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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 沼津

217件の記事があります。

2021年09月22日伊豆山稜線歩道『戸田峠~伽藍山』で見つけた生きもの

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

9月に入り急に涼しくなりました。まだまだ暑い日もありますが、朝晩は過ごしやすいです。ウォーキングやサイクリングが気持ちいい季節ですね。

9月前半は不安定な天気が続きましたが、晴れた日を狙って伊豆山稜線歩道の戸田峠から伽藍山へ巡視に行って来ました。巡視で見つけた生き物を紹介したいと思います。

伊豆山稜線歩道は修善寺自然公園から天城峠までを結ぶ約42kmの自然歩道です。歩道は整備されていて、比較的なだらかです。途中登り応えがある場所もあるので、健脚な方も満足できるコースがあると思います。明るく開けた歩道が多く日よけが少ないので、夏の暑い時よりこれからの季節が歩きやすいと思います。コースの途中に富士山や南アルプスなどが望めるポイントがあり絶景です。

歩道を歩いていると、足下からピヨーンと跳ねる虫がいました。追いかけるとカラフルな体色のハンミョウでした。素早く何メートルも飛ぶので写真に撮るのは諦めようと思いましたが、何枚か撮影出来ました。事務所に戻り写真を確認してみると、なんとピントが合っているのはこの1枚だけでした。素早く動くので難しいです。次回は前方から鋭い牙をカメラに収めたいです。

【 ハンミョウ 】

次はアサギマダラです。アザミの蜜を吸っていました。この時期歩道上に花が少なく、ふとアザミの花に目を向けるとアサギマダラが止まっていました。アサギマダラは非常に長い距離を移動することで有名な旅する蝶と呼ばれていますが、この後はどこに行くのでしょうか?春頃から伊豆半島で何度も見かけていますが、毎回ヒラリと飛んで行ってしまい、今回やっと撮影することが出来ました。

【 アサギマダラ 】

最後はニホンカナヘビです。山以外でもよく見かけますが、気持ちよさそうに石の上で日光浴中でした。ザラザラとした体の表面と顔つきが小さな恐竜にしか見えません。カメラを構えて数枚撮影しましたが、撮影を終えて通り過ぎて振り返ってもこのポーズのままでした。おもちゃだったのかな?と疑うほど動きませんでした。

【 ニホンカナヘビ 】

おまけ

以前、天城山でも似たようなポーズのニホンカナヘビの子供を撮影しました。日光浴はこのポーズでするのが定番なのでしょうか?

【 ニホンカナヘビ(20217月天城山で撮影) 】

今回は歩道で見かけた生き物を紹介しました。夏の植物の見頃が過ぎ寂しい気もしますが、秋の紅葉が近づいてきているのを感じました。また日記で紹介したいと思います。

*現在、静岡県内は緊急事態宣言が発令中です。歩道の利用の自粛をお願いしています。

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2021年08月17日富士登山の前に-富士山を感じる山に登ろう!-静岡エリア(伊豆半島編)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

富士山が開山して1ヶ月が経ちました。そして閉山まで1ヶ月を切りました。以前、富士五湖管理官事務所の小西アクティブレンジャーの日記で「富士登山の成功のカギは準備にあり!」と準備の必要性について紹介していますが、閉山までの間に富士登山を計画され準備を進めている方に、富士山登頂前の準備編として静岡エリア第2弾「伊豆半島編」を紹介したいと思います。ぜひ準備登山を計画されている方は参考にして下さい。

▼第一弾:富士登山の前に-富士山を感じる山に登ろう!-静岡エリア(富士山麓編)

●登山の持久力は登山で!

富士山には4つのルートがありますが、どのルートを選んでも往復休憩なしで10時間以上かかります。無事に楽しい登山をするためには、持久力が必要です。長い時間山道を歩くと普段の歩行では使われない筋肉を使います。特に下りに必要な筋肉は日常生活の中で鍛えるのが難しいので、やはり登山の準備は登山ですることをおすすめします!

