ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 沼津

224件の記事があります。

2022年01月21日天城山『八丁池』の全面結氷

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。本年もよろしくお願いいたします。

気がつけば新しい年になって1ヶ月が過ぎようとしています。今年の目標を何となく頭に浮かべながら決めきらず月日が流れていってしまいましたが、節分までには決めたいと思います。2022年いい年になるといいですね。

さて、今年初の日記では天城山にある八丁池が全面結氷していたので紹介したいと思います。

天城山とは、東は遠笠山から万二郎岳(標高1,299m)、伊豆半島の最高峰の万三郎岳(標高1,406m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山の総称です。天城山は年間を通して雨が多く、年間降水量は4,000㎜を超える多雨地帯で、苔や樹木が育つ最適な環境です。私が巡視に行った日も、近隣の市町は晴れていましたが、天城山では時折玉雪が舞っていました。積もった雪はクッションの中身の発泡ビーズのようにまん丸で可愛かったです。(以下全ての紹介写真はクリックで拡大出来ます。)

【 積もった玉雪 】

八丁池は標高1,173mにある池で、「天城の瞳」の愛称で呼ばれています。池の周囲が八丁(870)あることから名付けられたと言われていますが、実際は580mほどしかないそうです。

池の色は天気や季節によって違う色に見えます。天然記念物の「モリアオガエル」産卵地としても知られていて、昨年も梅雨頃にたくさんの卵を確認出来ました。池の周りは「モリアオガエル」の保護のため、半周ほどで通行止めになっています。

何度か冬に八丁池を訪れていますが、全面結氷は久しぶりに見ました。昨年も同じ頃に巡視で行きましたが一部結氷のみ、一昨年は全く凍っていませんでした。年に数回ある全面結氷ですが、今年は気温が低く長い間見る事が出来そうです。

【 全面結氷の八丁池 (2022.1.19撮影)


【 八丁池様子(2022.1.19撮影)


【 八丁池様子一部結氷(2021.1.6撮影) 】 【 八丁池様子(2020.1.14撮影) 】

色の少ない歩道を歩いていて、遠くに雪が積もった木があるなと思い近づくと、ミツマタの花の蕾でした。冬の登山は植物が少なく寂しい気もしますが、落葉した木々の上の鳥がよく見えたり、地面を覆う植物が少ないので、長い間動物の姿を観察できたりします。自分の歩く音以外の音に耳を澄ましてみて下さい。何か発見出来るかもしれませんよ。

【 ミツマタの蕾 】

--お知らせ---------

旧天城トンネル(天城山隧道)入口公衆トイレ、天城高原ハイカー駐車場トイレは凍結の為、3月中旬まで  使用できません。八丁池公衆トイレは冬季専用のみ使用できます。

天城峠バス停から旧天城トンネルへの登山道は周辺工事の為現在通行出来ません。

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◆おまけ◆ 「シカはどこ!?」

上の写真にシカがいます。どこにいるでしょうか?難易度★かなり簡単です。クリック拡大で探してみて下さい。*答えは一番下に↓

「シカはどこ!?」答え、真ん中にいました。

森と同じような色合いで一瞬分かりませんでしたが、枝が折れたような音が聞こえたので見てみると、木の後ろからじっとこちらを見ていました。皆さん分かりましたか?

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2021年12月28日ー2021年を振り返ってー

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

あと数日で2021年も終わりとなりますが、皆様は今年を振り返っていかがでしたでしょうか?

私は2月に沼津管理官事務所のAR(アクティブレンジャー)に着任し、新しいことに色々と挑戦した一年でした。毎年思うのですが、一日や一週間は長くても一年を通してみるとあっという間に終わっていくのですよね。年を重ねるごとにそのスピードが増しているような気がするのは、私の思い過ごしではないと感じています。今回は今年一年を振り返り、心に残っている巡視を紹介しようと思います。

まずはこちら

着任後初めての巡視 田貫湖から

田貫湖には、ふれあい自然塾という2000年にオープンした環境省の直轄施設があります。

田貫湖を一周できる散歩コースやキャンプサイトもあり、田貫湖のデッキからは上の写真のような逆さ富士が見られる日もあります。冬は空気が澄んでいるので富士山の全景が見られる日が夏より多いように感じます。

同じ静岡県でも、西部出身の私からすると富士山がこんなに大きく見える事に感激しました。田貫湖周辺には長者ヶ岳という富士山の見える山や、小田貫湿原などもあり自然を楽しむのにはおすすめの場所です。

それから、やはり忘れられないのは富士山!

