アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
伊豆山稜線歩道『戸田峠~伽藍山』で見つけた生きもの
2021年09月22日みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。
9月に入り急に涼しくなりました。まだまだ暑い日もありますが、朝晩は過ごしやすいです。ウォーキングやサイクリングが気持ちいい季節ですね。
9月前半は不安定な天気が続きましたが、晴れた日を狙って伊豆山稜線歩道の戸田峠から伽藍山へ巡視に行って来ました。巡視で見つけた生き物を紹介したいと思います。
伊豆山稜線歩道は修善寺自然公園から天城峠までを結ぶ約42kmの自然歩道です。歩道は整備されていて、比較的なだらかです。途中登り応えがある場所もあるので、健脚な方も満足できるコースがあると思います。明るく開けた歩道が多く日よけが少ないので、夏の暑い時よりこれからの季節が歩きやすいと思います。コースの途中に富士山や南アルプスなどが望めるポイントがあり絶景です。
歩道を歩いていると、足下からピヨーンと跳ねる虫がいました。追いかけるとカラフルな体色のハンミョウでした。素早く何メートルも飛ぶので写真に撮るのは諦めようと思いましたが、何枚か撮影出来ました。事務所に戻り写真を確認してみると、なんとピントが合っているのはこの1枚だけでした。素早く動くので難しいです。次回は前方から鋭い牙をカメラに収めたいです。
【 ハンミョウ 】
次はアサギマダラです。アザミの蜜を吸っていました。この時期歩道上に花が少なく、ふとアザミの花に目を向けるとアサギマダラが止まっていました。アサギマダラは非常に長い距離を移動することで有名な旅する蝶と呼ばれていますが、この後はどこに行くのでしょうか?春頃から伊豆半島で何度も見かけていますが、毎回ヒラリと飛んで行ってしまい、今回やっと撮影することが出来ました。
【 アサギマダラ 】
最後はニホンカナヘビです。山以外でもよく見かけますが、気持ちよさそうに石の上で日光浴中でした。ザラザラとした体の表面と顔つきが小さな恐竜にしか見えません。カメラを構えて数枚撮影しましたが、撮影を終えて通り過ぎて振り返ってもこのポーズのままでした。おもちゃだったのかな?と疑うほど動きませんでした。
【 ニホンカナヘビ 】
おまけ
以前、天城山でも似たようなポーズのニホンカナヘビの子供を撮影しました。日光浴はこのポーズでするのが定番なのでしょうか?
【 ニホンカナヘビ(2021年7月天城山で撮影) 】
今回は歩道で見かけた生き物を紹介しました。夏の植物の見頃が過ぎ寂しい気もしますが、秋の紅葉が近づいてきているのを感じました。また日記で紹介したいと思います。
*現在、静岡県内は緊急事態宣言が発令中です。歩道の利用の自粛をお願いしています。