<伊豆山稜線歩道>

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伊豆山稜線歩道は、伊豆市修善寺自然公園から天城峠まで約42㎞の自然歩道です。全体的に歩道は整備されていて歩きやすいですが、コースの組み方でかなり長いコースや、登りごたえのある場所もあるので、トレーニングにピッタリです。歩道は道路(修善寺戸田線、西伊豆スカイライン、西天城高原線)に沿っていて、修善寺戸田線沿いはバスが通り、西伊豆スカイライン・西天城高原線沿いは駐車場が充実しています。

【 達磨山周辺の歩道からの眺望 道路は西伊豆スカイライン 】

<仁科峠~金冠山>

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今回は、富士山を感じる山ということで、伊豆山稜線歩道の北側、仁科峠~金冠山の富士山を堪能出来る区間を紹介したいと思います。歩道を北側に進んで行くと富士山を目指して進むので、富士山登頂への気分を高めてくれるハズです!

縦走コースタイム:約6時間35分(休憩を含まず)

距離:約18㎞

【 仁科峠周辺からの富士山 】

歩道は整備されていて全体的に歩きやすいです。アップダウンを繰り返しますので、気を抜かずに進みましょう。山頂以外にも歩道の色んな場所から富士山を望むことが出来ます。

【 歩道の様子① 富士山が目の前に見えています 】

長い階段がいくつもありますが、一歩一歩足を運んで行きましょう。迷いやすい場所はありませんが、途中道路を通る場所が何ヶ所かありますので、看板を見ながら進み車に注意して下さい。

【 歩道の様子② 】

金冠山からは、富士箱根伊豆国立公園が見渡せます。トレーニング目的でも素晴らしい景色は楽しみたいですよね。きっと疲れが吹き飛ぶような景色が見られると思います。この場所は春になるとマメザクラやアセビが咲き美しいです。

【 金冠山山頂からの眺望 】

伊豆山稜線歩道の仁科峠から北側のほとんどは、日よけのない歩道になっています。ウエアの調整や水分補給で体温調整をしながら体力に合わせたコースを設定して下さい。水分や塩分の取り方など、熱中症対策についてロングトレイルを歩きながら考えてみて下さい。富士山は標高が高いので気温は麓に比べると低いですが、太陽に近く暑いです。日焼け対策やウエアの調整は長時間の登山では重要です。

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ご紹介した仁科峠、金冠山は、富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念として、2017年に「日本のシンボルである富士山の魅力を発信し、より多くの人々に富士箱根伊豆国立公園に親しみをもっていただく」ため、代表的な富士山の展望地を"富士山がある風景100選"として選定した場所です。他にも富士山を感じる場所がたくさんありますので、トレーニングや観光の参考にして下さい。

▼富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"

http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html

▼富士登山オフィシャルサイト

http://www.fujisan-climb.jp/index.html

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2021年08月16日富士登山の前に ー富士山を感じる山に登ろう!ー 静岡エリア(富士山麓編)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

このところ秋雨前線の影響で雨の日が続き、各地で災害が起こっておりますが皆様のお住まいの地域は大丈夫でしょうか?

8月も半ばにさしかかり、あっという間に富士山の開山から一ヶ月が過ぎました。

富士山に一生に一度は登ってみたい!と思っている方、多いのではないでしょうか。

日本最高峰というだけあって、山頂からの景色は、やはり一度は見てみたいと思いますよね!?

富士山に登りたいと思っている方、富士山は日本最高の独立峰だけに、気象条件も体力的にも厳しい山です。前回の日記に富士登山成功を目指す人のために準備の必要性と体力強化について書いてありますので、まずはそちらをご覧ください。

富士登山成功のカギは準備にあり!<体力編>

いきなり本番ではなくまずは富士山が見える山に一度登ってから富士登山本番を迎えてみるのはいかがでしょうか?

準備をすると必要なものや自分に足りなかったものが見えてきて、富士山登頂がものすごく大変なものから楽しいものにかわるかもしれません。

今回は、富士山登頂の前に準備編として富士山を見ながら楽しく登れる山のご紹介です!