▲こちらは富士山山頂より ご来光の瞬間

今年の夏は週に1回程のペースで、富士山に設置している登山者カウンター管理等のために巡視を行っていました。

日本一高い山ですが、標高だけでなく歴史的・文化的な面でも素晴らしいのが富士山。知れば知るほど奥の深い山だと思います。山頂だけではなく、麓に広がる自然休養林、歴史ある須山口登山歩道や村山古道、一度といわず何度も登りたくなる魅力がある山です。

来年は是非山頂だけではなく、麓の自然や歴史を探索してみるのもおすすめです。

▲山頂よりみた影富士

今年もAR日記をお読みいただきありがとうございました。

また来年もAR日記を引き続きよろしくお願いいたします。それではまた来年!

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2021年12月03日アクティブ・レンジャー写真展inプラサヴェルデ<沼津エリア>

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

今日の富士山は麓の方まで真っ白です。頭の方だけ白い富士山も好きですが、真っ白の富士山も迫力があって美しいです。あっという間に12月ですね。今年やり残した事はないですか?私はカレンダーに予定を書き込みながらやり残しがないように年明けを迎えたいと思います。

今回は、本日12月3日(金)より沼津エリアにて開催している"環境省 アクティブ・レンジャー写真展inプラサヴェルデ"のご案内をしたいと思います。

関東地方環境事務所管内には、6つの国立公園、15の国指定鳥獣保護区があります。それらの地区に配置された環境省職員「アクティブ・レンジャー」が日々の業務で撮影した一枚をご紹介します。

会場には、各アクティブ・レンジャーの選りすぐり一枚が展示してあります。写真以外にも「アクティブ・レンジャーとはどんな仕事をしているのか?」紹介したパネルや、写真を撮影したアクティブ・レンジャーの紹介などもありますので、併せて見ていただき、国立公園の事やアクティブ・レンジャーについて少しでも知っていただければと思います。

【 プラサヴェルデ外観 】

会場は、沼津駅の北口から直結していますので、駅利用の際や、会場内でのイベントのお帰りの際、また年末年始(12/29~12/31は休館)に沼津周辺に帰省や旅行を予定されている方は、寄り道していただけると嬉しいです。

展示スペースのエントランスギャラリーは、ガラス張りで外からも見えます。開放的な空間は美術館を思わせる雰囲気があり素敵です。会場5階には屋上庭園とテラス席があり、天気が良ければ愛鷹山塊の後ろに富士山を見ることが出来て気持ちいい場所です。

【 プラサヴェルデ屋上庭園様子 】

開催場所/開催期間

<場 所>

プラサヴェルデ(キラメッセぬまづ1階)エントランスギャラリー(静岡県沼津市大手町1-1-4

<期 間>

123日() 16()午前9時~午後10

(休館日12月14日、1229日~1231日)


【 会場の様子 】

沼津管理官事務所からは、富士山の麓に広がる豊かな森と、春の天城山で芽吹き始めたブナと桜の共演の2点を展示しています。


【 足下に広がる世界 撮影:刑部 】


【 祝祭 撮影:山田 】

普段から頻繁に国立公園内の巡視をするアクティブ・レンジャーならではの珠玉の一枚をぜひ会場でご覧になって下さい。お待ちしております。

▼キラメッセぬまづアクセス方法

https://www.plazaverde.jp/access/

▼開催案内

http://kanto.env.go.jp/to_2021/2021_6.html

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2021年11月18日紅葉と白糸の滝

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

秋も深まり紅葉が各地で見頃を迎えておりますが、皆様の家の近くの公園や山、身近な場所も紅葉しているでしょうか?

