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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

夏の東海自然歩道:富士宮市

2016年06月22日
沼津 橋本 和加子

東海自然歩道は、大阪府箕面市の明治の森箕面国定公園と東京都八王子市の明治の森高尾国定公園を結ぶ長距離自然歩道です。

その長さは1697.2km。

その中には国立公園となっている場所もあり、静岡県富士宮市の朝霧高原の中(富士箱根伊豆国立公園内)にもコースがあります。

 

617日、朝霧高原コース(約19km)の一部を巡視してきました。

当日の朝は雨が降っていましたが、朝霧高原へ向かっているうちに雨が上がり、時折青空が見えるようになりました。

巡視は山梨県との県境から開始し、田貫湖方面へ向かいます。

山(竜ヶ岳)の中腹の林の中を歩くコースは、陽が陰っていても湿度が高く蒸しっとしましたが、林を抜けた瞬間、この景色が待っていました。

緑も濃くなり、夏らしい雰囲気です。

思わず「お~~~!」という声が出ました。

 

この時期は景色だけでなく、花にも目が行きます。

(ツルシロカネソウ)

他にも、コアジサイ・ワニグチソウ・アカショウマなど初夏に見られる花が多く、夏が来ることを感じられました。

 

そんな東海自然歩道には、様々な場所があります。

(根原吊橋)

しっかりした造りの吊り橋ですが、安全のため1度に5人以上は渡らないよう注意書きがあります。

この他、草原の向こうにそびえる富士山が見られる場所や、【陣馬の滝】と言う歴史的な事柄から名付けられた湧き水で知られる場所もあります。

曇っていても楽しめる歩道ですが、やはり富士山が見られる天気の良い日のハイキングがオススメです。

 

今回の巡視では、あまりゴミを見かけることがなく、マナーが向上しているような気がして嬉しさを感じました。

これから訪れる方達も、自分の行動に責任を持ってきれいに楽しく歩いてほしいと思います。

また、高原と言えども夏本番にはかなり暑さを感じます。

ハイキングの際には熱中症対策をしっかりとしてお出かけ下さい。