      ▲長者ヶ岳山頂からの富士山(2021年3月1日撮影) 

富士山が見える山はいくつもありますが私がおススメしたいのは、長者ヶ岳です。以前の私の日記にも紹介したことがあります。どこにあるかというと静岡県の富士宮市。標高1335mの山です。

登山口は田貫湖にあります。田貫湖より小田貫湿原に向かう途中、車が数台とめられるところが登山口になっていますが、駐車場が狭いのでトイレもある田貫湖バンガローサイトの駐車場(写真1)を利用するのがおすすめです。

詳しくはこちら

富士宮市のHP 長者ヶ岳について

       ▲写真1 田貫湖バンガローサイトの駐車場

▲ 長者ヶ岳の地図(富士宮市HPより) 赤丸は登山口、黄色丸が田貫湖バンガローサイト駐車場  

田貫湖より東海自然歩道を歩きながら、長者ヶ岳の山頂までは約2時間程の登り。

所々富士山が眺められる場所があり、休憩できるベンチもあります。

      ▲お天気がよければ山頂から南アルプスも!(2021年3月1日撮影)

山頂にはベンチやテーブルもあり、富士山を見ながらお昼ご飯を食べるのにはよいスポットです。

夏も本番になってきましたので、無理せず熱中症に気を付けて十分な水分補給と帽子をお忘れなく。

       

富士山を眺めながら、富士登山に備えてみるのはいかがでしょうか。 本格的な夏の登山シーズン到来ですが、感染症予防対策、熱中症対策を十分とって安全に富士登山を楽しんでください!

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2021年07月31日富士山週末パトロールに行ってきました!ー富士宮口ー

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

今年度は2年ぶりに富士山が開山しており、最近は週一回のペースで富士山に登っております。

そんな中、7月22日からの4連休、22日(海の日)と23日(スポーツの日)に富士宮口から登山者の方々の状況を見るために週末巡視に行ってきました。
富士宮口から上がる登山者は、連休初日ということもあってか7月10日の開山以降一番の混雑ということでした。

    

▲水ヶ塚駐車場の様子 皆様検温と協力金に並んでいます  ▲登山者様子 富士宮口八合目付近 

コロナ渦での登山ということもあり、登山者はマスクを着用していたり、各山小屋も密にならないように宿泊人数を絞ったり、アクリル板を配置するなどの対策を行っておりました。今年度はコロナということもあり、山小屋に宿泊する場合は必ず事前に予約をしてから登山をしてください!



22日、23日のお天気は良く八合目からは沈んでいく夕日がきれいに見えました。満月が近かったこともあり、夜は町の夜景と満月がきれいに見え、日帰りの登山では味わうことのできない富士山をゆっくりと楽しむことができました。

       ▲富士宮口八合目から 日が沈む様子 

      ▲ 富士宮口八合目からみる夜景

翌朝は山頂でご来光を見る登山者は1時半頃に富士宮口八合目を出発していました。私たちもご来光時の山頂の様子を見るために、1時半に八合目を出発しました。 ヘッドライトをつけながら、ご来光を見るために上がる登山者の方々もそれなりにいらっしゃいました。

     

▲山頂での御来光を目指し登っていく登山者        ▲成就岳付近で御来光を待つ登山者

4時半過ぎに太陽が昇ってきました。登山者の方々は写真を撮ったり静かにご来光を眺めていました。 こういった美しい景色がみられるのも登山の楽しみの一つですよね。

▲御来光 山頂より

毎日日が昇って沈んでいく、同じことの繰り返しのようで、毎日違う景色がみられるのもまた山の魅力の一つであり、そういった景色が見たいから山に登るのかもしれないですね。 ただ、美しいご来光は場所や時期によっては山頂までいかなくても見ることができます。連休中や週末、お盆などの時期はご来光を山頂で見る人が多く密になるので、特に今年度は混雑している場所や時間をさけるという意味でもご来光は山頂ではなく山小屋付近などで、そして日が昇ってから山頂を目指すというのもよいかと思います。

▲ 雲海

ご来光後の山頂はかなりの人でした。剣ヶ峰には日本最高峰への登頂を待つ人の列ができていました。

休憩中はマスクを着用する、隣の人との距離をある程度保つなどの感染対策を行い、安全に富士登山を楽しんでください。 なお、山頂付近にはジュースやビールの空き缶、使い終わった酸素の缶が捨てられ、使用したマスクが落ちていました。

ご自身で出したゴミや持って来たものは責任をもって自分で持ち帰るようお願いいたします。ゴミは土にはかえりません。それを拾って下まで運ぶ人たちがいるということを忘れないでください。

     

▲ 休憩する登山者                   ▲剣ヶ峰への登頂待ちの行列

お鉢めぐり中に影富士を見ることができました。富士山に登ると富士山は見られませんが、影富士がみられるのは富士山に登った人だけですね! 調べたところ影富士は、五合目より上、日の出から数時間の間と日没前の数時間の間に出現するそうです。

▲影富士

今年度コロナ禍での登山となりますが、感染対策を行い安全な登山を心がけてください。無事閉山が迎えられるよう、ご協力お願いいたします。

感染症対策に関する詳しい情報はこちらをご覧ください

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2021年07月05日今年も『モリアオガエル』に会えました!