本日は紅葉真っ盛りの白糸の滝をご紹介しようと思います。

白糸の滝は静岡県富士宮市にあり世界文化遺産、そして国の天然記念物に指定されています。

以前私の日記でもその成り立ちや見所をご紹介いたしました。

冬の西臼塚と白糸の滝

今回は紅葉のシーズンということで、紅葉と富士山の見られる展望台をご紹介します。

最近は富士山にも雪がかぶり白くなった山頂を眺めることができるようになりましたね。

▲白糸の滝と紅葉 富士山は見えませんでした

この日はあいにく富士山に雲がかかっており全貌を拝めませんでしたので、富士山が写真に入っておりませんが、晴れた日には右上のあたりに富士山がそびえ、白糸の滝と紅葉の写真をばっちりとカメラに収める事ができます。

▲赤丸の部分が紹介した展望台 富士宮市のHPより

こちらは階段下の展望台から。滝がより近くに感じられます。富士山の雪解け水がわき出して流れている滝のため、迫力があるというよりも白糸という言葉がぴったりくるような繊細な美しさがあります。

富士山を信仰していた富士講の開祖といわれている長谷川角行がここで修行をしていた事から、白糸の滝では信者の修行などが行われていたそうで、歴史的にも白糸の滝が重要なものである事がうかがえます。

白糸の滝から約1キロ程の所に、白糸自然公園がありこちらも富士山を眺めながらのんびりするのには最適な場所です。

白糸自然公園は「富士山がある風景100選」にも選ばれています。


▲白糸自然公園 富士山を見ながらのんびりお弁当を食べたりするのもいいですね!

芸術の秋、食欲の秋、いろいろな秋の楽しみ方がありますが、自然に触れて秋を感じるのはいかがでしょうか。

2021年も気づけばあと一ヶ月ほどで終わりで、皆様の生活の中に色々な変化もあったかと思います。あっという間に過ぎていく日々の生活の中で、ちょっと一息つける場所や時間の一つにしてみてください。

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2021年11月17日少し早い大掃除『東海自然歩道』

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

ここ数日快晴のお天気が続いています。毎日富士山がとてもキレイです。今年も残り2ヶ月を切りました。年末が近くなってくると忙しくなり気持ちが焦ってきます。私は毎年大掃除を日中の気温の高いこの時期に全て終わらせてしまいます。カーテンの洗濯も空気が乾燥しているのでよく乾きますし、動きやすくおすすめです。掃除した後の状態を年末まで持続出来るようにがんばります。

さて、今回は落葉の進んだ東海自然歩道を大掃除してきたので、その様子を紹介したいと思います。

「東海自然歩道」は、東京高尾山から大阪箕面を結ぶ全長約1,700kmの長距離歩道です。日本の美しい自然や貴重な文化財を守り、多くの人々が足で歩いて自然の魅力にふれる健全なレクリエーションと情操教育の場として、昭和45年から整備されてきました。

今回はその中で、富士宮市北部にある静岡県と山梨県の県境根原入口からA沢貯水池までの区間の標識や木橋を1日かけて掃除しました。


▼国土地理院地図引用

まずは案内看板です。かなり汚れています。現在地やコース、周辺の情報などが書いてあり重要な看板です。看板に付着した土を水拭きで丁寧に落としていきます。土が落ちたら乾拭きで仕上げます。

看板の汚れは土や蜘蛛の巣がほとんどなので、掃除の時は箒と水と雑巾を持参します。

before】

  ↓

after】

見違える程キレイになりました。同じ要領で矢羽根看板や案内柱も拭いていきます。

次は木橋の落ち葉を掃除していきます。落ち葉に隠れた木橋が傷んでいないかなど、箒で落ち葉を掃き同時に確認して行きます。

before】

 ↓

after】

この時期は、落ち葉を掃いても1週間もしないうちにまた木橋が落ち葉でいっぱいになってしまいますが、木橋の状態を確認するためにも必要な作業です。歩道に落ちている枝なども乾燥していて、踏んだ時に折れて飛んでくることがありますので、歩きながら出来るだけ歩道脇によけていきます。その他にも歩道上に倒木があれば切断し安全に通れるようにします。1日掛けてかなり歩きやすい歩道になりましたが、自然の中にある歩道なので、これからも定期的に安全確認をしていきたいと思います。落葉の進む秋から冬は植物は少ないですが、遮るものが少なく歩道上から四季の中で一番富士山がよく見え、雪化粧した富士山が目の前に見えたときは何度見ても目を奪われます。


【 歩道上から見える富士山(A沢貯水池周辺にて撮影)】

紅葉の時期の山は、落葉で歩道の踏み跡が分かりにくく道迷いしやすくなります。何度も行っている山でも地図やGPSなどを持参して下さい。標高の低い山はまだ紅葉が楽しめそうですが、日が短く太陽が沈むと急に冷えてきます。無理のない行程で計画し楽しんで下さい。

