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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

帰りたくない!!魅惑の『アマギシャクナゲ』in天城山

2023年05月15日
沼津 山田優子
みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。
令和5年度が始まりあっという間に一ヶ月が経ってしまいました。今年度も引き続き沼津管理官事務所管内のおすすめスポットなどを紹介していきたいと思います。
今回は、先週天城山シャクナゲコースに行った際の『アマギシャクナゲ』があまりにも美しかったので、たくさんの写真を使って魅力をお伝えしたいと思います。
日本百名山の一つである天城山とは、伊豆半島最高峰の万三郎岳(1,406m)をはじめ、万二郎岳(1,299m)、遠笠山(1,197m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山の総称です。東西の山稜部は富士箱根伊豆国立公園に指定されています。ブナやヒメシャラなどの原生林に覆われ、春はマメザクラやアマギシャクナゲ、秋はブナやカエデの紅葉が美しい山です。年間降水量は4,000㎜超える多雨地帯で、苔や樹木が育つ最適な環境です。
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万二郎岳直下より万三郎岳と富士山
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万二郎岳からの南側眺望
天城山には様々なルートがありますが、その中に「シャクナゲコース」というルートがあり、5月頃から登山道を彩っているのが、伊豆半島の固有種であるアマギシャクナゲです。大変人気の花で、開花シーズンはアマギシャクナゲを目当てにたくさんの登山者が訪れます。週末は駐車場が満車になる程です。例年の見頃は5月中旬頃から6月上旬と言われていましたが、年々開花が早くなっており今年は既に見頃を迎えています。アマギシャクナゲと同時期にアマギツツジや、トウゴクミツバツツジなどが咲くこの季節の歩道の風景は、何度見ても美しく、足を止めて見入ってしまいますが、今年はさらに花の当たり年と言っていい程シャクナゲもミツバツツジも美しく、一度天城山に入ったら帰りたくなくなる程どこもかしこも美しく、ついつい写真を撮ったり足を止めていつまでも眺めていたくなり全然前に進めませんでした。
これから登山の計画を立てる場合は、いつも以上に時間に余裕のある行程での登山をおすすめします。歩道に落ちている花びらを見つけたら顔を上げてみて下さい。そこにはここは天国?と思うほどの特別美しい光景が広がっていますよ。
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アマギシャクナゲ 
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シャクナゲの他にも、満開のトウゴクミツバツツジや少し花を残したマメザクラ、アセビ、一見花はどこにあるの?と思ってしまうランヨウアオイも見ることが出来ました。
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トウゴクミツバツツジ
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マメザクラ
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ランヨウアオイ
シャクナゲもミツバツツジもまだまだ蕾がたくさんありましたので、しばらく楽しめそうです。美しい春の天城山をぜひ楽しんで下さい。

お願い

  • アマギシャクナゲは歩道から十分楽しむことが出来ます。歩道から外れた場所のシャクナゲを撮影する為に山の中に入って行くとついつい夢中になり歩道の場所が分からなくなる事があり危険です。植生保護の為にも歩道からの鑑賞をお願いいたします。
  • 暑い日が続いていますが、先週の朝8時の天城高原ハイカー駐車場の気温は7℃でした。快晴でも気温が低く歩いている時はいいですが、休憩中などすぐに体が冷えてしまいますので、防寒着をお忘れなく安全登山をお願いいたします。

コース:天城山シャクナゲコース

所要時間:約5時間(休憩なし・時計回り、反時計回り同様)
※整備予定ですが、登山道が荒れて歩きにくい所がありますので足下に気をつけて余裕を持ったスケジュールを立てて下さい。天城高原ハイカー駐車場トイレは平常通り使用出来ます。