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

7月になりました。今年の半分が終わったなんて時間が経つのは本当に早いです。

さて、今回の日記では6月梅雨の晴れ間に昨年度も日記で紹介した猫越(ねっこ)岳山頂の池『モリアオガエル』の産卵を確認に行って来ましたので紹介したいと思います。

猫越岳山頂の池は伊豆山稜線歩道の仁科峠駐車場から天城峠方面に1時間程歩いたところにあります。モリアオガエルの産卵場所として有名で、普段は森に住むモリアオガエルも、産卵の時期はこの池へやってきます。森の中ではなかなか見る事が出来ませんが、梅雨のこの時期運が良ければ目の前で産卵の様子などが観察できるのです。木の下でしばらく目を凝らして眺めていると、今にもジャンプしそうなポーズのモリアオガエルを発見しました。


夜行性のモリアオガエルですが、昨年同様に日中も池の分岐に近づくと大合唱が聞こえてきました。今年も元気に活動しています。ふと、夜はもっと凄い大合唱のかな?と思ったのですが、夜中に何も知らずこの大合唱が聞こえたらちょっと怖いかもしれませんね。

多くの卵塊とモリアオガエルを確認しましたので、写真で紹介します。

【 中央:モリアオガエルの産卵 右側:卵塊 】(クリック拡大)

池の周りの木にはたくさんの卵塊を確認できました。人気のある木は枝が池にせり出している木です。卵塊の中で孵化したオタマジャクシが安全に池に落下できるように考えて選んでいるのでしょうか。

そして今年も「モリアオガエルを探せ!!」をお楽しみ下さい。

下の写真の中にモリアオガエルがいます。どこにいるでしょうか?(写真クリック拡大)

卵塊もいくつか写っていますので拡大して観察してみて下さい。

昨年より少し難易度を上げております。よく見て下さいね。

ヒント:カエルの目を探して下さい。目が慣れてくると見えてきます。何匹かいますよ。

さて見つかりましたか?難しかったでしょうか?

それでは、、、答えです 


4匹も隠れていました!実際にはもう少し隠れていますが、しっかり確認出来るモリアオガエルだけをカウントしています。見つからなかった人は、もう一度写真をクリック拡大して確認してみてくださいね。

毎年池に着いてしばらくの間、声は聞こえるのに姿はなかなか確認出来ません。不思議としばらく見ていると次々に発見できます。見ていた場所で発見出来たとき、ずっと見ていたのにこんなにいたの!?とビックリします。本当にかくれんぼが上手です。

たくさんのオタマジャクシも池の中で確認できました。水面に落下したオタマジャクシは1ヶ月程でカエルの姿に成長し森へ帰っていきます。

【 オタマジャクシ(クリック拡大) 】

最後に昨年目の前でたまたま見つけたモリアオガエルが同じ木にいるか確認にいくと、、、

 

残念ながら同じ木にはいませんでした。今年も多くのモリアオガエルが無事に森に帰り元気に成長してまた来年会えるといいなと思います。

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2021年06月11日天城シャクナゲコース 

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

今回は沼津の管轄地域である伊豆半島の天城山についてご紹介しようと思います。

普段は富士山エリアの担当ですが、今回は伊豆半島エリア担当の山田ARと一緒に天城シャクナゲコースにいってきました。

伊豆半島というと海のイメージが強いかもしれませんが、実は山地が大半を占めており、海だけではなく山も楽しめる、静岡県が誇る素晴らしい場所の一つです。

伊豆半島には地球の活動のわかる地形や地質のある場所 (ジオサイトと呼ばれています)が数多く有り、変わった自然の地形を楽しむこともできます。

▲山田AR撮影の滑沢渓谷 底の一枚板は溶岩

ジオサイトを訪れてみたい方は下田AR齋田さんの日記へ http://kanto.env.go.jp/blog/fujihakone/simoda/index.html

そんな伊豆半島にある天城山は伊豆の中央部にある山で日本百名山にも選ばれていますが、天城山という名前の山はなく万二郎岳、万三郎岳などを含む山の総称です。天城山は年間降水量が4000mmを超える非常に雨が多い国内有数の多雨地域ですし、ブナの原生林もあり、固有種であるアマギツツジ、アマギシャクナゲが咲きます。

今回の目当てはアマギシャクナゲでしたが、見頃の時期は過ぎており連日の雨などの影響もあったので、少しでも残っているものがあればよいなと思っていました。そんな中でも、遅咲きで残っているシャクナゲがいくつかありました!