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2021年10月15日【富士山がある風景100選】富士山を見ながら休憩しませんか?(伊豆半島地域)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

伊豆半島では秋の風が吹いています。日中の気温が高い日でも風は冷たく気持ちがいいです。過ごしやすい季節になり車で伊豆半島へ行く計画をしている方や、どこかに行きたいなと思っている方におすすめの、伊豆スカイライン沿いで富士山を眺めながら休憩&プチハイキングが出来るスポットをいくつか紹介したいと思います。

熱海峠から天城高原へと伊豆半島の東側を進む伊豆スカイライン沿いには、駐車場や眺望デッキが整備されている場所が多く、ドライブの休憩に最適です。また、富士箱根伊豆国立公園指定80周年を記念して国立公園内および周辺地域の代表的な眺望地を選定した「富士山がある風景100選」に選ばれた富士山の景勝地がいくつかあります。晴れた日は伊豆諸島から房総半島まで眺められる場所もあります。寄り道して休憩して行きませんか?

<滝知山園地・伊豆スカイライン滝知山展望台> 富士山がある風景100選 NO.099

滝知山園地は駐車スペースも広く、ベンチやテーブルがありゆっくり富士山を眺めながら休憩が出来ます。富士山も美しいですが相模灘と駿河湾を同じ場所から両方眺めることが出ます。そして、この場所から西側の海岸線を見るとキレイな曲線を描いています。地図と実際の地形を見比べてみるのも面白いです。夜は夜景もおすすめです。気に入った景色の見えるベンチでゆっくり休憩して下さい。

【 滝知山園地からの富士山 】

【 滝知山園地から西側の眺望 】

【 沼津方面の市街地と海岸線 】

<玄岳> 富士山がある風景100選 NO.100

玄岳(くろたけ)周辺にはいくつか駐車スペースがあります。記念写真を撮ったり、案内看板を見ながら眺望を楽しんで下さい。玄岳に登るにはその中の西丹那駐車場から道路を渡ると登山口の看板があり山頂まで行くことが出来ます。(横断歩道がないので気をつけて渡って下さい)山頂まで15分程ですが、山道を歩ける靴や服装が安心です。山頂付近からは沼津アルプスや伊豆三山などの山々がよく見えます。


【 西丹那駐車場 】

【 玄岳山頂 】

<巣雲山園地>

巣雲山園地もベンチがあり、富士山を正面に見ながら座って休憩が出来るようになっています。駐車場から道路を渡ると、巣雲山の頂上へ向かう登山道の入口とトイレがあります。(横断歩道がないので気をつけて渡って下さい)山頂までは木製階段を15分程登ると行く事が出来るので、体力とお時間に余裕があれば登ってみて下さい。山頂には展望台があり、富士山や箱根、天城の山々など360度大パノラマが広がっています。虫の声とススキが風に揺れる様子に癒やされますよ。


【 巣雲山園地様子 】

【 巣雲山山頂様子 】

伊豆半島の紅葉はこれからです。紹介した富士山を眺められるおすすめスポットも旅の目的地に加えてもらえると嬉しいです。ぜひ参考にして下さい。

++++++"富士山がある風景100選"とは +++++++++++++++++++++++++++++++++++++

富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念事業の一環として、国立公園内と周辺地域の代表的な富士山の展望地を"富士山がある風景100選"として選定しました。
その他の選定地などの情報につきましては以下URLからご覧下さい。

▼富士箱根伊豆国立公園「富士山がある風景100選」

http://www.env.go.jp/park/fujihakone/topics/100.html

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2021年10月09日富士登山の歴史に触れる -須山口登山歩道を歩こう!-

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

あっという間に夏が終わり、空に浮かぶ雲や道端に咲いている草花にも季節の移り変わりが少しずつ感じられるようになりましたね。

今年の夏は開山から閉山まで富士山にかかわってきましたが、閉山して早くも一か月がたとうとしております。今年度の富士山はコロナ禍の中、初めての取り組みもあり色々と大変な中での開山でした。

