表現していたので、その名残なのかもしれません。

渓谷沿いには歩道が整備されており、片道約1時間程度で七つの滝を巡ることができます。

(※台風15号の被害により、現在は歩道の一部に立ち入りを制限している箇所がありますが、歩道内から全ての滝の見学が可能です)

【歩道の案内看板】

こちらの写真は初景滝(しょけいだる)。

真っ白な糸を下ろすような滝筋と手前に座るブロンズ像がなんともいえない雰囲気を醸し出していますね。

先の台風による流木や落枝がまだまだ残りますが、徐々に本来の美しさを取り戻しつつあります。

紅葉が見頃を迎える頃には、周囲の木々が紅く色づき、より一層魅力的な景色となるそうです。

さて、滝の前に腰を下ろす二体のブロンズ像、何をモチーフにしたものかわかりますか?

【初景滝(2019年11月中旬に撮影)】

近現代文学ファンの中にはピンと来た方も多いのではではないでしょうか。

伊豆半島を舞台とした川端康成の青春文学「伊豆の踊子」に登場する、主人公の「私」と踊子の「薫」です。

河津七滝の周辺には福田家や旧天城トンネルなど、作中の重要な場面で登場する名所が盛りだくさんです。

これからの季節は紅葉を眺めながらの聖地巡礼も文学好きにはおすすめですよ!

また、河津町では12月10日(水)までの期間、観光イベント「伊豆天城路河津秋まつり」が開催中です!

町内各所で「伊豆の踊子文学祭」や「紅葉ふれあいまつり」といった魅力的なイベントが実施されるほか、河津七滝では、「伊豆の踊子との記念撮影」や「なぞなぞウォークラリー」を楽しむことができます。

「伊豆天城路河津秋まつり」の詳細はこちらから。

今回ご紹介した河津七滝の紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬です。

温暖な気候をもつ伊豆半島南部での一足遅い紅葉狩りはいかがでしょうか。

ページ先頭へ↑

2019年10月30日ノスタルジックな秋の日に

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさま、こんにちは。タンスから出したセーターの匂いに懐かしさを感じる齋田です。

特定の匂いを嗅いだときに遠い昔のような心もちがするのは、なんだか不思議な感覚ですね。

この季節は、どこからともなく漂う金木犀の香りに、いつかの記憶がよみがえる方も多いのではないでしょうか。

さて、今回はそんな懐かしさを感じる伊豆半島西海岸の夕日をご紹介します。

残念ながらこの日記からは秋の匂いを共有することはできませんが、写真を通じて、美しい景色から感じる懐かしさや伊豆半島の魅力をお伝えできれば嬉しく思います。

一つ目にご紹介するのは、西伊豆町の大田子海岸から見える夕日です。

【西伊豆町 大田子海岸より望む夕日】

燃えるような夕日が、うるんだ赤い硝子球のように海の果てに沈んでいく様子は、言葉ではとても言い表すことの出来ない程に情緒的です。

また、夕日の橙色とは対照的な、地平線に浮かぶ島々からなるどこまでも黒い陰影がとても美しく感じられます。

写真では大きな一つの島のように見えますが、「男島」や「女島」、「メガネッチョ(通称)」等の複数の島々から構成されています。

二つ目にご紹介するのは、西伊豆町の黄金崎から見える夕日です。

【西伊豆町 黄金崎より望む夕日】

西に傾いた日の光を受けてその名の通り黄金色に移りゆく岩肌は、静岡県の天然記念物に指定されています。

また、この写真からは富士山を確認することができませんが、代表的な展望地として環境省の「富士山がある風景100選」にも選定されています。

洪波洋々と広がる海はもちろんのこと、夕日や富士山の他に、馬の頭にそっくりの岩壁「馬ロック」もそびえ立つ、見どころ盛りだくさんの人気スポットです。

伊豆半島西海岸の夕日はいかがでしたか?

懐古の情に浸りがちな秋の季節に、是非一度、伊豆半島の真っ赤な夕日を眺めにお越し下さい。

日記の写真では伝わらない、夕日のあたたかさや潮風のやわらかさ、波の音、浜辺の湿った匂いが、あなたを「遠い日の思い出」に連れ戻してくれることと思います。

また、夕日の見える場所はまだまだたくさんありますので、ご家族やご友人と一緒に自分たちだけの夕日スポットを見つけて、新しい「遠い日の思い出」をつくってみるのも楽しいかもしれませんね。

ページ先頭へ↑

2019年09月27日「天城山自然観察会」を開催しました!

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさま、こんにちは。食欲の秋を免罪符に、体重計を押し入れへ放り込んだ齋田です。

朝夕日毎に涼しくなり、秋刀魚やさつまいも、きのこにかぼちゃが美味しい季節が近づいてきましたね!

今年も秋の味覚を余すことなく堪能して寒い冬に備えようと思います。

さて、以前の日記でも告知させて頂いた、令和元年度山の日環境教育プログラム「天城山自然観察会」を9月15日(日)に皮子平にて開催しました。

当日は天城自然ガイドクラブさんによる楽しい解説により、総勢40名の参加者が大いに盛り上がりました!

今回の日記では、簡単ではありますが観察会の様子をご紹介します。

皮子平は入口へのアクセスが悪く、天城の秘境とも言われる場所で、原生的な自然が濃縮されたとっておきの場所です。

今回の観察会では、一般車両は通行することの出来ない筏場林道をマイクロバスにて移動し、上井屋歩道入口から歩き始めました。

一行が最初に辿り着いたのは、300万年前に噴火した火口跡である西皮子平です。

直径1km程の草地が広がりますが、防鹿柵が設置されているため中には入れません。

ここでは天城山の歴史や成り立ち、防鹿柵内外の植生の違いについてガイドを行いました。

写真は赤色立体地図を用いて西皮子平周辺の地形について解説を行う様子です。


東皮子平にてブナに囲まれながらお昼休憩をとった後には、パネルを用いて山の役割について講義を行いました。

挙手制で回答して答えの書かれたシールを捲っていくクイズ形式での講義であったためか、みなさま童心に返って和気藹々と楽しんでおられました。

その後も動植物の解説を交えながら、苔に覆われた溶岩の森を抜け、溶岩流上に続く歩道を下り、終点の戸塚歩道入口まで辿り着きました。

道中の美しい自然の様子は山田アクティブ・レンジャーの日記をご覧下さい。

あたり一面が苔に包まれた林内や、巨大な杉の木がそびえ立つ光景はまるで異世界です!

今回の観察会は募集定員がすぐに埋まってしまい、参加することができなかった方も多いかと思いますが、富士箱根伊豆国立公園管内では、各事務所で様々なイベントが開催されています。

他事務所のアクティブ・レンジャー日記も要チェックです!

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