▲淡いピンク色が素敵! シャクナゲはまた来年ですね

シャクナゲはもう終わりでしたが、ヤマツツジは今が見頃を迎えておりました。

▲ヤマツツジ

新緑の緑と色とりどりの花で山は歩くのにとても気持ちがよい季節です。特にブナの森は新緑がとてもきれいで、毎回はっとさせられます。

▲こんなにすてきなブナの森も!

ツツジが落ちて登山道が一面ピンクになっていました。トウゴクミツバツツジでしょうかね。

これから見頃を迎えるというアマギツツジも是非見てみたいですね。

四季折々で楽しめる魅力いっぱいの天城山でした。

来月はいよいよ富士山が開山します。次回の日記は富士山の開山についてご紹介しようと思います。

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2021年06月10日富士山の豊かな自然と火山を感じる【富士山自然休養林を歩く】

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

暑い日が続いています。毎年書いている気がしますが6月は紫陽花がキレイな季節ですね。今年は咲き始めが明るい緑で、開花ともに白に変化していく紫陽花を庭で育てています。毎日変化を見るのが楽しみです。

今回は、富士山自然休養林歩道の巡視に行って来ましたので、おすすめの場所をいくつか紹介したいと思います。

静岡県側の富士山開山日は7月10日ですが、現在、御殿場口・須走口・富士宮口の五合目まで車で行くことが出来ます。(開山後はマイカー規制が始まりますのでご注意下さい。詳しい情報は→富士登山オフィシャルサイト

富士山の五合目より山頂へ向かう全ての登山道は閉山期間中ですので入れませんが、開山前のこの時期におすすめのハイキングコースがあります。富士山を眺めながら山麓を歩く富士山自然休養林歩道です。コースによって富士山を感じるスコリアの歩道や、山麓ならではの自然豊かな森の中を歩く歩道、富士山の歴史を感じるスポットなどがあります。コースもご自身の興味がある場所や体力に合わせて考えられるので幅広く楽しめる場所になっています。

おすすめ①二ッ塚

まずは、御殿場口新五合目から1時間程で行ける二ッ塚(双子山)です。名前の通り二ッ塚上塚(上双子山)と、二ッ塚下塚(下双子山)を合わせて二ッ塚(双子山)と呼ばれています。御殿場口新五合目から二ッ塚までは、富士山を正面に眺めながら、これぞ富士山と思わせる砂礫(細かなスコリア)の上を登っていきます。所々砂礫に足を取られ、一歩登っては後ろに戻されるような場所があり、御殿場ルートで富士登山をしようと思っている方には登山道をイメージしやすい場所になっています。

【 登山道からの眺望 】

御殿場口新五合目から二ッ塚までの間に植物は少ないですが、フジハタザオがカラマツの下でひっそりと咲いているのを発見しました。その他にも数は少ないですが、シロバナヘビイチゴやオンタデ、ヤマシャクヤクの花が咲いていました。フジアザミも大きく葉を広げている最中でした。こちらも開花が楽しみです。

【 カラマツとフジハタザオ 】

二ッ塚下塚(下双子山)山頂に登るとご神体の名前が書かれた石碑と鳥居があります。植生がなく遮る物のないので眺めがよく周辺の街や山麓がよく見えます。

【 二ッ塚下塚(下双子山)からの富士山 】

おすすめ②幕岩

案内看板の奥に見えている岩の壁は全て溶岩で出来ています。最下部は約一万年前の噴火の時のもので、最上部は1707年に宝永山が噴火した時のスコリアだと言われています。この辺りは二ッ塚周辺とは違い植物が生い茂り美しい森ですが、足下はやはりスコリアで覆われています。足を止めて歩道脇に目を向けると細かい穴の空いたスコリアに植物が根を張っています。


【 幕岩(まくいわ)