富士山開山期間の登山者数を環境省がまとめたものをHPに掲載しておりますので、興味のある方はこちらをご覧ください。(4登山道の八合目付近に赤外線による登山者カウンターを設置しています。)

さて富士山は閉山し、現在は山頂まで行くことができませんが、皆さまは須山口登山歩道をご存じでしょうか!? 詳しくはこちら(裾野市のHP)

須山浅間神社を起点として、水ヶ塚公園を通り富士山の山頂に至る昔に使われていた登山道です。須山口登山道が開かれた年代は明らかではないそうですが、12006月の「末代為証拠三ヶ村立会書付事」の文書の中に須山口登山道の存在を示した表記があるようです。

宝永四年(1707年)の噴火により、須山口五合目辺り(現在の宝永山の辺り)が噴火して登山道が崩落し、須山口登山歩道は一時途絶えたそうですが、約70年後の安永九年(1780年)には須山村の人々の努力により復旧したとのことです。

▲須山浅間神社 境内にはおよそ五百年前から存在している杉の木がいくつかあるそうです

今回は富士登山の歴史の一部を垣間見ようと、須山口登山歩道の須山浅間神社から水ヶ塚公園までの間を歩いてきました。

▲須山浅間神社付近

須山の地元の方々が平成9~11年にかけて須山口登山歩道を再興したそうで、その時につけられたと思われる須山口登山歩道という標識がきちんとしており、住宅街のなかでも迷うことなく進むことができます。

▲こんな感じで標識がきちんと出ています

昔からあったと思われる道祖神(地域や集落の境に置いて、外からやってくる疫病、悪霊など災いをなすものを遮ろうとするもの)も見られ、古道歩きや歴史の好きな方には昔の方々の生活を感じられるものがたくさんあり面白いかと思います。

▲道祖神 昔の方たちと同じものを見ているかと思うと面白いですね

住宅街や道路を歩くのはほんのわずかで八割は山道を歩きますので、登山靴のほうが安心です。

▲雲がかぶっていますが歌碑の後ろには富士山が見られます

昔の人もこの景色を見ながら歌を詠み、富士山を目指したのでしょうか。

水ヶ塚公園に向かう途中には、このような雰囲気の良い森の中を歩くところがあります。

このあたりは道も平坦なので花や植物を楽しみながら歩くことができます。

こちらは弁当場の写真

昔の人が富士山に登る途中に弁当を食べた場所かと思いそうな名前ですが、源頼朝が1193年にこの地で巻狩を行っており、貴重な湧水地の一つであり炊事場であったことからこの名前が付いたそう。まったく私の想像とは別ものでした。

後半は徐々に急な上り坂になっていきますが、案内看板を見失わないように進んでいくと水ヶ塚公園に到着します。

須山浅間神社からは約5時間程度の道のり。標高差も約900m程あります。結構しっかりした山登りですね。

なぜ富士山に昔から現代まで多くの人が惹き付けられ、様々な思いを持って登りにやってくるのか今年度富士山にたくさん登ってみて感じたそんな気持ちが、富士登山の歴史を紐解くにつれなんとなく分かるような気がします。

五合目からの富士登山を経験した方は、来年度はぜひ一度昔ながらの登山道を歩き、昔の富士登山に思いをはせてみてはいかがでしょうか?!

*今回こちらの日記を書くにあたり須山口登山歩道保存会の資料および裾野市のHPを参考にいたしました。

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2021年09月22日伊豆山稜線歩道『戸田峠~伽藍山』で見つけた生きもの

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

9月に入り急に涼しくなりました。まだまだ暑い日もありますが、朝晩は過ごしやすいです。ウォーキングやサイクリングが気持ちいい季節ですね。

9月前半は不安定な天気が続きましたが、晴れた日を狙って伊豆山稜線歩道の戸田峠から伽藍山へ巡視に行って来ました。巡視で見つけた生き物を紹介したいと思います。

伊豆山稜線歩道は修善寺自然公園から天城峠までを結ぶ約42kmの自然歩道です。歩道は整備されていて、比較的なだらかです。途中登り応えがある場所もあるので、健脚な方も満足できるコースがあると思います。明るく開けた歩道が多く日よけが少ないので、夏の暑い時よりこれからの季節が歩きやすいと思います。コースの途中に富士山や南アルプスなどが望めるポイントがあり絶景です。

