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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

速報!『アマギシャクナゲ』開花情報

2024年05月13日
沼津 山田優子
みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。
ゴールデンウィークも終わり、あっという間に5月中旬になってしまいました。今年度も引き続き伊豆半島のおすすめスポットなどを紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
今回は、先週作業の為に天城山シャクナゲコースに行った際、皆さまお待ちかねのアマギシャクナゲのシーズンが始まっておりましたので、現在の開花情報をお届けしたいと思います。
日本百名山の一つである天城山とは、伊豆半島最高峰の万三郎岳(1,406m)をはじめ、万二郎岳(1,299m)、遠笠山(1,197m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山の総称です。東西の山稜部は富士箱根伊豆国立公園に指定されています。ブナやヒメシャラなどの原生林に覆われ、春はマメザクラやアマギシャクナゲ、秋はブナやカエデの紅葉が美しい山です。年間降水量は4,000㎜超える多雨地帯で、苔や樹木が育つ最適な環境です。
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万二郎岳から伊豆諸島を望む
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万二郎岳直下より万三郎岳と富士山
天城山には様々なルートがありますが、その中に「シャクナゲコース」というルートがあり、5月頃から登山道を彩っているのが、伊豆半島の固有種であるアマギシャクナゲです。大変人気の花で、開花シーズンはアマギシャクナゲを目当てにたくさんの登山者が訪れます。週末は駐車場が満車になる程です。巡視に行った日は金曜日でしたが、第2駐車場も含めて10時前に7割程度駐車されていました。
例年の見頃は5月中旬頃から6月上旬で昨年はこの時期既に満開でしたが、今年は昨年の当たり年より花芽は少なめで、株によってばらつきがありますが、既に満開の株が数本程度、全く咲いていないこれからの株が大半を占めている状況です。トウゴクミツバツツジも蕾が多く見られまだまだ楽しめそうです。
この時期の天城山は、美しい花や景色の誘惑が多く、いつも以上に時間がかかってしまうと思いますので余裕のある行程での登山をおすすめします。この日は晴天で気温が高く歩いている時に上着は必要ない天候でしたが、まだまだ冷える日がありますので、防寒着の準備をして美しい天城山の春を楽しんでください。
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 アマギシャクナゲ
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トウゴクミツバツツジ
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ブナやヒメシャラ

お願い

アマギシャクナゲは歩道から十分楽しむことが出来ます。歩道から外れた場所のシャクナゲを撮影する為に山の中に入って行くとついつい夢中になり歩道の場所が分からなくなる事があり危険です。植生保護の為にも歩道からの鑑賞をお願いいたします。

コース:天城山シャクナゲコース

・所要時間:約5時間(休憩なし・時計回り、反時計回り同様)
・登山道が荒れて歩きにくい所がありますので足下に気をつけて余裕を持ったスケジュールを立てて下さい。(登山道改修を予定しております)
・天城高原ハイカー駐車場トイレは平常通り使用出来ます。
・路線バスを使用の場合は最新の運行表をご確認下さい。伊東駅への最終バスは、16:45です。