【 歩道脇のスコリア 】

おまけ

おすすめ③須山御胎内(国立公園外)

紹介したコースから少し下った場所に須山御胎内があります。この場所は旧須山口登山道一合目の場所で、鳥居の先の風穴に富士山の神様とされている木花咲耶姫の石像があります。以前の大雨の影響で残念ながら現在は風穴に入ることは出来ませんが、不思議な雰囲気のある場所で、周辺は美しい原生林が広がっています。

【 須山御胎内 】

今回の日記では富士山御殿場口新五合目周辺を紹介しましたが、ハイキングマップの推奨13コースを参考に、初夏の富士山麓の森をご自身の体力、目的に合わせて散策してみてはいかがでしょうか。

*各自、新型コロナ感染症対策をお願いいたします。移動においても各自治体のガイドラインをご確認下さい。

【 ハイキングマップ:富士山自然休養林保護管理協議会HPより抜粋 】

▼富士山自然休養林ハイキングマップ(富士山自然休養保護管理協議会)

http://www.kyuyorin.jp/

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2021年05月19日山頂だけが富士山じゃない! 【富士山自然休養林を歩く】 

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

今年は早くも梅雨入りし、じめじめした季節がやってきたという感じですね。今年は長梅雨になるなんて予想もありますが、あっという間に夏がきて秋になるような気がします。

夏といえば、沼津管理官事務所では富士山です!

428日より静岡県側の3つの富士山へのアクセス道路が開通となり、開山も710日に迫ってきました。(現在道路は開通しておりますが、79日までは山頂までの登山道は閉鎖しております。また、7月10日からはマイカー規制もございます。ご注意ください。

昨年は残念ながら閉山となっていた富士山も今年は小屋の宿泊を完全予約制にし、5合目で全員に検温の実施(静岡県側)とコロナの感染対策を行いながら例年とは違った形での開山となる予定です。

富士登山に関する情報・注意点は富士登山オフィシャルサイトをご覧ください。

▲三月に巡視に行った毛無山からみた富士山

富士山の開山を前に、富士山自然休養林を楽しんできましたのでそのご紹介です。

富士山自然休養林とは

今回は須走口五合目から小富士に向かうコースをご紹介します。

富士山自然休養林 Jコース

▲小富士遊歩道入り口

須走口五合目登山口の側より遊歩道に入ります。

カラマツやダケカンバの森の中を鳥の鳴き声を聞きながら、ゆっくり植物観察して歩くのもまた普段の山頂を目指す山歩きとは違った楽しみ方がありますよね。

▲ガスがかかっている森も神秘的です

30分程のハイキングで小富士に到着します。

遊歩道もきちんと整備されており、とても歩きやすいです。

▲小富士より富士山を眺める

ふと足下を見てみると、普段何気なく通り過ぎている登山道に新芽が出ていました。

ここに偶然落ちて芽生えたんですね!こんな小さな芽が何十年という歳月をかけて、大きな木になっていくと思うと感慨深い物がありました。登山道に芽吹いていたので、踏まれずに頑張って欲しいなと思いながらその場を離れました。

▲足下を見るとこんな光景も!!

こちらはカラマツの新芽

ブラシの様に葉を広げているところがかわいいですよね!

普段ならあまり気にせず通り過ぎてしまっていましたが、今回は森のいろいろな植物をのんびりと観察してみました。

▲カラマツ

前回私の日記で紹介した西臼塚も新緑と植物観察に素晴らしい時期になりました!こちらも富士山自然休養林のコースの一つで、私の大好きな場所です。

(※最近富士宮市に熊の出没情報が相次いでいます。西臼塚周辺も熊が出没したことがあるようですので、対策を十分とってからお出かけください)

曇っていても、雨が降っていても楽しめる森歩き。是非季節ごとに色々な楽しみ方を見つけてください。

▲西臼塚のご神木 ミズナラ

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2021年05月10日『天城山』の遅い春

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

GWが終わってしまいましたね。私は先日日記で検討していた自転車を購入し、GWは自転車で川沿いを走り海まで行ってきました。いつもは車で通り過ぎてしまう場所に新たな発見があったり、ステキなお店があったり、海を眺めながら本を読んだり。今までのGWにはないのんびりした時間を過ごしました。