歩道を歩いていると、足下からピヨーンと跳ねる虫がいました。追いかけるとカラフルな体色のハンミョウでした。素早く何メートルも飛ぶので写真に撮るのは諦めようと思いましたが、何枚か撮影出来ました。事務所に戻り写真を確認してみると、なんとピントが合っているのはこの1枚だけでした。素早く動くので難しいです。次回は前方から鋭い牙をカメラに収めたいです。

【 ハンミョウ 】

次はアサギマダラです。アザミの蜜を吸っていました。この時期歩道上に花が少なく、ふとアザミの花に目を向けるとアサギマダラが止まっていました。アサギマダラは非常に長い距離を移動することで有名な旅する蝶と呼ばれていますが、この後はどこに行くのでしょうか?春頃から伊豆半島で何度も見かけていますが、毎回ヒラリと飛んで行ってしまい、今回やっと撮影することが出来ました。

【 アサギマダラ 】

最後はニホンカナヘビです。山以外でもよく見かけますが、気持ちよさそうに石の上で日光浴中でした。ザラザラとした体の表面と顔つきが小さな恐竜にしか見えません。カメラを構えて数枚撮影しましたが、撮影を終えて通り過ぎて振り返ってもこのポーズのままでした。おもちゃだったのかな?と疑うほど動きませんでした。

【 ニホンカナヘビ 】

おまけ

以前、天城山でも似たようなポーズのニホンカナヘビの子供を撮影しました。日光浴はこのポーズでするのが定番なのでしょうか?

【 ニホンカナヘビ(20217月天城山で撮影) 】

今回は歩道で見かけた生き物を紹介しました。夏の植物の見頃が過ぎ寂しい気もしますが、秋の紅葉が近づいてきているのを感じました。また日記で紹介したいと思います。

*現在、静岡県内は緊急事態宣言が発令中です。歩道の利用の自粛をお願いしています。

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2021年08月17日富士登山の前に-富士山を感じる山に登ろう!-静岡エリア(伊豆半島編)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

富士山が開山して1ヶ月が経ちました。そして閉山まで1ヶ月を切りました。以前、富士五湖管理官事務所の小西アクティブレンジャーの日記で「富士登山の成功のカギは準備にあり!」と準備の必要性について紹介していますが、閉山までの間に富士登山を計画され準備を進めている方に、富士山登頂前の準備編として静岡エリア第2弾「伊豆半島編」を紹介したいと思います。ぜひ準備登山を計画されている方は参考にして下さい。

▼第一弾:富士登山の前に-富士山を感じる山に登ろう!-静岡エリア(富士山麓編)

●登山の持久力は登山で!

富士山には4つのルートがありますが、どのルートを選んでも往復休憩なしで10時間以上かかります。無事に楽しい登山をするためには、持久力が必要です。長い時間山道を歩くと普段の歩行では使われない筋肉を使います。特に下りに必要な筋肉は日常生活の中で鍛えるのが難しいので、やはり登山の準備は登山ですることをおすすめします!

<伊豆山稜線歩道>

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伊豆山稜線歩道は、伊豆市修善寺自然公園から天城峠まで約42㎞の自然歩道です。全体的に歩道は整備されていて歩きやすいですが、コースの組み方でかなり長いコースや、登りごたえのある場所もあるので、トレーニングにピッタリです。歩道は道路(修善寺戸田線、西伊豆スカイライン、西天城高原線)に沿っていて、修善寺戸田線沿いはバスが通り、西伊豆スカイライン・西天城高原線沿いは駐車場が充実しています。

【 達磨山周辺の歩道からの眺望 道路は西伊豆スカイライン 】

<仁科峠~金冠山>

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今回は、富士山を感じる山ということで、伊豆山稜線歩道の北側、仁科峠~金冠山の富士山を堪能出来る区間を紹介したいと思います。歩道を北側に進んで行くと富士山を目指して進むので、富士山登頂への気分を高めてくれるハズです!