さて、今回の日記では4月末の巡視で、天城山の遅い春の光景に感動したので紹介したいと思います。

アクティブ・レンジャーが管内の巡視に行く際は、何らかの目的を持って現地に向かいます。事務所によって目的はさまざまですが、主に登山道の安全確認や標識・看板の確認、倒木の処理や道迷い発生場所の確認、申請のあった工作物の確認など、多岐にわたります。以前紅葉の時期に何度も天城山の八丁池付近で確認する事があり、絶好のタイミングで八丁池の紅葉を日記で紹介しよう!と意気込んでいましたが、行かなかった数日で紅葉した葉があっという間に散ってしまいました。今回はこの逆の事が起こりました!天城山を八丁池に向かって歩いていると、前方に一面の薄ピンクの花が見え、ハッとしました。

街中や標高の低い山ではかなり前に散ってしまったマメザクラが見頃を迎えていました。思いがけないプレゼントをもらったような気持ちになり、また山に魅了されてしまいました。すれ違った登山者の方も美しい光景にしばらくその場から動けず見とれていました。

登山道では鳥たちのさえずりが聞こえていました。音声を録音して聞いて欲しいほどで、気温の低い山にやっと訪れた春を喜んでいるようでした。

見晴台では八丁池と真っ白な富士山、南アルプスの山々が見えました。後1ヶ月もすれば深緑に囲まれた八丁池が見られそうです。


そして縦走路からは、ブナやヒメシャラの奥に富士山が見えます。落葉している期間限定の風景です。

ブナの枝には黄緑色の新芽がまばらについています。枝を緑色に染めるのももうすぐでしょう。(*富士山が見つけられなかった方はクリック拡大)

沖縄・奄美地方が梅雨入りして今年は梅雨入りが早そうです。梅雨の雨で山が潤い季節が夏へと進んでいきます。アセビが満開の天城山も、巡視の時まだ蕾だったアマギシャクナゲが開花し、八丁池ではモリアオガエルの産卵も始まります。森が賑やかになるのが今から楽しみです。

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2021年04月27日春の訪れ 東海自然歩道

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

今年は全国的に桜の開花が早く、富士山地域でも例年より早く桜が咲きました。あっという間に春が来て終わっていくような感じがしますが、桜が咲いているのを見ると毎年四季のはっきりした国にいることの素晴らしさを感じます。

春は里だけでなく山にも桜にツツジ、新緑と色鮮やかな季節で山に登るのが楽しくなる季節ですね。ふと足下や上を見上げると普段気づかなかった物に目がいく楽しい季節でもあり、花粉がなければ一段と素晴らしい季節だと思います。

【今回ご紹介する東海自然歩道の豆桜】

今回は東海自然歩道と、そこからもアクセスできる竜ヶ岳をご紹介しようと思います。

東海自然歩道とは→http://www.tokai-walk.jp/about.html

東海自然歩道は自然に触れ、貴重な文化財に出会うことを条件に選定された総延長1697.2 kmにも及ぶ長距離自然歩道です。

今回ご紹介する場所は東海自然歩道の一部で山梨県と静岡県の県境に位置している青丸で

囲ってある場所です。

▲資料:東海自然歩道連絡協会公式HPより抜粋 (http://www.tokai-walk.jp/)

所処このような木橋や階段が有り整備された登山道になっていて、アップダウンはほとんどありません。

景色を見ながら歩く、というよりは林の中を歩くといった方がイメージに近く森林浴を楽しめます。

▲所処新芽が出ており春を感じました

東海自然歩道から外れ、端足峠に向かい登山道を上がっていくと竜ヶ岳につきます。

竜ヶ岳は1485mの静岡県と山梨県の県境にある山で時期によってはダイヤモンド富士が見られます。途中笹の登山道を上がりますが、端足峠まで上がってしまえば景色を見ながら歩くこともできますし、山頂からの富士山の眺めや南アルプスの眺めは非常に美しいです。

【竜ヶ岳山頂より】

竜ヶ岳は山梨県の本栖湖側からも登山道が有り、そちらからも登ることができます。体力に自信のない方は歩行時間が短くなるので、本栖湖側から上がってみるのもよいかもしれません。

【竜ヶ岳山頂手前より南アルプス】

なかなかコロナの影響で自由に移動することもはばかられるようになっていますが、是非山だけでなく、街で咲く花や通勤路の足下の草花からも春を感じてみてください!

▲カタクリ

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