縦走コースタイム:約6時間35分(休憩を含まず)

距離:約18㎞

【 仁科峠周辺からの富士山 】

歩道は整備されていて全体的に歩きやすいです。アップダウンを繰り返しますので、気を抜かずに進みましょう。山頂以外にも歩道の色んな場所から富士山を望むことが出来ます。

【 歩道の様子① 富士山が目の前に見えています 】

長い階段がいくつもありますが、一歩一歩足を運んで行きましょう。迷いやすい場所はありませんが、途中道路を通る場所が何ヶ所かありますので、看板を見ながら進み車に注意して下さい。

【 歩道の様子② 】

金冠山からは、富士箱根伊豆国立公園が見渡せます。トレーニング目的でも素晴らしい景色は楽しみたいですよね。きっと疲れが吹き飛ぶような景色が見られると思います。この場所は春になるとマメザクラやアセビが咲き美しいです。

【 金冠山山頂からの眺望 】

伊豆山稜線歩道の仁科峠から北側のほとんどは、日よけのない歩道になっています。ウエアの調整や水分補給で体温調整をしながら体力に合わせたコースを設定して下さい。水分や塩分の取り方など、熱中症対策についてロングトレイルを歩きながら考えてみて下さい。富士山は標高が高いので気温は麓に比べると低いですが、太陽に近く暑いです。日焼け対策やウエアの調整は長時間の登山では重要です。

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ご紹介した仁科峠、金冠山は、富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念として、2017年に「日本のシンボルである富士山の魅力を発信し、より多くの人々に富士箱根伊豆国立公園に親しみをもっていただく」ため、代表的な富士山の展望地を"富士山がある風景100選"として選定した場所です。他にも富士山を感じる場所がたくさんありますので、トレーニングや観光の参考にして下さい。

▼富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"

http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html

▼富士登山オフィシャルサイト

http://www.fujisan-climb.jp/index.html

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2021年08月16日富士登山の前に ー富士山を感じる山に登ろう!ー 静岡エリア(富士山麓編)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

このところ秋雨前線の影響で雨の日が続き、各地で災害が起こっておりますが皆様のお住まいの地域は大丈夫でしょうか?

8月も半ばにさしかかり、あっという間に富士山の開山から一ヶ月が過ぎました。

富士山に一生に一度は登ってみたい!と思っている方、多いのではないでしょうか。

日本最高峰というだけあって、山頂からの景色は、やはり一度は見てみたいと思いますよね!?

富士山に登りたいと思っている方、富士山は日本最高の独立峰だけに、気象条件も体力的にも厳しい山です。前回の日記に富士登山成功を目指す人のために準備の必要性と体力強化について書いてありますので、まずはそちらをご覧ください。

富士登山成功のカギは準備にあり!<体力編>

いきなり本番ではなくまずは富士山が見える山に一度登ってから富士登山本番を迎えてみるのはいかがでしょうか?

準備をすると必要なものや自分に足りなかったものが見えてきて、富士山登頂がものすごく大変なものから楽しいものにかわるかもしれません。

今回は、富士山登頂の前に準備編として富士山を見ながら楽しく登れる山のご紹介です!

      ▲長者ヶ岳山頂からの富士山(2021年3月1日撮影) 

富士山が見える山はいくつもありますが私がおススメしたいのは、長者ヶ岳です。以前の私の日記にも紹介したことがあります。どこにあるかというと静岡県の富士宮市。標高1335mの山です。

登山口は田貫湖にあります。田貫湖より小田貫湿原に向かう途中、車が数台とめられるところが登山口になっていますが、駐車場が狭いのでトイレもある田貫湖バンガローサイトの駐車場(写真1)を利用するのがおすすめです。

詳しくはこちら

富士宮市のHP 長者ヶ岳について

       ▲写真1 田貫湖バンガローサイトの駐車場

▲ 長者ヶ岳の地図(富士宮市HPより) 赤丸は登山口、黄色丸が田貫湖バンガローサイト駐車場  

田貫湖より東海自然歩道を歩きながら、長者ヶ岳の山頂までは約2時間程の登り。

所々富士山が眺められる場所があり、休憩できるベンチもあります。

      ▲お天気がよければ山頂から南アルプスも!(2021年3月1日撮影)

山頂にはベンチやテーブルもあり、富士山を見ながらお昼ご飯を食べるのにはよいスポットです。

夏も本番になってきましたので、無理せず熱中症に気を付けて十分な水分補給と帽子をお忘れなく。

       

富士山を眺めながら、富士登山に備えてみるのはいかがでしょうか。 本格的な夏の登山シーズン到来ですが、感染症予防対策、熱中症対策を十分とって安全に富士登山を楽しんでください!

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